吉田豪 TBSラジオ『ストリーム』『キラ☆キラ』『たまむすび』を語る

吉田豪 TBSラジオ『ストリーム』『キラ☆キラ』『たまむすび』を語る SHOWROOM

吉田豪さんが2022年11月8日配信の猫舌SHOWROOM『豪の部屋』で雪下まゆさんとTBSラジオお昼の番組についてトーク。『ストリーム』『小島慶子 キラ☆キラ』『たまむすび』の変遷などについて話していました。

(吉田豪)ちなみにミスiDの時の僕の印象とか、ありました?

(雪下まゆ)私、その時、まだラジオとかも聞いてなくて。

(吉田豪)ああ、そうなんだ。そうか。じゃあちゃんとフリーランスになって、時間に余裕ができてというか?

(雪下まゆ)伊集院光さんとか、聞いてたんですけど。その豪さんとの繋がりについては知らなかったです。大学の時は聞いてたので。だからあんまり存じ上げなかったですね。

(吉田豪)「TBSラジオ枠の人」とも認識してない?

(雪下まゆ)認識してなかったです。最近はもう、スーさんとかと繋がりがあるのを知ったので、よく見てたんですけど。

(吉田豪)当時はあまりよくわからない人で。岸田メル先生だけ、目に入ればいいぐらい?

(雪下まゆ)はい、そうです。本当にそういう感じでしたね。

(吉田豪)僕はだからその後、それこそTwitterとか見てて、やけに深夜のラジオの実況をしているなって。そこがなんか好感を持てて。

(雪下まゆ)ああ、本当ですか? ありがとうございます。やっぱり仲間が欲しくて。一緒に聞いてるって認識し合ってるだけでも、なんかすごい嬉しいじゃないですか。そういうので、つぶやいてましたね。

(吉田豪)そうなんですよ。僕も最近こそ減ってますけど。昔、相当Twitterで実況しましたからね。

(雪下まゆ)ああ、本当ですか? 最初はどこから?

(吉田豪)どこだろう? 僕はやっぱりTBSラジオを……僕、子供の頃は聞いてたけど、その後全く聞かない期間が長くて。それでTBSラジオのレギュラーになって。「レギュラーになったから、聞いてみよう」みたいな感じだったんですよ。当然、局ジョークみたいなものが出るじゃないですか。「大沢悠里ってなんだ?」みたいなのから始まって。まず覚えなきゃいけないっていうか。で、ちょうどラジオサーバーを買って。まだRadiko以前だったので。

(雪下まゆ)ラジオサーバー?

(吉田豪)ラジオサーバー、知ってます?

(雪下まゆ)知らないです。

(吉田豪)要は普通のラジオだけじゃなくて、ラジオとパソコンを繋げる機械みたいなのがあって。それを使って録音して、iPodにそのデータを入れたりとかして。それでタイマー録音とかもできるからっていうので、ラジオサーバーを買ったぐらいから、ほぼ家でTBSラジオをつけっぱなしみたいな状態になって。

(雪下まゆ)ああ、そうなんですね。iPodも懐かしいですね(笑)。

(吉田豪)そうですね(笑)。で、JUNKにみるみるはまっていったっていう感じですね。

(雪下まゆ)おおー、なるほど。

(吉田豪)で、ピーク時は当然JUNKは全曜日聞いて……ってやってたけど。今は本当にね、ヤングJUNK以外ばかり聞いてる(笑)。

(雪下まゆ)ああ、以外? 私もそうです。結構昼が多くなってきて。深夜から始まって。最近、チキさんとかもすごい好きですし。スーさんとか、『たまむすび』とか。なんか昼もいいな、みたいな感じで。

(吉田豪)昼もね、これは出る側からすると歴史があるわけですよ。『ストリーム』の過激な時代があり。で、ちょっと過激さの方向が違う『小島慶子 キラ☆キラ』時代があり。そして平和に着地した『たまむすび』時代。だけど平和すぎて最初は批判の声も多数みたいな。

(雪下まゆ)ああ、そうなんですね。やっぱり変わる時は批判とか、ありますね。

(吉田豪)ありますよ。『ストリーム』が濃すぎたんで。僕は『ストリーム』でレギュラーになったんです。

(雪下まゆ)過激だったんですか?

(吉田豪)過激です。過激プラスサブカル路線を最初にやったやつで。プラス、ポッドキャスト文化が最初に始まった番組で。だから当時、Radiko以前にその文化が一気に広まって。そこだけ聞いてるみたいな。その最初のメンバーみたいな感じだったんで。

(雪下まゆ)どういう過激さだったんですか?

(吉田豪)僕が月曜日かな? で、火曜日が町山智浩さんで。他には勝谷誠彦さんとか。政治的にもいろんな方面で。プラス、司会がどうかしてたんですよ。その司会の色がその後、もう年々変わってくんですけど。その時のメイン司会の小西克哉さんっていう、基本はジャーナリストなんですけど。まあ、適当なおじさんなんですよね(笑)。本当に適当だし、ひどい話にも大声で笑ってくれるから、僕らも伸び伸びとひどい話をして。で、向こうも乗っかってっていうんで、どんどん暴走して。完全に今ならアウトな話を日常的に昼間にしてたんですよ(笑)。

時代がどうかしていた『ストリーム』

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(吉田豪)ちょっと、時代がどうかしてたんですよ。本当に。僕はタレント本とかインタビューの紹介を毎回、やってたんですけど。どんな提案をしても、NGが出ないんですよ。「えっ、いいんですか?」って。そもそもTBSラジオって放送中、局内にもその放送が流れてるんですよね。つまり、タレントさんの耳にも入るようなところで「今回は創価学会のタレント特集、いいですか?」「いいですよ!」みたいな(笑)。「批判じゃなければ大丈夫です」「ああ、大丈夫なんだ」みたいな感じで、そういう話とかをして。

「ジャニーズ事務所の暴露本が出たんで、扱っていいですか?」「いいですよ!」みたいな(笑)。「これもいいんだ?」って(笑)。「今年の年間ベストはこれです!」みたいな感じで「よくこれが通ったな」みたいなことがずっとできていて。それでみんな、麻痺をしたんですよ。聞いてる方も麻痺していたし、出る方も麻痺していて。

(雪下まゆ)客層が違ったんですか?

(吉田豪)違うでしょうね。で、たぶんその過激さが面白いけれども、揉め事もいっぱい起きていたんで。抗議とかね。そういうのもあってか、方向が変わって、『小島慶子 キラ☆キラ』になって。これは過激さの路線が変わったんですよね。

(雪下まゆ)違う過激さ?

(吉田豪)当時はまだ局のアナウンサーだった小島さんが、局のアナウンサーなどにTBSなりなんなりに牙をむき続けるっていう。

(雪下まゆ)でも聞いていて面白そうですね。

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(吉田豪)そうです。違う過激さとしての面白さがあって。それはそれで人気が出て。ところが、ちょっと局とゴタゴタして辞めて。で、平和な赤江珠緒さん時代が来て。で、平和だけども、その過激さに慣らされている側は「なんだ、これは?」みたいな時期があって。

(雪下まゆ)町山さんはその引き継ぎというか、そのままの流れで?

(吉田豪)その三つにずっと出ていて。実は僕も三つ、出てはいたんですけど。『キラ☆キラ』も『たまむすび』も途中参加で。『たまむすび』は途中参加の途中離脱っていう。そういう流れなんです。

(雪下まゆ)ああ、そうだったんですか。レギュラーだったんですね。私、『たまむすび』を聞き始めたきっかけが、瀧さんの件で赤江さんが泣きながら放送している回から聞き始めたんです。

(吉田豪)やっぱりそういう事故みたいな回で来ますよね。

(雪下まゆ)そうです。そこからでも、リスナーになりました。

(吉田豪)音声を探してほしいですよ。『小島慶子 キラ☆キラ』で小島さんと宇多丸さんが論争してる回とか(笑)。

(雪下まゆ)何論争なんですか、それは?(笑)。

(吉田豪)いや、真面目な話なんですけど。普通にただの口喧嘩が1時間ぐらい流れ続けるとか(笑)。

(雪下まゆ)なんかラジオの喧嘩事件、いいですよね。

(吉田豪)最高です。

ラジオの喧嘩事件

(雪下まゆ)オリエンタルラジオの伝説のやつとか。

(吉田豪)めちゃくちゃいいですよね。あと何年かに1回行われる爆笑問題のね、田中さんと太田さんのガチ喧嘩も楽しい(笑)。

(雪下まゆ)大好き(笑)。予備校の話とか、すごい昔の話で喧嘩してたりとかするから。

(吉田豪)田中さんのリアクションが「あれ?」って感じになって(笑)。太田さんに聞くと、やっぱり普段そんなに踏み込んで話せないから、あの場で言うしかないみたいな。

(雪下まゆ)ああ、そこで発散してるんですね。

(吉田豪)ダメ出しも普段言うと急に、そのまま硬くなっちゃうから。

(雪下まゆ)ああー。でもなんか「俺、我慢してる」みたいなことをラジオで言ってますもんね。「お前が横柄なことをするから」みたいな。

(吉田豪)そうそう。そうそうそうそう。僕、ピエール瀧さんと同じ週のレギュラーだったんですよ。『たまむすび』で。

(雪下まゆ)じゃあ、ちょうど聞き始めた頃が……。

(吉田豪)たぶん僕が離脱して。僕が『アフター6ジャンクション』に移ったぐらいの時期ですよね。

(雪下まゆ)そうなんだ。

<書き起こしおわり>

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