マフィア梶田さんが2022年10月18日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でかつてパナソニックが出していたゲームハード・3DO REALについて星野源さん、中村悠一さんと話していました。
(星野源)ちょっと質問が来てるんで、読みたいと思います。「先ほど、源さんが子供の頃の話をされてましたが、お二人の子供の頃にほしくても手に入らなかったもの。ほしくてたまらなかったものってありますか?」。でも『わしゃがな』を見ると結構手に入れてる印象があるけど。なにか、あります?
(中村悠一)大人になってから、そのリベンジはしてますけど。やっぱり子供の時はね、限られてるし。それこそ、このDUO(PCエンジンDUO)とかは、さっきね、友達から借りたって言ったように、買えなかったんで。これ、6万円でしょう? 買わないでしょう?
(星野源)フハハハハハハハハッ!
(マフィア梶田)親も絶対に買わないっすよ。
(中村悠一)小学5年生ぐらいの子がさ。
(マフィア梶田)だから当時、これを買った親ってどんな親だ?って思いますけどね。
(中村悠一)友達とかだと、親が遊ぶ人とかがいたから。
(マフィア梶田)でも、まだ少なかったですよね。当時は。
(中村悠一)そういう世代って少なかったけど。ごくたまにいて。そういう家はやっぱりゲーム機の揃いがいいけど……あるソフトはだいたい麻雀とか、ちょっと渋めのラインナップで。
(星野源)梶田くんは?
(マフィア梶田)俺はですね、ゲーム機がらみだと、親にスーファミとかプレステがほしいよって泣きついたんですよ。当時、まだ買ってもらってなくて。
(星野源)そうか。その頃って……プレステの頃って何歳ぐらいだろう?
(マフィア梶田)ええと、小学生くらいですかね。まだ。で、あんまりしつこいもんだからある日、親も「もうそろそろ買ってやるか」ってなったみたいで。ワクワクしながら親父の帰りを待ってたんですよ。で、オヤジが家に帰ってきて持ってきたのが、なんか見たことない真っ黒い筐体で。
(中村悠一)なんだ?
(マフィア梶田)3DOっていう……。
(星野源)フハハハハハハハハッ! 3DO REALね?
(中村悠一)あの名機。
名機・3DO REAL
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(マフィア梶田)今なら「名機」って言えますけども。当時の子供からしたら、わけのわからん洋ゲーしかないハードですからね?
(中村悠一)なんのゲームソフトをやったんですか?
(マフィア梶田)ええと、『マカロニほうれん荘』。
(星野・中村)フハハハハハハハハッ!
(星野源)最高じゃん(笑)。
(中村悠一)ローンチかなんかで出てたんだな(笑)。
(星野源)なぜ、それなんだ?っていう(笑)。もっと格闘ゲームとか、いろいろあっただろうに(笑)。
(中村悠一)たぶんね、パッケージの表にアニメっぽいのが入ってるのが、それぐらいだったんじゃない?
(星野源)そうか。子供っぽいのが。
(中村悠一)子供が喜びそうなのが。
(マフィア梶田)あとは蜂の形したロボットがひたすら撃ちあう変な洋ゲーとか。謎の光線銃を持ってゴーストハウスに突っ込むやつとか。
(中村悠一)なんで3DOを『ストリートファイター』、なかったんだろうね?
(マフィア梶田)あったんですよ。移植で『ターボ』が。
(中村悠一)『ターボ』? えっ、あれ、3DOでしか出てないやつがあるのよ。『スーパーストリートファイターII X』。
(マフィア梶田)ああ、それでしたっけ? 必殺技のゲージが追加されたやつ。ああ、『X』だ。あれはあったんですけど。
(星野源)あの……『わしゃがなTV』を始めるの、やめてもらっていいですか? 2人だけで話すの、やめてもらっていいですか?(笑)。
(中村悠一)それなら、この2人で呼ぶの、やめてもらっていいですか?(笑)。
(マフィア梶田)話し出したらこういう話ばっかりなんで(笑)。
(星野源)コンボゲージの話で盛り上がるの、やめてもらっていいですか?(笑)。
(マフィア梶田)あとはマスターグレードのマスターガンダムがほしかくて泣いた話とかになりますよ?(笑)。
(中村悠一)ガンプラね(笑)。
(マフィア梶田)マスターグレードのガンプラって、高かったじゃないですか。子供の頃。
(中村悠一)そうだね。3、4000円したね。
(マフィア梶田)親が買ってくれなかったんで。
(星野源)楽しいわー(笑)。
(マフィア梶田)こんなんばっかりですよ。当時、手に入ったもの。
(星野源)手に入らなかったものは、多いですよね。やっぱりどうしてもね。
(マフィア梶田)つまはじき者にされたな。3DO。
(中村悠一)3DOを持っていると、はじかれちゃうの?
(星野源)ロード画面が異様に長かった記憶が……なんか、ゲーム屋さんにあって。
(中村悠一)デモで置いてましたね。
(星野源)そうそう。パナソニックのやつでしたね。
(マフィア梶田)そう。パナソニックの社員が友達だったらしくて。まあ、どこの誰だか知らないですけど。そいつが「次のハード戦争に勝つのはこいつだから」って親父に吹き込んだらしいんですよ。
(星野源)フフフ(笑)。
(中村悠一)まあ、勝敗はまだわかんないけどね。
(マフィア梶田)もうわかりきってるでしょうが! この令和になって逆転、ありえますか? あるわけないよ!
(星野源)でもそしたら、ちょっと違うけど僕がPCエンジンを愛したのと同じような感じだよね。主流に乗れなかったっていう。
(マフィア梶田)そうそう。だからインタビューをした時に親近感を……「そっちに行っちゃいましたか」っていう(笑)。
(星野源)そう。主流に乗れないのを幼少期に過ごしちゃうと、やっぱりその後はちょっと、その線路はなかなか外れないよね。
(マフィア梶田)もう内にこもる、こもる。友達を家に呼んでもみんな、喜ばないから。3DO。
(星野源)3DO(笑)。俺はでも当時、3DOが出た時に「ヤベえ、超ほしい!」と思ってたから。たぶんそのラインなんだろうね。
(マフィア梶田)源さんがクラスメイトだったらな……っていうね。
(星野源)いやー、わかるわー。
(中村悠一)供給がないんだよね。友達が貸してくれたりとかさ、そういうのがないのが結構ね、弱いハードを選んじゃうと……。
(マフィア梶田)もう本当に、俺1人でしたからね。3DOを持っているのは。たった1人。
(中村悠一)だろうね。
3DOを持っているのは1人だけ
(マフィア梶田)で、一番惨めだったのが、友達の家に集まって『スト2』大会をしたことあったんですよ。で、それはスーファミとかの移植があんまり、まあ中途半端というほどではないけれども……。
(中村悠一)前の世代のハードだからね。
(マフィア梶田)そうそう。で、みんな『スト2』で盛り上がってるから「うちに『スト2 X』があって、スーパーコンボもできるよ」って言ったのにみんな、「いいよ。いらないよ」って。誰も遊びに来なかったんですよ……。
(星野源)そもそも、コントローラーがたぶんね、かなり使いにくいコントローラーなんだよね。3DOはね。
(中村悠一)でもあれ、豪鬼が使えるんだよ?
(マフィア梶田)いや、惨めでしたよ。「豪鬼が使える」って言っても、誰も興味を示さない。
(星野源)あとCD-ROMも『スト2』の前に出ていた『ストリートファイター1』が、それも商標で使えなくて。『ファイティングストリート』ってタイトルで遊べるよ。
(中村悠一)PCエンジンで出てましたね。CD-ROMで。
(星野源)昔、ゲームセンターではパンチをバーン!って、ちゃんと自分で叩くやつで。
(マフィア梶田)叩くパワーによって小パンチとか中パンチってなるやつですよね?(笑)。
(星野源)そうそう。異様に難しいっていう。
(マフィア梶田)だからあの筐体、すぐにぶっ壊れたらしいですね。バンバンぶっ叩かれたから。
(星野源)あれもでも、子供心にやりたかったけど。100円とかがもう、高すぎて全然できなくて。
(中村悠一)高いし。あの時のゲームセンターはちょっとまだ近づきにくい場所で。
(星野源)そうですね。
(中村悠一)ちょっとうっかり、変な人に絡まれるんじゃないかってビクビクしながら行っていたから。
(星野源)そうだな。懐かしい。
(マフィア梶田)バーチャルボーイもほしかったな。
(星野源)バーチャルボーイね!
(中村悠一)そっちを選ぼうとしているじゃん。
(マフィア梶田)バーチャルボーイもほしくて泣いたんですよ。
(星野源)フハハハハハハハハッ! やっぱり、ほしいと泣くんだね?
(マフィア梶田)店頭に置いてあって。それを遊べる場があったんですけども。「これほしい、ほしい!」って泣いたけど、誰も買ってくれなかったっすね。高かったんで。
(星野源)そうだよね。
<書き起こしおわり>