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町山智浩『キングメーカー 大統領を作った男』を語る

町山智浩『キングメーカー 大統領を作った男』を語る たまむすび

町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中で映画『キングメーカー 大統領を作った男』について話していました。

(赤江珠緒)いやー、ちょっとね、先週末のことは町山さん、いろいろ思うところ、あるでしょう?

(町山智浩)でもね、僕はずっと応援をしていた、というかケツを叩いていた水道橋博士がね、当選したんで、よかったですよ。参議院選ね。結構彼ね、ここだけの話なんですけど……ラジオで「ここだけの話」って意味があるのかわかんないですけど。ここ何年か、すごく迷走していたんですよ。「どうしよう?」っていうことで、いろんな意味でね。で、結構元気がなかったりもしたんでね。本当ね、よかったですよ。みるみるうちに健康的になっていって。日焼けをしていってね、声も出るようになっていてね。

(赤江珠緒)ねえ。声も渇れていないとかっていうね。町山さんとの対談、拝見しましたよ。

(町山智浩)ああ、そうですか(笑)。そう、60歳で還暦でね、結構大逆転な感じで。もうトム・クルーズと俺たちが同い年って信じられないって、そればっかり言っているんだけども(笑)。

(山里亮太)すごい世代ですね(笑)。

(町山智浩)そう。ここ一発で逆転したんでね、ちょっと嬉しかったですね。

(山里亮太)どんな感じになるんですかね?

(町山智浩)わかんないですけども。これから、すごい勉強しなきゃなんないから、大変だと思うんですけどね。

(山里亮太)元々、結構勉強されてる方じゃなかったですか?

(町山智浩)勉強好きなんですよね。まあ、すごい真面目な優等生がね、なんか合わないお笑いの世界に入っちゃった感じなんでね。

(赤江珠緒)そうなのかー。いや、でもブログをずっと続けられてこられたじゃないですか。だから政治家になっても、政治家として今度、見えてきた景色はずっと発信したいっていう風におっしゃってましたね。

(町山智浩)本当に真面目な人なんですよ。何の間違いでお笑いに入ったんだろうっていうところなんでね。そのへんですごくつらかったところもあるみたいなんですけどもね。

(山里亮太)ひょっとしたら今、ぴったりの世界に、ついに……。

(町山智浩)だから、そうなんですよ。すごい勉強家なところがね、生かされると思うんですけどね。それで今日はですね、ちゃんと枕になってましたよ。政治の話っていうか、選挙の話をします。選挙の映画について話しますね。今日、ご紹介する映画は『キングメーカー 大統領を作った男』というタイトルの韓国映画です。これ、『キングメーカー』っていうのはだからまあ、よく言われるようにね、大統領とか総理大臣を作る人。裏方でね、いろいろやる人とか、そういった人を『キングメーカー』って言うんですけど。

この映画は実在の大統領で1997年に韓国の大統領になった金大中さん。その裏の参謀だった、影の参謀だった男をモデルにした映画なんですね。で、金大中さんはその1960年代からずっと30年以上、大統領を目指して戦っていたんですけども。60年代は韓国は朴正煕大統領の軍事独裁政権だったんで。その戦いは大変だったわけですよ。

30年以上戦って、とうとうやっと大統領の座を手にしたんですけれども、その中でですね、最初の1960年代、一番きつかった時に……もうものすごい軍事的な締め付けもあって。金銭的にもつらかった時に、その金大中さんを裏で支えた男がいたという話なんですね。で、映画は最初ですね、まだ議員にこれからなろうとしている若手の政治家だった金大中さんが田舎でですね、いわゆるどぶ板をやってるところから始まるんですよ。

で、一生懸命ですね、「この軍事独裁政権の中で言いたいことも言えないし、自由も何もない、民主主義もない韓国に自由と民主主義をもたらします」っていう風に演説してるんですけど、朴訥すぎて、どうも誰も引かれてなくて。「無理だろう」みたいな感じで、誰も金大中さんを相手にしてないんですけれども。そこにですね、1人の……この映画の中では「ソ・チャンデ」という役名になっていますが。そのソ・チャンデという人が彼、金大中さんを見て、なんというか一目ぼれしちゃうわけですよ。で、「彼を大統領にしてあげたい」と思うんですね。

というのは、このソ・チャンデっていう人は実在の人物なんですが、その名前を変えてあるんですね。この映画、一応フィクションなんで。で、実はその人は韓国に住む前に北朝鮮にいた人なんですよ。北朝鮮で生まれて育ったんですけども、北朝鮮の軍事独裁政権が嫌で、脱出してきたいわゆる脱北者っていう人なんですよ。

(赤江珠緒)ああ、脱北者。

(町山智浩)韓国に亡命してきた人なんですよ。ところが韓国でもやっぱり軍事独裁政権で自由がないんで、「なんだ、これは?」と思っていたところに自由と民主主義を掲げる金大中さんを見て……もうこの映画の中では「金大中さん」っていう名前じゃないんですけど。まあ、そのキムさんを見てね、一目ぼれをして。で、「彼の選挙を手伝いたい」と言って選挙スタッフに入るんですが。その映画の中ではソ・チャンデっていう名前の人がね。

ところがこの人はなんというか……金大中さんが選挙で負けた時にね、「たしかに負けたけれども、正々堂々と戦った!」って金大中さんが言うと、このソ・チャンデはですね、「『負けたけれども正々堂々と戦った』……それは私の嫌いな言葉です」って言うんですよ。

(赤江珠緒)おおっ!

(町山智浩)ねえ。で、花を出すんですよ。その花は何かっていうと、このソ・チャンデという人は……モデルとなった実在の人物、厳昌録(オム・チャンノク)もそうなんですけども。漢方薬の薬剤師なんですね。で、その花はかわいい花なんですけども、クサノオウという花で。痛み止めにもなるんですけども、実は成分はほとんどモルヒネで、非常に危険な毒でもあるんですよ。で、「これは毒でもあり、薬でもある。私はそういう男です」って言うんですよ。

(赤江珠緒)ええっ?

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北朝鮮政府のプロパガンダ工作を行う

(町山智浩)というのは彼は実は北朝鮮で何をしていたかというと、北朝鮮政府の下でプロパガンダ工作をやっていた男なんですよ。つまり、人々の心を操って、洗脳したりする仕事をやっていた人なんですよ。このソ・チャンデというのは。で、このもう圧倒的に不利な選挙戦で与党に対して野党で出てくる金大中さんを支えるために何をするか?っていうと、お金が全然ないわけですね。で、人もいないわけですよ。それで軍事独裁政権だから与党の方はものすごいお金があるんですね。まあ、はっきり言って税金を使って選挙戦をしてくるんですよ。で、この頃の韓国の民主主義の意識っていうのは非常に低かったんで。軍事政権でもあるし。だから賄賂が横行してるわけですね。

(赤江珠緒)うわー。

(町山智浩)で、現金とまではいかなくても、いろんなものを配ってるんですよ。与党が。で、服とか、食べ物とか……それこそ小麦粉とかお米とか、そういったもので配ってるんですよ。ものすごく配っていて「よろしくお願いします」ってやってるから、これに対抗することはほとんど不可能だっていう。金大中さんの方はお金がないんですよ。でも、このソ・チャンデはですね、「やり方、ありますよ」って言って、その彼が独自にある作戦をするんですが。それは与党の選挙スタッフの格好をして。

服を作ってですね。バッヂとかをつけて。で、その与党のその選挙スタッフが石鹸とか小麦粉とかいろんな各家を回って配っていると、そこにスッと行くんですよ。それで「与党の者ですけれども、さっきお渡ししたプレゼントはちょっと間違いなんで、返してください」って言って、各家を回って配られたばかりの賄賂を全部回収しちゃうんですよ。

(赤江珠緒)へー! なりすまして1回、回収する?

(町山智浩)で、その後に今度はそれを……その回収したものを、「金大中です。よろしくお願いします」って言って配って回るんですよ。

(山里亮太)すごっ!

(町山智浩)全然元手がかからないんですよ。

(赤江珠緒)元手がかからない賄賂って、なんか何重にも汚いやり方になってますけども。

(町山智浩)そうなんですよ。しかも、これは相手がそれを訴えることができないんですよ。元々、賄賂だから。しかも、証拠はまるで残らない。

(赤江珠緒)なるほどなー!

(町山智浩)ものすごい頭がいいんですけども。でも金大中さんのは「そういうこと、やめろよ」って言うんですよ。さすがに。

(赤江珠緒)そうね。ザ・悪知恵だもんね。

(町山智浩)そう。「だってそういうことをやったら、敵と同じことをやったら、軍事独裁政権側と同じことになっちゃうじゃないか」って言うんですよ。そうすると、ソ・チャンデは「そういう考えだから勝てないんですよ」とか言って。もう、その最初の段階から対立が続くんですよね。

(赤江珠緒)「私の嫌いな言葉です」ってね、『シン・ウルトラマン』の怪人みたいなね(笑)。

(町山智浩)それでね、でもだんだん選挙に勝っていくんですね。で、また相手のスキャンダルとかもばら撒いたりするんですよ。すごいんですよ。で、こういう人をね、韓国では「マタドール」って言うらしいんですよ。

(赤江珠緒)マタドールって、闘牛士じゃないですか?

裏工作を一手に引き受ける

(町山智浩)闘牛士なんですよ。闘牛士って、ほら。赤い布をひらひらさせたりして牛を操るじゃないですか。あれと同じようにその人々、民衆の心を操るプロフェッショナルをマタドールって呼ぶらしいんですけども。それでマタドールって言われてるわけですね。ところが彼は、いわゆる表の選挙参謀とは違うんですね。表側の選挙参謀っていうのは、イメージでね、服とかをどういうのを着たらいいとか。演説の内容を考えたり、ポスターを作ったりとか、政策を考えたりっていうのが表の選挙スタッフなわけですけども。この人は完全に裏の人なんで、表に出ないし。何をやってるかは他の選挙スタッフもわからないっていう。すごい完全な裏の工作をし続けるんですよ。だから影(シャドウ)って言われてるんですけど。

こういう人って実際にいるんですよ。アメリカでも、共和党にいた人がそういうことをやっていて。カール・ローヴという人がブッシュ政権の時にいたんですけれども。ブッシュさんが大統領予備選で共和党同士で戦ってる時に、マケインさんと人がいて。その人と共和党の中で戦ったことあるんですね。ブッシュさんと。その時に「マケインは黒人との間に赤ん坊を作ってる」っていう噂を流すんですよ。電話をかけて。カール・ローヴという人がブッシュ側にいて。で、それはマケインさんはそういう肌の黒い子を養子に取ってたんですよ。マケインさんの奥さんが。だから、嘘じゃないんですよ。「肌の黒い子供がいるぞ」っていう。すると、「なんかいかがわしいことをしているんじゃないか? 黒人の愛人との間に子供を作ったんじゃないか?」っていう風に人は勝手に妄想をするわけですよ。

(赤江珠緒)ああ、そうか……。

(町山智浩)だから、それは犯罪にならないんですよ。そういうことをやる人が結構いるんですよ。世界中にね。裏でやっていて。で、上の方の人は全然知らなかったりする。で、そういうことをこのソ・チャンデはやり続けるんですね。でも、そうやってると「なんであいつ、金大中はそんなに選挙に強いんだ?」って、朴正煕側が不思議に思うわけですよ。「なんなんだ? なんかとんでもないやつがついてるんじゃないか?」ってことになって。で、とうとう彼を見つけ出すんですよ。

(赤江珠緒)おおっ!

(町山智浩)で、見つけ出して、ものすごいお金を持っていって。トランクいっぱいに詰めたお金を持っていって。「これでこっちに来い」ってやるんですよ。

(赤江珠緒)えっ、その相手側が?

(町山智浩)そう。KCIAが来て「この金で朴正煕の大統領のために働かないか?」って言うんですよ。「お前、いくらもらってるんだ? 全然もらってないんだろう? 知ってるぞ」って。そうすると、ソ・チャンデはお金を断るんですよ。「金じゃないんだ」っていう。で、「何なのかな?」と思うんですけど……その後ですね、野党の方で金大中さんは金泳三さんとかと大統領候補の指名争いをするんですね。その中でまたソ・チャンデは裏工作、裏工作、裏工作をしてその指名争いに勝つんです。それでとうとう野党の大統領候補にするんですね。それが1970年で。その後、1971年に朴正煕大統領と一騎打ちになるんですよ。金大中大統領は。その時にですね、このソ・チャンデはなんと、クビになっちゃうんですよ。この金大中のスタッフを。

それはね、いろいろと憶測があるんですけれども。この映画の中で描かれているのは、要するに「私にとって国民というのは簡単に操れる駒のようなものだ」とか言っているのを聞いて、金大中さんが「君は政治家に向かないよ」って言うんですよ。「そういう考えの人は政治家になっちゃダメなんだ」って言うんですね。それで「えっ? 私も議員になりたいんだ」ってソ・チャンデは言うんですね。「私はずっと影として闇の工作をしてきたんだけども、もう表に出たいんだ。一緒にしてください。政治家にしてください」って言うんですけど、その金大中さんから「君のような人が政治家になっちゃいけないんだよ」って断られちゃうんですよ。

で、その後ですね、これは実際にあったことなんですが。金大中さんの家は爆破されるんですよ。これがね、すごく映画の中で「一体、誰がやったんだ?」っていう感じになるんですけど。それで、大統領選挙になるんですね。いないんですよ。ソ・チャンデは金大中さんの下に。いないんですけども、朴正煕側が圧倒的にものすごい戦略で金大中さんを追い詰めていくんですよ。ソ・チャンデ、朴正煕側についてるんですよ。

(赤江珠緒)うーわ!

(町山智浩)で、これがすごいんですけど。この時にソ・チャンデがやった戦略っていうのはすごく、韓国にとって非常に大きな歴史を変えるような戦略だったんですね。これはね、「地域感情分断作戦」と言われてるんですよ。

(赤江珠緒)なんか嫌なタイトルですね。

地域感情分断作戦

(町山智浩)これはね、朴正煕大統領は、大邸という町の出身で、韓国の慶尚道と言われてる地域が故郷なんですね。で、金大中さんは全羅道の出身なんですよ。これ、東西にわかれていて。東側が慶尚道で西側が全羅道なんですね。で、この二つの地域を徹底的に対立させるんですね。で、「もし金大中が大統領になったら閣僚とか経済関係は全部、全羅道優先で。慶尚道の人たちは貧しくなるぞ」みたいな噂を流すんですよ。で、ポスターを作って「金大中が大統領になれば全羅道の天下だ」とか書いてあるポスターをいっぱい貼ったりするんですよ。で、これにどんどん地域の人たちが踊らされていくんですね。

(赤江珠緒)そういうことですね。みんな、煽られてっていう感じですね。

(町山智浩)煽られていくんですよ。で、実は全羅道っていうのは昔……まあものすごい昔なんですけど。要するに600年代とか700年代ですよ。日本の大和王朝の時代に「百済」と言われていた地域ですね。

(赤江珠緒)ああ、百済ね。

(町山智浩)百済観音ってあったでしょう? 日本とすごい仲良かった頃ですよ。百済は。で、慶尚道の方は「新羅」って言われてるところで。

(赤江珠緒)はいはい。歴史で出てきましたね。百済と新羅。

(町山智浩)だから1300年ぐらい前には戦っていた敵同士だったんですよ。「それに火をつけろ」って言うんですよ。

(赤江珠緒)いや、それはでもすごい前の話で……。

(町山智浩)昔すぎるだろう?って思うんですけど。で、「百済と新羅の戦争にしろ!」ってやって、本当にもう地域感情がどんどん暴走していくんですよ。で、ただでさえ北朝鮮と韓国に分かれて、南北に分けられてるんですけども。それをさらに東西に分けるっていう、もうすさまじい分断作戦をやるんですが。慶尚道の方が面積が広くて人口が多いから、完全に対立をさせれば慶尚道の朴正煕さんが勝つっていう計算なんですよね。これ。で、実際に勝っちゃうんですよ。それを仕切ってたのが、実は元金大中さんのスタッフだった、まあ実際の名前違うんですけども。このソ・チャンデなんですよ。

で、そのへんは実話なんですよ。これすごい話でね。ただね、じゃあなんでそんなに金大中さんに入れ込んで。なんでクビになったからって完全に敵に回るのか? これ、ちょっと変なことになってきて。このソ・チャンデが金大中さんに抱きつくシーンがあるんですよ。「あなたのためにやってきた!」と言って。で、泣くんですよ。それ、撮影の仕方がちょっと変なんですよ。なんかこう、回してる手とかをアップにして。頬と頬を寄せてる部分をアップにしたりして。なんか、「ああーん……」みたいな感じなんですよ。

(山里亮太)あれ?

(町山智浩)「好き」みたいな感じなんですよ。「この映画、なんなんだろう?」って思うんですけど。で、どうも、このソ・チャンデが金大中さんを愛して、一生懸命汚いことまでして尽くしたのに、その愛を受け入れてもらえなかったから爆裂して敵に回ったんだ、みたいな映画に見えてくるんですよ。

(赤江珠緒)ああ、かわいさ余って憎さ100倍みたいになっちゃって?

(町山智浩)「私、こんなにしたのに!」みたいな。「こんなに尽くしたのに!」みたいな。で、またこのソ・チャンデを演じる人がイ・ソンギュンっていう、『パラサイト』で金持ちの社長をやっていたイケメンの人なんで、なんかムダにセクシーなんですね(笑)。なんか、どういう映画なんだろう、これ?って思うんですけど。ただ、似たような映画を僕、見たことがあって。前にも『たまむすび』で紹介したんですけど。朴正煕側を描いた『KCIA 南山の部長たち』っていう映画、あったんです。

町山智浩『KCIA 南山の部長たち』を語る
町山智浩さんが2021年1月19日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で『KCIA 南山の部長たち』を紹介していました。

(町山智浩)あれは朴正煕大統領のために徹底的に尽くして、友達までも裏切って、殺して。何もかも汚いことをしてきたKCIAの、要するに韓国情報部の長官が、一生懸命朴正煕のために尽くすんですね。でも、だんだん相手にされなくなって、すごく遠ざけられていって。それで悔しくなって、朴正煕を暗殺するという映画だったんですよ。あっちも、そのKCIAの長官をイ・ビョンホンさんというイケメンが演じてて。どっちの映画も、敵と味方なんですけど。朴正煕と金大中って。

(赤江珠緒)そうですね。どっちサイドにもそんな物語が……みたいな。

(町山智浩)そう。側近が愛したんだけど、その愛が受けられなくて……っていう、ムダなBL映画になってるんですよ。背広のイケメンが。両方とも。どういうことなんだ?って思うけど、これが韓国映画のパワーなんだなと思いましたね。で、金大中さんはその後ね、朴正煕さんに憎まれて。もうそれこそね、拉致されて殺されそうになったり、死刑宣告されたりして大変なことになって。それでも戦い続けてね、最終的には大統領になるんですけどね。というね、なんか何を見てるのか、途中でわからなくなるようなね。

(赤江珠緒)そうですね。国全体の話だったかと思えば、すごく個人的な思いみたいなね。

(町山智浩)そう。スーツ姿のイケメン同士の愛を描いた映画『キングメーカー 大統領を作った男』、面白かったですね。

(赤江珠緒)『キングメーカー 大統領を作った男』は8月12日からシネマート新宿ほか、全国順次ロードショーでございます。

(山里亮太)どれぐらいの話が合ってるのかっていうね(笑)。

(町山智浩)「そういう風に見てるのはお前だけだ!」とか言われるかもしれないですけどね(笑)。

(赤江珠緒)これは見てみないとわからないですね(笑)。

(町山智浩)「心が歪んでるんだ」とか言われますよ(笑)。

(赤江珠緒)でも何かが動く時って、意外とね、小さい思惑だったりすることもあるかもしれないですからね。

(町山智浩)そうなんですよ。実は。

『キングメーカー 大統領を作った男』予告編

<書き起こしおわり>

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