栗山英樹さんが2023年4月29日放送のニッポン放送『サンドウィッチマン ザ・ラジオショー サタデー』に出演。サンドウィッチマンのお二人とWBCを振り返る中で、侍ジャパン・ダルビッシュ有投手のリーダーシップについて話していました。
(伊達みきお)でも、やっぱりあのダルビッシュ投手のリーダーというか。すごかったですね。我々、テレビで見てても「ああ、ダルビッシュがちゃんと選手の皆に話しかけている」って。若い子なんかはね、なかなか接点がない中で、すごくまとめてたっていう感じがしますね。食事会を開いたりとか。
(栗山英樹)そうですね。相当、ダルもお金を使ってくれたと思うんですけども。
(伊達みきお)なんかね、そういう記事も出てましたけれども。
(富澤たけし)結構な額でね。
(栗山英樹)まあ、どっちかというと、僕は実は1回も集めなかったんですよ。選手を。
(伊達みきお)ああ、そうですか。
選手同士が仲良くなるのが一番いい
(栗山英樹)選手同士が仲良くなるのが一番いいじゃないですか。で、本当にダルはうまくやってくれていたんで。「何かあったら、言ってくれ」ということは話をしてましたし。元々、8月にダルのところに行って。「とにかくJAPANに来てくれ」ってお願いをした時に、「もちろん勝ち負けもあるんだけれども。僕が選手だったら、ダルのやってる考え方、トレーニング、食事、技術、それを知りたいと思う。それが日本の野球の歴史に必ず繋がるので、そのために来てくれないか?」ってのをもう相当、話したんですよね。
それで本当にダルは来てくれて。自分から若い選手に「これ、どうやって投げてんの?」って聞いてくれるんですよ。自分からしゃべるんじゃなくて、聞くっていう。それでチームがひとつになったんで。もう本当に、ダルビッシュJAPANだったです。
(伊達みきお)本当に立役者ですよね。ダルビッシュ投手、すごいなって思って見てましたけど。でも、やっぱりそうだったんだね。
(富澤たけし)ねえ。なんか「俺も混ざりたいな」みたいな感じはなかったんですか?
(伊達みきお)選手だけじゃなくて?(笑)。
(富澤たけし)「俺も入りたいな」って(笑)。
(栗山英樹)いやいや、正直聞き耳立てて。ダルが何を言ってるんだろう?っていうのは逆に相当、後からリサーチしましたよ。
(伊達みきお)ああ、そうなんですか。
(栗山英樹)「なにを言われたの?」って(笑)。
(伊達みきお)フハハハハハハハハッ! 「俺のこと、なんか言ってた?」みたいな?
(栗山英樹)いや、それはないんですけども。「なになに? ダルってスライダー、どう投げてるの?」みたいな。
(伊達みきお)ああ、単純に栗山さんが気になるっていうことですね?
後から言っていたことをリサーチした
(栗山英樹)なんか、聞きづらいじゃないですか。監督で……みんなが聞きたいのに。で、聞けばいいんですけど。だから、たとえば佐々木朗希投手なんかも「朗希、スライダーの話、してたよね?」って。まあ、ダルからも「こういう話、しましたよ」って聞くとはあるんで。そしたら「いや、そうなんですよ。あんな感覚なんですね。スライダーって」って。要するに、感覚的に言うと、スライダーってボールをひねる感覚じゃないですか。そうではなくて。投げ終わる前に、ボールの向こう側に指を持っていく感覚っていう。
(東島衣里)へー。滑らせる?
(栗山英樹)向こう側まで、指にボールがついてる感覚だと回転数が上がるとか。そういうことを言ってくれるらしいんですよ。だから、その人に合った教え方っていうか。「混ぜてくれ」じゃなくて、「教えてほしい」っていうのは正直、ありますね(笑)。
(伊達みきお)フハハハハハハハハッ! そうなんですか(笑)。いや、でも本当に栗山監督だからこそ、あの豪華な選手が集まったんですよね。聞きますよ。栗山さんって人望があるって。
(栗山英樹)そんなことはないですよ(笑)。
(伊達みきお)あの、人望がない人の話も入ってくるんで。
(富澤たけし)言わなくていいよ(笑)。
(伊達みきお)栗山さんは本当に人望があるって。だから、大谷選手もそう。ダルビッシュもそうですけども。みんなが……。
(栗山英樹)いや、そう言っていただけると嬉しいですけど。本当に今回は野球にとって大事な大会だったんで。選手がそれを意識して、来てくれたっていう感じですね。
<書き起こしおわり>