寺坂直毅『トットてれび』黒柳徹子セリフ監修をした話

寺坂直毅『トットてれび』黒柳徹子セリフ監修をした話 東野幸治のホンモノラジオ

寺坂直毅さんが2022年7月1日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』にゲスト出演。大好きな黒柳徹子さんについて話す中で、ドラマ『トットてれび』で満島ひかりさんが演じる黒柳徹子さんのセリフを監修した話をしていました。

(東野幸治)メールです。「ダディ、寺坂さん、こんばんは。突然ですがダディは寺坂さんが黒柳徹子さんを好きなことはご存知でしょうか?」。これ、なんとなく覚えてる。「寺坂さんは『徹子の部屋』を毎日見るうちに恋人のような感覚に陥り、番組が始まるとテレビの中の徹子さんに向かって『ただいま』と言うようになったそうです。好きすぎてテレビの中の徹子さんに語りかけるまではギリギリわかるのですが、『ただいま』という言葉が出てくる気持ちは全くわからないので、ダディにどういう気持ちなのか聞いてほしいです」ということですけど。どうなんですか? 毎日見てるの?

(寺坂直毅)毎日見て。夜中4時ぐらいに『徹子の部屋』を見て。

(東野幸治)ああ、録画したやつを?

(寺坂直毅)だから、毎日徹子さんと住んでいる気分になるんです。月金で毎日会えるんで。

(東野幸治)すごいね。なんかラジオ好きな人ってやっぱりそういう人、多いよね。

(寺坂直毅)どういう意味ですか?(笑)。

(東野幸治)だから俺、毎日放送のコウズさんっていう人、よく名前出すんすけど。巨人ファンで。全試合、録画して。勝った試合だけを確認して見るんですよ。「えっ、それなにがおもろいの? スポーツってやっぱり生やから面白いんじゃないの?」とか思うけど。なんか負けているのはもう腹立つから見いひん。でも毎日、その巨人の勝った試合だけは見たいっていう生活してると聞いて。「えっ?」ってなったけど。もう毎日、『徹子の部屋』で……ああ、そう?

(寺坂直毅)「今日は機嫌がいいな」とか「今日、元気ないな」とか。徹子さんを見て確認して。「ちょっと今日はなんか、やたら咳をするな」とか。

(東野幸治)体調悪いんや。風邪気味や(笑)。

(寺坂直毅)よく鼻をかむことがあるんですよ。

(東野幸治)年齢もさ、もうかなり重ねていってるから。体調の心配とかさ。この3年間はコロナ禍やったし。だんだん距離も離れるし。と言いながらも、昔はテーブルにメモ書きがブワーッあって。長いぐらいあって。

(寺坂直毅)16枚、あります。

(東野幸治)16枚ですよ? それがあったけど、それが最近はちょっと距離も離れて。なんか向こう側にメモ書きみたいな、たぶんスタッフが用意してるみたいな感じに取れるわけよ。

(寺坂直毅)しかも昔は手書きだったんですけど、今はワードか何かで書かれているみたいです。

(東野幸治)ああ、そうなんだ。だからなかなかの状況でやってらっしゃるなって。で、なおかつ90歳になったりした時の目標が、「政治記者になりたい」とか。

(寺坂直毅)そうですね。

(東野幸治)だから『1周回って知らない話』の特番でゲストに来ていただいて。いろいろお話伺ったりしたんですけども。いや、素晴らしい方というか。なんか特に若い頃ね……満島ひかりさんのドラマ、見た?

(寺坂直毅)ああ、もちろん。実はあれ、ちょっと参加してまして。

(東野幸治)ええっ?

(寺坂直毅)その……言っていいのかな、これ? 台本を事前に拝見して。黒柳さんの口調を僕がちょっと、チェックしてたんですよ。

(東野幸治)ああ、そうなの?

黒柳徹子さんの口調をチェック

(寺坂直毅)僕、黒柳さんの口調が全部入ってるんで。「本当に」とか、全部わかるので。それを僕、台本を見させていただいて、赤字を入れていたんですよ(笑)。

(東野幸治)すごい! 今度、また「黒柳さんに電話します」って時、君のところに電話するよ(笑)。もう入ってんねん。口調が。

(寺坂直毅)はい。「まあ、本当に」とか。よく言いますね。

(東野幸治)だからその、満島ひかりさんが、あれは全5話ぐらいかな? 若い頃の黒柳さんになって。あれがめちゃくちゃうまかったもんね。

(寺坂直毅)あのドラマ、大好きです。

(東野幸治)で、黒柳さんも出てくるし。俺もあれ、大好きで。遊び心満載の。

(寺坂直毅)『あまちゃん』のチームがされているので。井上さんという演出家の方が。『いだてん』とかもされた方ですね。

(東野幸治)ああ、そう? 『いだてん』もさ、ちょっと話が逸れるけどさ。みんな、脱落していくのよ。『いだてん』。なんかあれ、「思っている感じと違う」とか。俺、めちゃくちゃおもろいのよ。

(寺坂直毅)あれは面白いですよね。

(東野幸治)で、あれ、ネットニュースとかやめてほしいのよね。なんか気持ちがさ、もう……「あれ? 俺、おかしいんかな? こんな面白いのに……」とか思って。でも『いだてん』は数字的にどうだこうだみたいな、そういう批判的な記事ばっかり。あれ、ほんまにやめてほしい。

(寺坂直毅)そうですね。

(東野幸治)ほんで、戻るけど。その黒柳さんの口調にちょっと語尾、直すの?

(寺坂直毅)そうですね。「ここは黒柳さんだったらこういう風に言うな」とかっていうのを僕、黒柳さんを自分の体の中に憑依させて。

(東野幸治)えっ、憑依できるんですか?

(寺坂直毅)はい。そしたら本当に実際に満島さんが「本当に本当に本当に」とか「まあー!」とか、そんな感じで言ってたんで。「ああ、僕のが採用されてる」と思って。はい。

(東野幸治)すごいね。君、本当に。引きこもっててよかったね!

(寺坂直毅)どういう意味ですか?(笑)。

(東野幸治)いやいや、そういう……だからね、スポーツができて、女の子にもてる人生やったら。

(寺坂直毅)ああ、それは一切ない。青春がなかったですから。

(東野幸治)そう。青春がなかったから……悲しいこと、言うな(笑)。いや、だからそれを毎日毎日、『徹子の部屋』が自分の家やと思って。「ただいま」とか。「今日、ちょっと風邪気味だな」とか。お母さん見るような気持ち?

(寺坂直毅)いや、嫁です。

嫁を見る気持ちで『徹子の部屋』を見る

(東野幸治)嫁なんか(笑)。嫁を見る気持ちで見てるっていう。ちょっとだから、普通の同世代の人間からすると変わった道を歩んだおかげで……おかげよ。そんな、黒柳さんの、言うたら満島ひかりが演じる黒柳さんの台本を事前にチェックしたりとか。それを満島さんが受けて、またそれをふくらましてくれてるわけでしょう?

(寺坂直毅)嬉しかった。あの時は。

(東野幸治)いやいや、俺もその人を救ったと思ったら、嬉しいよ。

(寺坂直毅)いやいやいや、本当に東野さんのおかげです。

(東野幸治)いやいや、全然、全然。

<書き起こしおわり>

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