星野源『天使にラブ・ソングを…』の魅力を語る

星野源『天使にラブ・ソングを…』の魅力を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年11月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』で数週間前にリスナーにおすすめした映画『天使にラブ・ソングを…』の反響を紹介していました。

(星野源)先々週に『天使にラブ・ソングを…』を見て、改めて面白いなって思ったっていう。で、その『天使にラブ・ソングを…』、僕はちっちゃい頃から見てて。何度か見てるわけですよ。それで改めていいな、なんて思って話をして。で、全く見てない世代がいるじゃないですか。僕はもう、なんて言えばいいの? 『天使にラブ・ソングを…』を見るたびに当時のテレビの洋画劇場……土曜かな?

忘れたけど。土曜洋画劇場かなんかでCMが流れるじゃん? そのCMで使われてたカットとか、全部覚えてるわけだ(笑)。デロリスが回転するやつとか、神父のおじさんが長いモップを使って踊りながら掃除するやつとか、もう全部覚えているの(笑)。その「懐かしい」みたいのも含めての感動ではあったりするんだけど。

今回、はじめて見た10代、20代リスナーたち

(星野源)今の10代とか20代とか、ちっちゃい頃見てない世代もいるかもしれないんで。「おすすめしても、どうかな?」と思っていたんだけど。そしたら、いっぱいメールをくれました。先週、読めなかったので、それを読みたいと思います。15歳の方。「『天使にラブ・ソングを…』、見ました。ありきたりな感想になってしまうかもしれないんですが、毛が逆立つように鳥肌が立ちました」。わかるよ。

「心が震えるって、こういう時に使うんだなと思いました。気がつくと笑いながら泣いてる自分がいて、気持ち悪いなと思いながらも一気に見終わってしまいました。『天使にラブ・ソングを2』は初めて見たのに、なんか見たことある気がすると思ったら、母の部屋に昔からディスプレイされていたCDがフージーズで……」。おおおーっ! フゥーッ! こういう話は最高だね! 「フージーズとローリン・ヒルの『The Miseducation of Lauryn Hill』……」。最高ですね!

「……だったのです。自分の中で一気にテンションがぶち上がり、毎日母と一緒に聞いています。音楽の世界を広げてくれた源さん、ありがとう」。おおっ、いいメール! ねぶり棒です! これ、いいね。そうか。お母さんがフージーズやローリン・ヒルが好きだったっていうのが最高だね!

その『天使にラブ・ソングを2』。ああ、そうか。1も2も今回、初めて見たっていう15歳の子ですね。で、2の方にはですね、若い頃のローリン・ヒルが出ているんですよ。で、ほぼ主役というか、主人公なんですけど。いや、本当にね、そうなんですよ。その後ね、もう大スターに……彼女が参加してたグループ、フージーズ。そしてそこからソロもね、大ヒットするわけですけども。いや、そうですよね。いやー、これでまた、その世代がぶち抜かれて、そこで共通するっていうのもすごい話ですよね。素晴らしい。ありがとうございます。

続いて。「とにかく見た感想を伝えたく、メールさせていただきました。私はつい最近、22歳になったのですが、『天使にラブ・ソングを…』を見るのは初めてでした。見てみると、今までなんで見てこなかったんだろう? もっと前に見ていたら自分の考え方がもっと豊かになっていたのではないか? と思いました」。いや、全然遅くないと思いますよ。

「主人公のデロリスはつまらない環境だと思った時に、自分から楽しい場所にする行動を起こし、その強い思いが伝達し、多くの共感と成功を起こしました。自分で環境を変えるという強さにとても胸を打たれました。主人公デロリスだったら『楽しい』を軸に自分の置かれてる環境を自分で変えてしまうのだろうなと思います。そんなデロリスが本当にかっこよく私の目には映りました。デロリスみたいになれなくても、自分がつまらないと思った時、自分で環境を変えられないか、少しでも考えてみようと思いました。自分の考え方を見直す良いきっかけをくださった源さん、ありがとうございます。4月から、ラジオのミキサーになります」。おおっ、すごい!

「いつか源さんとお仕事できる日を夢見て頑張ります。現在は先輩ミキサーの見学で見習い中です」。すごいですね! へー! この番組のミキサーの大沢さんに聞きたいんですけど。見習い期間みたいなの、あるんですか? ああ、ある? やっぱりそばで見るとか、教えてもらうとかもあるんですか? でも結構、学校で学んだりもするんですよね? こういう職の方って。うん。ああ、そうか、そうか。現場に来ると、学んでる人もいるし、学んでいない人も……初めてみたいな感じになっちゃうんですね。そうかー。

じゃあ、ちょっと何か一言、言葉をいただいてもいいですか? 大沢さん。あ、「めげずに頑張ってください」と。ええと、めげることが起きるそうです(笑)。いや、でもね、なんでもそうですよ。なんでも。だから「めげた……」って思った時はボヤーッと大沢さんを思い浮かべてもらって。「どうだ? めげただろう」っていう大沢さんを思い浮かべてもらって。それはね、当たり前ですから。みんな、そういうことがあるっていうことでね。気にしないで頑張っていただきたい。そうですか。ちょっと応援の気持ちも込めてね、ねぶり棒です!

いや、いいっすね。ねえ。引き続き、感想を読んでいきたいと思います。滋賀県、17歳の方。「『天使にラブ・ソングを…』、見ました。私は受験生なので映画を見る暇はないと思いながら、英語のリスニングの練習だと自分に言い聞かせて見始めたら、途中からそんなことは一切忘れ、手を叩いて歌いながら見てました」。素晴らしい。いや、いいですね! 「周りの人たちを巻き込みながら数々の壁をぶち破っていく主人公デロリスの姿や、そして何より素晴らしい音楽たちに勇気とパワーをもらい、明日からまた頑張るような気がしました」。いいじゃない! いや、わかるよ。

なんかそのね、結構ストーリーとしてすごいシンプルな映画だから、時間を飛ばして……すごい練習してるみたいな映像がスーンと流れるんだけど。そこで結構時間が経ってるみたいな感じで、いい意味でサクサク進むんですよ。その音楽の力もあるし、ストーリーの力もあるし。あと出演者がみんな魅力的なので。なんかね、いい意味で現実を忘れてね、のめり込んじゃうんですよね。僕も感動とかっていうよりも……「ストーリーが感動的で」って、まあ感動もするんだけど。なんか知らないけど、いきなり涙が流れてるみたいな感じなんですよ。もう本当に。すごいわかります、これ。

三重県の方。「源さんのラジオで初めて『天使にラブ・ソングを…』という映画の存在を知り、見てみたところ、すごくグッと来たためぶっ続けで2を見ました。2でも王道のハッピーなストーリーは健在でした。バラバラだったクラスが音楽とシスター・クラレンスをきっかけに一丸となり、目標に向かって努力する様子はとても眩しかったです。みんなの前で初めてパフォーマンスした時のメインボーカルの男の子のハイトーンボイスは鳥肌が立ちました」。わかるよ。

「あと運転がやたらと荒いシスターと神父にとても笑っちゃいました」。ああ、いいですね。そうですね。いろいろと……1は教会でシスターたちがいろんな規律で縛られているんだけども。そこで、いろいろ怖い人たちから逃れるためにそこに入って変装をしている歌手のデロリスっていう女の人がですね、シスターに化けて。で、化けているうちにそのいろいろ、昔ながらの規律で縛られまくっていて、変わりたいんだけど変われないみたいなところそのものを、歌の力で変えていくみたいなストーリーなんですけど。

2はそこがあの学校をやっていて。で、学校がなかなか地域的にもちょっと見捨てられたじゃないけども。頭がいい子が入るっていうよりかは、どちらかというと落ちこぼれの子が集まるるような学校にデロリスが先生として呼ばれて。それで学校ごと変えちゃうみたいな話なんですよ。で、主人公は2の方はティーンの子たちなんですよね。で、その子たちが……1は1で最高だし。2もそのティーンの子たちの、なんかぶつけようがない衝動だったり、いろんな部分みたいなものがですね、歌に集約していく感じとか。なんかね、みんなが楽しそうに歌ってるみたいなのを見るだけで「わーん!」って泣きそうになるっていう。すごいいいんですよ。

で、僕はいわゆるティーンの時にそれを見たんで。「すげえ!」みたいなって。「いつか、こういう場所に行きたい」みたいな思いを持ってましたね。うん。なんかそういう、なんだろう? 全然、自分のティーンの時の様子と、その映画の中のティーンの……彼らはちゃんと自分がある子たちなんだけど。僕は自分があんまりない子だったんで。でも、その自分がある子たちは全然違うんだけど、なんかしらないけど「俺にも何か、できるかも?」みたいな。妙な、楽観的な期待みたいなのが僕はいい意味で持てて。すごい好きな映画なんですよね。

そうだね。今日、この後にかける予定だった曲を今、かけた方がいいかね。いつもね、このゾーンは自分の曲を流すんですけど。今日は『天使にラブ・ソングを…』の、これは1の方ですね。1の方の曲を聞いてみましょう。Deloris & The Sisters『Hail Holy Queen』です。

Deloris & The Sisters『Hail Holy Queen』

(中略)

(星野源)『天使にラブ・ソングを…』の感想。残りを読みたいと思います。茨城県の26歳の方。「たくさん好きなシーンがありましたが、特にデロリスの部屋でメアリー・ロバートが『自分のしたいことはすべきよね』というような言葉を言った時のデロリスの優しい笑顔がたまらなくよくて、映画を見終わってからもあの笑顔が目に浮かびます。すごく勇気をもらえるシーンでした。デロリスに会ってみたい」。いや、わかる! そうなんだよ。でも、主演のウーピー・ゴールドバーグはもう役者を引退しちゃいましたから。もう見れないであろうとは思いつつ。

でも、アニメの声とかはやっているんですよ。だからね、ちょっといつか、もう1回、続きないっすか?っていう感じはちょっとあるんですけども。富山県の20歳の方。「『天使にラブ・ソングを…』、見ました。デロリスが歌を教えてはじめての教会の中での合唱でシスターたちの顔がどんどん生き生きとしてきて歌を仲間と歌うことを心から楽しんでいる姿がとても印象に残りました。クラブ歌手として評価されていなかったデロリスが世間では正しいとされる修道院で固定概念にとらわれず、真正面から向き合い素敵な方向に替えていくところがよかったです」。

そう。いいんですよね。それで2でね、デロリスがセリフで子供たちに自分の好きな音楽を……そこはちょっとギャグシーンなんだけども。でも、そこで言うことがすごくよくて。「私は昔の50年代、60年代のガールズコーラスグループが大好き。でも私がやる音楽で一番好きなのは昔の音楽と今の音楽を合わせることなんだ」っていう。で、それって『天使にラブ・ソングを2』。そして『天使にラブ・ソングを…』がやっていることなんだよね。

その、昔からある賛美歌だったりっていうものを現代のアレンジと組み合わせて新しい音楽に変える。それが1。で、2もそうで。2は学生の子供たちがリアルタイムで聞いているヒップホップやR&Bというものと賛美歌を合わせていくっていう。だからその昔のものと新しいものを合わせて未来に向けて放っていく。それで世代を超えて次のものを生み出していくっていう。あのデロリスの一言の中にこの映画全体が詰まっているんですかね。そういう作品だからこそ、今見てもみんな感動するし。世代を選ばないっていうのはそういうところなんじゃないかなと思ったりします。

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<書き起こしおわり>

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