ピース綾部 ハリウッド・Netflixでの仕事の待遇を語る

ピース綾部 2年間のアメリカ生活を語る オードリーのオールナイトニッポン

ピース綾部さんが2020年2月1日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』に出演。オードリーのお二人にNetflixの仕事でハリウッドに行った際の待遇について話していました。

(若林正恭)で、なんかこっちのテレビ番組はさ、やっぱり日本と一緒で打ち合わせがあって、楽屋があって、本番が始まるわけでしょう? その打ち合わせって日本と同じなの? 「こういうことをやりまして……」みたいな話ってするの?

(綾部祐二)ああ、でもね、もちろん英語でバーッと話していて。そこはそもそも何を言ってるのか、わかんなかったんだけど。

(春日俊彰)意味ないよ、そんなの!

(若林正恭)じゃあ、俺のいまのこの質問、意味がないじゃん(笑)。

(綾部祐二)で、一応スタッフさんがいたからあれだけど。でも、そのニュアンスはそういう風に「こうでこうでこうで、こういう感じでやってね」って。それで向こうはもう俺が本当に……オファーで来るから。「日本のビックスターだ」って言ってさ。で、「すごいスターが来る」っていうことで俺も行ったら、それこそハリウッド。Netflixの番組。

(若林正恭)ハリウッド、Netflix!

(綾部祐二)もうバリバリ。で、行ったらさ、ハリウッドだからロス。で、俺が住んでいるのはニューヨーク。俺のニューヨークの自宅にもうめちゃくちゃデカい高級車。黒いブラックのあれがビタ付けで来るのよ。

(春日俊彰)ええっ?

(若林正恭)それは、綾部くんが乗っていくために?

ニューヨークの自宅に迎えの高級車がビタ付け

(綾部祐二)そう。で、サインを書かされるんだけど。「ハリウッド側が用意した車以外、移動で使ってはダメ」っていう契約なの。もう指定された飛行機、指定された移動の車に乗る。だからニューヨークからロスに行くじゃん? で、着いたら全く同じでっかい、あのハリウッドスターが乗るやつが待っていて。で、ホテルに行くのよ。ロスのビバリーヒルズの。で、スイートルームが取ってあって。

(若林正恭)それさ、高級車を用意してもらって、スイートルームを用意してもらう綾部くんの仕事ってどういう仕事だったの?

(綾部祐二)で、俺がそこに行って。楽屋もでっかいトレイラーが用意してあって。

(若林正恭)トレイラーで!? 舘ひろしさんしかやらないやつじゃん!

(綾部祐二)それでそこにシャンパンとかがバーッと用意してあって。俺の専属の水を持ってくれる人がいて。で、実際はフードバトルの番組なんだけど。アメリカってすごい流行っていて。そこで日本食をテーマにしていて、それを食べていろいろしゃべるっていう。それで俺、全然食に興味のない人間だから、そこもよく分からなくなっちゃったし。そして何より行って、「こいつ、ここまで英語がしゃべれないか……」みたいな空気になっちゃって。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)怖っ! そうか。「英語をしゃべれる日本のビッグスターが来る」っていう……。

(綾部祐二)そう。もうすごいプロデューサーとかいろんな人たちがいわゆるスタジオの角のところでミーティングしちゃっていたから。俺のあれで。「どうする、これ?」って。

(若林正恭)フフフ、あんまりしゃべれないし、料理もわからないし……(笑)。

(綾部祐二)あんまりっていうか、全然しゃべれなくてさ。「イエーッ! グーッ!」とかしか言ってないんだから。ヤバいよ。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! 高級車を用意してもらって?

(綾部祐二)それでスイートに泊まって「グーッ!」っつって終わりだから。

「グーッ!」と言って仕事終了

(春日俊彰)フフフ、「グーッ!」って言いに? だから向こうの人たちは「こいつを俺たちはニューヨークまで迎えに行って、スイートに泊まらせて……なんだ、こいつは!」って?(笑)。

(若林正恭)それで「グーッ!」って言ってまた高級車で帰っていくの?

(綾部祐二)そう。

(春日俊彰)断れよ!

(綾部祐二)で、高級車で帰って。それで2日間、またそのスイートに泊まっていたから。その後もね。ごっそり取ってくれるから。

(春日俊彰)すごいな。そういう仕事……だから、いろんなパターンの仕事があるっていうことね。こっちでね。なんか、行ってたよね? 何年か前のさ、スーパーボウルの後も。どこだっけ? 「この後、ハワイに行く」とかね。そのままね。

(綾部祐二)ミネソタからハワイに行ったのよ。

(若林正恭)ああ、言っていた、言っていた。

(春日俊彰)なんだっけ? なんかのスタジアムの?

(若林正恭)そのハワイであるおっきなサッカーのイベントのスペシャルサポーターみたいな感じでそこに行って。で、もちろん「スピーチしてください」ってハワイの皆さんの前で。それで全く英語がしゃべれないから、「アロハー!」っつって終わっちゃったよ。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

(若林正恭)ちょっと待って? 観光客と一緒じゃん、さっきから! 「グーッ!」「アロハー!」って(笑)。

(春日俊彰)一言言いに全米を飛び回っている?(笑)。

(綾部祐二)そう。飛び回っている。大変だよ、お前。

(若林正恭)それで高級車で帰って?(笑)。

(綾部祐二)高級車で帰って。マジで単価で言ったらハリウッドスターよりも俺の方がもらっているからさ。

(春日俊彰)フフフ、一言だからね。「グーッ!」とか「アロハ」とかだからね(笑)。

(綾部祐二)単価で言ったら俺も方がよっぽど高給取りだよ!

(春日俊彰)すごいな、それ!

(若林正恭)でも、やっぱり用意してくれるケータリングとかは、やっぱりハワイとかハリウッドは……。

ハリウッドのケータリング

(綾部祐二)ハリウッドはすごい。もう、冷蔵庫にバーッとありとあらゆる飲み物が入ってて、果物が置いてあって。帰って収録が終わったらね、日本でもう7、8万円ぐらいシャンパンが置いてあって。それで「お疲れさまでした」みたいな感じで現金、キャッシュが置いてあって。

(春日俊彰)現金が置いてあるの!?

(綾部祐二)なんか、そういうしきたりらしいのよ。お年玉みたいなのが。

(若林正恭)さっきのさ、日本食に「グーッ!」って言う仕事で?

(綾部祐二)そう。

(若林正恭)それ、いくら置いてあるの、ちなみに?

(綾部祐二)これはね、でも「コーヒーを飲んでね」みたいな感じで日本円でだいたい2万円ぐらい。

(若林正恭)すげえ!(笑)。

(春日俊彰)「グーッ!」で? 喉かわいてねえだろ。だって「グーッ!」しか言ってねえんだから!

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(綾部祐二)本当だよ。水、ガバガバ飲んじゃったよ。おいしいコーヒーとか。

(若林正恭)すごいね。現金が置いてあるシステムは日本にはないもんね。

(綾部祐二)そうそう。なんかハリウッドの風習みたいな感じで。そのギャラとは別にキャッシュでかならずそのお金を払うみたいな。なんかそういう文化があって。

(春日俊彰)それは……言ってもそれ、テレビ番組でしょう? 映画とかだともっとすごいっていうことでしょう?

(綾部祐二)そうそう。で、距離にして……日本で言う楽屋からスタジオぐらいまでね。もっと距離がないかな? そこもカート移動だからね。歩かないから。

(若林正恭)えっ、運転してくれる人がいて?

(綾部祐二)そうそう。俺専用の人がいて。

(若林正恭)それで「グーッ!」って言って?

楽屋からスタジオまでもカート移動

(綾部祐二)そう。それで着いて「グーッ!」って言って終わりよ。まあもちろん「グーッ!」って何回か言ったよね。「グーググーググーッ! コーッ!」って。やっちゃうところだったよ、俺。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)あぶねえ! それはヤバいね(笑)。

(綾部祐二)危うく後輩のやつ、やっちゃうところだったもん。

(若林正恭)明らかに今、察したもん(笑)。エド・はるみって……。

(綾部祐二)「グーググーググーッ!」ってさ、こうやっちゃうところだったよ。驚いたよ、本当!

(春日俊彰)なにが驚いたんだよ!(笑)。

(綾部祐二)アメリカに来て、エドになっちゃうところだったよ。後輩のエド・はるみになっちゃうところだったよ!

(若林正恭)ハリウッドでエドウッド(笑)。そんなこと言いながらジャケットのボタンを閉め直さなくていいんだよ。アメリカンジョークを言った後みたいな(笑)。ねづっちさんみたいにジャケットのボタンを閉め直したから(笑)。ああ、そう。それはでも、面白いね。

(綾部祐二)そうそう。それは本当にたまたまそういう仕事の機会があって。いただいたけど。まあとにかくハリウッドは規格外。

(若林正恭)ちなみにさ、日本に正月とか夏休みとか戻ってきて、何個か番組に出ようかな?っていうのも、まだやってないよね?

(綾部祐二)ああ、渡米して2年でまだ1回も帰ってないから。

(春日俊彰)えっ、ああ、そうなの?

(若林正恭)えっ、何年いれるもんなの? こういうビザとかの場合。

(綾部祐二)そのビザによって違う。

(若林正恭)そのビザでなかなか行けなかったんだもんね。

(綾部祐二)そうそう。ずっと行けなかったけど、基本的に戻っていないから。

(若林正恭)戻っていないんだ。じゃあ、あとまあ何年かはいてもいいんだ?

(綾部祐二)そうそうそう。

(若林正恭)へー! 結構長いこといてもいいんだね。ちょくちょく帰るのかなと思ったけども。

2年間、一度も日本には帰っていない

(綾部祐二)もちろん更新とかしなきゃなんないけどね。ずっといられるわけじゃないけども。だからもう、アメリカが嫌になっちゃったらすぐ帰りますよ。

(若林正恭)フフフ、いや、ちょっと待って?

(綾部祐二)もちろん、いたい気持ちがある時はいますけど。だってなんか俺ね、その義務で来てるわけじゃないから。

(春日俊彰)まあね。自分で選んで来ているわけだからね。

(若林正恭)で、なんかアメリカでこれをやって、達成したら帰るとか。そういうのは別決めてないんだ?

(綾部祐二)今のところ、決めてない。まだ。今、まだ見てる状況だから。

(春日俊彰)いや、長えな。見てる時間! 2年見て、なんかあるでしょう? 「映画に出たい」とかさ!

(若林正恭)フハハハハハハハハッ! やっぱりさ、すごいと思うよ、綾部くんって。それでだってさ、アメリカに行くって決めたんだもんね。日本のレギュラーを一通りあれしてさ。それで来てみたら、やっぱり見るんだもんね。アメリカをまず。見て考えようっていう。

(綾部祐二)そう。じっくり見て。ニューヨークを見て、ロスを見て、シカゴも見て。今日もマイアミを見て。いろいろ見て。

(若林正恭)だから、俺たちと一緒だよね。マイアミも初めてなんだもんね?

(綾部祐二)まあ、初めてだけど一緒ではないよね。

(若林正恭)いや、一緒だよ。聞いたじゃん、昨日。「ありがとね、マイアミまで来てくれて」ってまた例年通り言われて。「もういいや」って思ってスカしたんだけど。そしたらニューヨークからマイアミって近いから。「何度か?」って聞いたら「初めて」って言っていたじゃん?

(綾部祐二)でもこっちでマイアミを舞台の映画とかいっぱい見てるから。ドラマとかも。もうそれは来てるようなもんじゃん。みんなと見てる量が違う。

(春日俊彰)そうだね。2年、見続けているからね。

(綾部祐二)2年見続けているから。俺は。

(若林正恭)で、マイアミのドラマとか見ているから来てみて「ああ、こういう感じね」っていうのはあるの?

(綾部祐二)もちろん。「あれ? ここ、来たことあったっけな? ああ、ないのか?」って。それにおちいるのよ。「ああ、映画で見ただけか」って。

(若林正恭)それで今日さ、朝飯を食いに行ったのよ。それで行くお店ってエッグベネディクトってあるじゃん? あれが楽しみで。めっちゃ。どういうところなんだろう?って。そしたら「今から行くところはね、アメリカで言うと三軍の人たちが食べるところよ」みたいな。でも、そういうのって楽しいじゃん?

(春日俊彰)庶民的なところっていうことでしょう?

(若林正恭)で、エッグベネディクト、店に入って来て。それで一口食べたら「若ちゃん、これね、一軍の朝飯だよ」っつって(笑)。美味しかったんだろうね(笑)。

(綾部祐二)びっくりしちゃった。今まで食べたどんなやつよりも美味しかった。

(春日俊彰)なんにも知らねえじゃねえか1

(綾部祐二)びっくりしちゃった。「あるんだ、マイアミに」って思って。

(若林正恭)だから一緒なのよ(笑)。

(綾部祐二)マックスがマイアミにあったのよ。

(若林正恭)本当にびっくりするぐらい美味しかったんだけど。「これ、一軍だよ」って。

(綾部祐二)超一軍よ。バリバリの。

(若林正恭)俺と同じ感動をしているのね。それでさ、スタンダップコメディとか、こっちのテレビの有名な番組に出て……とか。そういう目標じゃないのね?

(綾部祐二)だから、もちろんそういう風にテレビとか出たいとか思うけど。別になんでもいいのよ。川の溺れていた子犬を助けたとか、そういうのでもいいのよ。そこで、実はそれが日本のコメディアンだったみたいなところで、そこから徐々にスターになっていってもいい。何でもいいのよ、とにかく。

(春日俊彰)そのスターの……こっちで言うゴールはどこなの? スターというかさ。

ゴールはレッドカーペットを歩くこと

(綾部祐二)ゴールはレッドカーペットを歩くっていうことよ。1回でもいいからレッドカーペットを歩いて。スターたちとね。で、その時に「祐二、ちょっと一言お願いします」っていうのもらった瞬間にもう終わりです。私の夢は。

(春日俊彰)そしたらもう、帰るっていうこと?

(綾部祐二)いや、帰らないけども……。

(若林正恭)フハハハハハハハハッ!

(春日俊彰)帰らねえのかよ!

(若林正恭)「帰れよ!」って言いそうになったよ(笑)。

(春日俊彰)いや、帰れよ! 言ってその足で帰れよ!

(綾部祐二)いや、帰らないよ。まだ『2』があるかもしれないから。その映画の。まだ帰れないよ。とりあえず、1回でもいいからそういう風になったらどうかな?っていう。だから一緒よ。いろいろ、なんかやってるんだろう? さっきも聞いたけどなんか……ウエイトリフティングとか、春日もやるじゃん。学校に入れるかとか。水泳とか。企画でそういうの、やるじゃん? 俺も一緒よ。自分でプロデューサー、ディレクターとして、日本でやってたコメディアンが取りあえず意味もなく、英語もしゃべれないでアメリカに行って、ハリウッドスターになれるのか?っていう企画を自分で今、やってる最中だから。

(若林正恭)なるほど。そのカメラがないバージョンね。

(綾部祐二)カメラがないのよ。

(春日俊彰)意味ないじゃねえか、そんなの……「カメラがないのよ」じゃないのよ。

(綾部祐二)カメラがないのよ。なんで? なんで誰も追わないの? びっくりしたんだけど……。

(若林正恭)いや、わかるでしょう? こんだけ日本で芸人をやっていたら?

(綾部祐二)ないのよ。だから1人でやっちゃっているだけなのよ。

(春日俊彰)そりゃないでしょう。だっていざカメラ向けても2年間、見てるなんていうやつにはカメラ、つかないでしょう?

(綾部祐二)そう。それを今、ずっとやっているのよ。

<書き起こしおわり>

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