ハライチ岩井さんが2022年3月17日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で自身が幼稚園児の頃、母親がテレビのクイズ番組『100万円クイズハンター』に出場した際の思い出を話していました。
(岩井勇気)『クレヨンしんちゃん』の映画に出るじゃないですか。で、収録日の今日、公開アフレコをやってね。だから記事とか、結構出ているんだよね。
(澤部佑)もう出ていたね。
(岩井勇気)そしたら母親からLINEが来て。昔、俺らが子供の頃、昼の情報番組で『クレヨンしんちゃん』のことを扱っていて。昔、あったじゃん? 「『クレヨンしんちゃん』を子供に見せるのはどうなんだ?」みたいな感じの時に母親がね、FAXをその情報番組に送ったら、それが読まれたんだって。で、「どんなFAXを送ったの?」って聞いたら「子供は下品なものに興味があるものだし、年齢を重ねるとそういうのは恥ずかしいものだとわかるから、別に子供が真似をしても怒らない。子供に見せないのではなく、見た上でダメなことはダメと言えばいいわけだし……。『クレヨンしんちゃん』は元々、アクションという漫画雑誌で連載しているんだから、そもそも子供を対象としたものではない」みたいなことをズバッと言ったFAXを送って読まれたっていうのを聞いて、「ああ、やっぱり俺の母親なんだな」って(笑)。
(澤部佑)血だね。うん。ズバッと行くっていう。
(岩井勇気)俺は母親の子供なんだなって。で、「FAXが読まれたみたいなことを思い出したわ」みたいなLINEが来てね。
(澤部佑)それを思い出したんだ。息子が『クレヨンしんちゃん』の声優をやることで。
(岩井勇気)で、うちの母親ってテレビに参加するのが好きなんだなって思って。
(澤部佑)うんうん。たしかにね。送っているんだもんね。
(岩井勇気)それで俺が小5かな? 小学校5年生の時に母親が『筋肉番付』に応募して。俺、父親と一緒に1回、出たんだよ。
(澤部佑)あれ、母親が送ったの?
(岩井勇気)たぶんそうだと思う。
(澤部佑)あれ、当時ニュースだったんだから。俺らのクラスではやっぱり。「岩井が『筋肉番付』に出るらしいぞ?」って。
(岩井勇気)で、2人でやる企画で。リフティングでボールをつないでゴールまで行くみたいな感じで。父親がサッカーのコーチをやっていたから、2人で出てさ。で、その当時さ、電話が急にかかってきたんだよ。『筋肉番付』、TBSの番組から。それで、俺がその電話に出たんだよ。小5で。「ご両親の方、いらっしゃいますか?」みたいなことを言われて。で、ちょうどその時、いなかったんだよ。それで「いません」って言ったら「ああ、わかりました」って切られて。で、母親とかが帰ってきて「なんか『筋肉番付』から電話が来たんだけども。『ご両親いらっしゃいますか?』って言われて『いない』って答えたわ」っつったら「なにやってんのよ、あんた! もうそれ、かかってこないよ! せっかくのチャンスを……」って。でも、またかかってきて出ることになったんだけど。で、そういうのに参加していたなって思い出して。
(澤部佑)たしかに意外だったな。お母さんが送っていたのか、あれ。
(岩井勇気)で、これは俺、澤部にも言ってないと思うんだけども。俺がね、幼稚園の時に『100万円クイズハンター』っていうクイズ番組、わかる?
(澤部佑)ああ、昔のやつか。あったね!
(岩井勇気)ゴールデンハンマーとかさ。一般人の出れるクイズ番組で。4人で争うクイズ番組なの。それにね、うちの母親が出たんだよね。
(澤部佑)ええっ! えっ、俺らが幼稚園の時に?
(岩井勇気)幼稚園の時。『100万円クイズハンター』に。
(澤部佑)めちゃくちゃテレビ、好きじゃん。
『100万円クイズハンター』出場
(岩井勇気)で、母親がクイズ番組が好きで。それでなんか、特別編で。ペアで出るやつだったの。だからペアが4組で出るやつだったんだけど。なんか母親、ジャズダンスをやっていたんだけど。
(澤部佑)ジャズダンスやってたの? ええっ?
(岩井勇気)ジャズダンスしてたの。母親が。俺もレッスンの時、行かされていたりしたんだけども。ジャズダンスの仲間のノザワさんっていう人がいたんだけども。ノザワさんと出たんだよ。
(澤部佑)ノザワさん、知らないから。そんな強く言われても(笑)。
(岩井勇気)ノザワさんと出るってなって。観覧に行けるってなって。
(澤部佑)だから幼稚園ながらに岩井も覚えているんだ。「ああ、ママがテレビに出るんだ」って?
(岩井勇気)そう。で、番組の観覧。スタジオで見れるってなったんだけども。その日、妹が熱を出しちゃって。それで父親と俺と妹が行けないってなっちゃって。それで、俺は結果がどうなったかをわかってなかったの。そのクイズ番組の結果みたいな。で、あんまり知らされてなくて、自分も聞きもしなくて。子供だからわからないと思ったのかわかんないけども。で、そのままオンエアー日が来たんだよね。で、母親が出るからってテレビの前に……。
(澤部佑)すごいことだよな。そりゃあ。
(岩井勇気)すごいよね。で、『クイズハンター』が始まるわけよ。で、出場者が紹介されていくわけ。で、母親とノザワさんの番になって2人がバッと映ったら……ジャズダンスの格好をしているのよ(笑)。
(澤部佑)ジャズダンスの格好ってどんなの?
(岩井勇気)レオタードにテロテロのTシャツを着て。で、そのTシャツの下を結んでいるみたいなの、あるだろ? あの格好(笑)。
(澤部佑)ええっ、恥ずっ!
(岩井勇気)2人でジャズダンスの格好して出てるんだよ。
(澤部佑)ノリノリじゃんかよ!
(岩井勇気)そう。で、キャラクターをつけようとしたのかな? 「やってください」って言われたのかわかんないけども。
(澤部佑)ああ、でも言われている可能性もあるな。
(岩井勇気)で、「うわっ、すごい格好で出ている!」って思って。で、もう本当に始まって前半。うちの母親、クイズがすごいの。なんかバンバン早押しで答えていってさ。ノザワさんはそんな答えなかったんだけども。バンバン正解していって。そしたらあれね、正解するごとに商品がもらえるんだよね。で、いろんな地方の温泉旅行を3つぐらい、バーン!って獲得して。
(澤部佑)昔だから豪華なんだね。
(岩井勇気)豪華な温泉旅行を獲得してさ。もう回答席にその商品の金額が貯まっていくわけ。「現在、○円のものを獲得しています」みたいなのがバーッと出て、すごい額になっているわけ。で、そのうちに……だから結局3つぐらい温泉旅行があって。うち、その頃は貧乏だったから。本当に小さいアパートに住んでいてさ。そんな、温泉旅行なんて行ったことがなかったからさ。「うわっ、すげえ! 温泉旅行に行けるんだ!」みたいな感じでテンションが上ってね。そしたら母親がとにかく調子がよくて。また違うものとかもゲットしてて。
(澤部佑)すごいね!
(岩井勇気)その後半ですよ。ハンターチャンスっていうのが来るんだけども。それが何回か来るんだけども。そこではクイズに正解すると、他の人の商品が奪えるんだよね。そしたら、ことごとくハンターチャンスで他の回答者が正解していって、母親の商品が標的にされちゃって(笑)。
(澤部佑)切ない……。
(岩井勇気)で、旅行がどんどん取られちゃって。「うわーっ! うちの旅行が!」ってなりながら(笑)。
(澤部佑)「取らないでー!」って(笑)。
(岩井勇気)で、番組が終わる頃にはもう全部、旅行が取られちゃって。温泉旅行。で、残ったのは麦茶のパックと温泉の素だけだったんだよ(笑)。温泉旅行、取られちゃって(笑)。
(澤部佑)旅行が取られて?
(岩井勇気)温泉の素になっちゃった(笑)。「旅行が温泉の素になっちゃったー!」って……。
(澤部佑)幼稚園児ぐらいの歳でそれを見て……切なすぎるよ。
ハンターチャンスで豪華賞品を全て奪われる
(岩井勇気)麦茶のパック1年分と温泉の素になっちゃってさ。「ああ、温泉の素か……」って。で、本当に最後はなんとか、健康ランドの食事券10人分みたいなのをゲットして。
(澤部佑)まあまあ、温泉旅行よりは落ちるけども。
(岩井勇気)で、そのクイズ番組は終わったんだよ。それで商品をもらってきて。麦茶のパックとか、ジャズダンスの仲間にあげたりとかして。温泉の素もあげたりして。で、その健康ランドの食事券10人分で他の家族とかと一緒に、10人で健康ランドに行って。で、健康ランド、温泉旅行じゃないから泊まれないけども。友達とお風呂に入ってさ、それで本当にその時にはじめて食事券で豪華食事みたいなの。健康ランドのやつ。「すげえ! こんなの食ったことない!」ってなって。それで、サザエがあったの。
(澤部佑)ほう。結構すごいね。
(岩井勇気)で、母親に「これ、どうやって食べるの?」って聞いたら「サザエはね、こうやってクルクルって取り出して。この黒い部分を食べるのよ」って。母親も知らないから。で、黒い部分を食ったら「うわっ! なんだこれ、苦え!」ってなって(笑)。で、結局白い部分を食べるのが正解で。「嘘つくなよー!」ってなって(笑)。
(澤部佑)「これはクイズ、負けるわ」って(笑)。
(岩井勇気)それでまたお風呂に入ってって。で、みんな、ビールとか飲んでいたんだよね。そしたら一緒に行った友達の母親がね、お風呂から出てきたらその出てきた女湯の前でね、ぶっ倒れててね。飲みすぎて風呂に入ったから。
(澤部佑)危ないなー。張り切りすぎだろ、ちょっと(笑)。
(岩井勇気)それを鮮明に思い出したね(笑)。
(澤部佑)すごい思い出だな! よく黙ってたな、それ。
(岩井勇気)俺、思い出したんだよ。観覧には行ってないから。
(澤部佑)ああ、そうか。
(岩井勇気)なんかテレビの中の出来事みたいに思っちゃっていたんだね。
(澤部佑)なるほどね。それを母親の『クレヨンしんちゃん』の話から?
(岩井勇気)話から、思い出したね。「うわーっ! 温泉旅行に行けなくて、温泉の素になったやつだ」って。
(澤部佑)それもちょっと嫌な思い出としてあったのかな? 岩井少年の中では。
(岩井勇気)かもな。
(澤部佑)でも、楽しかったんでしょう?
(岩井勇気)楽しかったよ。最高だよ。温泉の素も気持ちよかったし(笑)。
(澤部佑)それもちゃんともらっていたのか。岩井家でもちゃんと入って。すごいな。お前の母親、勝負弱かったんだな。
(岩井勇気)ノザワさんが答えてなかったんだよ。
(澤部佑)ハンターチャンス? そこで答えないとダメなんだな。
(岩井勇気)そうなんだよ。いいものが全部取られちゃったんだよ。
(中略)
(澤部佑)結局、あれだもんな。『筋肉番付』のサッカーのやつも父親がミスして失敗したんだもんな?(笑)。
(岩井勇気)父親が……だからリフティングでパスを渡す時にね。
(澤部佑)ちょっと離れたところで2人でリフティングパスをしながら進んでいくみたいなね。
(岩井勇気)父親がね、うん。父親が少年団のコーチだったからね。だからナレーションで「父の面目丸つぶれ!」って言われていたよ。
『筋肉番付』で父親が失敗
(澤部佑)まあ、そうだけどさ。教育上、よろしくないよな。息子がさ、「お父さん、大したことないな」ってなっちゃうもんね。
(岩井勇気)ありましたね。
(澤部佑)うちは……出てはいないか。俺が芸人になってからかな。一緒に出るのとかだな。でも、はじめてかな? 親子漫才、ダウンタウンさんの。あったよね? 俺と母親が漫才するみたいな。それが終わってトーク部分で「お母さんもお笑い、好きなんですか? 息子さん、芸人で」みたいなそんな話で。「はい。でもダウンタウンさんみたいに人を傷つける笑いは嫌いです」みたいな。
(岩井勇気)言ってた!
(澤部佑)言ってたでしょ? ねえ。言ってたよね。マジで……マジであれ、怖かった! 「なんなんだ、この人!?」って。
(岩井勇気)なんか、母親が言っていたんだっけ? お前の母親って、空気読めない時、あるよな?
(澤部佑)フハハハハハハハハッ! いや、でもこれはあるね。ある。
(岩井勇気)なんか「今、言わない方がいいのに」っていうようなことを言うよな。
(澤部佑)本当に。まさに(笑)。
(岩井勇気)「言わない方がいいのに」っていうことを、わかってないよな。あんまりね。
(澤部佑)たまに、あったな。友達とかと遊んでいても、なんか入ってきちゃうの。ズカズカズカって。
(岩井勇気)この間の『相席食堂』にコンビで出た時も変なことを言っていたよな?
(澤部佑)びっくりしたね、あれね。
(岩井勇気)で、「15年の節目でどうですか?」みたいに聞かれて。「いや、なんかもう解散した方がいいとは思っていたんだけど……」みたいな(笑)。
(澤部佑)うちの父親はね、「絶対にこの2人でくだらない話をしているのが面白いから。続けていって……」みたいに言っていたのを母親が「ねえ。節目でもうそれぞれの道を歩んでいくのも私はいいと思っていて……」って。とんでもないことを(笑)。
(岩井勇気)なんであんなことを言うの? わけがわかんない。マジでいらないよな?
(澤部佑)あれはびっくりしたね。
(岩井勇気)父親がなんかちょっとフォローしていたんだよな。
(澤部佑)「いやいや、解散はダメだよ」って。
(岩井勇気)「2人でやった方が絶対にいいと思うよ」って言っていたのにさ。なんなの、お前のお母さん?(笑)。
(澤部佑)そう。だから思ったことを言っちゃうんだよね。「言わない方がいいんだよね」が言えないタイプ。それはつけられないタイプだからね。
(岩井勇気)怖いんだよ、お前のお母さん(笑)。
<書き起こしおわり>