ドンデコルテのお二人が2025年12月29日放送のTBSラジオ『パンサー向井の#ふらっと』に出演。渡辺さんが以前に組んでいたコンビ・マンキンタンとエマを解散し、ピン芸人を経て、ツッコミからボケに転向。小橋共作さんとドンデコルテを結成するまでを話していました。
(向井慧)で、そこからもうドンデコルテになるの?
(渡辺銀次)しばらく、ここから2年半ぐらい1人なんですけど。
(向井慧)ピン時代。ピンネタは何をやってたの?
(渡辺銀次)フリップやったり、漫談やったりっていう感じですかね。1人コントはやってなかったです。
(向井慧)それは手応え的には?
(渡辺銀次)R-1では手応えがあったんです。結構、R-1の戦績も良くて。1回、準決勝まで行きました。
(向井慧)そうなんだ。
(渡辺銀次)なんですけど……漫才やりたくて入ったのはやっぱりあるんですよね。で、コンビとしてやっていきたいなって思いながらそんなのが続いてるって感じでしたね。
(向井慧)ピンになったってなったらもちろん、もうボケというか。既にその時にはならざるを得ないっていうか。
(渡辺銀次)全部やらなきゃいけないので。
(向井慧)ていうことだよね。そこで小橋くんと出会った?
(小橋共作)いや、エマの時に僕ら、一緒のライブだったんですよ。僕の前のコンビで。で、エマの方が先に解散して、その半年後ぐらいに僕の方が解散したんですけど。その後に、もうドンデコルテを組む前にユニットで時事ネタライブに出てたんですよね。
(渡辺銀次)2人でやんなきゃいけなくなったことがあって。
(小橋共作)で、エマの時からナベさんは時事ネタの時だけ、ボケをやってたんですよ。
時事ネタライブでコンビを組む
(渡辺銀次)佐々木っていう当時の相方が時事のことをあんまり知らなかったのでネタができないから。「じゃあ、俺がしゃべるわ」っていう感じでやってたんです。
(向井慧)やっぱり渡辺くんから感じられる知性というか。品と知性みたいなものは……元々、本とか時事、新聞、ニュースみたいなのは好きだったということ?
(渡辺銀次)「好き」って思ったことはなかったんですけど。当然、見るもんだみたいな。普通のことだと思ってました。
(向井慧)で、その時事ネタのライブで急遽2人というか。一応、仮でやってみようみたいな。それがもうハマった感覚があったということ?
(渡辺銀次)時事ネタ自体はそんなに別に……。
(小橋共作)まあ、ハマったというかお互いにやってたことだから、ただミックスされたみたいな感じですね。まだコンビの感じはなかったと思います。
(向井慧)どこで正式にドンデコルテになっていくんですか?
(小橋共作)時事ネタで1回、どこまでM-1行けるのかっていうので1回、本当にお試しで出たんですよね。それで終わりのはずだったんですよ。でも、なんか僕がナベさんのことを忘れられなくなっちゃって。「あれ? ナベさん、すごいよかったな。好きだな……」って。
(向井慧)「好きだな……」があって(笑)。「あれ? 気づいたら私、ナベさんのこと意識している」って。
(小橋共作)「あれ? 気づいたらナベさんにLINEを送ろうとしてる。あれ? どうしよう。なんだ、この気持ち?」って(笑)。
(向井慧)でも先輩じゃん。小橋くんからしたら3年? 5年先輩か。ってなると……。
(小橋共作)そうですね。最初はなかなか一緒に「もう1回、やってみましょう」とは言えなかったですね。だから違う人とかといろいろユニットでやってみたりして。まあ、僕は「いいな」と思う人もいたんですけど、その人はちょっと僕のことはあんまりいいと思ってなくてみたいなこともあって。「もう、やめようかな」みたいに思った時に……。
(向井慧)それも選択肢にあったんだ。
(小橋共作)「じゃあやめる前にあの気になっている人に……」って。それで「一緒にやろう」って言ったら、はい。なんか全然、余裕で行けました(笑)。
(向井慧)意外と?(笑)。それは渡辺くん目線でいうともうすぐに「じゃあ、やろうか」っていう感じ?
(渡辺銀次)いや、さすがにその5個下の後輩なんですよ。ってなると、やっぱり怖いなっていうのがあったんで。しばらくはちょっと距離を置くじゃないですけど。ちょっと避けながら……。
(滝沢カレン)本当の恋じゃん(笑)。
5個下とコンビを組むのはちょっと怖い
(渡辺銀次)「すごいグイグイ来るじゃん……」って。蛙化じゃないですけど。「5個下の子供にそんなグイグイ来られても嫌だな……」みたいな。
(小橋共作)なにそれ? やめてよ、そんな野暮な話をするの。「子供」って……。
(向井慧)やっぱり恋愛対象には見れないよね。下すぎてね。
(渡辺銀次)なんですけど、その時に「今年もM-1に出よう」ってなって。小橋が「どこまで行ったら組みます?」って言ったんです。「別に組むって言ってないけどな……」と思いながらも、選択肢を与えることによってこっちの思い通りにするやり方ってあるじゃないですか。それをやったなって思ってたんですけど。まあまあ、「じゃあ準々決勝」と言いまして。
(向井慧)「準々決勝まで行ったら正式に組んでもいいよ」という。
(渡辺銀次)そう言って。そしたら準々決勝まで行っちゃって。それでコンビを組むことになったっていう。
(滝沢カレン)仕方なく(笑)。
(小橋共作)「行っちゃって」って言うの、やめてよ……。
(向井慧)結果、よかったわけだからね。
(小橋共作)僕はもう、3回戦だと思ってたんですよ。3回戦まで行ければ……お互い、3回戦まで行ったことなかったんで。
(渡辺銀次)いや、あるわ。
(小橋共作)あ、ごめん、ごめん。ナベさんはあるみたいですけど、僕は2回戦で落ちてて、みたいな。だから3回戦行くことがもう、めちゃくちゃすごいことだと思ってたんで。そう思ったら「準々」って言われたから「この人、マジで組む気ないな」って。けど、行けたんで。
(向井慧)それで正式に?
(渡辺銀次)組むことになりました。

渡辺さん、5個下の小橋さんとコンビを組むことはためらっていたようですが、実際にお試しで組んでみたらM-1で準々決勝まで進出してしまったのは面白いですね。お試しとはいえ、そこでトライしてみたのが今回のM-1での大成功につながっているんだと考えると、何事もトライしてみて損はないように思えてきました。