中川家とサンドウィッチマン 渡辺徹を追悼する

中川家とサンドウィッチマン 渡辺徹を追悼する ザ・ラジオショー

サンドウィッチマンのお二人が2022年12月2日放送のニッポン放送『中川家 ザ・ラジオショー』に出演。中川家のお二人と亡くなった渡辺徹さんについて話していました。

(伊達みきお)びっくりしました。本当に。訃報が……。

(中川剛)そうですね。

(中川礼二)もう皆さん、ニュースでは知っていると思いますが。渡辺徹さんがね、ちょっとお亡くなりになったということで。

(伊達みきお)我々、徹座のメンバーですから。いつも、公私ともにお世話なっていて。いや、もうショックすぎて。それで今、三遊亭円楽師匠のお別れ会が近くであって。それに我々、行ってきましてですね。それで近くにね、中川家さんいるということで。

(富澤たけし)「じゃあ、行こうか」っていうことで。

(伊達みきお)ちょっと、誰かに会いたくて。

(中川礼二)わかる。それはわかる。

(伊達みきお)本当に。「中川家さんがいる!」と思って。ちょっと急にお邪魔しました。

(中川礼二)僕もね、今日朝、伊達ちゃんに連絡したりして。ねえ。急でね、状況がわからへんから。

(伊達みきお)そうなんですよ。もう、ショックで。

(中川礼二)今年、徹座はなかったしね。

(伊達みきお)なかったんですよ。ただ、連絡は結構頻繁にしてまして。11月も何度もメールをやり取りしていて。仙台でもね、徹さん、舞台があって。そこにお茶を送ったら「お茶、ありがとうね」なんていうメールもいただいたりとか。比較的、元気だったらのに。

(中川剛)つい最近のやり取りで?

(伊達みきお)そうです。

(中川礼二)だから、近々ね、お会いできへんかったのがね、ちょっと心残りでrすよ。こういう時って。

(伊達みきお)そうなんですよ。

(中川礼二)会っておけば……っていうね。

(伊達みきお)悔しいですね。

(中川礼二)悔しいね。後悔するというかね。

(伊達みきお)本当にお世話になりまして。

(中川礼二)なんかね、親父であり、兄貴であり。なんか時には友達のようで。しゃべってもらったりとかね。

(伊達みきお)本当です。すごく親しくしてくださっていた方ですね。

(中川剛)もう芸人に半分足、突っ込んでた人ですよね?

(伊達みきお)もう両足、突っ込んでましたよ(笑)。

(中川剛)完全にね(笑)。

(中川礼二)どっぷりや(笑)。

片足どころか両足を芸人に突っ込んでいた

(伊達みきお)徹座っていうのを立ち上げてくださって。みんなでね、ナイツを含め。友近さんとか、TKOさんとか。

(富澤たけし)徹さんが好きな芸人をね、呼ぶっていうライブで。

(伊達みきお)で、打ち上げでね、徹さんが現金をばらまくっていう。本当に昭和の打ち上げが……。

(中川礼二)じゃんけんね(笑)。

(伊達みきお)じゃんけん。何十万っていうじゃんけんとか(笑)。

(中川剛)僕も48で初めて、まだ怒ってくれる人でしたからね。

(伊達みきお)怒られたんですか?

(中川剛)ええ。「ガンガン遠慮しないで行けよ、この野郎!」って(笑)。本当に芸人の先輩でしたから(笑)。

(富澤たけし)遠慮してたんですか?(笑)。

(中川礼二)「なんであそこ、もっと出ないんだ? この間の○○を見たけど、もっと出れるだろ?」とか。

(中川剛)本当に言ってもらったり。

(伊達みきお)もうね、寂しいですね。本当に。単独ライブもね、徹さん、来ていただいて。徹さんの前で僕、『約束』を歌って。で、徹さんが来ているのはもちろん知っていたんで。途中、客席まで歩いていって、徹さんを引きずり出して。『約束』の2番を本人に歌っていただいたりとか。そんなこともありました。

(中川礼二)ああいう時って徹さん、そんな自分でガッと前に出はれへん。意外と。俺らも1回、来てもらったもんね。

(中川剛)ありました。

(中川礼二)終わってから急に財布を出して。札束出して。「打ち上げ、やってこいよ」って。

(伊達みきお)うわーっ、かっこいい!(笑)。

(中川剛)すごい札束(笑)。あんな財布、見たことないですけどね(笑)。

(伊達みきお)それが渡辺徹さんですよ。

(中川剛)そうですよね。

(中川礼二)昭和のええ話とかね、聞かしてもらったりとかね。

(伊達みきお)本当に。たくさん、いろんなお話を聞きました。でも、もっと聞きたかったですよ。寂しくてしょうがないんです。

(中川剛)寂しいです。

(中川礼二)だってコロナになってね、こんなことになったから。もうほとんど、お会いもしてへんし。会話もしてへんしね。会話いうたって、LINEでね、ちょっと業務連絡的なことばっかりやったら。

(伊達みきお)そうですね。でも精力的に、舞台もよくやってらっしゃったし。ねえ。なんかスナックのママみたいな格好で今回、お芝居をやっていましたしね。

(富澤たけし)それが最後の形になってしまいましたけど。

(中川剛)いや、とにかく中川家、サンドウィッチマン、ナイツ。中川家、サンドウィッチマン、ナイツって、いっつも言ってもらって。本当にいっつも言ってくれて。いやー、本当に寂しいですね。

(伊達みきお)寂しいですね。座長。本当に。

(中川礼二)だからサンドウィッチマンが今日、来てくれた時に嬉しかったよ。

(中川剛)そう! なんかこう、僕らもう悶々としてたんでね。誰かとしゃべらんと、もう……。

(伊達みきお)そうなんですよ。いやー、参りますね。こういうこと、あるんですね。

(中川礼二)いや、参ったな。ほんまに。

(中川剛)いや、本当に。「なすなかにしを頼むよ」っていつも言ってたからね(笑)。なすなか、かわいがってましたからね(笑)。

(伊達みきお)なすなか、大好きでしたからね。本当に面倒、見てましたよね。なすなかの。

(中川礼二)なすなかの今の活躍とかね、やっぱり嬉しいんちゃう?

(伊達みきお)いや、そうだと思いますよ。本当に。中西くんからもメール、来ました。「びっくりしました」っていうメールがさっき、来ましたけど。

(富澤たけし)なかなかね、実感がわかないですけど。こういう時って、円楽師匠の時もそうですけど。「なんかメールとかしたら返ってくるんじゃないかな?」って思っちゃって。で、「メール、してみようかな?」と思うんですけど。でも、返ってきたら怖いなって思って、できないんですよね。そういうのがありますよね。

(伊達みきお)たしかにね(笑)。

(中川剛)ひょっとしたらこのへんにいるんじゃないか、とかね。

(富澤たけし)電話して出たらどうしよう、とかね。嘘なんじゃないかな?ってどこかでまだ、思っているんで。

(伊達みきお)ちょっと実はネットニュースになる前から、情報はね、我々にも。昨夜……。

(中川剛)ああ、そうなの?

(伊達みきお)はい。「なんかそういうことがあるらしい」みたいな情報が入りまして。でも全然ニュースにもならないし。まあ、礼二さんにも連絡したら、礼二さんも知らないっていうことで。嘘であってほしいなってずっと思っていたんですけど。ちょっとね……。

(中川剛)いやー、寂しいですね。なんだろうな? みんな、文句言いながらやってましたもんね。徹座も。「長えなー」って(笑)。

(一同)フハハハハハハハハッ!

(伊達みきお)あんな長いライブ、ないですよ?

(中川礼二)何時間? 4時間ぐらい?

(伊達みきお)4時間半とか、5時間やってましたね(笑)。まあ、徹さんが楽しそうに。で、郁恵さんがずっとお弁当を用意してくださったり。裏方で郁恵さんが走り回るっていう。もう、だから徹座もないんでしょうねと。何かやりたいですけどね。追悼で。

(中川礼二)ほんまに。打ち上げなんかでもね、徹さんがバーッと盛り上げてくれて。僕らに見せる顔と、あとスタッフとして働いてる郁恵さんと目がちらっと合うと急に下を向くっていう(笑)。「暴飲暴食、してへんやろうな?」っていうチェックが入る瞬間、あるじゃないですか(笑)。

(伊達みきお)ありましたね(笑)。

(中川剛)徹さんが打ち上げで座っていると、郁也さんが徹さんの背中をトントンって叩いて。「もうそろそろだよ?」って(笑)。それでも帰らないっていう。

(伊達みきお)帰らなかったですね。本当に最後まで、一番大騒ぎして。

(中川礼二)よくね、若手の座員を呼んで来てね。で、「いろいろ話、聞けよ? お前、みんな、芸人さんから」って言っていて。「いやいや……役者の人に何をアドバイスするんやろう?」って(笑)。徹さん、だってイベントが終わってもさ、何百人というお客さんをさ、全部送ってね。徹座の時はね。で、話し込んでね。ほんまに。気さくなスターやったね。ほんまにね。

(伊達みきお)富澤と2人でね、徹さんに焼肉に連れてってもらうことがあってね。「高いやつ、行く?」って言われて。すぐ言う人ですから。「いやー、美味しいね。やっぱり高い肉は!」って。「この間、高い肉、食わせたよな?」って(笑)。

(礼二・剛)フハハハハハハハハッ!

(富澤たけし)徹さん、すぐ言い出すからね(笑)。でも、もっと高い肉、食いたかったっすよ!

(伊達みきお)でも、本当に身近なスターですね。すごく親しくしていただいて。

本当に身近なスター

(中川剛)徹さんに初めてお会いした時にね、「中川家と申します。よろしくお願いします」って言ったら、「知ってるよ、バカ野郎!」って言われて(笑)。

(富澤たけし)そんなたけしさんみたいな感じだったんですか?(笑)。

(中川剛)そう(笑)。

(中川礼二)だって、シアタールームで我々のお笑いのDVDを見てるぐらいですからね。言うてたもんね。でっかい画面で。

(中川剛)で、ダメ出しをするっていうね(笑)。

(中川礼二)いや、本当に芸人の先輩に見える時もあるしね。バラエティ番組で、昔ぎょうさん人、出ていたやん? ひな壇で。で、京本正樹さんがえらい暴走してて。で、その後ろに俺ら、おってんけど。で、徹さんが前の方のひな壇にいて。俺の顔を見て「行け!」っていう目をして(笑)。

(中川剛)「いやいやいや……」って(笑)。

(中川礼二)「行け」って(笑)。

(伊達みきお)それはさすがに無理でしょう(笑)。無茶振りですよ(笑)。

(中川礼二)「話、長えんだよ! なんであそこで行かねえんだよ!」ってまた、普通に怒られるっていう(笑)。「いや、あれは無理でしょう?」みたいな話とかも。

(伊達みきお)でも、いろいろ物も送ってくださる方で。

(富澤たけし)チキンをね。

(伊達みきお)美味しい鶏肉を送ってくださったりとか。まあ、ちょっとしょっぱいんですけど。

(中川礼二)こら! 高松のモモでしょう? 骨付きの(笑)。あれ、しょっぱい味付けなのよ(笑)。

(伊達みきお)そうですね。わざわざ、そうしてくれて。

(中川礼二)で、ご飯とね。かやくご飯と。

(伊達みきお)ああ、そうです。かしわ飯みたいな。

(中川礼二)かしわ飯は大丈夫でしょう?

(伊達みきお)大丈夫ですね。ちょっとしょっぱかったですけど(笑)。

(中川礼二)フハハハハハハハハッ!

(中川剛)一言多い(笑)。

(伊達みきお)いや、本当に話が尽きないですけども。徹さん、本当にお悔やみ申し上げます。まだまだ信じられないです。

(中川剛)信じられないね。

(中川礼二)そう。「ご冥福をお祈りします」と言いたくないっていうね。

(伊達みきお)そうなんですよ。もう、ショックだ……。

(中川礼二)ねえ。前もってね、わかってたらね、また話は変わってきたんでしょうけど。また、こういうことをたぶんいちいち我々なんかには言わない人やろうしね。こういう野暮なことは。

(富澤たけし)そうですね。たしかに。

(伊達みきお)昨年ですよね? 心臓の手術をされて。で、そこから1回、徹座やってますからね。それで元気に『約束』を歌ってましたしね。ちょっと痩せたなっていうのはありましたけど。

(中川剛)みんなね、ちょっとなんか「うん……?」みたいな心配はしてましたけど。そういう素振りを見せないんですよ。全然、本当に。

(伊達みきお)そういう人でしたね。

(中川礼二)ちょっとね、心配が当たってしまったところが悲しいね。

(伊達みきお)そうですね。本当に。

(中川礼二)やっぱりまだまだ、おってほしかったね。

(伊達みきお)本当にもっといろんな話、聞きたかったし。徹座もずっとやりたかったし。徹さんじゃないと集められないメンバーでしたからね。本当に……本当に残念です。

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