星野源 アイドルマスター・前川みくの『恋』カバーを語る

星野源 アイドルマスター・前川みくの『恋』カバーを語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2023年2月28日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』の中で前川みくさんが自身の楽曲『恋』をカバーしたことについて話していました。

(星野源)こちらのメール。大阪の方。「星野源Pさん、こんばんは。『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』でアイドルの前川みくさんが『恋』をカバーされましたね。ドラマをイメージした通常バージョンも、MVへのリスペクトを感じる特別バージョンも最高でした。自分の担当アイドルが恋ダンスを踊っているところを見られて感激です。同僚として、そして何より友達として、感謝します。源、ありがとうな」。いや、友達じゃないっていう。

これ、難しいね。この「同僚として」だとそれはそうだなっていう。同じプロデューサーだなってなるんですけども。この「友達」って……難しいね。デレステを介していくと「友達じゃねよ」って言いにくいっていうのはちょっとありますね(笑)。うーん。そっち経由で「友達」と言うっていうラインもあるんですね。

続いてのメール。「『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』にて、前川みくちゃんが歌う『恋』のカバー、そしてMVが公開されましたね。私は源さんがラジオで(アイドルマスターの楽曲)『M@STERPIECE』の歌詞について語ったり、『みくにゃんが出ない!』とガチャについて嘆いていたのを聞いて、アイドルマスターに興味を持ち……」。ああ、そうですか! 「今ではすっかりプロデューサーになったのでこのニュースを見て、好きな者同士が繋がった驚きと、その縁をくれたのが源さんという少しおかしくてふわふわとした喜びを感じています。

楽曲のカバーについて2年半前からお話があったようですが、完成したものを見て、どう思われました? PS 早速、双葉杏ちゃんを踊らせました。最高にかわいいです」。ありがとうございます。これ、女性の方ですね。もう一通。千葉県の方。「星野源P、この度は担当アイドル前川みくさんのお誕生日、並びに『恋』のデレステ実装、おめでとうございます。私、『SideM』と『ミリオンライブ!』にてアイドルのプロデュースをしている者です。

前川みくの誕生日に星野源の『恋』、前川みくカバーバージョンがデレステに実装という情報の多さに圧倒され、それまで外から指をくわえて見ているだけだったデレステ(『スターライトステージ』)を即インストールしてしまいました。これからもアイドルたちの輝きを世界に届けるため、お互いプロデュースに励みましょうね」ということで、ありがとうございます。「いろんな仕事を応援しております」というメッセージをいただいております。ありがとうございます。

これは、そうなんですよ。これはちょっととんでもない大きな反響をいただいておりまして。ありがとうございます。失礼いたします。星野源Pでございます。よろしくお願いします。プロデューサーをやっております。ええとですね、アイドルマスターというプロジェクトがありまして。これ、どこから説明したらいいんだろうね? すごい長くなっちゃう。

アイドルマスターとの出会い

(星野源)僕が出会ったのはですね、一番最初はくも膜下出血で倒れた時かな? 倒れた時ぐらいに……その前から、元々ニコニコ動画を僕はよく見てたので。アイドルマスターの楽曲とか、そのゲーム映像みたいなものはよく見てたんですよ。で、「いい曲が多いな」と思っていて。その中で、療養期間っていうのでずっと家にいなきゃいけなかったので、「なにかゲームをしよう」と思って。

で、この前、テレビプロデューサーの佐久間さんに『STEINS;GATE』をおすすめしたのもその前に『STEINS;GATE』をそこでやって。だからその『STEINS;GATE』の主演、オカリンっていう役の声をやってるのが宮野真守くんなんですよ。だからすごい不思議が縁があるんですよ。

だから、それもありまして。その中でアイドルマスターというゲームやろうと。で、元々はアーケードなんですけど、そこから家庭用ゲーム機に移植されまして。そこからアイドルをプロデュースするという。で、役職的にはほぼマネージャーなんですけど、ゲームの世界ではプレイヤーは「プロデューサー」と呼ばれて。で、「プロデュースしてください」みたいな感じで、アイドルの人を育てたり、いろいろやってスターにしていくみたいなゲームなんですね。

で、僕がやったのはその初代の765プロダクションっていうところから始めて。僕が一番最初にプロデューサーになったのは、伊織ですね。で、伊織をずっとやってたのもありまして。そこから僕が『聖☆おにいさん』というアニメでブッダ役で声をやらせていただく時に、監督が高雄統子さんっていう方で。その方がアイドルマスターのアニメにも参加されていて。で、その後にですね、『アイドルマスター シンデレラガールズ』。このゲームのアニメの監督もされる方だったっていうのもあって、「アニメも見よう」と思って、見て。

そこで錦織敦史さんっていう監督のことが大好きになりまして。そのアニメも大好きになって、アイドルマスター全体がもうすごく好きになって。そこから『シンデレラガールズ』とか、いろいろ行くんですけども。その時のアイドルマスターの監督の錦織さんって人が『SPY×FAMILY』のエンディングで『喜劇』のアニメを作ってくださった方なんですよ。すごい縁が繋がってるんですよ。で、その時に僕はもう既に錦織さんと知り合ってて。「いつか一緒にお仕事できたらいいですね」っていう言葉を覚えていてくださっていて。で、『SPY×FAMILY』の時にオファーを受けてくださったと。

だから、なんか本当に結構自分にとってもすごく大事な作品でもあるんですよね。で、デレステもそうで。普通に楽しんで……スマホゲームなんですけど。リズムゲームですね。いろんな楽曲で指をタップしたり、スライドさせながら、そのゲームで楽曲を上手く演奏して。それが実績となって、たとえばアイドルが成長したりとか。あとはガチャを引いてどんどん強くしたりとか、衣装をゲットしたりとかね。課金したりとか、いろいろするゲームなんですけど。

そこで僕が前に前川みくっていうアイドルをプロデュースしようと思ってやっていた時に全然、ガチャで欲しかったものが出なくて。で、それをラジオで言ったらですね、プロデューサーの皆さんがですね、ものすごく共感&いじってくださったんですよね(笑)。それもあってか知らないが、2年半ほど前にですね、『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』で僕の『恋』っていう曲を実装させていただけないでしょうか?っていうオファーが運営の方から来て。「ああ、ぜひぜひどうぞ」という形で。それで「前川みくさんがいいと思うんです」「ああ、なるほど。それはいいですね。面白いですね」となって。

で、今回、実装になったという形ですね。だからもう、なんかすごく……そのアイドルマスターっていうゲームももちろん、そのゲーム自体を普通に今も楽しんでますし。でもそこから始まった、その人の縁みたいなものが……そうなんですよね。なんかもう、いろんなところに自然と繋がっていって。なんか自分にとってすごい思い入れのある作品でもあるんですよね。なので、デレステをやったことのない人いると思うんですけど。基本的に無料でダウンロードできて、基本的に無料でできますし。

しかも、ミュージックビデオっていうので、ゲームをやらなくても、そのアイドルたちを「誰が踊る」とか「誰が歌う」みたいなのを設定して、そのビデオを見ることができるっていうのがあって。そうそう。それで、そのビデオがあれなんすよ。『恋』のミュージックビデオを完全再現してくれていて。僕の動きとかをそのアイドルの前川みくさんがやってくれたりしてるんですよね。

で、そのミュージックビデオももう本当に完全に再現してるし。でも、アイドル的な動きっていうところを自然なところで足していて。もう、何て言うんだろうな? 本当にちょうどいい塩梅のものを作ってくださっていて、すごいクオリティーなんですけど。それとは別に、通常バージョンっていうのは……でも、どちらかというと「ドラマを意識」っていうよりかは、楽曲を意識してくださっていると思います。

で、「営みの街が暮れたら色めき」っていうところから、前もタモリさんのオールナイトニッポンで話しましたけど。『恋』っていうタイトルでありながら、あれは生活の歌なんですよ。で、『恋』っていうタイトルだからラブソングって思うんですけど。実は、たとえば男女の2人かと思って聞くと、違うんだなってことが段々とわかってくるっていう。その中で、恋っていうものとか、愛っていうものとか、生活……誰かと生きていくこととか。もしくは1人で生きていくこと。で、その好きなものがそれが人じゃなくてもできるかもしれない。それは1人ということなのか、とか。そういうメッセージがいっぱい曲の中にこもってるんですけど。

で、それを「1人を超えてゆけ」っていう最後のメッセージで……「夫婦を超えてゆけ」っていうところでも「あれ?」ってなって、「2人を超えてゆけ」っていうところでも「あれ?」ってなって。で、「1人を超えてゆけ」っていうところでも「あれ?」ってなるっていう。それでこれはラブソングなんだけど、男女2人のラブソングじゃないんだっていうことがわかるという曲なんですけど。

なので、生活から始めるっていう。街の風景……いろんな人が住んでいて、1人1人全員がバラバラの街の風景っていうところから歌詞が始まるので。すごく歌詞を聞き込んでMVを作ってくださってるんだなっていうのをすごく思って、僕はとても嬉しかったです。なので、アレンジも素晴らしかったですし、楽曲へのリスペクトとか、あと映像。デレステの中でMVが二つ、付くってすごいことなんですよ。カバー曲は今までもいっぱいあるんすけど、基本的にそういうMVがないっていうものが多かったので。

運営サイドの「本気」

なので、すごくありがたいですし。なんていうか、運営の方の本気みたいなものを……しかも、結構時間もかかっているので。そういうのもあって、そういう体験ができて嬉しかったですし。ぜひ、プロデューサーの皆さん、『恋』を歌って踊って、そしてMVをいろいろ見て。いろんなアイドルが……本当にちょっと目がクラクラするほどの数がいるので(笑)。なのでぜひ、楽しんでいただきたいと思います。

(中略)

(星野源)さあ、『恋』のエピソードのリアクションが来ました。東京都の方。「音楽ゲームは苦手で、今までずっと避けてきました。だけどアイドルが踊る『恋』が見てみたいのでデレステ、先ほどインストールしました。プロデューサー業、頑張ってみます」という。39歳の方。いいですね。ぜひ。『恋』、本当に素敵な……あとめっちゃかわいいんで。ぜひ見てみてください。

続いて、千葉県22歳の方。「デレステのお話になった瞬間、源さんの話すスピードが早くなってきたのでオタクがかっていて最高でした」(笑)。そうね。やっぱり早くなっちゃうよね。「デレステ、ダウンロードしてみます」という。ありがとうございます。

違うのよ(笑)。このね、ラジオというものは1時台と2時台でね、協賛の会社が変わるんですよ。で、1時台のコマーシャルを流す方はかならず1時台に流さないといけないんですよ。なので、あれを話していたのが1時50分ぐらいだったでしょう? 本当はもうCMに行かないと、1時台にCMが流せないんですよ。だから「それまでに収めないと!」って思ってめちゃめちゃ早くしゃべりました(笑)。そうなんですよ。なんで……他の1時台の中のCMは各番組、変動していろんな場所にあるのに。1時台と2時台の間はかならず同じ場所であるんだろう、みたいな。「ここまでやらなきゃいけない」みたいなのがあるんですよ。レイディオ豆知識でございます。

さあ、そんなこともあって1時台にかけられなかった曲をかけたいと思います。先ほど、僕が話した『恋』の歌詞の話とか、ぜひデレステユーザーの方。プロデューサーの皆さんも原曲を聞いていただきたいと思います。星野源で『恋』。

<書き起こしおわり>

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