ロバート秋山『クリエイターズ・ファイル』を語る

ロバート秋山『クリエイターズ・ファイル』を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

ロバート秋山さんが2022年6月15日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』で佐久間宣行さんと『クリエイターズ・ファイル』について話していました。

(佐久間宣行)でさ、その何度目かのブレイクっていうとさ、体ものまねで、その後が『クリエイターズ・ファイル』でしょう? 『クリエイターズ・ファイル』って何でできたの?

(秋山竜次)『クリエイターズ・ファイル』は本当にフリーペーパーで……元々、僕を担当していたマネージャーの人が「人を紹介してあげる」って言って。それで「フリーペーパーをやってるんですけど4ページ、好きにやりませんか?」って言われて。読み物なんですよ。今もそうですけどあれ、大元は今もずっと続いていますけども。読み物なんですよ。メインは。

(佐久間宣行)ああ、そうなんだ!

(秋山竜次)そうなんです。

(佐久間宣行)すごい発展の仕方だね。じゃあ元々は写真1枚と、キャラクターの1人語りみたいなこと?

(秋山竜次)そうです。で、一応それなのにお金をかけて。ちゃんとカメラマンさんを呼んで、衣装をつけて。その人かのように取材をしれっと受けて。「ロバート秋山」という情報はほぼなしで遊んでたんですよ。それを。1回目、やるまではフリーペーパーだし。正直な話、「これ、見るの?」みたいな。そう思っちゃってたんですけど……それを地道にやってると、だんだんだんだんなんか自分も楽しくなってきてるし。

それでなんかウェディングプランナーの回の時に、たまたまSNSでそれがバズって。「えっ、これって秋山?」みたいな。「本当のウェディングプランナーじゃないよな? 秋山っぽいよね?」っていうのが広がって。「えっ、どっち? 秋山?」みたいになって。それでいざ、みんな調べてみると、もう1年分ぐらいの貯金があるんで。「こいつ、めちゃくちゃやってんじゃん!」みたいになって。

(佐久間宣行)すごいね。じゃあ、1年間はそんなに?

(秋山竜次)1年間はもう全然、反応なしです。

(佐久間宣行)反応なしでよくやったな?(笑)。

(秋山竜次)そう。ただただ己が楽しいからやっていました(笑)。

(佐久間宣行)なんでもそうなんだね。すごいね!

(秋山竜次)もうほぼ、それですね。

(佐久間宣行)そしたら後で追っかけて、貯金があって……(笑)。

(秋山竜次)「こいつ、これやってんの?」みたいになって。それからいろいろ広げて。それこそ山ちゃんがなんかツイートしてくれたりとか。僕、SNSはやってないんで。周りを広げてくれた感じですかね。

(佐久間宣行)最終的にNetflixでね、シリーズになったもんね。

(秋山竜次)本当ですよね。よくあれを……あれ、世界向けにやるもんじゃないですよ? 世界がこのツボをよくわかるわけないでしょう?

(佐久間宣行)あるあるだもんね(笑)。

(秋山竜次)日本の狭いあるあるを世界に見せてるんだから(笑)。

(佐久間宣行)すげえなー(笑)。

(秋山竜次)だからもうちょっと100、行きますよ。もうこれ、月イチでやりだしてから7年経ちましたんで。

(佐久間宣行)俺、あの子役が好きなんだよなー。

(秋山竜次)上杉みちくんですね。劇団遠近法で。遠近法じゃないと仕事を受けないっていう。「ママッ! ママーッ! ぼぉく、もうお芝居やめたいよぉ……」って。遠近法じゃないと仕事、やらないんで。

劇団遠近法:上杉みちくん

(佐久間宣行)あと、なんか業界人みたいな。ディレクターみたいなの、いなかったっけ?

(秋山竜次)います、います。作家さんとかと対談しているやつですよね。これも最初の方にあって。唐沢佐吉っていう、本当にバブルの頃のディレクターで。「あのー、俺たちのテレビっていうのは……あのね、今テレビって元気がないって言うけど、元気あんだよ。元気あんじゃん? 俺たちなんかはもう目の前にたとえばあって。『邪魔だな、あの家』ってなったら、『うん。じゃあもう爆破させろ』って爆破できたんだよ。それがやれた時代。それが俺たちの時代。俺たちにはそれができたんだよ」。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! 今はもうなかなかできないっすか?

(秋山竜次)「今は難しいだろうね。なんかコンプラとかさ、いろいろあるけどさ。でもね、視聴率なんて数字を気にしてちゃ終わりなのよ! 俺たちの時は、もう数字なんかもうメーター振り切り。俺たちの頃はメーターだったから」。

(佐久間宣行)えっ、視聴率がメーターだったんすか?(笑)。

(秋山竜次)「今、デジタルでしょう? 俺たちって体重計と同じでメーターだったから。振り切っちゃったの。だから。だからちょっと今とはまた、うん。違うんだけど」。

(佐久間宣行)なんか入社2、3年目とか、これからテレビをやっていく若いディレクターにメッセージってありますか?

(秋山竜次)「えっと、どんなもんでもいいから、とにかく企画書、作れ」。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(秋山竜次)「俺は……たとえばさ、周りにADがいて。もう寝て、よだれ垂らしちゃってて。もういいよ。そのよだれ垂らしているやつ、いいよ。そのよだれのまんま、持っていけよ』ってそれが通った時代。『よだれTV』ってできたんだけど。どんなもんでも、居眠りしてできたよだれでも、企画書にしたらできたんだよ。それができたんだよ!」。

(佐久間宣行)なんでも企画になったんだなー。

(秋山竜次)「それが、できた時代!」。

(佐久間宣行)うん……ありがとうございます(笑)。これ、『クリエイターズ・ファイル』ラジオ、できるな(笑)。いくらでもできるよ。恐ろしいよ……。

(秋山竜次)デタラメしか言ってないですからね(笑)。

TVプロデューサー・唐沢佐吉

<書き起こしおわり>

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