高田文夫 NHK Eテレ『魂を継ぐもの〜破滅の無頼派・西村賢太〜』を語る

高田文夫 NHK Eテレ『魂を継ぐもの〜破滅の無頼派・西村賢太〜』を語る ラジオビバリー昼ズ

高田文夫さんが2023年5月1日放送のニッポン放送『ラジオビバリー昼ズ』の中でNHK Eテレで放送された西村賢太さんの番組『魂を継ぐもの〜破滅の無頼派・西村賢太〜』について話していました。

(高田文夫)いろいろみんな、すごいなと思ったけど。この間、西村賢太をやってくれてさ。

(松本明子)ああ、Eテレ。見ました。

(高田文夫)見た? 見るねえ。偉いね! 11時からかな? 土曜日かな? 1時間、Eテレでさ、西村賢太。その前、太田が太田光のナントカ英語をやっていてさ(笑)。太田光のナントカ英語。それが終わったら、西村賢太で。みんなから言われたんだよ。「賢太、やりますよ、先生」「ああ、そうなの?」なんて。みんなから聞いていてさ。

「賢太、1時間やりますから」「ああ、よかったな」なんてさ。去年の2月でしょう? 亡くなったのがね。1年ちょっと。西村賢太。あいつは友達もなんにもいないからさ。孤独だから。それでさ、どうのこうのっつったら金曜日、ビバリーの時にさ、一之輔が来てさ。スッと来て俺にさ、「先生、あれですよ。先生と仲良かったあの賢太くん、1時間やりますよ。Eテレで」「ああ、そうなの? ああ、よかった、よかった」「ええと、ちなみに私は朗読です。はい、失礼します」っつって。「えっ、なんつった?」って思ったんだよ。

そしたら見ていたらさ、渋い声がさ、朗読するんだよ。画が映ってさ、それに。そしたら、それが一之輔の声なんだよ。またあれがかっこいいんだよな。「カンタはそう思った」なんつってさ。あいつが朗読でさ、ずっと……あの野郎さ、そうなんだよ。「実は私、朗読をやっています」なんて。見たよ。

朗読:春風亭一之輔

(松本明子)あの朗読もよかったですしね。玉ちゃんもね、ちゃんと墓石に。ねえ。

(高田文夫)玉ちゃん、最後に言っておかなきゃダメだよ。みんな、編集者とか取材して。関係者をずっとやっていったんだよ。「玉とか出てこないな」って俺、思ったんだけどさ。そしたら、一周忌があってさ。だから今年の2月か。それでもって、あそこの能登の七尾に藤沢清造っていう師匠……まあ、亡くなった後に弟子になったんだけど。尊敬する無頼派のさ、私小説を書く、全く売れてないで私小説家がいるんだよ。その人を尊敬してるわけだよ。賢太はな。

で、その隣にお墓を作ってもらうわけだよ。あいつはな。能登に通って、通って。で、それの一周忌があってさ。編集者がみんな集まって。で、友達として玉ちゃんも行ったっていう話は聞いていたんだよ。玉袋が行ってくれたっていうことで。「ああ、よかったな。行ってくれてな」なんて思っていたの。そしたらさ、NHKのEテレだからさ、ちゃんと「○○出版編集者、鈴木△△」とかさ。テロップがさ。

お墓の前でみんなでトークしているじゃない? で、「△△出版の※※さん」とか。で、最後に玉ちゃんがワーッとしゃべって。「賢太もね、こういうやつだからさ」って。玉ちゃん、ずっとしゃべっているんだけどもさ、紹介もなければテロップも出ないんだよ(笑)。まだ名前に対して、差別があるんだな(笑)。

(松本明子)そうかー。

(高田文夫)やっぱりEテレじゃ「玉袋」って出せないんだろうな、きっと。紹介もないんだよ。ずっと玉ちゃん、ワンショットになってるんだよ? それまで他の編集者はちゃんと、雑誌の名前と、本人の名前がずっとテロップで出ているんだよ。玉はアップでしゃべっているのに……知らない人は「この人は誰なんだろう?」って思うよな(笑)。

(松本明子)我々はね、わかりますけどもね。

(高田文夫)だからたぶん「玉袋」っていう名前がEテレはさ、教育上よくないってなったんじゃない? 俺は裏をそう睨んだね。墓の前で「うーん、そうか。賢太もな、一周忌が終わって。玉袋はまだ認知されないのか……」って。不憫になっちゃって(笑)。玉が不憫で不憫で。せっかく能登まで行っているのにさ、紹介もされないっていう。そんなタレント、いないだろ? 紹介もされないタレントって、お前(笑)。

(松本明子)そうか。やっぱりEテレは(笑)。そうでしたね。名前の壁がありましたね。

(高田文夫)面白かったね。いろんなことがあったね。

(松本明子)でもね、いい番組でした。

Eテレ『魂を継ぐもの〜破滅の無頼派・西村賢太〜』

<書き起こしおわり>

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