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高木完 ビースティ・ボーイズの思い出を語る

高木完 ビースティ・ボーイズの思い出を語る SHOWROOM

高木完さんが2021年12月7日配信の猫舌SHOWROOM『豪の部屋』の中でビースティ・ボーイズの思い出について話していました。

(吉田豪)(コメントを読む)ビースティ・ボーイズとの思い出が聞きたい。

(高木完)それはいっぱいありますよ。あれは、話し出すと1時間番組になっちゃうんだけども(笑)。一番最初が一番とにかく……もうとにかく、ビースティが好きだったから。もう真似から入るじゃん? 真似から入るんだけど、ちょっと年は上だし。まあ、言ってみればパンクからヒップホップに行ったのは俺もそうだけど。でもまあビースティが好きだったから。それで当時はさ、ソニーもお金があるから。僕とかヒロシが雑誌を持ってたり、テレビで媒体やってるから。それで「アメリカでライブを見て原稿書いてくれ」とか来るじゃないですか。

で、それで最初『ロッキング・オン』を当時やってた増井さんっていう後の編集長。増井さんと、もう亡くなっちゃったけどビースティの担当だったソニーのマキタくんとかと3人でニューヨークに行くんですよ。ヒロシは後から来るんだけど。で、ビースティのライブを見るんだけど。最初は「取材をする」っつって。で、俺は取材しなくても、インタビューしなくても単に見て、帰ってきて書けばいいって言われていて。でも「完さん、取材に行くんですけど一緒に行きますか?」「ああ、取材? 一応、行こうかな」と思って。

それで行ったら……その頃はまだビースティ、ふざけないでちゃんと真面目にインタビューやってるんですけど。俺は横の後ろの方でこうやってRUN-D.M.C.と同じような格好をしてずっと座っていて。「お前、何なんだ?」って最終的には言われて。「えっ? ラッパーだ」とかって言ったら「じゃあ、明日のライブに出ろ」って言われて。「ああ、出るよ」って。心の中では「マジか……?」って思っているんだけども(笑)。まあ、そこまでは思ってないけども。「ああ、まあ別に……」って。自分の「ああっ、ビースティ・ボーイズだ!」って思っているんだけども。

(吉田豪)浮かれちゃいけないし。

「お前、ラッパーか。明日のライブ、出ろ」

(高木完)ナメられちゃいけない。一応、俺もなんだかんだ言ってやってきているからって(笑)。そしたら、もう超満員の客で。『Licensed to Ill』が1位の時だから。前座がパブリック・エネミーで。さらにその前座がマーフィーズ・ロウで。

(吉田豪)おおう!

(高木完)すごいいいでしょう? ハードコア、スケートコアのマーフィーズ・ロウ。パブリック・エネミーもまだ本当におもちゃのすげえ安っぽいウージーを持っているだけの時で。その時がはじめての出会いなんですけども。フレイバー・フレイヴも。まあ、俺は裏から入って。「袖にいろ」って言われて。楽屋袖にいて。で、呼ばれるのよ。「今日は東京から友達が来てるぜ!」って言ってさ。ビースティが適当なことを言って(笑)。

(吉田豪)さっき会ったばっかりなのに(笑)。

(高木完)前日に会っただけなのに。で、ヒューマンビートボックスで「MC完!」とか言われて出ていって。それで日本語でラップして。で、全然終わらないんだけど、適当に終わらせたら「うおーっ!」って客もすごい盛り上がって。その時が人生で一番「ああ、これかな?」って思っちゃった時だね。だってその後、客がさ、「チャイニーズRUN-D.M.C.! サインしてくれ!」って言われてサインしてさ。楽屋に行っても盛り上がっちゃって。「これかな?」って。で、それで帰ってきてもその気になっちゃっているからさ。

近田さんとかとライブに出てもさ、なんかたぶん近田さんは場数を相当に踏まれている方なので。俺がなんかやってきて帰ってきて、強気になってるのもわかるから。「あれ?」と思って。顔がもう、負けた感が半端なくて。その時。俺が「うおーっ!」ってやっていて。それまでのちょっとちゃらけてパーッとやっていると違って、なんかすごい気合が入ってやっているのを見て、近田さんが「あれっ?」って焦った顔をしていたのをすごい今でも覚えている(笑)。

(吉田豪)それでたしか後楽園かなんかの前座もやったんでしたっけ?

(高木完)それはね、その後? 来日の時? それがなんか結構あんだよね。引っこ抜いだとか、飛んだとか、もめた事件が。

(吉田豪)当時伝説になっていましたよね。

伝説の来日公演

(高木完)そう。結局あれね、後ろで誰かが引っこ抜いちゃったんだよね。だって飛ぶわけなくて、電源が落ちちゃったんだもん。「お前ら、飛んだから針が飛んだ」って言われてるんだけど、電源が落ちてるのよ。ターンテーブルから。だから誰かが引っ掛けて。後ろを歩いていてピッて。そういうの、整理されましたよ。僕ら、その時に。でも楽屋に謝りに行ったらメンバーは誰も……「いや、そんなのしょっちゅうあることだから、気にしないでいいよ」っつって。で、その後すごく仲良くなったよね。みんな。フレイバー・フレイヴも……マイク・Dなんてその時の話をいまだに……アドロックもその時の話をずっとするもん。「初めて会った日本人の……」っつって。

<書き起こしおわり>

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