ロバート秋山「体ものまね」の誕生を語る

ロバート秋山 インパルス板倉のロバート時代を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

ロバート秋山さんが2022年6月15日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』で佐久間宣行さんと「体ものまね」が生まれたきっかけについて話していました。

(佐久間宣行)メールが来てます。「秋山さんの体ものまねが初めて披露されたのは『はねるのトびら』の最終回だと記憶しています。自分が11年出演した番組の最終回で完全新ネタを下ろすという心境を教えてほしいです」。フハハハハハハハハッ! マジで?(笑)。

(秋山竜次)そうなんです。

(佐久間宣行)梅宮辰夫さんのやつって?

(秋山竜次)あれ、もうあそこで出したんすよね。

(佐久間宣行)最終回で出したの?

(秋山竜次)そうなんです。最終回で出したんですよ。いや、実を言うとその1個前。『キングオブコント』優勝した後……2011年かな? 大阪の番組で、それこそ千鳥とか野爆さんとかトータルさんが出てるやつで。東京軍、今田軍みたいな感じで乗り込んだんですよ。その時にもう本当に一撃ですね。バーッてカーテンが開いた瞬間に笑かすっていう東西の対決があって。その時に大阪のスタッフさんが「何か用意するなります?」って言われて。「えっ、なにをやろう?」って思って。で、ちょっと言われてたんすよ。「お前、体が大御所っぽいな」っていう。

(佐久間宣行)ああ、ちょっと言われてたんだ。

(秋山竜次)劇場とかで着替える時に先輩のニブンノゴのリーダーが「ちょっと、アゴものまねとかあるじゃん? 秋山も行けるんじゃないの? そういう、体とか」っていうヒントはいただいていて。それが頭の中にあったんですよ。「ちょっとあのカードを使おうかな?」と思って。それで「なんかわかんないすけど、すいません。ちょっと梅宮辰夫さんのお面を1枚だけ、用意してもらっていいですか?」って言って。「はい?」ってなって。

(佐久間宣行)そうだよね(笑)。

(秋山竜次)「梅宮辰夫さんの……あの、サイズはお任せします」って言って。それで現場に行ったらたった1枚だけテーブルの上にあって。「あの、おっしゃってたお面です」って。1枚あったんですよ。で、これも僕、やってないんで。そこでほぼ、初めてなので。

(佐久間宣行)しかも千鳥とかくーちゃんとかの前でっていうことでしょう?

(秋山竜次)それでバーッてカーテンが開いた瞬間に、その「東京からの刺客」みたいな感じで。「秋山の一発です」ってなって。パーッて開いた瞬間に突っ立っていて裸になってて。で、ゆっくり……もう今と全然違います。音楽もなくて。ゆっくり静かに顔の前にお面を運んだら、そのたまたま1枚のサイズと僕の体が奇跡! もう絶妙な配合で。「なんだ、こりゃーっ!」みたいになったんですよ。本当に(笑)。

(佐久間宣行)その千鳥とかがみんな「うわーっ!」ってなって?(笑)。

(秋山竜次)「なんや、この芸!?」みたいになって。今田さんとかも。「それ、もっと他のお面を作れ! なにそれ?」みたいな。「そうなんですかね?」みたいな。はじめてだったんですよ。その感覚が。

(佐久間宣行)1枚だけだもんね。梅宮さんのね(笑)。

なんとなくスタッフさんに発注した1枚のお面

(秋山竜次)「このお面を1枚、電話で発注しただけなのに……」って(笑)。で、それを大事に持って。その数ヶ月後、最終回で。「あれ、ちょっと一発、かまそうかな?」と思って。みんなは今までやったやつをなぞって最終回に。「やりたいこと、どうぞ」ってすごい任せてくれて。近藤さんが「最終回、好きなのをやってください」みたいになったんで。

(佐久間宣行)なるほどね。いろいろあった最終回だからね。

(秋山竜次)いろいろあった最終回でね(笑)。

(佐久間宣行)近藤さんも「最後はもう、好きなのをやってくれよ!」っていう(笑)。

(秋山竜次)僕も正直、溜まっていたんですよ。コントもね、やれなくなって。自分の中で「やりてえのにな」っていうのはあって。抑えてきた時に「よっしゃ! もう最後は別に何を言われようが……」って。

(佐久間宣行)オードリーが言ってたけど。「板倉と秋山と塚地さんは抑えてなかった」っつってたからね?(笑)。ゲーム企画を撮る時に板倉とかが「ああー、コント、やりてえなー!」って。収録中に言ってたっていう(笑)。

(秋山竜次)そうそう。オードリーがいる時に言ったらしくてね。「コント、やりてえよなー」っていうのを絶妙に、ギリギリ聞こえるか聞こえないぐらいの声で言う遊びをしてたんですよ。板さんとかと着替えるところとかで。「ああ、コントやりてえよな!」って。それ、演者に聞かれちゃダメだろ?っていう話だから。

(佐久間宣行)でもその、スタッフに聞かれるとなんかちょっと変な空気になっちゃうから、聞こえないぐらいの声でやってたっていう……。

(秋山竜次)絶妙な、メイクさんとか衣装さんとか、笑ってくれるぐらいの人たちのギリギリの声で「ああー、コンテやりてー」みたいな。「ちょっと、やめな」みたいな。笑ってくれる人たちの前で聞こえるギリギリの範囲で(笑)。

(佐久間宣行)そしたら若林だけ、はっきり聞こたっていう。まあ、そういうことがあった後の『はねる』の最終回だから。

(秋山竜次)そうそう。もうこれはやりたいのをやろうと思って。みんなが知らないやつをそこで……(笑)。さらにしかも、その大阪で見せたやつから1個、進化させて。長州力さんとか、高橋英樹さんとか、葉加瀬太郎さんとか、いろんな僕の似た体の人のお面を増やして。そこで新ネタをやったら、「なんやねん、それ? 最後で何を挟んでくれてるねん!」みたいな(笑)。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ! すげえなー!

『はねる』最終回でいきなり披露

(秋山竜次)「今まで『はねる』で見たことないやつをなんでここでやってんねん!」みたいな。だから俺も生き生きしていたもんだから。やっぱり。「いや、俺はこれ、やるよ?」みたいな。そこでちょっと流行りました。

(佐久間宣行)そうだよね。だからそれも別のブレイクだよね。

(中略)

(佐久間宣行)メールです。「秋山さんが体ものまねを初披露した大阪の番組は『シャバダバの空に』という番組でアマプラで配信されているエピソード30で見れました。梅宮さんのパネルを顔に重ねた瞬間、爆発的にウケてました」。ああ、そうなんだ! へー、俺、見よう! アマプラで見れるんですね。

(秋山竜次)あるんですか。記念すべき……だから俺、その原盤として今、家に額縁に入れて掲げてますもん。奇跡的なサイズのを「原盤」って言ってるんですよ。だからいろいろやってるのも、それをベースにコピーして。そいつを大元にコピーしてたんで。

(佐久間宣行)じゃあ本当に奇跡だったんだね。

(秋山竜次)サイズがちょっとずれてたら、合わなかったんで。すごいんですよ。あの原盤。その一発目がまだ残っているんだ。まだ。

(佐久間宣行)すごいよ。本当、コントがほしくなっちゃうから時間が全然足りないんだよな(笑)。

(秋山竜次)唐沢佐吉とか、やっちゃってましたからね(笑)。

<書き起こしおわり>

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