えのきどいちろう「ペライチ」の「ペラ」の意味を語る

えのきどいちろう「ペライチ」の「ペラ」の意味を語る ナイツのちゃきちゃき大放送

えのきどいちろうさんが2023年3月4日放送のTBSラジオ『ナイツのちゃきちゃき大放送』の中でおっさんビジネス用語についてトーク。「ペライチ」の「ペラ」の意味について話していました。

(塙宣之)それから、このおっさんビジネス用語。俺、あんまりわかんなかったんだけども。

(えのきどいちろう)僕も会社勤めの経験がないんであんまり……半分ぐらいしかわからないんだけども。

(土屋伸之)本当に使っている人ってどれぐらいいるのかな?

(塙宣之)うちのオヤジ、こんなこといってなかったからなー。

(土屋伸之)政治家でね、「1丁目1番地」とかは聞いたことはありますけどね。

(えのきどいちろう)政治家は「1丁目1番地」って言うよね! でもずっと意味がわからなかったですけど(笑)。

(塙宣之)なんか、昔から聞くけど。

(えのきどいちろう)「最優先っていう意味だったのか」って。

(土屋伸之)「なんでこの人、住所を言っているんだ?」ってね。

(出水麻衣)「ペライチで」とかは結構……。

(土屋伸之)ああ、「ペライチ」はわかる。

(出水麻衣)使いませんか? 「1枚で」って。

(えのきどいちろう)ペライチって、どういう意味ですか?

(出水麻衣)「紙1枚で」っていうことじゃないんですか?

(えのきどいちろう)「紙1枚」。そうなんです。原稿用紙の400字詰めじゃない、200字詰め原稿用紙のことを「ペラ」って言うんですよ。

(出水麻衣)へー!

(土屋伸之)そういうのが決まっていたんだ!

(塙宣之)そこまでわかってなかったなー!

ペラ=200字詰め原稿用紙

(えのきどいちろう)だからたとえば僕らがフリーライターになりたての頃……今はPCで打ちますけども。ライターになりたての頃は紙だったんで。「ペラ20枚ぐらいで、どう?」とか言われていて。

(塙宣之)ああ、「イチ」以外でも言うんですね。

(えのきどいちろう)そうそう。

(土屋伸之)単位みたいな感じなんだ。

(えのきどいちろう)「400字詰めじゃなく言うんだな」ってライターになった最初の頃とか、思っていましたよ。

(土屋伸之)ちょっとこれも職業的にね、絶対にこれは。

(えのきどいちろう)ペライチももう、意味が伝わらないよね。

(塙宣之)「ロハ」とかも俺、よくわからなくて。

(えのきどいちろう)「ロハ」は漢字で「ロ」と「ハ」を縦に書くと「只(タダ)」ってなるから。「無料」っていう意味で。

(土屋伸之)ええっ? そういう意味なんだ。ロハって。

(塙宣之)なんかギャル語みたいじゃないですか。

(えのきどいちろう)なんか俺、すごい詳しい人みたいになっていますけど(笑)。でも、僕らライターになった20代の頃、それこそ今日、発電しているいとうせいこうとかさ、みんなでまだ現場でライターをやったり、編集をやったりしていた頃に「メートルが上がっちゃった」とか……酔っ払っちゃったことを「メートル上がっちゃった」とか言ってて。

(塙宣之)ああ、それは知らない。メートル?

(えのきどいちろう)映画とかでも昔のオヤジはよく言っていて。そういう「オヤジ言葉シリーズ」みたいなやつとかを結構、ナンシー関とかみんなで、そういうのを採集して雑誌に載っけるっていうのは結構やったりしていて。

(出水麻衣)面白そう!

(えのきどいちろう)だからもう、僕らの若い頃から「ちょっとイメージ、つかめないな。意味わかんねえよな」っていう感じだったのが、まあでも残ったりしてるっていう。

(出水麻衣)面白がって今、さらにピックアップされているっていう。面白いですね。

(土屋伸之)なるほどね。それぞれの業界用語だったりもしたのかもしれないですよね。

(えのきどいちろう)僕、たとえば新聞の仕事をするようになって、新聞社だと「全舷(ぜんげん)」って。「今日、全舷な」みたいな。この全舷って、海軍かなんかの用語らしいんですけど。舷を船にべったりつける。だから「その日は上がり」っていう意味なんですよ。で、新聞社って「遊軍記者」とか、結構軍隊用語を割と、なんか知らないけど使う伝統があるんですよ。

(土屋伸之)全舷?

(えのきどいちろう)全舷って、わかんないじゃん?

(塙宣之)それをなんで使うのかも、よくわからないですね。

(えのきどいちろう)なんか、男らしかったんじゃないですか? 知らないけど。

(土屋伸之)やっぱり業界用語とか、そういうのがやっぱりね、かっこいいっていう。

(えのきどいちろう)新聞は本当に軍隊用語が随所随所に残っていて。雑誌では全然つかわない。「それ、どういう意味ですか?」みたいな感じで。また、どんどんメモしたりしながら聞いたりしちゃいましたね。

(土屋伸之)覚えるのが増えちゃうと大変ですよね。

軍隊用語が随所に残っている新聞業界

(塙宣之)そういうの、面白いっすよね。本当に知りたいですよね。ずっと寄席とかでも、わかんないで……。

(土屋伸之)寄席もね、多少ありますよね。数の数え方がわかんないから。

(塙宣之)「ヘイビキ」とかさ。なんか下ネタのことを「ロセン」って言ったりするじゃん? あれもなんでロセンなんだろう?って。

(出水麻衣)ロセンって、あの「千」の?

(塙宣之)そうじゃないのよ。なんか「船」の形が男性のあそこ、みたいなことらしくて。だから、下手したら放送禁止用語を言いそうで怖くて……。

(土屋伸之)いや、おっさんビジネス用語だから、さすがにそういうのは入ってないよ(笑)。

(塙宣之)怖いんだよ。大丈夫? 1丁目1番地とか、放送禁止用語じゃないよね? 今、コンプライアンスに引っかかるから……。

(土屋伸之)わかんないんだよね(笑)。

<書き起こしおわり>

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