宇多丸 安室奈美恵引退とその偉大さを語る

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宇多丸さんがTBSラジオ『アフター6ジャンクション』の中で安室奈美恵さんの引退についてトーク。安室奈美恵さんの偉大さなどについて話していました。

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(宇多丸)あと、やっぱり安室ちゃん引退ということで。この後、実は8時台の特集で牧野アンナさん。元スーパーモンキーズで安室さんと同じグループで、同僚というか同じ釜の飯を食った仲間として活動をされていた方。牧野さんにもお話をうかがうんですが……もう熊崎くんの歳だと安室ちゃんはとっくにもうずっと、生まれた時からスーパースター状態?

(熊崎風斗)生まれた時からスーパースターで、世代からするとちょっと僕らの上ぐらいの世代で一度……。

(宇多丸)アムラー的なブームがあって。

(熊崎風斗)そうです。ただ、私の妻も私と同世代なんですけど、昨日はずーっとAbemaTVで安室ちゃんを見ていましてね。あとコンサートのDVDも買ってきてひたすら家でそれがいまかかっていますね。

(宇多丸)ねえ。だからある世代から先にとってはもうずーっと当たり前のようにそこにいるスーパースター。で、このずっといるスーパースターであることって本当にすごいことで。安室ちゃんのそのずっといる感っていうのはたとえば音楽でもたとえばテレビでやる時に「TK時代、アムラーブームを起こした」とか言うんだけど、安室ちゃんの本当のすごさはその後。いわゆる最初のブームを作った後に最先端の当時のリアルタイムの世界的な音楽……アメリカ、USシーンの最先端サウンドみたいなのを取り入れて、ちょっとその時は一旦、売れ行き的には前ほどじゃなかった時期もあるのね。で、なかなか商業性との兼ね合いが難しいのに、がんばって。

SUITE CHICっていうちょっとさらに当時の先端の感じをやるユニットをやったりして、とにかく常に表現のエッジというのを緩めずにずーっとやって。で、最終的に時代が、日本のオーディエンス側が世代が一回りして……たとえば、普通に若い子で「ビヨンセが好きです」とかっていう子が増えてきたような世代に。要するに時代がちゃんと追いつくのも待って、耐えて。ちゃんと本当に世界に誇るレベルのパフォーマーとして、アーティストとして特化した活動を続けて。だからこれだけキャリアが長いと、とはいえその代表曲とか、あとは音楽像的にはちょっと前の音楽像っていうことになりがちなのに安室ちゃんは最先端の音楽像のまま突っ走りきってここまで来て引退っていう。こんな人はいないわけ。

(熊崎風斗)たしかに。だって昔からずっと売れていれば、その曲をやっていれば……っていう考えもどうしても出てくるじゃないですか。

(宇多丸)あと当然さ、時代の匂いをまとっちゃっているから、その人を見るとその時代のものを……どうしても一度ブレイクした人ってそうなっちゃうんだけど。安室ちゃんはキャリア中期でちょっと耐えて最先端のことをやり続けて、時代が追いつくのを待って……ということをできたというのもすごいんですよ。そこはすごい意思だと思うし。

(熊崎風斗)そうなんだ!

(宇多丸)で、今日は後ほど、牧野アンナ先生にうかがうんですけど。やっぱり安室ちゃん、ひいてはある意味沖縄アクターズスクールイズムなんだけども。日本の、ああいうかわいらしくってっていうアイドル的な存在の子。日本型アイドルは日本型アイドルで僕は愛しているけども、そこにいわゆるグローバルスタンダードなスキル主義というか。歌も上手いし、踊りも上手い。それでいてちゃんとかわいいみたいな。で、それまでの日本のああいう立場の女性アーティスト、アイドル的な存在の人にはない基準を持ち込んだのね。アクターズスクールは。

で、僕は何度もこの話をしていますけど、あれは1993、4年なのかな? 『黒BUTA天国』っていうテレビ番組で安室ちゃんが……それまでコマーシャルソングの人としてはスーパーモンキーズを認識していたんだけど、テレビで歌って踊る様子を初めて見たのはこの『黒BUTA天国』っていうナインティナインさんが司会をやっている番組で。公開収録番組なんですよ。この話、何度もしていますよ。繰り返しになってしまうけど。お客も司会のナインティナインさんも「誰や、君ら?」みたいな。最初はちょっとナメた空気で紹介していたわけ。で、その時は『恋してマスカット』っていう曲をちょうど歌っている時で。ガムのCMソングになっていたんだけど。

それを歌いだしました。そしたら一気にもう会場の人たちも、そしてテレビの前で見ている僕も、一気に「なんだ、この子たちは? 歌は上手いし、踊りはキレキレだし、それでいてちゃんとかわいい。なんだ、こりゃ!」って。で、もう終わった後、ナイナイさんが紹介する前の空気……もう会場の空気も完全に圧倒されているっていう空気になって。それがテレビ越しにもわかって。ナイナイさんも「君ら、すごいな! めちゃめちゃかっこええわ。絶対売れるわ!」みたいな感じで大絶賛。だから本当にアウェーだった空気を一気に逆転したっていう。それが僕の安室ちゃんおよびスーパーモンキーズのファーストショックで。まあ言っちゃえばアクターズスクールイズム最初のショックで。これはすごい時代が来た!って。それでもう夢中になっちゃって。

だからその後、ユーロ路線でブレイクしたのは僕的には「ああ、やっぱり日本で売れるにはユーロなのか……」みたいなのはあったんだけど、メロー・イエローのK.I.Nちゃんっていうね、僕の中のいい後輩と居酒屋にあった当時レーザージュークっていうのがありまして。レーザージュークで『太陽のSEASON』を10連続でかける。で、「いい加減飽きたな」って1曲だけ『TRY ME』を入れる。で、またその後に10連続で『太陽のSEASON』。

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10連続で『太陽のSEASON』

(熊崎風斗)へー!

(宇多丸)で、映像がついていますんでその映像の前でずーっと2人で振り付けを真似して踊っているという最悪のおじさんたち。そんな思い出もございましたというね。

(熊崎風斗)はー!

(宇多丸)とりあえず安室さん、そんだけすごいんですよ。そんな感じで後ほど、牧野アンナさんのお話もうかがおうと思います。

<書き起こしおわり>

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