石山蓮華さんが2024年4月9日放送のTBSラジオ『こねくと』の中で映画『パスト ライブス/再会』について話していました。
(石山蓮華)先週は2本立てで数十年ぶりに再会した男女のラブストーリー『パスト ライブス/再会』と伝説のプロレス一家の栄枯盛衰を描いた『アイアンクロー』をご紹介いただきまして。私、石山は『パスト ライブス』を。そしてでか美ちゃんは『アイアンクロー』をそれぞれ見て。
(でか美ちゃん)たまたまね、別々になって。
(町山智浩)『パスト ライブス』、いかがでしたか?
(石山蓮華)よかったですね! 「名作だ!」と思って。人と人が時間や距離を経て再会するっていうこと。シンプルなことなんですけど、すごく物語になるんだなっていうことと。あと、子供があっという間に大人になって。で、ある地点の、ある時代の自分を起点として今、大人になった自分を見るみたいなその目線ってあるよなって。私は今、自分を何歳の視点から見て「ああ、大人になったな。私、成長したのかな」って感じているかなっていうことを思ったりしました。
(町山智浩)この映画でもすごく難しい選択を迫られるわけですね。ヒロインはね。12歳の時に会った幼なじみの男の子がいて。その子とはもうずっと、運命で結ばれてると思っていて。それから24年間、ネットとかでずっと繋がり続けながらも、会わないでいたわけですね。で、彼の方は24年、ずっと待ってたんですよ。彼女を。ところが彼女の方はアメリカに渡って。お父さん、お母さんと一緒にね。で、何となく楽だからっていういうことで結婚しちゃっていたんですね。既に。そこに24年ぶりにその運命の人が、しかもイケメンの、エリートの。で、自分の旦那の方はちょっともっさいんですよね。優しいんですけど。
(石山蓮華)そう。お家に帰ると、ヘッドホンしてゲームしてるんですよね。
(町山智浩)そう。旦那はオタクなんですね。
(でか美ちゃん)まあ、だから優しいとかもあるんだろうけど。
(町山智浩)まあ、いい人だとは思うんですけど。これ、究極の選択についての話なんですが、どうでした?
究極の選択についての話
(石山蓮華)私は……なんかね、でもそのこれは、ちょっとその核心に関わるところなので。ホワッとしゃべりますけど。個人的には「私だったらそうはしないかもしれないな」って思っちゃいました。ただ、だからこそ、このラストだからこそ、この映画はすごくいいんだなという風にも思います。
(町山智浩)フフフ(笑)。
(でか美ちゃん)なるほどー。見るの、楽しみだな。
(石山蓮華)フワッととしてますけれども。
(でか美ちゃん)誰と見に行くべきだと思った? 町山さんは先週「カップルで行かない方がいい」って言ってましたけど。蓮華ちゃんは見た上で、どう?
(石山蓮華)私は、カップルで見に行くのは全然ありだと思います。喧々諤々、いろいろしゃべり甲斐のある映画じゃないかなという気もしますね。
(でか美ちゃん)「この人は本当に私の運命の人なんだろうか?」っていう疑問をね、持ってしまうでしょうね。でも、「その運命って一体、何?」っていう映画でもあるんですね。まあ、あんまり言うとあれになるんですけども。
<書き起こしおわり>