安住紳一郎 甲子園 習志野高校の超攻撃的ブラスバンド応援を語る

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安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で2011年8月に話したトークの書き起こし。甲子園の高校野球を見ていた安住さんが、千葉代表の習志野高校が見せた超攻撃的なブラスバンド応援について語っていました。

ブラスバンドの名門 習志野高校

(安住紳一郎)さて、それから高校野球も始まりましたね。今日は、第一試合で千葉県代表の習志野高校が出てましたが。試合終わって、静岡代表の静岡高校に6対1かな?で、勝ちましたけどもね。よかったですね。千葉習志野。名門高校ですからね。古豪復活か?ということですが。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)この習志野高校はブラスバンドが学校、有名ですからね。

(中澤有美子)あ、そうなんですか。

(安住紳一郎)よくバラエティー番組なんかでも、取り上げられてますけども。全国大会の吹奏楽コンクールでもう、金賞の常連校で。びっくりするぐらい上手なんですが。このブラスバンドを連れて、阪神甲子園球場に行ってますからね。私も中継、朝、少し見ましたけど。すごかったですよ。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)まあ、言ってみれば日本一のブラスバンドが応援に来てるわけですからね。うん。もうなんか、効果音付きっていうのかな?なんか劇団四季のミュージカルを見ているみたいでしたよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)野球部の選手の一挙手一投足に、オリジナルのメロディーがついているみたいな。ええ。しかも大音量でという。本当、ミュージカルを見ているみたいでしたけど(笑)。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか。

(安住紳一郎)ええ。習志野市立習志野高校。吹奏楽部員は総勢198人。

(中澤有美子)うわー!

(安住紳一郎)すごいですよね。習志野高校の全校生徒は970人って言いますから、全校生徒の5分の1が吹奏楽部員ってことですよ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)すごいですよね。私も習志野高校の吹奏楽部のみなさんと仕事で1回、ご一緒しましたけど。石津谷先生っていう顧問の先生がすっごいその、カリスマ的先生で。ものすごいパワーで生徒を引っ張って。また、その先生と一緒に習志野高校の吹奏楽部に入りたい!ということで、まあ千葉県内、関東の中学校から吹奏楽をやりたい!という生徒がたくさん集まるという。非常にエリート高校でもあるんですけども。

(中澤有美子)ふーん。

(安住紳一郎)で、だいたいそういう吹奏楽が優秀だっていうところは、まあ野球部の応援もそうなんだけども、自分たちの音楽の活動をしっかりやりたいということで、夏休みなどはやっぱり吹奏楽部自体のコンクールとか、あるのでね。そっちの方に、シフトというか、ちょっと軸足を置いて。野球部とか他の運動部の応援は、まあちょっとね。1年生とか2年生とか。ちょっと言い方あれですけども。Aチーム、Bチーム、CチームだったらそのCチームにね。入りたての子たちがちょっと、そういうものに駆り出されて。で、まあAチームとかね、いわゆる言い方きついですけども、1軍とかね、2軍のメインどころの演奏家たちはコンクールに向けて練習をするみたいなところがあるんですけども。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)この習志野高校は、ふざけんなよ!全員参加だよ!みたいな感じで。198人、地区予選の1回戦から全員駆り出されるっていう。まあ、石津谷先生のやり方なんでしょうけどね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)で、もう千葉大会の1回戦から198人でやりますから。ものすごい音なんですって。

(中澤有美子)本当に総動員なんだ。

(安住紳一郎)爆音ですよね。200人がいきなり、フルボリュームでいきなりバンバンバンバン音鳴らしますから。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)で、ものすごい苦情が出るんですって。相手高校とかから。『さすがに1回戦からその音量はないんじゃないでしょうか?』みたいな。

(中澤有美子)(爆笑)。そうですよね。

(安住紳一郎)まあちょっと街宣車みたいなものが来ているみたいな感じですからね。

(中澤有美子)そっか。そうですねー。

(安住紳一郎)で、もう当然、その地方予選やっている千葉県の球場の周りの住民からもクレームが来るみたいな。『うるさい!やめろ!』みたいな。でもその習志野高校吹奏楽部。『うるさい!と言われる。これ、最高の褒め言葉です』って、ひるまないわけですよね。ええ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)もうそのコンプライアンスみたいなのが一周しちゃって。もうなんか、行ききってるんだね。普通はもうそこでひるむでしょ?『たしかに、他の高校のみなさんに迷惑をかけてもなんですし・・・』みたいな。

(中澤有美子)うんうん。

(安住紳一郎)まあ、野球の試合がね、きちんと進むことを第一に考えるべきでしょうということでね。そこでグッと下がるんですけども。まあその石津谷先生率いる習志野吹奏楽部はもうその、行ききっちゃってるね。ええ。

(中澤有美子)(爆笑)。気持ちいいですね。

(安住紳一郎)ええ。『うるさい?ああ、そうですか!ごめんなさい!』みたいな感じですよね。でもこれで高校野球ね、全国大会。甲子園行ったわけですから。すごいんですよ。この石津谷先生っていうのは。その習志野の自分の高校の野球部がちょっとね、せっかくチャンスなんだけれども、点に結びつかなかった時なんかは、その吹奏楽部の、『おい、トランペット!いま点が入らなかったの、お前らのせいだぞ!』みたいなことを言うんですよ。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)『なに言ってんの、この先生!?』みたいなことですけど。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)そんな精神論、戦前!?みたいな感じですよね。えっ?戦前、戦中、戦後!?みたいな感じですけど。もうそれぐらい気合が入っているという。うん。

(中澤有美子)うわー・・・

(安住紳一郎)もう本当に要するに、『全員が気持ち入れて一丸とならないと勝てないよ!』みたいなことになっているわけですよね。ええ。そしてもうトランペット、トロンボーン、管楽ですよね。管楽のその、ベルっていうんですか?音が出る部分ね。ラッパになっている部分ね。これをその、攻撃中はバッターボックスのバッターに向けるんだよね。で、徹底しているのよ。もう、その進軍ラッパよろしく、そのバッターがインスパイア、鼓舞されるが如く、その方向むけてもう、一点に向けて198人がブォーッ!って音を出すわけよ。

(中澤有美子)(笑)。もう、念を送りまくるんだ。

(安住紳一郎)念を送るわけよね。で、ここまではいいんだよ。ところがこの後ね、相手チームがピンチになってタイムかけて。内野手がピッチャーの元に集まるでしょ?で、いろいろ相談事をするわけだ。その時は石津谷先生は、『よし!マウンドに向けろ!』っつって、今度はラッパをマウンドに向けて。で、相手のチームがピンチに陥って、いろいろ相談事が上手く捗らないように、大音量で邪魔をするんだよ。

(中澤有美子)えええーっ!?(笑)。

(安住紳一郎)でさ、正々堂々の高校野球の精神に反してるよね?ええ。

(中澤有美子)それはちょっと・・・(笑)。いかがでしょう(笑)。

(安住紳一郎)マウンド上での相手の相談が上手く進まないように、ベルですね。そのラッパをマウンド上に向けるんだ。

(中澤有美子)(笑)。ちょっと悪音を出すわけですか?

(安住紳一郎)まあちょっとなんか、サッカーの、相手チームのフリーキックみたいに、ブーイングをするみたいなことなんだけれども。高校野球でブーイングなんかやった日にはね、もう各メディアで叩かれまくりますけども。ところがこれ、習志野高校は行ききってるんだ。

(中澤有美子)ほうほう。

(安住紳一郎)こういう風に顧問の先生はちゃんと公に語っちゃうんだもん。ええ。うん。

(中澤有美子)やってますって?

(安住紳一郎)もう、やってますよ!って。『気の弱いピッチャーだったら、ウチのラッパの音にビビるんでしすよね!』って言うんだもん。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)行ききってるんだよ!本当はね、言っちゃダメなことだし、やっちゃダメだけども、行ききってるんだよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)すごいよね。200人、束になってね。すごいよねー。で、今日も第一試合、出てましたけども。やっぱり普通の高校の5倍増くらいの音で。もう本当、劇団四季みたいでしたよ。なんか。ええ。ランナー2塁に行ったら、ちょっと荘厳になったりするんだよね。『パーッ、パパパパパパーパーパー、パパパパパパパァー♪』みたいな。えっ?なにが始まるの!?みたいな。

(中澤有美子)どういうことなんだろう?(笑)。

(安住紳一郎)すごいですよ。で、ホームに生還したら、普通は『パパパパパーパー、パパパパパーパ、パパパパパーパパ、パパーパパー♪』っていうのがオーソドックスなね、ファンファーレですけども。

(中澤有美子)うん。

(安住紳一郎)そこまで行くまで、長いんだもん。なんか。序章みたいなのがあって、ようやくそこにたどり着くみたいな。『パァー、パパパパパパー、パパパパパパ、パパパパパ・・・パパパパパーパー、パパパパパーパ!』みたいな。ええっ!?ペール・ギュント!?みたいな。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)序章があったよね、いま!?みたいな。もうやっぱり全国一のね、吹奏楽部ですから。いろいろそういうちょっとね、普通にファンファーレ吹くにもいろいろあるんだよね、工夫が。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)すごかった。うん。でね、まあ習志野高校が言っていることなので、私もそれに則って言いますけども。ちょっとね、相手の静岡高校って県立の高校なんですけども。ちょっとね、さすがに吹奏楽部の応援にね、ひるんだところがね、1ヶ所ありましたね。うん。7回かな?習志野高校が、ちょっとこういう気風だってこともありまして。ホームスチールをするんだよね。

(中澤有美子)ほう。

(安住紳一郎)あんまりホームスチールってね、漫画とかアニメの世界。あるいは新庄選手ぐらいでした見ないですけども。真剣勝負で、たぶん1点差ぐらいの時に、ホームスチールをするんですよね。野球をご存知でない方は、あまりご存知ないと思いますけども。いわゆるその、本塁に向けて盗塁をするわけですよ。ところが、ピッチャーがキャッチャーに投げてますから、もうタッチの瞬間はすぐに訪れるわけですから。ほとんどその、成功しないような、非常にギャンブルなプレーなんですけども。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)結局それ、成功させるんですけど。そのホームスチールが成功する理由は、まあピッチャーが3塁ランナーを意識してなかったということがあって、3塁ランナーがフリーでスタートを切ることができるんですけども。キャッチャーがね、たぶん、キャッチャーにとってみますと、左から3塁ランナーやって来ますんで、右バッターボックスにバッターがいますと、3塁ランナーが死角に入っているので、ランナーが走っていることに気づかないことがあるんですね。

(中澤有美子)ああ、はい。

(安住紳一郎)で、ピッチャーからの送球をアウトコースで捕球しますと、ランナーが走ってくることに気づくまで、右バッターボックスのバッターの陰からランナーがヒュッて出てくるまで、ちょっと時間がかかるんですよね。でも、大抵の場合は内野手から『走ったぞ!3塁ランナー、走ったぞ、キャッチャー!』っていう声がね、ぜったいに届くはずなんですよ。

(中澤有美子)はあはあはあ。

(安住紳一郎)でも、それもしかすると、習志野高校のブラスバンドの、198人の大音量が、かき消したおそれがあるね!

(中澤有美子)うわー!

(安住紳一郎)静岡高校のキャッチャーは、捕球してからランナーに気づくまで、相当時間があったからね。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)それで、バッター越しにランナーが見えて、『マズい!』と思ってタッチに行くんだけども、ヘッドスライディングの右手が早かったという。これはね、習志野高校ブラスバンドのお手柄じゃないかな?と思いますね。



(中澤有美子)おー!ねえ、すごい。

(安住紳一郎)まあ、静岡高校側からしてみると、『ふざけんなよ!野球の試合やってんのに、ブラスバンドが邪魔していいの!?』っていう気持ちになりますけどね。うん。

(中澤有美子)本当ですねー。

(安住紳一郎)うん。先に習志野高校の事情を知ってしまったので、私は習志野高校びいきでした(笑)。

(中澤有美子)そうですね。びっくりしますよね。

(安住紳一郎)うん。まあね、いろいろ、もしかすると、習志野高校のブラスバンド、音が大きすぎ!って言われるかもしれませんけどもね。これだけ、コンプライアンスが叫ばれている中、みんながいろいろな人に気を使う中、ちょっと突き抜けて。どうなの?って言うぐらいの応援をしている習志野高校。千葉代表ですしね、私は、応援します!

(中澤有美子)(笑)。はい、次の試合、楽しみです。

(安住紳一郎)楽しみですね。

<書き起こしおわり>



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