劇団ひとりさんが2022年6月6月4日放送のFU FUJI『劇団サンバカーニバル』の中で映画『トップガン マーヴェリック』についてトーク。映画の素晴らしさや、映画の影響で買ってしまったサングラスなどについて話していました。
(劇団ひとり)あれ? なんかスタジオ、暗くない?
(内藤正樹)いや……いつも通りだと思いますけど?
(武藤彩未)変わらないですよ?
(劇団ひとり)ああ、サングラスかけてるからか。
(一同)アハハハハハハハハッ!
(劇団ひとり)ああ、そうか、そうか。ごめん、ごめん。
(内藤正樹)それだと思います。はい。
(劇団ひとり)ちょっとね、『トップガン』を見て……買っちゃったんですよねー。
(内藤正樹)見て、買ったんですか?
(劇団ひとり)買ったんですよ。で、なんかそれ、Twitterに乗っけたら、えらい広がって。
(武藤彩未)見ました、見ました。
(山内ともな)私も見ました。
(劇団ひとり)あの……まさにこの曲(Kenny Loggins『Danger Zone』)ね。
(劇団ひとり)先週、このラジオの中で映画の話をして。『ロッキー』の話を主にしていたけど、『トップガン』の話もして。で、『トップガン』の新しい『マーヴェリック』を見たいなって思ってさ。で、家に帰って……「でも来週、結構スケジュールいろいろあるから、その次かな? 早く見たいな……」なんて思って。それで調べたら、23時40分からのレイトショーがその日、品川であって。しかもIMAXっていうでかいスクリーンで。「ああ、これ見に行かなきゃ!」と思ってさ。で、ラジオ終わり、そのままその足で品川に行って。で、もう夜遅い回なのに、座席は半分ぐらい埋まってたね。
でもまあ、大体俺と同じような世代。やっぱり『トップガン』を見て……もうこんな遅いけど、見たくてしょうがないんだっていう人たちが集まっていて。まあ、よかったね! 久々に映画を見ていて興奮したというか。36年ぶりだっていうんだけど。それで俺は36年前に映画館で6回、見てるからね? うちの四つ上のお兄ちゃんと、親にねだって。で、中で必ずHなシーンがあるのよ。『トップガン』の終わりに。そこで兄弟いっつもそのシーンになったら寝たふりして(笑)。
(一同)アハハハハハハハハッ!
(劇団ひとり)いっつもそのタイミングで2人で寝るっていう(笑)。
(内藤正樹)兄弟間でもあるんですね?(笑)。
(劇団ひとり)あるんだね(笑)。で、それがさ、なんて言うのかな? もう当然、前作を見てない人でも楽しめるように作っているんだけど、まあ前作を見てる我々……しかもその36年前に見た我々からすると、本当に憎い演出がいっぱいあって。「おお、待ってました!」っていうような。あの人が出てきたり、これが出てきたり、こういう演出をまたやったりとかっていうのがさ、たまらないのよ。だからその『トップガン』ファンからするとね。
で、もしかしたら『トップガン』を見てる人でも気がつかないような……だからネタバレになるから詳しくは言わないんだけど。見た人でさえ「ああ、そういうことか!」っていうのので俺、気がついたことが1個だけあって。これはもう、物語とは直接関係ないから言うけど。要はその『トップガン』の前作では、当然空軍の話だから飛行機もいっぱい出てきて。それもすごく面白くて、音楽もいいってなった中で、やっぱりファッションとか、あとバイクっていうのがすごく若者に影響を与えたのね。
で、そのGPZ900Rっていうね、カワサキのバイクがあって。赤と黒のね。それをトム・クルーズが乗るわけ。それがまあ、かっこよくて、みんな憧れて。で、そのGPZ900Rにはステッカーがいっぱい貼ってあるの。これ、なんでか?っていうと、これは裏話で。後からわかることなんだけど。カワサキっていうバイクメーカーが作ったんだけど。その使用の許可が間に合わなかったの。このバイクを使うってことに関して。
それで、カワサキのエンブレムを隠すために急遽、ステッカーを貼ったわけ。ちょうど足の部分にあるガソリンタンクのところにベタベタ貼ってあるわけ。苦肉の策で隠したんだけど、それがかえってうん『トップガン』のバイクの代名詞になるわけよ。あのベタベタにシールを貼ってるGPZ900Rっていうのがね。
で、それが今回も出てくるの。それは予告とかでも出てくるのはわかってたんだけど。それもちゃんと36年の月日が経ってて、ちょっとボロくなってるのよ。それが出てきたら「うわっ!」って興奮するんだけど。前回はそのカワサキの許可が取れなかったわけじゃない? それが今回、カワサキのエンブレムが映ってんのよ。で、「あっ、許可、下りたんだ」っていうとさらにそこすごいのがさ、要はたとえば今回、カワサキの許可が下りましたからって、ステッカーを外してエンブレムが出てるのは違和感があるわけじゃん?
それはしないし。じゃあ、もしステッカーの横にエンブレムがあったら、「なんで36年前はなかったのに、今回はあるの?」って話になるじゃない? だから「前回から貼ってましたよ」っていうことで。ただ、前回の映画の中では映ってないバイクのとある部分にそのエンブレムが貼ってあるわけ。だから、「昔から貼ってありましたよ」っていう設定でそこでパッと映るわけ。「いや、わかってるねー!」って思うわけ。
これで変に前回、貼ってなかったところにあるぞってなると、つじつまが合わないから。前回映ってなかったところに……これはわかってる。「わかってるねっ!」って言いたくなった。
(一同)アハハハハハハハハッ!
GPZ900R Ninjaのステッカーとエンブレム
Tom Cruise / Maverick GPZ900R Ninja pic.twitter.com/pMYMkKUvWa
— mra11002 (@0120lab) June 2, 2018
(劇団ひとり)そういうのが、もういっぱいあるわけ。たぶん俺も気がついてないような遊びがまだあるはずだから、また見たいなって。今回は復習しないで行ったからさ。復習してさらに見たら、いろんなかぶせがあるんじゃないかなと思ってて。で、早速家に帰って、当然、フライトジャケットを注文して。B-3っていうね、マイナス30度まで耐えれるパイロットジャンパーを買って。
その後に、この眼鏡をね、「どうしようかな? ただ、似合わないしな……」なんて思ってて。で、その何日か後に極楽の加藤さんと話してて。「いやー、レイバンほしいんだけど、迷っているんですよね」って言ったら「お前、もう45でそんなこと考えるなよ。自分の好きなような、好きな格好をすりゃいいんだよ」って言われて。「ああ、たしかにそうだな」と思って。
このレイバンの……トム・クルーズのやつは厳密に言うと金縁なんだけども。金縁はちょっと派手だなと思って、黒縁にして。で、このレイバンのアビエーターっていうシリーズで。トム・クルーズはこのレンズ幅が58ミリのやつなの。で、意外と思われるかもしんないけど俺、トム・クルーズちょっと顔でかいのね。
(内藤正樹)「意外と」なんですね(笑)。
(劇団ひとり)みんな驚くと思うけど……俺、実はトムよりも顔がでかいらしいよ? で、俺は62ミリのやつを買って。それで写真を撮ってTwitterでやって、それでなんかいろいろあったんだけど。
トップガン見て、ティアドロップのサングラス買ったんだけど、どうしたってトムクルーズじゃなくてチョウユンファになる。 pic.twitter.com/gB55pDORAU
— 劇団ひとり (@GekidanHitori) June 1, 2022
(劇団ひとり)どうも、やっぱりね、予想したけど似合わないなと思って。で、「何が原因なのかな?」って。そのTwitterとかを見てると、眉毛が出てるのがよくないっていう。で、たしかに日本人は鼻が低いから眉毛が出ちゃうんだと思って。それで急遽、この鼻のサングラスをかける部分にこのパッドを買って。それで高くしたわけ。この黒いやつ、後付けなの。あと、メガネのツルの部分。ここにもひっかけを作ったの。これ、結構眉毛がバリバリ出てたやつを、こうやって苦肉の策で眉毛を……。
(武藤彩未)全然見えてないですね。すごい!
(劇団ひとり)でしょう? これでどうにかいい感じになってきたかなとは思ったんだけど。で、まあこんなことを言うと「お前、そんなもん買うなよ」って言われるかもしれないけど。俺、結構サングラスかけるのって恥ずかしいタイプなのね? 「かっこつけてる」って思われるのが嫌で。だから基本、家用かなって思っていたんだけど。
(内藤正樹)家でかけるんですか?(笑)。
(劇団ひとり)家がね、実はそんなに眩しいところがないのよ。だからやっぱり外でかけたいな。でも、やっぱり恥ずかしいなと思ったけど……やっぱりこんなの、慣れなんじゃないかなと思って。たぶんトム・クルーズだって最初は恥ずかしかったんじゃないかと思って。「いやー、今日ちょっと目が腫れててさ……」みたいな言い訳をたぶんトム・クルーズもしてたんですよ。最初は。でももう今、トム・クルーズ、言ってないでしょう? 「今日は目が腫れてるからサングラスをかけてるんだ」っていちいち言わないでしょう? だから慣れっていうのが大事だと思って。
だから、思い切って外でかけてみようと思って、最初に選んだ場所はこのFM FUJIなわけ。だから今日、初めて外に出たの。やっぱりここだと人数が限られてるし。あと隔離されてるから恥ずかしくないなと思って。まず、ここで慣れようと思ってさ。だから、ちょっとしんどいかもしんないけど、2時間これでやらして?
(内藤正樹)ああ、全然いいっすよ。慣れるためには。
サングラスに慣れたい
今夜はこのスタイルでお届け?#劇サン pic.twitter.com/WAcj0KjTj7
— 劇団サンバカーニバル (@fmfujigekisan) June 4, 2022
(劇団ひとり)で、考えたらもうタモさん以降、サングラスタレントってあんまりいないなと思ってるから。もし、うまくいったらサングラスタレントに……。
(内藤正樹)それ、いいんですか? 本人的にはいいんですか?
(劇団ひとり)いいと思うよ。目指してもいいかなって。しかもさ、こういうのって、なんていうの? 自意識過剰で。案外周りは何も思ってなかったりするじゃない? と思って、かけて入ってきたらもうスタッフに早速笑われたんだけど。
(内藤正樹)いや、笑うは失礼ですよね? 笑うは。だって、かっかっこつけてるんすもんね?
(劇団ひとり)ああ、ニュースになってたから? それも困るのよ。ニュースになっちゃったじゃん? 余計、「あいつ、本当にかけてる」感が乗っかっちゃってさ。
(山内ともな)さらに(笑)。
(内藤正樹)でも今はまだ『トップガン』がやってる時期だから、ちょっと許されるところ、ありません? ちょっと免罪符じゃないですけど。『トップガン』が好きだからやってるんだっていう。
(劇団ひとり)『トップガン』の時期だからっていうこと? 逆じゃないの? 「あいつ、『トップガン』に影響されてるぜ!」って。バレバレというか。でも、これはもう頑張るしかないよ。
<書き起こしおわり>