東野幸治 小栗旬の『プロフェッショナル 仕事の流儀』を語る

東野幸治 小栗旬の『プロフェッショナル 仕事の流儀』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年5月6日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で小栗旬さんの『プロフェッショナル 仕事の流儀』についてトーク。番組の中で気になった点などについて話していました。

(東野幸治)っていう風にラジオで毎回毎回、しゃべってるんですけど。この間、久しぶりに2人いる娘のうちの下の娘とちょっとテレビ電話を繋いだんですよ。そんならちょうど、その長女の方。結婚して子供がいてる長女の方にいてたみたいで。「ああっ!」とかいう話になって。ちょうど台所で次女がいて。その横でカマスを焼いている娘婿。で、その映らない側で長女と孫がいてる状況みたいなんで。で、連絡があって、それを取れなかったから「なんやろう?」と思ってテレビ電話したんすよ。で、「なに、なに?」って言ったら「この間、久しぶりに電車に乗ってる時に時間あったから『ホンモノラジオ』をYouTubeで聞いたんだけど……全然面白くないね」って言われて。

「ええっ?」って。「まずその前に、そのためにこいつ、電話したん?」って思って。「ええっ? そう? 面白くなかった?」みたいなこと言って。「どういうやつ、聞いたん?」みたいに聞いたら、「なに? あのおじさん2人でなんかコソコソコソコソ、野球の話をして……」みたいな。「そういえば、オリックスのことでシャンプーのてっちゃんとしゃべったな」って思って。「意味わかんないし。もうなんか、コソコソコソコソしゃべってさ。あとさ、ゲストがいない時さ、ダディのおしゃべりでさ、笑ってる人いるじゃん? あの人に謝っておきなよ。つまんないのに気を使ってさ。『面白いこと、言いました』って顔、するんでしょう? どうせ。で、必死になって笑ってるの、もう聞いてられないよ」って。ボロカスですよ!

ボロカス。こんなにボロカスに言われるぐらい……「ええっ?」と思って。ほんで、次女が長女に「聞いてる? 『ホンモノラジオ』?」って言って。昔、『幻ラジオ』で「娘D」っていう設定にして。編集もしてくれて、やってたから。「ああ、最近聞いてない」とか言ってて。「いや、もう全然面白くないんだよ」みたいなことなってて。ほんだら、偉いよ。娘婿が「いや、聞いてますよ。面白いですよ」とか言って。「ええっ? 本当に?」とかって次女がズケズケと言うのよ。「えっ、面白い?」って話を割って。

「えっ、面白い? いるの? 『ホンモノラジオ』にハガキ職人とか、ヘビーリスナーみたいなの、いるの?」とかって言っていたら娘婿がすごい気を遣って。「いますよ。いるよ!」「えっ、誰? 誰?」って言ったら「きんたまお」「なにそれ? 気持ち悪い!」って……(笑)。これ、娘婿はよくない選択をしてますよね。きんたまおって(笑)。「なにそれ? 気持ち悪い!」って言って。

「もうちょっと、ダディ! 星野源さんの『100カメ』、見たら?」って言われて。俺、それ言えへんかったけど、それ『ホンモノラジオ』でしゃべったよっていう。オードリーの『100カメ』ってね、レギュラー放送前にオールナイトニッポンをやって。「こんな風に華やかに、100台のカメラで星野源さんのオールナイトニッポンがどのように打ち合わせして、どのように本番して、どんだけみんなが一丸として、チームとしてやってるか」みたいなことを言って。

「『100カメ』、見たら? 星野源さんの」って言われて。俺も「ええっ? 星野源さんの『100カメ』?」って。「やっているの? 『ホンモノラジオ』ってミーティング」って言われて。「いや、ミーティングっていうか、入ってだいたい5分、10分で始まるよ」「ダメだよ! 星野源さんなんてすっごいミーティングしてるんだから。でさ、ダディってラジオにさ、パッションあるの?」って言われて。「なんや、パッションって? 情熱っていうことか? こいつ、なんやねん!」って思って。

「パッションだよ! もっとパッション! パッションを持たなきゃ!」って。すっごいパッション、パッションって何回もずっと言われて。「いや、とにかく俺もパッションを持つように頑張るわ」って。「そうだよ、本当に!」って。すっごいダメ出しくらって。ほんで、でも俺もそんな……たしかに飽き性やけども、とか思いながら。そんなことをやってて。ほんでその日の夜、NHKの『プロフェッショナル』を見たんですよ。見ました? 小栗旬の。パッションの塊でしょう? 「ああ、うちの次女は俺にこのことを伝えたかったんだ!」いうぐらい、その大河ドラマの主役をやるっていうことで。若い和田ディレクターと密着400日っていうところでドーンと始まって。

パッションの塊・小栗旬

(東野幸治)で、小栗旬という役者が今、何を考え、どういう思いでいてるのか? で、ダイジェストでいろいろやるんですよ。それがもうなんか意外な一面がたくさん見えて。だから「自分のことは芝居がうまくないと思ってる」とか。「実はコミュニケーション能力が低いから。コロナだから皆、マスクしてるから。大河ドラマの撮影に入ったらそのマスクに毎日毎日、カラーのマジックで何かメッセージを書く。それをしゃべるきっかけにする」とか。いろいろやってて。

(東野幸治)で、和田ディレクターとの攻防みたいなんも面白かったんですよ。たしかにこれ、パッションが欠けてるなって思って。めちゃくちゃ感化されて。俺、もうホンマに足首にパワーアンクル、つけたろう思って(笑)。知ってますか、皆さん? 小栗旬さんは今、『鎌倉殿』っていう、平家と源氏その話なんですけど。言うたらもう、すり足で。で、昔のお侍さん、昔の武士やからっていうことで、パワーアンクルを自ら役作りのためにしてて。ほんでなんか、乗馬クラブももう2年前の冬からですよ。2年前の冬から始めてて。「ええっ? すげえな!」と思って。

ほんでなおかつ撮影に入ったら、200人超えのスタッフの名前を全員覚えるっていう。俺なんてまだ佐藤くんっていう笑ってくれる、俺がちょっと「おもろいこと言いました」っていう顔をしたら瞬間的に笑ってくれる人。佐藤くん。そしてサンナミくんなんてもうディレクターやけど。サンナミくんか、ミツハシか、ようわからんけど。とりあえず2人の名前も覚えられへん(笑)。それに比べて小栗旬さんはもう200名! メイクさんのおばちゃんに「普段、なんて呼ばれてるんですか?」みたいな。そんなこととかやってて。「うわっ、すごいな」と思って。面白かったです。

ただ、僕の中で『プロフェッショナル』、パッションをいただいたんすけど。唯一の不満というか、「ちょっとこれ、どうなん?」って思ったのがあれ、気になりませんでした? 一番最初に、役作りとか大河の主役に向けてこんな頑張り、あんな頑張り……っていうことで。「利き腕を変えた」っていうくだり。あれ、気になりませんでした? 俺ね、あれは和田ディレクター、失敗やと思う。ごめんなさいね。老婆心ながら言わせてもらうわ。和田ディレクター。あれ、失敗。絶対にあれ……俺以外にも言えへんかったやろうけど。みんな気になってて。だから、日本人のお侍さんをやるからって、小栗旬くん、元々左利きなんですよ。普段、実は。だからご飯を食べるのも左利きやし。なんかのCMで、チャーハン食べる時も左利きで美味しそうに食べるんですけど。

でも、お侍さんという役柄やし。やっぱり演じるという上で、日本人とってほぼ右利きやからっていうことで。なんかトレーニングをして、利き腕を変えるっていうのでバーンってやるから。「すごいな!」と思ったんすよ。ほんで、小栗くんが和田ディレクターに本音をしゃべるところはほぼほぼNHKとかの喫煙室で一対一になって初めてしゃべるんですよ。そのシーンがめちゃめちゃ面白いし、なんかもう素の小栗旬になってるんですよね。そこでタバコ、めちゃくちゃ吸うんですよ。それは全然いいんすよ。でも毎回、左手で吸うんですよ。あれ、気になったよね? 「えっ? 利き腕、変えてないやん」って思って。

いや、たしかに『鎌倉殿』はタバコは吸えへんけども。それを使うんやったら、利き腕を変えたっていうのも言わんでよくない? みたいな。俺、それすごい気になって。「あっ、また左手で吸った」みたいな。あと、芋焼酎らしき水割りを飲むの時も「あっ、左。左で持ってる!」とか。なんかそれがすごい気になって。最初の「ドーン! 利き腕を変えた」がもう振りになっていて。そればっかり、見てしまっている自分がいてるんですよ。

左手でタバコを吸う小栗旬が気になる

和田ディレクター! それか……まあ、これネタばらしになってあれやけど。それ、見てない方は見てほしいです。めちゃくちゃ面白いんですけど。ほんで一番最後、オチがあるんですよね。「プロフェッショナルとは?」ってなって。ほんでそれを、プレビューを実は小栗旬が見てたっていう。ちょっと小さな、言うたら編集室みたいなところで見てて。「ああ、そんな編集したか!」みたいな感じで。改めて「プロフェッショナルとは?」って答えるんですけど。「その前に、あの利き腕のくだり。あれ、俺、ずっと左手でタバコ吸ってるよね? あそこ頭、カットした方がいいんじゃない?」みたいな。そんなのがあればね、なんかすごいすっきりするんやけど。和田ディレクター! 老婆心ながら、老婆心ながらね。でも僕はそのパッション。小栗旬さんからパッション、受け継いだんで。

この『ホンモノラジオ』もこのゴールデンウィークから、新たに「パッション」っていう燃料をいただいて、ガンガン! ガンガンやっていきますんで、よろしくお願いします。一応、東野家と小栗旬の関係性だけは言っておきますけど。昔、うちの娘2人が小栗旬の大ファンだったんですよ。

ほんで、『やりにげコージー』かな? だから『花より男子』で小栗旬さんが好きだ、好きだっていう話になって。その話をちょっと、オープニングトークでしたんですよね。それをなんか、向こうのスタッフが見てくれたみたいで、ゲストにたしか小栗旬さんが来てくれたんですよ。で、ゲームして勝ったら小栗旬くんを僕、車で通勤してたから。乗せて、家に行って、娘と写真撮ってもらうみたいな権利をかけてやったんですよ。その写真、いまだにありますもん。

で、わざわざ来てくれて、写真撮って。ほんでその後、『花より男子』。松潤、出ていたじゃないですか。最終回の時に、山小屋か避難小屋で2人。井上真央さんと2人が一夜を共にする。避難して一夜を明かすんですよ。で、機動隊の人が言うたら、雪山とか遭難をした人を助けにくる人の役が僕やったんすよ。ほんで、それはなんでかっていうと「うちの家族が見てたんです」っていうことでTBSの人が「じゃあ、よかったら」って言って。俺、その『花より男子』のそのシーンだけ行って。

ほんで、子供たちに写真撮った後に「いや、こんな話も来てるねん」「ええっ、すごいじゃん!」ってなって。なぜか嫁が一番喜んで。東野家全員で東野幸治の楽屋に籠城して。出番を待って。出番が終わったら順番に松潤さんとか井上さんにお願いして写真を撮ってもらって。今でも飾ってますから。そういう意味で言うと、だからその次女のね、「パッションだよ、パッション!」ではないけど。小栗旬までつながってきまいたけども。

ただ唯一、その娘たちにいたいのは、それからもう早10年以上経ってますけど。小栗旬の名前、一切出てきませんから。家の中の話で。まあ勝手。女って(笑)。「あの芸能人、かっこええ」とか言うけどまあ、勝手! 1年、2年ですぐに変わっちゃいますから。はい。そんなわけでですね、この後もちょっと『DX』の話もしたいと思うんですけど。まずはでょっと曲の方に行きましょう。

<書き起こしおわり>

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