オードリー若林『タモリ倶楽部』終了の喪失感を語る

オードリー若林『タモリ倶楽部』終了の喪失感を語る オードリーのオールナイトニッポン

(若林正恭)でも俺も初めて打ちっぱなし行ったのが、藤森くんとタモリさんだったからね。打ちっぱなしに朝5時半頃に集合。タモリさん、そのぐらいに起きるからっていうことで。それも前にも話したけど。初めて打ちっぱなしに行くんだけども、入り方がわかんないから、玄関のところで待っていたら藤森くんが教えてくれるっていう約束で。

それでタモリさんもいらっしゃるから、怖いから15分前に着いておこうと思って、15分前に着いて。ゴルフバッグを置いて待っていたら、なんか俺の周りをぐるぐるぐるぐる、上から下までマラソンの格好でずっと走っている人がいるなと思って。そしたら、それがサングラスをかけてないタモリさんで。俺、見たことないから。帽子かぶって、サングラスかけないから。

(春日俊彰)じゃあ、わかんないね。

(若林正恭)それでずっと……「この人、なんだろう?」って。8周ぐらいして、俺の方を見ながら。なんか、オードリー若林ってことを気づいてくれてるのかなって思っちゃったの。自意識過剰で。でも、自分から「オードリーの若林です」って言うわけにもいかないから。なんか変な気づき方をした人で、いじられ待ちなのかなとか思っていたら「タモリだよ」って言われたのよ。8周ぐらいされてから(笑)。

(春日俊彰)いや、わかんないよね。やっぱりサングラスをかけてないと。タモリさんの8割は、やっぱりサングラスだからね。あそこでタモリさんって、判断するから。

(若林正恭)だからまた、今の俺で出たいな、なんて思ってたぐらいで終わるって聞いて。

(春日俊彰)いやー、残念よね。ようやくわかってきたというかね。ああいうのがね。

(若林正恭)楽しみ方ね。あと、あれだよね。くるりの岸田さんとさ、電車のエンジン音を聞きに行くっていう。電車に乗って。エンジンの音が好きだから、くるりの岸田さんが本当に電車の床に寝そべって、耳を当てて。だから音の天才はそうやって聞くんだ、みたいなさ。

(春日俊彰)行ったねー。南武線かなんか、乗ったんだよ。朝早くに行って。

(若林正恭)で、南武線の車両の工場に行って、清掃をやらせてもらいますみたいな。超長いモップで磨いていて。で、ホースで水を当てるんだけど、それを春日の顔に当てたりもしてたんだけど。あれ、いらないな。『タモリ倶楽部』ではな。で、ああいうのをやらなくなっているオードリーで、もう1回は行きたかったな。

(春日俊彰)そうだね。ようやく、なんとなく……最後が何なのか、わかんないけど。信号機を見に行くみたいなの、あったじゃない? みんなで観光バスみたいなのに乗って。あれのときは、いいオードリーだったと思うよ。

(若林正恭)わかるわかる。だんだんわかってきたね。

(春日俊彰)そう。だんだんわかってきて。「はー!」って。

(若林正恭)余計なことをしないっていうね。

(春日俊彰)信号好きの人もいたりとかして。その人に「これって……」っていろいろ聞いたりとかしてね。あれはいい感じで仕上がってきていたんだけどな。

(若林正恭)なんか少なくなってきて。東京に1個しかない信号とかを、バスで回るんだよね。

(春日俊彰)そうそうそう。

いい感じにできた信号機巡りの回

(若林正恭)あと、あれも楽しかったな! 赤坂の中華料理屋でやった全世界の餃子を食べるやつ。中国はもちろん餃子だけど。なんかロシアの餃子はこれで、トルコの餃子はこれで、みたいな。

(春日俊彰)いろんなね、形が違えども餃子的なものはいろいろな国にあるっていう。あれ、我々プレゼンかなんかじゃなかった? たしかね。

(若林正恭)そうそう。あそこでだったっけ? ポテトサラダの時もなかったっけ? あれまた別か? あれは、ポテトサラダはあれか。餃子の時に出てきた付け合せだったのかな?

(春日俊彰)ポテトサラダだけって、うん? なんか料理スタジオみたいなところでやった時、あったな。

(若林正恭)なんか、あったよね。

(春日俊彰)餃子の時はさ、お店だったじゃない? 中華料理屋さんみたいな。なんかスタジオの時、あったな。のり弁だっけ? なんかあったな。その時も、ニッチェだった気がするな(笑)。

(若林正恭)でも、そう考えるとすげえ覚えてるよね。

(春日俊彰)なんかヘッドホンの回もあったしね。オーディオテクニカだっけ? 行って、ヘッドホンの。

(若林正恭)なんか、それで本番前にパンを食べてたら、ニッチェに「食べ方が汚い」とか言われて。なんかめっちゃ「うるせえ!」と思ったなー(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)なんでそんなことばっかり覚えてるんだろう?(笑)。あの2人って、そういうことを言うじゃん? 物怖じせずに突っ込んでくるっていうかさ。それは面白いんだけどさ(笑)。

(春日俊彰)ニッチェと出てる時が、多かったのかもね。

(若林正恭)相性、よかったのかな? オードリーとニッチェと。すごいしゃべってくれるから、助かるけどね。ニッチェはね。突っ込んでくれるから。

(春日俊彰)羽田の近くのモノレールの途中の、なんとか整備場みたいなところで降りてね。

(若林正恭)あんまり降りる人が多くない駅を回るみたいな。

(春日俊彰)駅に行って、なんか食堂みたいなさ。竹山さんだった。

(若林正恭)あれ、楽しかったなー。竹山さん、飛行機好きだからね。

(春日俊彰)そうだ! 竹山さんで。なんだっけ? 安齋さんが遅刻して、来れないっていうことで。我々がね、空耳を。

(若林正恭)俺、空耳アワーの進行をやったんだよ? 電車の中で。俺、安齋さんが来れなくなって。「電車の中で空耳アワーを撮ります」って。マジで膝ガクガクガクッ!って震えて。空耳アワーって、本当に物心ついたら親父と母ちゃんが笑ってたから。「空耳アワーの進行を俺、今からやるんすか!?」って。で、タモリさんが「そうだよ。うん。できるだろう?」「いや、これはちょっと俺、無理っすわ」っつったら「いや、大丈夫だよ。読めばいいんだよ」って言われて。「いや、そういうもんじゃなくないっすか?」って。俺、マジで編集してもらったけど。信じられない回数、噛んだからね。

(春日俊彰)そうだったっけ? 急遽だったからね。その日に「来ることができません」ってなって。

(若林正恭)だからあれ、母親も、ものすごく感動してた。俺が空耳アワーをやるって。うちの母親、めっちゃ好きだから。タモリさんのことを。めちゃめちゃ感動してたね。あれは親孝行だったなー。

(春日俊彰)そうね(笑)。

安齋肇さんの代打で空耳アワー進行

(若林正恭)『タモリ倶楽部』の最終回を見ていても、喪失感あったな。で、あれはやっぱりだからさ、普通のさ、食レポって、たとえば中華街で揚げパン食べます。揚げパン食べる、グルメのコメントを言う……まあ、オードリーはまともに言わないけど。で、次に行くっていう感じで、流行ってるものをお届けしていくじゃん? でもやっぱりちくわぶで、何層も掘っていくんだよね。『タモリ倶楽部』っていうのは。だから俺、変な質問をしたくなる時、あるのよ。揚げパンとか食べてても、「これ、前の職業は何だったんだろうな?」みたいな。揚げパンが今、流行ってるって聞けば聞くほど……ほら、タピオカとかって「ここの建物、前はなんだったんだろう?」とか思うじゃん? タピオカが増えたから。

(春日俊彰)ずっとタピオカとか揚げパンをやっているわけじゃないだろうからね。

(若林正恭)で、タピオカ屋の店長がおじさんとかだったりすると「前の職業、なんだったんだろう?」みたいに聞きたいけど、それを抑えているのよ。

(春日俊彰)まあ、味とかには関係ないもんね。

(若林正恭)でも、それが唯一聞けるのが『タモリ倶楽部』と上田さんとやる『撮れ高』っていう番組で。上田さんとファーッて歩いていても、何も決まってないから。「今、このタピオカって、流行ってるんすかね?」みたいな。「おう、聞いてこいよ!」「いや、『流行っている』って聞いていいんすか?」「だって、気になるんだろ? 聞いてこいよ!」って。「あの、すいません。今も、流行っているんですか?」「ああ、はい。おかげさまで……」「流行っているみたいです」みたいな(笑)。ああいう、何層も下に掘っていっていいみたいな。

で、質問をしてても、変じゃないじゃん? 気になったことだから。変な細かいこと気になっても。それがいいよね。でも、ポテトサラダのポテトにもドレッシングかけるのか、野菜の部分だけにかけるのかっていう話を質問した時に俺、めっちゃタモリさんにまた怒られた記憶があるんだよな(笑)。なんかそのポテトサラダのマッシュの具合とかをすごいこだわっててるから、そこにドレッシングはかけるな、みたいな。かけて怒られたのかな? ポテトの部分にも。みんなで食べるやつを。そんな記憶がある(笑)。俺、そういうミスをすごいしてきたの。タモリさんの前で。『いいとも!』の時から(笑)。

(春日俊彰)なるほどね(笑)。それが今はたぶん、やらないだろうからね。

(若林正恭)でもなんかすごい、間の空き時間とか……タモリさんってやっぱり趣味をさ、楽しむ人だからさ。なんか「若林は今、何が楽しいんだ?」みたいな、こういう質問の仕方をしてくれるんだよね。「ああ、そば打ちセットを買って、打っているんですよ」「ああ、そば打ちな」みたいな。そういう……それって、大人の会話だもんな。「ウイスキーに凝ってるんです」みたいなことを春日が言って。「春日がウイスキー?」みたいなので話をしながら、バスに乗っていたりとかね。

(春日俊彰)そうね。

(若林正恭)あのテンションだよな。だからな。

(春日俊彰)別に爆笑はしないんだけれども。

(若林正恭)だからオードリーって結構な回数、間違えてるんだろな。『タモリ倶楽部』のファンの方からしたらさ(笑)。

(春日俊彰)間違えてるよ。そんなニッチなこと、言えないよ(笑)。我々だってニッチェ状態だよ。

(若林正恭)「ニッチェ状態」とか言ってあげるなよ(笑)。絶対にダメだよ、そんなこと言っちゃ(笑)。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました