安住紳一郎「蕎麦屋の出前」のジェネレーションギャップを語る

安住紳一郎 父の日にプレゼントが届くようになった話 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年7月31日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でジェネレーションギャップについてトーク。「蕎麦屋の出前」という言葉が通じないという事例を紹介していました。

(安住紳一郎)今日のメッセージはこちらです。「ジェネレーションギャップ」。東京都の48歳女性の方からいただきました。ありがとうございます。「皆さん、おはようございます。ジェネレーションギャップ。先日、会社での出来事です。取引先から『すぐに送る』と言われていた資料がなかなか届かなかったので、隣の席の同僚に『全然送られてこない。蕎麦屋の出前みたいですね』と言ったところ、『えっ、どういうことか、わかりません』と言われたのです。

誰でも知っている言い回しだと思っていたため、伝わらないことに驚き、別の同僚に『伝わらなかったことに驚いた』と話したところ、『ああ、私もわかりません』と言われたのです。2人とも30代前半です。考えてみれば、出前イコール蕎麦かラーメンの世代ではなく、出前はピザの世代なのだと思います。もうそこから違い、そこが違うのだったら、そんな言い回しも知らないかと思いました。

普段、仕事をしながらそこまで年齢差を感じたことはなかったのですが、いやいや、かなり差があるんだなと思い知らされた出来事です」。あらー、そう。私はね、この方と同い年なので当然知っているという世代ですけども。知らない世代も当然いるでしょうね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)中澤さんは?

(中澤有美子)表現としては知ってましたね。上の方がよくそういう風に言ったのでっていうことですけども。実感したことは、たしかにないですよね。

(安住紳一郎)ああ、そうね。うん。ほとんどの人は実体験はないんじゃない?

(中澤有美子)ああ、そうか。そうですね。

(安住紳一郎)蕎麦屋の出前を頼んだんだけども、遅いと気になり、電話をすると本当かどうかはさておき、お店の人に「今、出ましたんで」と安易に言われ、本当に今出たのか、これから作るのかは不明だということで。なんとなく、催促した際の適当な言い訳みたいなことで使うんでしょう?

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)そうそう。ただ、昨今は日本蕎麦店主協会から「こういうことは言うのをやめてくれ」とクレームが入り、使わなくなったってこと?

(中澤有美子)本当!?

(安住紳一郎)それは嘘です(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)ごめんなさいね(笑)。ごめんなさい。すいません。余計なことを言ってしまいました(笑)。

(中澤有美子)やられた(笑)。

(安住紳一郎)でも、たしかにね、ジェネレーションギャップ。既に歳が三つ違うと生じるなんて言われますけれども。生まれた歳の違いによっての認識の違いですが。いや、これはどうだろう? やっぱり自分より年上の人たちが会話の中で使ってたのを、「それ、どういう意味?」って聞いて教えてもらって覚えるってことか、ドラマや小説の中で、活字で読んで覚えるとか、そんなことですか?

(中澤有美子)そうですね。たしかに。

(安住紳一郎)うーん、そうか。たしかに。でも30代前半でもう、知らないってことか。ねえ。ちょっとね、もう故事成語みたいな感じですもんね。新しいことわざ。まだことわざにはなってないけれども。

ちょっとした故事成語

(中澤有美子)「昔、そうだったんだって。だから、こういう風になったんだって」っていう風に伝えられていくっていう。そういう感じですよね。

(安住紳一郎)ねえ。そうか。なので、もし知らなかったとしても、知らない世代の皆さんもね、今日もし私の口からこんなに……蕎麦屋の出前について、こんなに詳しく語ったのはたぶん令和になってから初だと思いますからね。

(中澤有美子)理路整然とね。

(安住紳一郎)放送や雑誌や活字の世界込みでもね。世間の中でもたぶん初だと思う。令和で最も蕎麦屋の出前の話を長々としている。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)今、自分でね、「蕎麦屋の出前が遅い時に電話をして……」みたいな。なんか、ねえ。辞書の語釈みたいなのを言った時に自分で怖々しちゃったよね。

(中澤有美子)本当に「ほー」と思いました。

(安住紳一郎)「はー」と思ったよね。「うるせえ」とまで思ったよね?

(中澤有美子)いやいや(笑)。

(安住紳一郎)自分でも「うるせえ」って思って(笑)。「そこまで説明するな」っていう気持ちになりましたけども。令和で初ですね。たぶんね。

(中澤有美子)そうですね(笑)。ここで1回、整理できてよかったですよ。

(安住紳一郎)1回、整理できてよかったですよね。うん。と、思いますよ。なんかちょっとこういう、新しいことわざ……あれですもんね。戦国時代とか、なんですか? 中国の古典なんかのことわざは皆さん、よくクイズなんかでものすごく、年配の方々よりも詳しくなってる傾向がありますからね。こういう、なんとなく現近代における故事成語みたいなものもちょっとまとめてね、勉強する機会があると楽しいんじゃないかな、なんて思いますけどね。新しいことわざ……なんかね、「デザートは別腹」みたいな。これ、ことわざ辞典には載ってないけれど、言いがちなことですもんね。

(中澤有美子)そうですね。

ことわざ辞典には載っていない新ことわざ

(安住紳一郎)「定期でテストで『勉強してない』と言う人、実はしている」みたいな。

(中澤有美子)そうですね(笑)。そう言う人に限って、しているみたいな(笑)。

(安住紳一郎)そんなことわざ……新ことわざみたいな。

(中澤有美子)そうそう。あるあるね(笑)。

<書き起こしおわり>

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