東野幸治『あらびき団』2022年・二夜連続復活放送を語る

東野幸治『あらびき団』2022年・二夜連続復活放送を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年7月29日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で『あらびき団』が8月2日、3日の深夜、復活放送されることについて話していました。

(東野幸治)来週の火曜日、水曜日の深夜は『あらびき団』なんですが、今日調べたら関西では一切、放送しないようです。ああ、悲しい! 『東野幸治のホンモノラジオ』。どうも、こんばんは。東野幸治でございます。1時間、お付き合いよろしくお願いします。あつむさん、というか世界のナベアツさん。『あらびき団』(笑)。

(渡辺あつむ)はい。あらびき芸人です(笑)。

(東野幸治)いやいや、本当に……生き残ってますよ(笑)。番組が「もう終わる、もう終わる」って、ずっと土俵際で。ずっと……もう途中から競技を変えてずっとやってるみたいな。途中から「モンゴル相撲です」って言いながら、なんとかやってますけど。それがこの間、だから北京オリンピックの裏でTBSの方が「北京オリンピックを裏でやってるから」っていうことで。『あらびき団』の2時間スペシャルをゴールデンでやったんですよ。

(渡辺あつむ)捨て駒ですね(笑)。

(東野幸治)捨て駒。完全に捨て駒。最初聞いた時、「はあっ?」ってなったけど。まあ、言うたら「こっちとしては死ぬ口実ができてよかったな」みたいな(笑)。「ああ、もうちゃんと死なせてくれるんですね」と。だから『あらびき団』って深夜にやって。そこから転々と流浪の旅を、ねえ。ずっと旅の途中で死に場所を求めてたんです。ほんだら、その北京オリンピックの時に、フジテレビが北京オリンピックを流すから、裏でTBSとしては勝負したくない。なんにも勝負したくない。とにかく傷つけるのは嫌だっていう、言うたら一流大学を出たプロデューサーたちが逃げ続けて(笑)。ほんで、ぽっかり空いたところにちょうど、だから『あらびき団』のベッドを。最後のベッドを(笑)。

(渡辺あつむ)ああ、看取ろうと(笑)。

(東野幸治)看取ろう、みたいな。どうやら、『あらびき団』という番組がずっと脳死状態だ。これ、医学的にどうしたもんかな……みたいなところで。最後の、言うたら死に水じゃないけども。これで、もう言うたら「『あらびき団』を荼毘に……」みたいな感じで放送したら、意外や意外。なんか20代、30代、特に40代の人が7時・9時のゴールデンで懐かしくて見て。お母さんが懐かしくてチャンネルをそのままにしたら、子供がなぜかケラケラ笑うっていう怪現象になって。

(渡辺あつむ)おおっ!

(東野幸治)一時、Twitterの世界トレンドランキング1位ってなって(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

(東野幸治)「ええっ?」「いや、なんか世界トレンドランキング1位で……」って。世帯視聴率は全然悪いんですけど。なんかコアの方がどうたらこうたら、みたいな、ええことを聞いて。「まあまあ、よかったんじゃないですか。言うたらこれで、もう『あらびき団』が完全に死ぬ」っていう風に思っていたら、ちょっとプクプクプクプク動き出した、みたいな結果になって。

脳死状態だった『あらびき団』が生き返る

(東野幸治)ほんでそれを機に今回、来週の火曜日・水曜日。関東だけなんかな? 深夜で1時間、1時間の謎の二夜連続。『あらびき団』で……っていうことで、この間、先週、先々週かな? TBSの大きいスタジオの片隅で(笑)。全部使われへんねん(笑)。「あれ? こんなにスタジオって大きかったっけ?」みたいな。

(渡辺あつむ)目に浮かびますね(笑)。

(東野幸治)目に浮かぶでしょう?

(渡辺あつむ)角っちょで小さいセットで……(笑)。

(東野幸治)本当に。Wコウジの長男の半年に一度、『オールスター感謝祭』で、あの大きいスタジオで100人、200人の芸能人を大さばきする。こちとら端っこの方でなんか、こんな黄緑っぽい緑、あるか?っていう垂れ幕の前で座らされて。ひたすら、声がちぎれんばかりにしゃべらされて(笑)。

(渡辺あつむ)あの緑の布さえ、中古なんでしたっけ?(笑)。

(東野幸治)そうそうそう! だから、渡辺あつむくんは以前、世界のナベアツで。で、東京タワーの地下……この番組でも何度か言ってますけど。地下経験者でしょう?

(渡辺あつむ)はい。行ってました。暗かったっすねー。

(東野幸治)ねえ。日本でこんなカンカン、売ってんねやっていうようなお茶(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ! ちっちゃい、10センチぐらいの(笑)。

(東野幸治)あの指の厚さで言うと4つ分。人差し指から小指分ぐらいの高さのお茶。隠せるやつ(笑)。あれを出場してくれた方はご褒美でいただけるっていう(笑)。ほんで、ベニヤ板にマジックで「禁煙」って書かれたその前で、3と3の倍数でアホになる人をやって。あれのおかげでね。

(渡辺あつむ)はい。ありがとうございます。

(東野幸治)いや、本当にこっちこそ、ありがたいよ。当時、3のつく時と3の倍数でアホになるって、日本中の小学校の算数の時間が、もう言うたらおかしなって。狂い咲きになって。先生がもう授業にならなかったっていうぐらい。

(渡辺あつむ)PTAが大嫌いな芸人1位になりました(笑)。

(東野幸治)これはすごいですよ。吉本からすると、坂田利夫さん。アホの坂田の歌が大ヒットして。「蚊取り線香、粉にして食べる」ってなって。もう大問題。当時、今から50年ぐらい前。国会の答弁であったぐらいですから。「日本中の坂田が『アホや、アホや』言われて……政府はどう思ってるんだ!」みたいな。政府、なにも関係ないけど。っていう時代で言うと、その3と3の倍数でアホになるっていうのでまた『あらびき団』がね、世の中にフィーチャーされて。それで、さっきの話に戻るけど。いよいよ終わりを告げたけど、なかなか死なずに今回、また二夜連続の1時間で……っていうところで。いや、なかなかこんなしぶといことがあるかっていうぐらい。いや、不思議。

で、だからもうスタッフも当時のスタッフが集まるって言っても、もう三々五々、バラバラの状態ですし。総合演出も変わっていたりもしてるし。ほんで、そのパフォーマーが3組ぐらい、連続で見てはしゃべるっていうシステムなんすけど。言うたら、情報……カンペって言われてるやつで。よく、番組とかでもカンペって、なんかスケッチブックみたいなの、あるじゃないですか。だけど『あらびき団』はそうじゃなくて。野球場のグラウンド整備するトンボ。木のトンボ三つがバッと上がるんですよ(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ!

木のトンボでカンペを掲げる

(東野幸治)だからペラペラの紙に、さっき書いたであろう汚い字でパフォーマーと我々に一言と、所属事務所みたいなんを書いたの。そのトンボがバッて上がるんすよ。で、ガサガサッて音がして。で、順番に一応、「こうなんだ」ってしゃべってたら、3組目がずっと持ってブルブル震えだすみたいな、おなじみの収録スタイルもそれは持ってきましたよ。『あらびき団』もそら、TBSの赤坂にトンボを3つ(笑)。木のトンボを3つ(笑)。

(渡辺あつむ)いらんわ(笑)。

(東野幸治)なんでいらんねんな!(笑)。

(渡辺あつむ)今、もうデジタル技術が発達しまして。モニターですから。

(東野幸治)ちなみに日本テレビの『行列』は今……ABCもまだちょっと古いんですよ。カンペがモニターで動くんですよ。「これ、言って」「これ、この人に聞いて」「あの人に聞いて」みたいな。

(渡辺あつむ)大統領演説みたいな。

(東野幸治)演説みたいな感じ。どっちかっていうと。で、やっぱりこっちもね、フットの後藤とか、それにちゃんと対応してるんですよ。こっちはもうね、ロートルクソ芸人やから。もう汗ダラダラ流しながらしゃべってるから。そんなん、見る余裕ないねん(笑)。

(渡辺あつむ)ええっ?

(東野幸治)ほぼ無視や(笑)。

(渡辺あつむ)これだから、西の芸人は……(笑)。

(東野幸治)そう。だからパッと見たら、あまりにも無視してしゃべり続けてるから。だから見たら、グワーッとモニターだけが先、先に……高速で。「お前、何ページ飛ばしてんねん?」みたいな。最新のバラエティー現場はそれですよ。「すげえな」と思って。でも、『あらびき団』はトンボ3つ、肩に担ぎながらTBSに入ってきて。赤坂ね。たけしさんの事件でね、帰りしなに襲ってくる人がおるから。「おい、君! 何を持っているんだよ!」「うるせえ! 『あらびき団だよ! トンボ、使うんだよ!」「トンボを使う番組なんて、世の中にないよ!」「あるんだよっ!」って(笑)。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ! ボロボロの学ランを着て(笑)。

(東野幸治)ボロボロの学ランを着た最後のお笑いスタッフですよ(笑)。「おもしろい番組、ねえかー?」って(笑)。

(渡辺あつむ)古いなー(笑)。

(東野幸治)それがもう……一生懸命上げてたで? 団旗みたいな感じで(笑)。

(渡辺あつむ)落としたら怒られる(笑)。

(東野幸治)そうそう! 『花の応援団』やないけども。ねえ。「青田先輩に怒られる!」言うて、プルプル震えながら。「風船太郎さんの団旗だけは、下ろすわけにはいかないっ!」とか(笑)。いや、っていう収録をやってきて。ちぎれんばかりにしゃべって(笑)。ほんで、言うたら『ホンモノラジオ』やってるから。「関西の人もぜひぜひ見てください」って言おうと思ったら、調べたらやってない(笑)。どっかでまた、TVerとかで遅れて、またちょっと流れるみたいなんで。ぜひそちらの方も楽しみにしてほしいと思います。

<書き起こしおわり>

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