椿鬼奴と東野幸治 Daft Punk『One More Time』を語る

椿鬼奴と東野幸治 Daft Punk『One More Time』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

椿鬼奴さんが2021年12月31日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの紅白歌合戦~』の中でDaft Punk『One More Time』を選曲。東野幸治さんと話していました。

(東野幸治)さあ、そんな椿鬼奴さんの1曲目なんですけども。なんという曲なんですか?

(椿鬼奴)ダフト・パンクの『One More Time』です。

(東野幸治)いいですねー。

(椿鬼奴)これはちょっと、その洋楽をよく聞いていた時代よりは後になるんですけども。まあ、カラオケ全盛期の時にこの曲を私、めちゃくちゃ歌っていたんですよね。あんまり歌う曲じゃないんですけども。こういうダンスミュージックなのに切なさと心を私、感じたんですよ。この曲に。

(東野幸治)なんかテクノっぽい感じやけども、ちょっと心を感じるっていう。だからロボット映画のエンディングみたいな感じ?(笑)。

(椿鬼奴)そうなんですよ! それをダフト・パンクのお二人がこの『Discovery』っていうアルバムを松本零士先生に全編のアニメーションをPVでたのんだんですよ。

(東野幸治)そうそう。俺、見た。俺がMTVを見ていた時期にドハマリして。

『Discovery』で松本零士アニメーションを使用

(椿鬼奴)あれね、60何分あるんですよ。全部のアルバムにアニメをつけているんですよ。で、松本零士先生なんですけども、松本零士先生のことが大好きなダフト・パンクの2人がお家まで訪れて。お願いしに行ったんですよ。それで松本零士先生もその心意気と、その曲に「心がある」っていうようなことをおっしゃったっていう。「松本零士と同じ感覚だ!」って思って。私、その話も好きで(笑)。

(東野幸治)結局自分に戻ってくるんや(笑)。だから言うたら、永遠の命とかね、機械人間とか、メーテルとか(笑)。

(椿鬼奴)そうなんですよ。で、数年前に松本零士先生にお会いしたことがあって。増谷キートンさんと2人で会食に連れて行っていただいたことあって。

(東野幸治)たぶん松本零士さん、お笑い界のこと、全くわかってなかったんでしょうね(笑)。

(椿鬼奴)なんですけども、ちょっとご縁があって。私たちを知っているとかではなくて、ちょっとご縁があって。その時にたまらずダフト・パンクさんのお話を聞いたらね、「おお、来たんだよね」なんて、普通にお話をしてくださって。

(東野幸治)えっ、でもダフト・パンクってあれ、歌う時とかってメカメカのやつ、かぶっているやん?

(椿鬼奴)そうなんですよ。でもそれ、素顔でいらしたみたいで。「普通の青年だよ」なんて。

(東野幸治)2人組でしたよね。

(椿鬼奴)金と銀の。

(東野幸治)金と銀の頭、ロボットみたいなのをかぶっていて。顔を出さない。だから狼をかぶったりとか、いろいろとバンド、いてるやん? コピーした似顔絵のバンドとかもいるけども。それの海外の走りで。それでなおかつ、テクノで機械的な感じで、ロックで……かっこいいんですよ。

(椿鬼奴)今年の2月にね、解散して。

(東野幸治)そう。それが、言うたら世界的にヒットするから。「ああ、もう顔は出さんでええ時代なんや」みたいな。その2人組が松本零士宅を訪れるんですよ。それがホンマか……一応、「本物です」とは言うけども。レコード会社とか、いろんな人が来るからホンマのもんやろうけども、それの楽曲が言うたら、松本零士さんのアニメーションを使って特別にっていうので。俺もMTVで見ていて「うわっ、松本零士さんのこと、好きなんや」っていうのと「すげえ! 松本零士って世界的にすごいねんな」っていうのは思いました。

(椿鬼奴)フランス人なんですよね。で、5歳の時に『キャプテン・ハーロック』を見たとかで。それで大人になって夢を叶えたいみたいなことだったらしいですよ。

(東野幸治)嬉しいですよね。憧れられているということですから。さあ、それではそんな楽曲、改めて紹介の方をお願いします!

(椿鬼奴)はい。ダフト・パンクで『One More Time』。

Daft Punk『One More Time』

(東野幸治)いいですね、鬼奴さん。これ、だからダフト・パンクの楽曲とは知らなくても、この曲をCMとかなんとかで聞いたことはあるんじゃないですか? 盛り上がるし、ハッピーな感じやし。やっとこの『ホンモノラジオ』の紅白歌合戦で……19時54分でやっと年末感が。

(椿鬼奴)そうなんですよ。年末だから私はこれを選んだんです。セレブレーションっていう感じでね。

(東野幸治)すいません。ずっと聞いてらっしゃったら、年末っていう感じはなかったでしょう?

(椿鬼奴)ないですね(笑)。本当、「家かな?」っていう感じで(笑)。

(東野幸治)売れない頃に住んでいるアパートの隣から聞こえてくる曲かな?っていう(笑)。

(椿鬼奴)そうそう。近所のお兄ちゃんが聞いているっていう感じ(笑)。

(東野幸治)やっと年末というか、いよいよ2022年、ハッピーに行こうぜっていう感じで。これ、順番を間違えました。ビビる大木さん、最後でした(笑)。鬼奴さんから始めるべきでしたけども。

(椿鬼奴)私もそう思っていましたよ。大木さん、深いから(笑)。

(東野幸治)まあまあ、しょうがないんですけども。でも本当にこれ、聞いていて。ダフト・パンク、残念ながら解散ということで。

(椿鬼奴)まあ、それも今年だしっていう。

(東野幸治)最後、爆破したんですか?(笑)。

(椿鬼奴)そうです。『Epilogue』っていうので。ダフト・パンクさんのYouTubeで突然、動画が発表されて。そこで2人がすれ違って金の人が銀の人のスイッチを入れて、離れたら銀の人が爆発するんですよ(笑)。

(東野幸治)たぶんそれ、俺の想像ですよ? 俺の想像ですけど、金と銀が仲が悪くて。で、銀のおれへんところでスタッフに銀をかぶらせて。金が撮影してそれを上げていると思うねん。

(椿鬼奴)銀は知らないんですか?(笑)。

(東野幸治)銀は知らない。銀は後から聞くから、これはモメますよ。で、これ、モメるのが……(笑)。

(椿鬼奴)銀の人、友達から「お前、見たか?」って言われて?(笑)。

(東野幸治)だからこういうのが日本にいてる洋楽ファンの嬉しさで。「なんかモメてるらしいで?」っていう噂話が楽しいところもあるし。

(椿鬼奴)勝手に言えますもんね。日本の芸能界の先輩方と違って、呼び捨てでしゃべれるし(笑)。

(東野幸治)呼び捨てやし。あと、日本の芸能界やったら事実、わかるけども。海の向こうの洋楽ゴシップは答えなんてないから好き勝手に言えますから。今、これを聞いた人はぜひチェックをしていただいて。金の横暴……銀を勝手に爆破するっていう(笑)。

(椿鬼奴)銀が粉々に爆破されたんですから(笑)。

(東野幸治)それをケラケラ、コロナビールを飲みながらしゃべるっていうのが年末の楽しい過ごし方のような気がしますけども。

(椿鬼奴)見てほしいです(笑)。

Daft Punk『Epilogue』

(東野幸治)ちなみに家でも曲、流します? 音楽、一番どこで聞くんですか?

(椿鬼奴)家事をしている時とかにやっぱり聞きますね。

(東野幸治)料理を作りながらとか、掃除をしながらとか。

(椿鬼奴)そうですね。今回、これでダフト・パンクさんを聞き直そうと思って。ちょうどこの『Discovery』のアルバム、いいんですよね。

(東野幸治)いいですよね。結局、初期衝動が一番よかったりもしますもんね。あとは初期のアルバムとか2枚目のアルバムで大好きになって追いかけて。最後は言うたら骨を拾う気持ちで追いかけていくみたいなパターン、多くないですか?

(椿鬼奴)もう、だから聞かなくなったりとか(笑)。

(東野幸治)聞かなくはなるけども。一応、自分の視野に入れて最後、解散とか爆破っていうエンディングの骨は拾うっていう。それが好きになった人の務めみたいなところがあるんですよね。で、どうしても過去のやつをいいなとか。過去の楽曲がいいなって過去に戻るし。日本に久しぶりに来るとか、ライブやるってなったら声が出てへんことにショックとか。体型が変わっていることにショックとか。

(椿鬼奴)そう! ジャミロクワイ、見に行ったんですけどね。

(東野幸治)どうやったの?

(椿鬼奴)歌は全然変わっていないんですけども。やっぱりぽちゃぽちゃしていて(笑)。

(東野幸治)だから踊りも込みでね。ジェイ・ケイでしたっけ? あの踊りも込みでジャミロクワイ。なんやったら口パクでもええから、あの踊りを見たいとか。コンサート、ライブをかっこいい演出をしてほしいみたいなところもあるけど。

(椿鬼奴)そう。でも元々、ジャージじゃないですか。だから全然よかったなって思いました。ずっとジャージだから。今回、ぽちゃぽちゃしててもジャージだから(笑)。

(東野幸治)あんまり気付けへん。ちょっとサイズを大きくしたらええし。

(椿鬼奴)で、頭の帽子はダフト・パンクの銀色みたいになっていて。もうLEDがついちゃって。だいぶテイストが変わったなって(笑)。

(東野幸治)だから1人の人間としてのパフォーマンスに衰えを感じたから、とにかく目を散らしていこうみたいな(笑)。

(椿鬼奴)けど、絶対に自重も増えているはずなのに重いやつを頭に乗っけて(笑)。

(東野幸治)だからよっぽどなのよ。よっぽど自分に自信がないし、久しぶりに踊りみたいなので振付師と「もうこのステップは無理です」みたいな。

(椿鬼奴)「じゃあ、かぶっちゃおう」みたいな(笑)。

(東野幸治)「かぶります」っていうので。ぜひぜひ皆さん、聞いてみてください。ジャミロクワイもお願いします。

<書き起こしおわり>

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