渡辺志保 Megan Thee Stallionの『SUMMER SONIC 2022』を語る

渡辺志保 Megan Thee Stallionの『SUMMER SONIC 2022』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2022年8月22日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中で『SUMMER SONIC 2022』で来日したメーガン・ザ・スタリオンについてトーク。東京でのステージを見て感じたことや、メーガンをお仕事でアテンドした際の模様などを話していました。

(渡辺志保)私も昨日、8月21日の日曜日にサマソニに行ってきました。クソ久しぶりにサマソニに行きました!っていう感じなんですけれども。もちろんメーガン・ザ・スタリオンを見にっていうことでして。元々、今年のサマソニはすぐにチケット売り切れちゃって。追加販売分も本当にすぐ売り切れてしまって。チケットが取れなかった。で、メーガンは私、2019年のローリング・ラウドで一応見てるから。まあいいか、みたいな感じでは半ばいたんですけど……やっぱり諦めきれない気持ちってあるじゃない?

で、どうしようかなとか思っていたんですよね。それで私、幕張メッセの隣にある、とあるFM局でも番組を持っているから。そちらの方に聞いてみようかなとか、なんとか思っていたら……なんとサマソニの本当に数日前に、とあるご縁で「メーガンさんが東京にいる間、ちょっとアテンドのお手伝い的なことをしてくれませんか?」というような感じの連絡をいただいて。なんとなんと、その来日中のメーガンの、まあサマソニの大阪公演もあるから、大阪に行った日ももちろんあるんですけれども。東京にいる間、ちょこっとだけ私が彼女の東京ライフを楽しくさせるお手伝いをさせていただいたというびっくりエクスペリエンスを先週、経験したというところなんですよね。

で、メーガン自身も東京に着いて、次の日ぐらいですかね? あんまりちょっと詳しく言うと、私も業界からすぐに消されちゃいそうなので。あと、やっぱり別に彼女のプライベートを「こんなことだったよ!」とか、そういったことを話したいわけでは全くないんですけれども。ただ、メーガン自身も「こういうところに行ったよ」って……たとえば、チームラボで撮った写真とか。あとは『ジョジョの奇妙な冒険』の10周年記念展示会だったか、展覧会だったかな? というのが池袋に行われていて。そこに彼女は行ったわけですけれども。なので、そういうところに行く際のアシストをしたりとか。

「こういうレストランに行きたい」という時にちょっとお手伝いしたりとか。そういうことをちょこまかちょこまかと動いておりまして。なので本当に、何て言うんだろう? めちゃくちゃ信じられない数日間でしたよね。やっぱりずっとファンで、本当に『INSIDE OUT』でもたぶん彼女が新曲を出すたびに、おそらくほぼほぼほぼシングル曲は全てぐらいかけてたんじゃないかな?って思いますし。

いや、その憧れの人が目の前にいて。チームラボでキャッキャしてるみたいな、めちゃくちゃなんか、「これって夢なのかな?」って思いながら、ちょろちょろと周りで動いていたわけなんですけれども。まあ、私もこういう仕事をずっとしてきて。あと前職はレーベルで働いていたので。そこも海外アーティストとメインでお仕事するレーベルだったから。アーティストのアテンドっていうのは、まあまあ経験はあるはあるんですけれども。でもさ、結構ガチのミュージシャンとか、あとはラッパーとかDJの方をアテンドすることが多い。しかも男性の方をアテンドすることが多かったんですよね。

だからさ、機材屋とか楽器屋さんとか、あとはレコ屋とかに連れて行くとめっちゃ喜ぶみたいな感じだったんですけれども。こんなメーガンレベルのクイーンというか、ディーヴァというか。そうした存在の方をアテンドするっていうのは私も人生で本当に初めての経験だったので。最初は「どうしよう?」とか思って。で、ちょうど私はちょっと前に『アトランタ』っていうドラマのSeason3を2ヶ月前ぐらい前に全部、見終わったんですけど。

そこもさ、主人公のアーンっていう役のチャイルディッシュ・ガンビーノがいて。彼はペーパーボーイというラッパーのマネージャーっていう役どころですけれども。ペーパーボーイがヨーロッパにツアーに行って、やっぱり現地のコーディネーターとかに無理難題を言うシーンとかがあったの。で、なんかそういうシーンがフラッシュバックして。「ヤベえ!」みたいな。クビが飛ぶみたいなことがあったらどうしようとか思って、ヒヤヒヤしてたんですけれども。まあ幸い、そんなヒヤッとしたこともなく。

メーガンをアテンドするお仕事

メーガンご自身もすごいすごいスウィートな方だったし。あと私が今回感銘を受けたのはですね、やっぱりそのチームの素晴らしさ。本当に皆さん、プロフェッショナルのもう第一線の最高級、最上級の方たちが集まって。みんなで一丸となってメーガン・ザ・スタリオンを支えてるっていうことをすごいビシビシと肌で感じまして。めちゃちゃインスピレーショナルな数日間っていう感じでした。で、セキュリティーの方とかともね、ちょっとお話したんですけれども。「本当に常に彼女の目線が見える、彼女の表情が見えるところに座っていなきゃいけないから」っていうようなお話を伺ったりとか。

そのダンサーの方とかともお話をして。みんな、なんか修学旅行みたいなバイブス。で、すごい仲がよさげなのが伝わってきたんですよね。で、そういうのをすごい素晴らしいですね、みたいな話をダンサーの方にもして。で、私が一番上がったモーメントがあって。個人的にこういうアテンドの仕事をする時は、いくら大ファンのアーティストだとしても、あんまり「ツーショット撮ってください」みたいなのは……なんか「私のためにサインを書いてください」とか、私はそういうことはなるべくしないようにしていて。

一番最後に、仲良くなった証で「じゃあ一緒に写真を撮ろう」みたいなことはあるんですけれども。わざわざお願いするってことはなくて。で、今回もですね、そういうことは……まあ、メーガンのことは大好きだし。私の目の前でファンの皆さんが写真とか撮ってるのを見て「ああ、いいな」とか思ってたけど。自分からはね、あんまりね、彼女のヴァイブを止めたらいけないというミッションがありますから。ちょっと気分を崩すようなことがあってはならないと思って、自分からはそういうこと言わなかったんだけど。

でも何か、その「メーガンのカルチャーとか、彼女のバックグラウンドとかを非常に愛してますし、尊敬してますよ」っていうことだけは、なんかさりげなく伝えたいなって思ったんですよね。そこで10年ぐらい前に、当時HIPHOP HYPE!の中の人が私にくれたUGKのプロモーションのTシャツがあって。当時、まだピンプ・Cも生きてて。メーガンとピンプ・Cの関係はググっていただければ……という感じがするんですけれども。

で、「2007」って書いてあるTシャツだから15年前のTシャツになるんですけれども。それを着て行った日が1日、ありまして。そしたら「あっ、UGKのTシャツ着てるじゃん!」みたいな感じでメグさんの方から私に話しかけてくれて。「えっ、これ、いつどこで買ったの?」みたいな。それで「私は本当にあなたの出身地であるとか、そのヒューストンのラップカルチャーを心底、リスペクトしてますし。非常に非常に今回、ありがたく思っているんですよ」っていうのを伝えた一瞬があって。それがなんかもう自分の一生分のハイライトっていう感じがしましたね。

で、その後、サマソニの東京でのライブを拝見したわけですけれども。いや、もう素晴らしいの一言でしたね。前日、大阪でライブをしてらっしゃって。私はその現場にはいなかったわけなんですけども。衣装とかを見てるとすごいぴっちりしたボディスーツで。結構、いつものメーガンだなみたいな感じの素晴らしいアウトフィットだったじゃないですか。

(渡辺志保)だから翌日の東京はどんな衣装になるのかな?って思ってワクワクしてたんですけれども……TwitterとかInstagramとかTikTokで見た方もいらっしゃると思うけれども。なんと、セーラームーンのね、格好をしてステージに登場されて。本当にぶったまげましたね。マジでマジで。この日は私もお手伝い役をしていたけれども、彼女が舞台に上がるまではメーガンさんのお姿、その日1日は見てなかったので。いや、まさかセーラームーンで来るとはと思いませんでしたし。

ライブのもう一番最初のさ、とにかくもう「今回、初めての私の東京、ジャパンでのライブですよ!」みたいなことをメーガンがシャウトしていたし。ライブの本当に節々でさ、「いやー、今回が初めての東京なんだよね!」とか「日本に来てからの方がすごいいいヴァイブスだし、自分がいいエナジーの中にいる気がするんだよね」みたいなことをおっしゃってて。で、「めちゃめちゃ楽しんでます!」みたいなヴァイブスをすごく感じてですね、ちょっとアテンド中にあれやこれや、バタバタしてしまうこともあったんですけれども。「ああ、このために頑張った甲斐がありますわ」っていう感じで彼女のライブを見てましたし。

あとはやっぱりこう、それこそ皆さんSNSでもご覧なったと思うけれども。もうやっぱりあのバディを存分に使いながらのパフォーマンス。お尻をあんなだけ拝めて本当にありがたや、ありがたやっていう、感じがしたし。で、一緒に見てたりとか、他にもメーガンのライブを見てた方とお話もしてたんですけれども。やっぱりメーガンがああいうライブをして。お尻を振りまくって。かつ、「みんな! レディース!」みたいな感じで呼びかけて。

「みんな、自分の体のことを愛してる? 自分自身を愛してる? あなたたち、よくやってるんだから自分のことを愛さなきゃダメよ!」みたいなことをおっしゃってて。なんかもう、それだけでね、「明日も頑張ろう」って思えるし。なんでしょう? 別に、だからといって私もね、メーガンみたいにあんなにお尻をプリンと出して、セーラームーンみたいな格好はもちろんできませんけれども。「ああ、お尻を出してもいいんだ」っていうか。すごい変な、アホっぽい言葉だと思うんですけど。なんかこうね、「お尻を出してもいいんだ」みたいな感じで。

「自分の体は自分のものだし、それをどう見せるか?っていうのは自分が決めていいんだ」みたいなね、そういったことをすごく感じましたよね。

メーガンが発した「自分自身を愛そう」というメッセージ

(渡辺志保)で、もちろんヒット曲連発で、いろんな曲をやってくださって。私は『Plan B』って曲が最近のメーガンの曲だとすごい好きで。で、その『Plan B』で曲が出た時もジュニアマフィアの曲をちょっと引用したり、サンプリングしたりしてるから。あの曲が最初に出た時にメーガン・ザ・スタリオン、リル・キムっぽいフロウでもラップをしているわけだから。

「リル・キム大学の卒業生だ」みたいな。で、ちょうどメーガンも去年かな? 今年かな? 大学を卒業したというニュースもありましたから。「リル・キムユニバーシティ卒業、おめでとう!」みたいなのがなんかトレンドになってたんですよ。で、生で『Plan B』を聞いて「ああ、リル・キム大学!」みたいなことも思ったし。

で、もちろん『WAP』の時にはカーディ・Bのバース、そしてフックでね、カーディ・Bの声もスタジアムに響き渡るし。そして『Savage』ではリミックスであるビヨンセのバースも流していらっしゃいまして。本当になんかね、彼女のライブは60分足らずというね、タイトなライブでしたけども。本当にてんこ盛りで。「生きててよかった!」という風に思うし。なんか久しぶりにああいうエナジービンビンみたいなライブを私、個人的に見たなという感じもしますし。

なんか、自分でもまだこんなにピュアな部分があったんだって驚くんですけど。やっぱり何度、メーガンの動画や画像を見返しても「はーっ!」みたいな。「わあっ、キュン!」みたいな感じになるっていう。なんかすごいピュアなファンに戻ったというか、自分にもまだそういう初々しさがあったんだなっていうことも昨日、今日で感じたことでございますね。

本当にこの仕事やっててよかったなと思った数日間でしたね。最初、プランしていてかなわなかったことももちろんあありますし。私もいろんな方に連絡して、結局メイクで実現できなかったこともあって。ちょっとバタバタさせてしまったことがあって。そこは本当に反省すべきことではあるんですが。逆に、何とか実ったっていうね。その『ジョジョ展』じゃないけれども。何とか実ったっていうところもありますので。それは本当によかったなって思いましたし。

メーガン@『「ジョジョの奇妙な冒険」アニメ10周年記念展』

(渡辺志保)非常に非常にプロフェッショナルな方たちとお仕事できて、貴重な経験でしたし。で、私も子供が生まれてから初めての、こういう海外アーティストのアテンドでもあったんですよね。ガッツリと。しかもチームの人数も多いので、1人だけだったら絶対ダメだと思って。サオリちゃんという知人の方に急遽、ヘルプというか。「一緒にやりませんか?」ということで入っていただいて。この場を借りて本当、サオリちゃんにも最大級のリスペクトと感謝を伝えたいなという風に思います。

みたいな感じでずっとずっと開始17分間、しゃべっちゃったんですけど。またもう1本、私は『ROOM 101』っていうラジオのレギュラー番組もあるので。そっちでもちょっとメーガンの話はしようかなという風に思っております。

<書き起こしおわり>

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