東野幸治 ゴキブリタレントの生き残り術を語る

東野幸治 ゴキブリタレントの生き残り術を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年8月5日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でかつて、自身がテリー伊藤さんから「ゴキブリタレント」と言われたエピソードを紹介。どんどん変化するテレビの世界でしぶとく生き残っていく術について話していました。

(東野幸治)「それでも生きていく」のメールです。「東野さん、こんばんは。今では考えられない企画内容と古い記憶なんですが、東野さんに答え合わせしていただきたい案件があります。おそらく1990年代後半のフジテレビ系列、27時間テレビの深夜枠。ダウンタウンさんが司会でナインティナインさんと今田さん、東野さんが出演していた時間帯だと思います。

企画の内容がナインティナインチームと今田・東野チームにわかれて水着ギャルに卓球させて、水着ギャルがミスをすると水着を1枚ずつ脱がなきゃいけないという野球拳のような企画だった思います。もちろん、水着ギャルの水着を脱ぐとおっぱいが丸見えになってしまうんで、ギャルが水着を脱いだ後はナインティナインさんと今田さん、東野さんが手でギャルのおっぱいを隠すという、今では考えられない内容だったと思います。

そして驚くのはその後もミスをしたギャルは隠していた手も外し、テレビカメラの前でおっぱいをあらわにしていたと記憶しています。もちろん今では考えられないし、当時でもなかなかのことになるので事実か、もしくは私がエロいことを考えすぎて見た妄想の夢の話なのか、ぜひとも答え合わせしていただきたいです」という。これは覚えてます、覚えてます。なんか、おっぱい出してました。出してましたよね?

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)だから27時間テレビっていう1年に1回のお祭りの時の深夜は、自分の中ではなんか乳首が出てもクリアっていう印象ですよね? 今から、だから25年ぐらい前か。そうよね? だって、志村さんのお正月の『バカ殿』ですごろくでサイコロを振って。言うたらセットのところですごろくのマスがあって。腰元の女性、上裸。おっぱいを出してる人とちょっと混浴に入るとか、あったよね?

(渡辺あつむ)ありました。

(東野幸治)あと、深夜番組とかやったらなんかローバー・美々っていう女性キャスターがニュースを読むけど、テーブルの下を映したらミニスカート。タイトなスカートで両膝がオープンになって、そこに字が書いてあったりとか。あったよね? まあ、今はもちろんそんなこと、できへんけども。

(渡辺あつむ)どこで変わったんですかね?

今では絶対にできない企画

(東野幸治)いや、それはやっぱりいろいろtコンプライアンスが厳しくなってきたりとか……だから10年ぐらい前から変わってきたんじゃない? だって今田さんが昔、やってた『殿様のフェロモン』っていう関東ローカルやけど。なんかセクシー女優3人がいてて。ほんで3人が台の上にちょっとヤンキー座りみたいにする。そこの股間のところで水車があって。

その水車のところのあれに刷毛がついていて。刷毛が水車のところに4つ、付いていて。それがぐるぐる回る。ぐるぐる回ったところにそのセクシー女優の股間が当たる。で、感じている。土曜日の夜、生放送。3人のうちの2人は刷毛が当たってる。1人は芝居です。さあ、誰が刷毛が当たっているのか? みたいなのを当てるっていうテレビ、最高やんっていう。「テレビって夢あるやん。おもろいな!」っていうことやもんね?

(渡辺あつむ)そうです。

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(東野幸治)それがちょっと話題になったりとか。あと、なんか女性タレントが大きい部屋で催眠術にかかって。で、ちょっとセクシーなふりを……。『A女E女』っていう番組。感じているみたいなのもあって。「えっ、なんや、それ!?」っていうのもありましたよね?

(渡辺あつむ)はい。

(東野幸治)だからどこかから、そんなんもできひんようになったし。いや、そんなの、今はもちろんできへんよ。当たり前の話やけども。なんか『やりすぎコージー』をやっている時に大晦日とか、生放送で。今年1年間、吉本芸人がひな壇に50人ぐらい集まって。ランキング。良かった人ベスト5とか、悪かった人ベスト5みたいな中で深夜の生放送。「結婚して子供いてるけど、コンパに参加して女の子をお持ち帰り」「コラコラ!」「してるか!」とか。あれも今、ほんまにできへんもんね。

(渡辺あつむ)いや、無理ですね。

(東野幸治)無理やもんね。完全に。

(渡辺あつむ)「こいつ、不倫してるじゃん」ってね、叩かれますね。

(東野幸治)「全然笑えないんだけど?」「なに不倫、肯定してんの?」「なんだか吉本の芸人、つまらないんだけど?」って(笑)。「東野、テレビ出るな」って(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

(東野幸治)いや、そういう時代に……でもそれに我々は、だからテレビタレントって言葉悪いけど、ゴキブリみたいなもんですから。上手に隙間をぬっては出なきゃいけない仕事じゃないですか。だから世の中から「不倫はダメ」って言われたら「わかりやした! もちろんでございます。もちろんでございやすよ? 結婚してるんだから、不倫はいけやせん。いけやせんよ?」って(笑)。

(渡辺あつむ)ゴキブリや(笑)。

(東野幸治)いや、俺もゴキブリですから。俺、テリー伊藤さんに言われたんですよ。「僕ってどういうタレントですかね?」って聞いたら「ゴキブリだよ!」って言われて(笑)。「絶対に生き残るよ!」って。褒め言葉として。「地球がどんな状況でも、テレビがどんな状況でも生き残るよ」って言われて。「えっ、そうか」って思ったけど。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

テレビがどんな状況でも生き残る

(東野幸治)今じゃワイドショーで不倫問題をやったりとか。「えっ、不倫した? いや、もうあかん言うてるのに不倫してる……もう、ちょっと。芸能リポーターの長谷川さん、本当に不倫してるんですか?」ってやっているの。自分が。だからほんまに怖い!

(渡辺あつむ)白いゴキブリ(笑)。

(東野幸治)白いゴキブリです。飛びますよ、僕は(笑)。俺を捕まえよう思うたら、飛んでいきますからね! いや、でもそういうことよ。テレビタレントというのはゴキブリですから。「世の中がそうです」って言われたら、「はい、わかりやした! もちろんでがんす!」って。「もちろんですよ!」って(笑)。

(渡辺あつむ)そうなると、あの石田さんの浴衣の……。

(東野幸治)あの、地上波とBSよしもとは別物です(笑)。ゴキブリにもプライドがあります(笑)。いつでもどこでもゴキブリじゃございません(笑)。

(渡辺あつむ)ああ、すいません(笑)。

(東野幸治)こっちは噛みついていきますから(笑)。

(渡辺あつむ)ゴキブリのくせに……語りやがって。

(東野幸治)フハハハハハハハハッ! 誰や? 今、「ゴキブリのくせに」言うたやつ?(笑)。

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<書き起こしおわり>

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