高野政所 タマフル おもしろおじさん特集

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高野政所さんがTBSラジオ『タマフル』に出演。宇多丸さんに対し、最新の研究成果『おもしろおじさん』について、たっぷりと話していました。


(宇多丸)今夜お送りするのはこちらの特集です。祝!メジャーデビューアルバム『Enak Dealer』発売記念 ライフスタイルとしてのおもしろおじさん特集 by DJ JET BARON a.k.a 高野政所!それではご紹介いたしましょう。渋谷のクラブ アシッドパンダカフェ店主。インドネシア生まれのハイパーダンスミュージックFUNKOTの伝道師。もうみなさん、説明不要でしょう。DJ JET BARONこと高野政所さんです!

(高野政所)はい、どうも!

(宇多丸)いらっしゃいませー!お疲れ様でございます。

(高野政所)お疲れ様でございます。さっそくなんですけど、番組400回と聞いたんで、私、似合わないようなお花を・・・

(宇多丸)ありがとうございます!

(高野政所)この前、スタジオでね、シャンパン開けて本当、申し訳ないなって。

(宇多丸)あ、狼藉、ありました。

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(高野政所)お酒も。

(宇多丸)あ、お酒。はいはい。ありがとうございます!あ、ちゃんと『放送400回おめでとうございます 高野政所 他おもしろおじさん一同より』といただいております。ありがとうございます。ご丁寧に。まさか俺、政所くんから花をもらう日が来るとは思わなかったよ。

(高野政所)なんか、おじさんが花を持ってきたらおもしろいかな?と思って。

(宇多丸)これ、またなんか、ちなんでるんですか?インドネシアとかそういう・・・

(高野政所)いや、特にそういうわけじゃないんですけど。

(宇多丸)でも、なんかインドネシアチックなムードを・・・

(高野政所)そうそう。色的にはね。あんまり関係がないですけど。

(宇多丸)関係ない。ありがとうございます。飾らせていただきます。いや、今日はお祝いするとしたら、むしろでもこっちがお祝いしなきゃいけない日ですから。本日はリリースパーティーをしてからのスタジオ入りということでございます。お疲れ様です。

(高野政所)ありがとうございます。

(宇多丸)結構長い時間?

(高野政所)やってました。6時間くらいイベントがあって。で、まあ結構いろんな人のバックDJもやって、自分のDJもやってるんで。結構顔色が悪いっていう状況でございます。はい。

(宇多丸)で、しかもこの後もアフターパーティーが?

(高野政所)あります(笑)。そこでもDJするんでね。

(宇多丸)で、しかも今日だけの話じゃなくて、ちょっと先にもう言っちゃいますけども。昨日もどえらいことが?

(高野政所)昨日も(笑)。はい。アシッドパンダカフェに毒蝮三太夫さんがいらっしゃって。大沢悠里さんのゆうゆうワイド内、毒蝮三太夫のミュージックプレゼントでアシッドパンダカフェへ。毒蝮三太夫さんが初めてクラブに来る!というね。クラブ童貞を奪うというね。

(宇多丸)そういうのの流れが、もうずーっとぶっ続きで来ているという流れですよ。

(高野政所)もう、わけがわかりません。最近。はい。

(宇多丸)この流れ、なぜ生まれたか?といえばですね、メジャーデビューアルバム『Enak Dealer』、まず発売おめでとうございます!

(高野政所)ありがとうございます!いやー、本当番組のお陰でございますよ。

(宇多丸)なぜここに至ったかといえば、まあちょっと我々、でもお手伝いをしただけでございます。2009年。この番組でFUNKOT、インドネシアのアンダーグラウンドダンスミュージックFUNKOTを紹介してから早5年。政所さんは今年の2月、FUNKOTの本場インドネシアで日本人で初めてFUNKOT DJとしてDJデビューとか、いろんな経由があっての・・・

(高野政所)いろいろ経てね。

(宇多丸)経てのですからね。今年、でも怒涛でしたね。そういう意味ではね。

(高野政所)いや、本当。わけがわかんない内に1年たってしまったような感じですけども。まあでも、大きく成長して。いまこのね、おもしろおじさん特集という結論に至ったという。FUNKOTを追求してったら、なんかここに行っちゃったみたいな。

(宇多丸)そこのゴールに行っちゃった。

(高野政所)はい。ゴールかどうかわかんないですけど。

(宇多丸)でも、2009年に最初に、当時ファンキーコタと紹介してましたけども。やっぱりまさか、ここまで・・・

(高野政所)思わなかったですよ。正直。

(宇多丸)なんか僕らも政所くんに特集を依頼するのに、まあ政所くんならなんか面白いコンセプトでやってくれるだろうと。で、『いま政所くん、なんか面白がっているのがインドネシアのこの音楽だから、じゃあまずそれで出てもらおうか』って。

(高野政所)そうなんですよ。そういう軽い感じだったっすよね。

(宇多丸)どっちかって言うと。で、いろいろある、いままでやった『バギー』だとかさ、いろんな概念の中からのこれだったのが、まさかこう・・・だって、それが本職っていうか。

(高野政所)いや、そうっすね。メジャーデビューって本当、おじさんですよ?37才っすよ。俺。

(宇多丸)まさにおもしろおじさん・・・としてはでも、最年少の部類ですよ、これ。

(高野政所)そうですね。まだまだ修行中でございますよ。本当に。

(宇多丸)30代でなにを言ってるんだって。

(高野政所)だからまあ、我々年を経ることによってどう生きていくべきか?っていうのが今回の特集なんです。

(宇多丸)今日、たぶんうかがっていくと、僕はいま45才で。まだまだ出だしの。おもしろおじさん界ではまだ出だしのあたりだと思いますから。

(高野政所)そうですかね?

(宇多丸)上にはだって、マムシさんとか。大沢悠里さんとかいらっしゃるから(笑)。

(高野政所)まあ、そうですけども。ラジオおもしろおじさん界っていうのがまた、ありますからね。

毒蝮三太夫のミュージックプレゼント

(宇多丸)ちなみにその毒蝮三太夫のミュージックプレゼント。毒蝮三太夫さん降臨されてどんな感じでしたか?

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(高野政所)もうね、いきなりドアをバーッて開けた時に、若いやつばっかりじゃないですか。20代、30代。ウワーッ!ってなった時に、『俺、帰るわ!』って言って(笑)。そっからスタート。

(宇多丸)このカマしから(笑)。

(高野政所)カマしからきて。で、お客さんをいつもの調子でね、いじり倒して。俺なんか『シリコンバレーみてーな顔してんな』とか。意味がわかんないですけど。まあ、コンピューターで曲を作っているっていうところから話が流れて。『そういやお前、シリコンバレーみてーな顔してんな』って言われて(笑)。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)いろんな人が『○○みてーな顔してんな』の洗礼を受けたりとかね。いや、もう超光栄ですよ。本当に。めちゃくちゃうれしかったですよ。

(宇多丸)ホーリーネームもらったようなもんですよ。これ。

(高野政所)そうそう。ホーリーネームですよ。本当に。称号ですから。

(宇多丸)いや、だってうちの番組のディレクターのミノワダくん。大沢悠里さんの番組、やってますから。担当してますから。とにかくね、マムシさんがこれまでに見たこともないほど上機嫌だったって言ってましたよ。

(高野政所)いや、上機嫌だったんすよ。もう終始ニコニコされてて。で、その後に食事に誘われて。『メシ、食いに行くぞ!』っつって。ソースカツ丼を食いましたよ(笑)。

(宇多丸)ソースカツ丼!?それでこう、なんか叙々苑だとか、そういうんじゃない。ソースカツ丼。これですよ!

(高野政所)ソースカツ丼。これもいいなと思って。まあでも、ありがたいお話をたくさん聞かせていただいて。いや、おもしろおじさんの中の神だな、つまり、おもしろおじ神だなって。

(宇多丸)おじ神に導かれつつあると。

(高野政所)いや、本当に会えば会うほど。本当、おじ神だなって思います。

(宇多丸)なんか絵面として、おじ神に導かれて天国への階段をこう、上ってる政所くんの姿が浮かぶんですけど(笑)。

(高野政所)でも、おもしろおじさんパラダイスっていうところに僕らは向かっているんで。最終的には。

(宇多丸)最終的にそれがあの世であっても、それはおもしろですからね。

(高野政所)いや、パラダイスですから。

(宇多丸)はい。ちょっと縁起でもないことを言ってますけども。ということで、FUNKOTとともに追いかけているもの。本日のテーマ、おもしろおじさん。アルバム『Enak Dealer』にも毒蝮三太夫さんをフィーチャーした『おもしろおじさん』。この間、オンエアーさせていただきました。が、収録されているわけですが。いったいどんなおじさんがおもしろおじさんなのか?政所さんによるおもしろおじさん論を本日はよろしくお願いします。

(高野政所)はい。よろしくお願いします。まず、さっき日高くん。SKY-HIくんの(スタジオ)ライブ、見ました?

(宇多丸)見ました。見ました。

(高野政所)かっこいいし、さわやかだし・・・

(宇多丸)スキルはあるしね。上手いし。

(高野政所)非の打ち所がない。

(宇多丸)で、努力までしてて。もう『キモい!』って言ってるんですけどね。

(高野政所)ああ、逆に完璧すぎて?

(宇多丸)前から注意してるんですよ。『お前、それ以上努力したらキモいからね』って。

(高野政所)あ、なるほど!でもそんな日高くんに我々が勝つには、まあ勝つ必要はないんですけど。

(宇多丸)(笑)。以前、私と政所くん、ずいぶん、10年近く前になりますかね?DA PUMPのライブを僕ら見に行った帰りに、mixi上でね、『1か所も勝てるところが見つからない』って。

(高野政所)そうなんですね。また、そういう気持ちになりましたよ。俺は。

(宇多丸)で、また一晩ね、目を真っ赤にしながら語り合った・・・生きる道を、一縷の望みを見つけるしかなくなる。

(高野政所)そうなんです。そうなんです。それが、おもしろおじさんなんですよ!

(宇多丸)あ、生きる一縷の望みがおもしろおじさん!

(高野政所)そうなんですよ。もう日高くんに勝つには、おもしろさしかないんじゃないか?っていう。

(宇多丸)(笑)。あいつ、しかも結構おもしろいんだよね。

(高野政所)そうなんす。悔しいですけど。でも、全面には出してないじゃないですか。

(宇多丸)まだね。人前で。

(高野政所)で、そういうことで最近おもしろおじさんっていうのに、ここもう半年ぐらいずっと研究っていうか、考えてるんですけど。そもそもおもしろおじさんっていうのに僕が目覚めたきっかけっていうのがありまして。今回の『Enak Dealer』の中でも参加されている、レゲエDJのCHOP STICKさんとの出会いがすごく大きいんでうすよ。

(宇多丸)ほう。

(高野政所)この人は話がとにかく普段からおもしろい。で、まあ気の利いた冗談とかをすごい言う。

(宇多丸)いくつぐらいの方なんですか?

(高野政所)ええと、年齢を公表してないんですけど、40代ですね。で、まあ毒舌を吐いても誰も傷つかない。気取ってない。あと、腰が低い。常に陽気。で、これって一緒にいると楽しいので、すごい会いたくなるんですよ。いないと。なんか仕事でよく、最近プロモーションでご一緒するんですけど。『あっ、明日CHOPさんと会えるわ。マジうれしい!』みたいな気持ちになるんですよ。

(宇多丸)おー。

(高野政所)これって、親戚にそういうおじさん、いませんでした?

(宇多丸)あー。なるほどね。

(高野政所)なんか、『このおじさん来るなら行く!』みたいなの、あるじゃないですか。親戚の集まりとかでも。あれ、おもしろおじさんじゃないかな?と思ったわけですよ。で、あとすごいのが、クラブでCHOPさんがライブとかやって、パーティーの中で。結構女の子にちょいちょいちょっかいというか、セクハラ的な行為をするんですけど。まあハラスメントじゃないんで。セク行為ですかね?セクをするんですけど。

(宇多丸)あ、嫌がってはいないから。

(高野政所)そう。嫌がられないんですよ。これ、すごいじゃないですか。

(宇多丸)ということは、セクだけが残るという。

(高野政所)そうなんですよ!まあ、セクですよね。

(宇多丸)セク(笑)。セクっていうと、そのまんま・・・ですよね。まあ、セクシャル。セクシャルな楽しみ。セクシャルな浮ついた感のみがあると。

(高野政所)そうなんです。そうなんです。で、女の子も『いやだー、CHOPさーん♪』みたいな感じなんすよ。これってもう結構極まって。人間として結構極まってるなと思いまして。

(宇多丸)僕らがその、今ひとつクッといけないところですよね。セクシャル。

(高野政所)そうなんですよ。そうなんですよ。で、それがおもしろおじさんだって気づいたのが、毒蝮三太夫さんって、ババアにババアって言って怒られない。そして、妊婦さんとかに、おっぱいチョンって触ったりとかして、逆に喜ばれるっていうのがあって。安産祈願みたいな感じで。これって、CHOP STICKさんのヴァイブスっていうのは、毒蝮三太夫さんにつながるんじゃないかな?って。

(宇多丸)通じるんじゃないか?と。

(高野政所)あったんですよね。で、さらにおもしろが生きていくうちにすごい大事だと思ったことがあって。アルバムを作っている時に、すげーノイローゼみたいに煮詰まっちゃったんですよ。んで、大田区をバイクで走り回るっていう奇怪な行動に出たんすけど(笑)。

(宇多丸)よくわかりませんが、普通じゃないと。

(高野政所)もうムシャクシャしちゃって。で、走っている時に、あるお店の前を通りかかってガーンッ!て衝撃を受けたんすよ。で、大田区を走り回ってたら、海鮮料理屋に平仮名で『おもしろはんぶん』っていう店があったんですよ。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)店名が。おもしろはんぶん。ヤバいじゃないですか!それって。だって、おもしろ半分で店をやってるんすよ?

(宇多丸)しかも海鮮なんつったら生物だし、モノによってはちょっとね、おもしろ半分で出されたら・・・

(高野政所)いやー、おもしろ半分で出されても・・・みたいなことで衝撃を受けたんですよ。ネガティブなワードですよね?『おもしろはんぶん』って。

(宇多丸)おもしろ半分でやるんじゃない!って。

(高野政所)やるんじゃない!ってよく、お母さんとかに怒られたじゃないですか。でも、たぶん俺が察するに、そのおもしろはんぶんの店主は、おもしろいんですよ。海鮮料理をすることが。おもしろいからやっている。で、よく考えたら、おもしろ半分で店をやっている奴ってこいつ以外に俺もそうだと思ったんですよ。アシッドパンダカフェってよく考えたらおもしろ半分でやってたわ!と思って。

(宇多丸)うんうん。

(高野政所)つまり、おもしろ半分っていうのは物事を長く続けることの基本なんじゃないかな?と。

(宇多丸)ガチ、ガチと行き詰まっちゃったのも、ガチ、ガチとやろうとしてたっていうのは。

(高野政所)はい、そう。だからおもしろはんぶんっていう言葉をネガティブではなく、ポジティブに受け取ろうと。

(宇多丸)逆に言えば、半分は本気ですからね。

(高野政所)そうなんです。半分が超大事です。バファリンの半分がやさしさみたいなことで。俺の半分はおもしろだって言えるのが大事です。その後、おもしろ半分、真面目半分とか。情熱半分とか。まあ、お金半分の人もいると思うんですけど。その、おもしろ半分であるっていうのはアーティストにとっても大事だと思うんですよ。

(宇多丸)なるほど。

(高野政所)で、ライムスターさんとか、どうですか?だっておもしろいからやっているわけじゃないですか。ラップを。

(宇多丸)俺らのいまのツアーなんか、もう半分おもしろですよ。

(高野政所)ですよね?

(宇多丸)時間的にも、性格に半分おもしろですよ。

(高野政所)ですよね。おもしろ半分って大事じゃないですか。そう考えると。

(宇多丸)ぜったいに入れるところです。

(高野政所)ですよね。やっぱりその、音楽。アーティストにとっても大事っていうのが、音楽シーンは以前にもおもしろおじさんっていうのが結構存在していたということに気づいたわけです。

(宇多丸)ほうほうほう。

(高野政所)坂本九さん。喜劇役者ですよね。世界を制したわけですよ。『上を向いて歩こう SUKIYAKI』ですよ。あとは、『江南スタイル』のPSY。おもしろおじさんですよね。スキャットマン・ジョン。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)おもしろおじさんっすよね。音楽界においても、おもしろおじさんっていうのはすげー大事っていう風に思ったんですよね。で、やっぱり最近僕もいろんな現場に遊びに行くようになって。ちょっとサグな、怖い感じの現場とかにも。

(宇多丸)ギャングな感じのね。

(高野政所)行くのも、それもおもしろ半分で行くんですけど。

(宇多丸)まあ、でもギャングスタもちょっとおもしろ、ありますからね。

(高野政所)ありますよね。怖おもしろいのの僕は究極系を見つけてしまったんですよ。最近。レゲエDJ、レゲエアーティストの羅王さんっていう方、ご存知ですか?知らないですか?

(宇多丸)ええと、はい。

(高野政所)この人はめっちゃくちゃ怖いんすよ。で、もう見た目は本職のそれで。歌っている曲が『独居房の夜』っていう。

(宇多丸)ズバリ、もう塀の中の・・・

(高野政所)話なんですけども。そこにね、結構ユーモアが含まれていたり。ライブを見たんですよ。羅王さんの。で、めちゃくちゃ見た目とか怖いんすけど、その独居房っていう歌、後で聞いてもらいたいと思うんですけど。独居房のサビが『独居房♪独居房♪』みたいなところで、その独居房のオケを流してちょっとおもしろい前フリをやるんですよ。その『独居房♪独居房♪みーんなーでー雑居房♪』とか(笑)。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)すげー怖い人がそれを言うんですよ。で、なんか『俺、結構料理するんだよね。牛乳とね、フライパンで。これでなにができると思う?ホットケーキ♪ホットケーキ♪』とか言って。おもしろをカマしてから・・・

(宇多丸)それ、完全に漫談スタイルじゃないですか。

(高野政所)そうなんですよ。でも、そのすんげー怖い見た目で、バーッて刺青も入っている方が、その独居房の夜っていうのを歌ってるんですけど。これが妙にハマると。ちょっと宇多丸さんにPVとかを見てもらってもいいですか?

(宇多丸)なるほど、なるほど。

(高野政所)じゃあ、独居房の夜、聞いてください。羅王で『独居房の夜』。



(高野政所)という曲なんですけども。

(宇多丸)これ、でもいまルックスというかですね、羅王さん。本当にゴリゴリじゃないですか。

(高野政所)で、これちょっと見てください。おもしろおじさんが出てきたりとか。で、変なおじさんに話しかけられて気分が悪いとか。あと、一緒にお風呂に入る時に、おじさんのおいなりさんが見えて気持ちわりーみたいな。ちょっとこう、ユーモアが入るんですけど。なんかすごい、怖さの中のおもしろさっていうのもすげー魅力だなっていう。

(宇多丸)これ、でもね、本当にそうで。元々向こうのギャングスタラップとかも、やっぱりちょっとさ、笑っちゃうような。ものすごい怖いことを歌っているのに笑っちゃうような要素、ぜんぜん大事で。

(高野政所)ですよね。

(宇多丸)っていうことで。それこそラップで言えばさっき、頭のところでかけたCRAZY-Aさんとかもね。あのトラック野郎オマージュの曲とか。あれ、まさに日本語ラップ界のおもしろおじさんと言っていいでしょうし。なるほどね。

(高野政所)そうなんですよ。で、このレゲエ界の羅王さんもそうなんですけど。さらにHIPHOP界でおもしろおじさんが、すごい人が開眼したというか。あるんですよ。K DUB SHINEさん。

(宇多丸)ちょっと待って下さいよ。まあたしかに、おもしろおじさんですよね。

(高野政所)ですよね?で、いままで曲にはそんなにおもしろ感ってなかった・・・

(宇多丸)まあ、よく聞けば、まあね。もしくはそこを掘り下げてったのが、みうら(じゅん)さんの『俺にすぐ言え』シリーズとかありましたけどね。



(高野政所)ありましたけど。結構全面的にPVの方でおもしろさを全開に出している曲がありまして。UZIさんフィーチャリングK DUB SHINEさんの『韻』という曲で。

(宇多丸)この2人でね、韻って言ったらこれは韻が固いんだろうな?っていう。ライミングが固いんだろうな?って。

(高野政所)ちょっとビジュアルを見てほしいんですけど。

(宇多丸)はいはい・・・



(宇多丸)あ、なんか着ぐるみを(笑)。なんて言えばいいの?テレタビーズ風なあれを着て。

(高野政所)完全なるおもしろおじさんじゃないですか!これ。

(宇多丸)っていうか結構踏み込んでるっていうか。結構振り切ってるね。あの、UZIくんっていう人はですね、あ、この番組出たことないか。日本のHIPHOP界屈指のやっぱりね、それこそUZIくんとみんな飲みたがるんですよ。楽しいから。

(高野政所)それって完全におもしろおじさんってことっすよね?

(宇多丸)そう。で、僕の留守電とかにフリースタイルで『YO!YO!加護ちゃんが○○』みたいな。

(高野政所)フリースタイルで(笑)。

(宇多丸)時事ネタフリースタイルが入ってるんです。そういうことをやってくれるのよ。

(高野政所)でもなんか曲ではね、ハードコアなイメージもあったけど。ここまで吹っ切れたっていうのは、これおもしろおじさん来てるんじゃないかな?と。

(宇多丸)UZIさんフィーチャリングK DUB SHINEの『韻』。これ、みなさん映像を是非ちょっとYouTubeなどで見ていただきたい。すごいなー。

(高野政所)だから、やっぱりここに来て大切なのは日本人の心と体に古来から眠っているこのひょっとこ性。

(宇多丸)ひょっとこ性?

(高野政所)ひょっとこ感みたいなのが最近注目を・・・まあ、俺が勝手に浴びせてるんですけど。浴びるべきではないか?と。ひょっとこマインドっていうのがすごい重要だと思うんすよ。

(宇多丸)あの、どじょうすくいっていうのがね、ありますよね。安来節。あの完成度って実はパーティー芸としての完成度高いぞ!みたいなのはDJ JINの結婚式で披露することがあったんですよ。どじょうすくいを。で、僕、やらされたんですよ。

(高野政所)あ、マジですか?

(宇多丸)で、それによってちょっと若干、『あ、これか!』と。一瞬あったの。

(高野政所)いや、だからそれは結構本当に大事だと思って。で、西洋のひょっとこと言えばピエロじゃないですか。道化師。で、ピエロってメイク半分泣いてて、涙が出てるじゃないですか。あれ、ちょっと哀愁というか。

(宇多丸)ペーソス。ペーソス入れてくる。

(高野政所)ひょっとこ、ないじゃないですか。完全に口曲がってるし。おもしろいし、おもしろい顔、おもしろい動き・・・

(宇多丸)おもしろいし、おもしろいし(笑)。

(高野政所)祭の時に出てくるって、最強のパーティー野郎なんすよ。

(宇多丸)(爆笑)

(高野政所)で、ひょっとこの始まりっていう話が実はあってですね。まあ、ひょっとこって元々、火男から来ていたりするんですよ。火をおこす男。火吹きの棒をフーっと吹く口があの・・・

(宇多丸)あ、その口なの?

(高野政所)らしいんですけど。これはなんかひょっとこの始まりという民話みたいなのが実はあるらしくて。ちょっと僕もネットで調べたからいい加減なところはあるんですけど。そのひょっとこの始まりとなったキャラクターがいるんですけど。その人が、まあ口が曲がってると。で、あとヘソを押すと金が出てくる。おもしろいし、ヘソから金が出てくるんすよ。

(宇多丸)そんなめでたい。

(高野政所)そうなんすよ。で、強欲なババアにヘソを鉄の棒でガッてやられちゃって死んじゃうんですよ。その、ひょう徳っていう人だったんですけど。で、そのひょう徳さんが死ぬ時に、『俺の顔を模した面を家に飾れ。そしたら家が栄える』っていう話があったらしいんですよ。

(宇多丸)あ、ちょっとでもそれ自体は悲しい話なんだ。

(高野政所)悲しいですけど、でも、金が出てくるし、おもしろいし。日本古来のおもしろおじさん像としては完璧だなと。で、あと大事な話があって。この、おたふくとひょっとこって1セットじゃないですか。これって実は日本人の正しい姿というか。求められる日本人像だったらしいんすよ。で、おたふくって今ではおたふく顔ってあんまりキレイな意味で使われないですけど。あれって日本人のいちばん美人な顔なんですよ。古来の。

(宇多丸)ああ、なるほど。なるほど。

(高野政所)だから、女の子はおたふくであれ。美人であれ。

(宇多丸)多福ですからね。福が多いんですよね。だってね。

(高野政所)そうそうそう。良い要素しかない。で、おたふくと対になるひょっとこっていうのは、男の正しい姿らしいんですよ。つまり、日本人の男っていうのはひょうきんであればいい。

(宇多丸)なるほど。男は愛嬌だ。

(高野政所)そう。男は愛嬌。これ、なんでかな?って考えたんですけど、たぶん江戸時代ぐらいまで、あんまり男は働かなかったっすよ。で、女の人が働かすためには、男がひょうきん。ひょっとこだったら、ねえ。笑いながら働いてくれるわけじゃないですか。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)つまり、ひょうきんであれば行きていける。

(宇多丸)なるほど。なるほど。男は愛嬌っていうのも、そういうことかもね。でもね。

(高野政所)なので、こうひょっとこの重要性。それからあと気づいたこと。おもしろおじさんはだいたい『ちゃん』付けが似合う。

(宇多丸)これ、その愛嬌の件とも通じるかな?

(高野政所)そうですね。『ちゃん』って愛嬌がないと呼べないじゃないですか。

(宇多丸)偉そうじゃないと。偉そうにするなと。

(高野政所)たとえば、欽ちゃん。坂本九、九ちゃん。北野武さん、たけちゃん。さんまさん、さんちゃん。玉袋筋太郎さん、玉ちゃん。そして鶴太郎さん、鶴ちゃん。そして外人枠。1人いるんすよ。『ちゃん』付け。

(宇多丸)シュワちゃん?

(高野政所)当たりっすよ!(笑)。超愛嬌あるし、おもしろいじゃないですか。そして、僕の目の前にも1人、宇多ちゃん。

(宇多丸)ちょっと待って下さい(笑)。宇多ちゃんって呼ぶ人は僕は玉袋筋太郎さん以外いないですよ!

(高野政所)呼ばれてるじゃないですか。

(宇多丸)玉さんは呼んでくれますけど。

(高野政所)ですよね。だから今日は宇多ちゃん・政ちゃんでいきませんか?

(宇多丸)あ、でもそれを言ったら、いますよ。HIPHOPに。こっちゃんですよ!K DUB SHINE、通称こっちゃんですよ!

(高野政所)もう全部通じちゃったっていうか。もう、なんか特集やんなくていいんじゃないかな?

(宇多丸)ZEEBRAのことね、ZEEBRAさんのことを通称ジブさんとか呼ぶけど。実はライムスターの中で最近言うのは、ジブちゃんって言うんですよ。『ジブちゃん、いいよね』って。

(高野政所)マジっすか?なぜ、言うようになったんですか?

(宇多丸)わかんない。彼がなにか、やっぱりその段階に入ってきたんじゃないですか?

(高野政所)あ、おもしろ性、ひょっとこ性に目覚めてきたと。

(宇多丸)要するに、真の男として更に一皮むけてきたんですよ。元々かなり男で、むけてる部分が強い人でしたけど。さらに。だからこっちゃんであり、ジブちゃんであり。もう・・・

(高野政所)なんかサグとかハードコアを抜けると、ひょっとこになっていく。だからやっぱり日本人の正しい姿になっていくんじゃないか?ってね。

(宇多丸)そこをいくと、うちなんかね、僕は宇多ちゃんでまだいいけどさ。Dちゃんとは呼ばないじゃないですか。

(高野政所)そうですね。でも、バランスがあるじゃないですか。だからそのライムスターのおもしろ半分の中の、ひょっとこを担当しているのが宇多ちゃん・・・

(宇多丸)待て待て、待て。半分ってことは、つまり俺、全面的に!?

(高野政所)そう、ですよね。でも、Dさんだっておもしろい部分だってあるじゃないですか。合わせてこう、いい具合のおもしろ半分になっているんじゃないか?と。

(宇多丸)じゃあ、ちゃん付けでいこう。政ちゃん、ちょっと。

(高野政所)宇多ちゃん、じゃあ続きまして・・・あ、そろそろCMなんじゃないですか?

(宇多丸)じゃあちょっと、政ちゃん、一旦ここで。ちょっと雑な感じ。

(高野政所)いいっすねー。いいっすねー。

(宇多丸)ちょっ、なにこれ?

(高野政所)ひょっとこムーブですよ、これ。

(宇多丸)ひょっとこムーブ(笑)。じゃあね、ちょっと政ちゃんにね、おもしろの話をね、ちょっと・・・じゃあCMか?

(高野政所)CM!

(CM明け)

(宇多丸)時刻はね、だいたい11時40・・・まあ、そんぐらいだ。うん。TBSラジオ ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル。今夜は祝!メジャーデビューアルバム『Enak Dealer』発売記念 ライフスタイルとしてのおもしろおじさん特集をお送りしています。ゲストはFUNKOTの伝道師。そしておもしろおじさん研究家の高野政所。本日は政ちゃん。

(高野政所)政ちゃんでーす!

(宇多丸)(笑)。それ、無理してキャラを作るのは、いいの?これ。

(高野政所)本当、CHOPさんと話しているとそうなってくるんですよ。

(宇多丸)あ、そういうノリ?

(高野政所)本当にそうなってきちゃっているっていうね。

(宇多丸)まあ、政ちゃんと宇多ちゃん、お送りしておりますが。前半ではおもしろおじさん。どんな存在なのか?まあ、日本の歴史までさかのぼって伺って参りましたが。こっからは、おもしろおじさんの神。おもしろおじ神(しん)、毒蝮三太夫さんも参加した曲『おもしろおじさん feat.CHOP STICK,丸省 & 毒蝮三太夫』。こちらについて伺っていきたいと思います。まあ、先日宇宙初オンエアーさせていただきましたけどね。

(高野政所)そうですね。はい。

(宇多丸)まず、この間伺ったことと重なるかもしれないですけども。なぜ、毒蝮さんだったか?っていうことですよね。

(高野政所)もう前半で説明してしまったものかもしれませんけども。いろいろなね、要素あったじゃないですか。ちゃん付けであったりとか。人柄、ひょっとこ性というか。それを総合すると、やっぱりラジオ界でいちばんボスのおもしろおじさんは毒蝮三太夫さんしかいないと。で、もうCHOP STICKさんと知り合った時点で僕の中のおもしろおじさん熱が上がってきて。おもしろおじさんで曲を作りたいなってすごい思っていたんですよ。

(宇多丸)ふんふんふん。

(高野政所)で、まあおもしろおじさんブームで僕、ジェーン・スーさんがやられているローカルFMに出た時にこの話を1回してるんですが。その時に、たまたま橋Pが聞いていて。『いや、ラジオ界のおもしろおじさんって誰ですかね?』『マムシさんでしょ。マムちゃん、いけますよ』みたいな感じになって。『マジっすか!?神が?』っていうので。

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(宇多丸)ああ、本当にイケるぞ!と。オファーできるぞと。

(高野政所)本当にできるってなって。その場で決定して。これはおもしろおじさんを形にせねばなるまいと。神を迎えて、おもしろおじ神を迎えてっていうので、この曲を作ることになったんですよ。はい。

(宇多丸)オファーはじゃあ、とりあえずどういう・・・企画書とか。

(高野政所)でもそれは今日、さっき話したようなことで、これからいま、ギスギスした世の中で。若いものとかね、かっこいいものとかだけが優遇されていて、おじさんが差別されていると。だから、やっぱりいま大事なのはおもしろおじさんなんじゃないか?みたいな。結構ざっくりとした企画書だったんですけど。全部やっぱりおじ神は見通してたんすよ。

(宇多丸)ああ、もうそんなことはもう。

(高野政所)『あ、そういうこと。だから俺なんだ』みたいな。いや、本当そうなんですよ。話が早すぎて。もう快諾ですよね。やっぱりその、気に入っていただいてというか。そうじゃなきゃ、ミュージックプレゼントでウチの店に来ないっすよねっていう話で。

(宇多丸)ねえ。なかなかまず、クラブっていうのもあれだしね。しかも、アシッドパンダカフェはね、最先端かつ・・・

(高野政所)平均的ですからね。よりによってっていうのもあって。ウチの店じゃなきゃ成し得なかったなっていうのもあるんですけど。だからやっぱりそこの、このおもしろおじさんについてのひらめきがあってからの、おもしろおじ神へのオファーだったんですよね。

(宇多丸)逆にだから、『ようやくわかったな、お前ら』みたいな。『あっ、そこね。いま、そこ?』みたいな。

(高野政所)そう。そんな感じでした。もう。

(宇多丸)そんぐらいの感じで、ビシーッと。で、このおもしろおじさん。この番組でもオンエアーさせていただいて。まあ『Enak Dealer』、リリースされてですね。どうでしょう?世の中の反応みたいなのは。

(高野政所)そうですね。各所で話題になってるんですけど。もちろんマムシさんが参加されたっていうことでも話題になってるんですけど。聞いた人の中で、まあ良かったっていう意見の中で、『泣けた』っていう意外な反応があるんすよ。

(宇多丸)泣けた?これはどういうことなんでしょう?

(高野政所)これ、まあ男だったら、『おじさんは自由だ』っていう曲じゃないですか。だからその開放感というか。普段大変な人たちが『自由だ』って言われて勇気づけられて泣くのはなんとなくわかるじゃないですか。でも、結構女性が『泣いてしまった』っていう意見があって。これ、すげー不思議だったんすよ。で、泣けたっていう感想を話してくれた女性に『なんで泣けたんですか?』っていうのを聞いたら、今回の曲の中でマムシさんが『おめーら、あと30年はがんばれよ』っていうセリフがあるんですよ。

(宇多丸)うんうん。

(高野政所)マムシさんはいま78才なんです。30年後って考えると、まあちょっと不謹慎な話ですけども、ちょっと遺言に聞こえたと。で、そのおもしろおじさんの魂を若いやつらに継承していくその様が浮かんで。その魂。闘魂伝承ですよね。要はね。

(宇多丸)闘魂伝承であり、あれだよね。『ルーク・・・』ってオビ=ワンがライトセイバーをこうやって持って、フワッてやったらもう、『あっ!ベーン!』っていう。

(高野政所)っていう、あれじゃないですか。

(宇多丸)『NO!』って。ここだ。

(高野政所)そうなんですよ。で、これすごいことに、おもしろおじさんっていう、マムシさんが参加するっていうニュースを出した日に、玉袋筋太郎さんがたまむすびの中でそのニュースを取り上げていただいて。聞いてもいないのに大絶賛。

玉袋筋太郎 毒蝮三太夫FUNKOTラップ曲『おもしろおじさん』を紹介!
玉袋筋太郎さんと小林悠さんがTBSラジオ『たまむすび』でDJ JET BARON高野政所さんの新曲『おもしろおじさん』に毒蝮三太夫さんが参加したニュースを紹介していました。 ...

(宇多丸)(笑)。まず、聞いてもいないのに大絶賛がちょっとおもしろおじさんスタンスとして、もう・・・

(高野政所)スタンスとしてありますよね。で、やっぱりフォースの話をしてたんですよ。スターウォーズの。おもしろフォース。だから『俺たちはジェダイの騎士だ。おもしろおじさんになることによってフォースが使えるようになる』っていう。そんなのもう、話してもいないのにそこまで汲み取って。

(宇多丸)そうだよね。

(高野政所)っていうか宇多ちゃんもそうじゃん。わかったじゃん!っていう話ですよ。いま。自分で言ってんじゃん!みたいな話じゃん!

(宇多丸)まあまあ、それはもう、だいたいもう俺らは。そんなもん、だいたい、あれはもうわかったよ!

(高野政所)でしょ?話、早いじゃん。やっぱり。

(宇多丸)(笑)。あの、この調子で2人が話しているとたぶんラジオ的になにも伝わらないっていう。ヴァイブスしか伝わらない。

(高野政所)そうですね。話が早すぎて。

(宇多丸)でも、ヴァイブスが伝わればいいんだからね。

(高野政所)でも、そういうことなんですよ。

(宇多丸)そういう継承感があるから。

(高野政所)おもしろフォース論。おもしろおじさんフォース論。ジェダイの騎士論っていうところまで反響としてあったっすね。

(宇多丸)なるほど。もう来年はね、新たにスターウォーズイヤーでもありますから。それに相応しい曲ということで。改めまして、じゃあこちらの曲。曲紹介をお願いします。

(高野政所)はい。『おもしろおじさん feat.CHOP STICK,丸省 & 毒蝮三太夫』。DJ JET BARONです。



(宇多丸)いま、もうマムシさんが霊体になっているわけですよね。半透明の霊体になって、我々をこう見守っている・・・

(高野政所)マムちゃんが宇多ちゃんと政ちゃんを見守っているよ。

(宇多丸)見守っているというラストシーンが(笑)。勝手に殺してんじゃねーよっていう(笑)。バカ野郎、お前ら!って言われると思いますけどね。はい。『おもしろおじさん feat.CHOP STICK,丸省 & 毒蝮三太夫』。DJ JET BARONこと政ちゃんの曲。

(高野政所)ありがとうございます。宇多ちゃん、ありがとうね。かけてくれて。そんなね、宇多ちゃんに俺、マムちゃんからメッセージもらってきたんすよ。

(宇多丸)マジですか!?おい、勝手にもらってきちゃ困るなー!おい、帰らせてもらうよ、おい!

(高野政所)でもうれしいんだろ?宇多ちゃん、ちょっと聞いてよ!マムちゃんのメッセージ。

(宇多丸)困ったね。

(毒蝮三太夫メッセージ)いやー、宇多丸さん。あなたはこれからのTBSラジオ、俺の後を背負っていく人だよ!あなたの知性と、それから教養と、その素晴らしい愛らしさはね、いまの世界に必要ですよ!あなたなくして日本の芸能を語ることができない!これからも日本を明るく楽しくしてください。どうぞひとつ、よろしくお願いします。桂歌丸さん!へっへっへっ!(笑)。

(高野政所)『へっへっへっ』がいいですねー(笑)。

(宇多丸)途中から、だんだん気づいてきましたけどね(笑)。まあ、いやでもありがたい。ここでもエンターテインしてくれるわけだから。

(高野政所)そうなんですよ。もう、嫌な気分に一切ならないじゃないですか。

(宇多丸)うん。ありがとうございます。マムちゃん!ここ、おかしいな。年功序列崩すのもおかしいよね。ありがとうございます。本当ね。

(高野政所)そうなんですよ。だからね、やっぱりこう俺たちはイケてるオヤジにはなれないかもしれないですけども。おもしろおじさんにはちょっとなれるかもしれないじゃないですか。

(宇多丸)たしかにね。さっきの日高くんの資格でいうと、日高くんが『えっへっへっ』ってやってたら、『お前、この野郎!』ってなるけども。

(高野政所)なりますよ。で、僕らがやってもOKだし。いままでのライフスタイルの提唱っていうのはお金がかかったり、見た目をよくするものっていうのが多くて。たとえばファッション雑誌におもしろい格好特集とか、ないじゃないですか。

(宇多丸)(笑)

(高野政所)ねえ。それは結構大事で。おもしろくなるのにお金がかからないっていうのはマムシさんも言ってたんですよ。『おもしろい話をするのはお金がかかんなくて楽しくなれるから最高だろ?』って。つまりそれは代理店的に考えるとマイナスなんですよ。お金を生まないから。だからやっぱり、そのおもしろおじさんのライフスタイルは、行き過ぎた資本主義社会へのアンチテーゼでもあるかなと。

(宇多丸)なるほど。なるほど。なんかでも、あれだね。ヒエラルキー的なさ、こっちが儲けてる、勝ち組、負け組だっていうその尺度を完全にカックンさせるっていうか。脱臼させちゃう感じではあるよね。

(高野政所)だからこれに気づいた瞬間に社会が変わるのかもしれないですね。おもしろおじさん最高じゃねーか!ってなった瞬間に。

(宇多丸)おもしろおじさん革命はこれ、国家は警戒した方がいいよ!これ。

(高野政所)(笑)

(宇多丸)公安に目、つけられちゃうよ、これ。

(高野政所)みんないい加減な感じになっちゃう。みんなおもしろ半分で政治とかやろうぜ!みたいになっちゃうから。そうなんすよね。

(宇多丸)昔の政治家、割りとおもしろおじさん寄りの人、いたかもしれないよね。

(高野政所)まあでも、ねえ。マムシさんみたいなプロおもしろおじさんっていうのはやっぱり誰にでもなれるものではないじゃないですか。だから、まずは僕は言いたいのは、ひょっとこマインド。ひょっとこ性とおもしろ半分精神を取り入れることから始めてはどうかな?と。

(宇多丸)これ、でもいろんな人が言っていることに通じるかもな。あのマキタスポーツさんのさ、『みんなツッコミになりたがるけど、ボケとして生きるほうが愛されるし、ずっと楽しいよ』みたいな。そういう気負いをさ・・・

(高野政所)ひょっとこじゃないですか。

(宇多丸)うん。ひょっとことして生きる方がいい。あと、やっぱりそのおじさんをね、かっこいいとするってことはさ、なんか若作りイズムっていうかさ。

(高野政所)そうなんす!そうなんす!それ、すげー大事で。

(宇多丸)これ、男も女もそうだけど。ちょっと異常だと思うんですよね。

(高野政所)だって男って、おじさんでいる時間がいちばん長いんですよ。期間が。だったらおじさんをBIG UPしていった方が・・・

(宇多丸)男も女もそうじゃない?

(高野政所)おじさん、おばさんもそうだけど。そこをやっぱり、世の中のプロップスをあげていかないと、我々生きていくのが苦しくなるんすよ。

(宇多丸)しかも、年をとったらさ、なんか悪い、嫌なことしかないみたいなさ。若者もつまんなくなっちゃうよね。

(高野政所)そうなんすよ。夢が持てない。おもしろおじさんたちが活き活き、ダブルピースでさ、こうやってる方がいいじゃん、宇多ちゃん!どうよ?

(宇多丸)(笑)。思い出したように、演技然としたの入れてくるのも(笑)。

(高野政所)(笑)

(宇多丸)まだ、そこは我々未熟なとこということで。

(高野政所)そうです。修行中なんすよ。

(宇多丸)目指していこうということでございます。ということで、あっという間に時間が来てしまいました。政ちゃん、じゃあ最後にちょっと告知をお願いするよ、これ!

(高野政所)はい。現在メジャーデビューアルバム『Enak Dealer』がね、絶賛発売中。『おもしろおじさん』ね。もちろんのこと。交通情報でお馴染みの阿南京子さんも寝、参加している『ラジオデイズ』っていう曲も入ってるんすよ。つまりこれはね、TBSラジオリスナーは必聴っていうことですね。

(宇多丸)TBSラジオリスナーなんてのは、もうだいたいラジオばっかり聞いている、すでにおもしろおじさんだから。うん。

(高野政所)そんなやつらのための曲だよ!これは。で、さらにおもしろおじさん、実はプロモーションビデオを撮ってるっすよ。なんとマムちゃんがちゃんと出てくれてます。で、撮影の模様っていうのはデイリーポータルZさんのサイトで見ることができるんで。

(宇多丸)デイリーポータルZさんがすでにおもしろおじさんの牙城だからね(笑)。

(高野政所)牙城ですからね。はい。

(宇多丸)はい。ということでございます。いや、でもね、そもそもおもしろ半分で政所くんになんかさ、なんかおもしろ半分なやつないの?って。おもしろ半分でFUNKOTを。

(高野政所)僕も紹介したんすよ。最初。

(宇多丸)それから来てるわけだから。おもしろ半分じゃねーぞ!ってやったけど。

(高野政所)でも、おもしろ半分・真面目半分だったんす。結局。

(宇多丸)だからそのスタンスも間違いじゃないし。

(高野政所)そうなんす。だから俺、最近FUNKOTって言ってるけど、ひょっとこダンスミュージックでいいかな?と思ってるんですよ。

(宇多丸)(笑)。もう1回、一回りしてね。

(高野政所)はい。もうひょっとこダンスミュージックだ、俺は!

(宇多丸)(笑)。だいぶ回ってきたな!一時期、そんなこと言われたら怒る時期あったじゃん。

(高野政所)いや、怒ってたんすけど。でも、楽しければいいんすよ。

(宇多丸)素晴らしいです。みなさん、今日の特集聞いてぜひ、『Enak Dealer』を聞いて、おもしろおじさんになろう!政ちゃん、ありがとね!

(高野政所)宇多ちゃん、ありがとう!

<書き起こしおわり>

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