菅田将暉 休日に1人きりでボウリングに行った話

松坂桃李「趣味垢」を「しゅみたく」と読んでいた話 菅田将暉のオールナイトニッポン

菅田将暉さんが2022年1月17日放送のニッポン放送『菅田将暉のオールナイトニッポン』の中で前週のラジオでリスナーから課せられた宿題をこなすため、休日に1人きりでボウリングに行って2ゲーム、投げてきた話をしていました。

(菅田将暉)っていうかさ、ボウリング、行ってきたよ。ええと……先週のこのラジオで、なんでやったっけ? なんかボウリングの話になって。で、俺が「何年もボウリングに行ってない」っていう話をしたら、(リスナーから)宿題にされて。だから、ボウリング行ってきたよ。「来週までにボウリング、行って来い」っていう、なんかそんな流れになり。で、ボウリングに行ってきましたよ。

マジで俺、20代を超えてから始めてちゃうかな? で、今日はこの後に松坂桃李が来るから、ここで話すね。ちょっとフリートークゾーンがないから。それで……そうや。「今、セリフを覚えるっていう期間じゃないから時間があんねん」みたいな言い方をしてしまったから、「菅田、時間あるんやろ? ドラマ『3年A組』の主演をやっている時に『テニプリ』全巻読んできたお前がセリフを入れんでいい日々なら、ボウリングぐらい行けるやろ?」っていう風にガンガンに詰められて。

で、実際にそれは時間があったか、なかったかって今、聞いてますか? あなたも性格が悪いですね。それは、ありましたよ。実際に、ありました。まあ、実際に休みの日があったんで「ここしかないな」っていうことで。で、前日は結構遅くまで仕事やったんですけども。まあ、休日、バッと昼過ぎぐらいに起きて。「ああ……行けるな……ああ、今日、行けるな……まあ、行くか!」って思って。

同居人の反応

(菅田将暉)いや、だからそれは言われましたよ。一緒に住んでいる方に。「なんで? なにをしに行くの?」って(笑)。休みだったんで。その、休みの日に……そりゃ、そう思うよね。休みの日にバッと起きて。で、チラッとリビングに行って水でも飲んで、そのまま歯を磨いて着替えて「じゃあ、ボウリング行ってくるわ」って。「へっ、ボウリング!? なんで?」っていう(笑)。いや、その「なんで?」って、そら説明も難しいやんか。だからそりゃ、そうも思うよねっていう。

「でもとりあえず、ボウリング行ってくるわ」っつって。もう、なんていうの? もう、あかんやん、この感じ? フハハハハハハハハッ! 冷え切っている会話やん、みたいな。一緒にいたくないみたいやん(笑)。もう、熟年やん(笑)。いや、そういうことじゃなくて。向こうも状況とか、知っているやろうから別にええねんけども……でもさ、よく許してくれるよね(笑)。休日にパッと起きて、1人でボウリングをしに行くっていう(笑)。

ホンマに……だって言うても忙しいから。なんだかんだで忙しかったから。うん。そら、セリフを覚えることはなくても、他にいろいろあるんですよね。もちろん。あるけど……だからせっかくの休みに1人でパッと起きて、すぐにボウリングに出かけるっていう(笑)。いや、本当に「なんで?」ってすごい言われたもんな。やっぱりな。

で、まあまあ、起きて「ボウリング行くか」っつって行って。もうやらな、しゃあないから。で、ボウリング場に行って、受付に行って。一発目、受付のその男性の店員さんと目があった瞬間のその「あっ」っていうリアクショを見ると、やっぱりこっちとしては「気づかれたかな?」ってわかるもんなんですよね。「あ、早いな」とは思いつつも……なるべく、今日は気づかれずに終わりたいのに、一発目で。「そうか……」って思いながらも。でも「ああ、すいません……」みたいな。

それで「お一人ですか?」「はい、1人です」ってなって。それでいろいろと決めたりしつつ、「じゃあ、表示する名前をこのシートに書いてください」って言われて。「そうか……1個、タスクがあったな」って思って。その、タスクでもなんでもないねんけどな。先週、なんでそうなったんやったっけ? ボウリングって、名前を書くでしょう? 誰々が投げているっていう名前をカタカナで表示するやつ、あるでしょう?

で、そこのボケの大喜利みたいな話になったんよね。それで、俺が普通にカタカナで「スダマサキ」って書いて、菅田将暉がボウリングをしていて。「ああ、本物や。ギャーッ!」みたいなのとか、話をしていて。その流れで、とはいえそこはマストのタスクではなかったんやけど。タケシとか、そんなんでええかなって思っていてんけど。先週、「俺がヤマザキケントっていう名前でボウリングをしていたら……」みたいな話になったんですよ。そこがバッとよぎって……「俺、ヤマザキケントで1人でボウリングをするべきか否か? 別にタケシでええやん? なんで俺、こんなことで悩んでるんや?」って思いながら。

でも、たぶんここでヤマザキケントにせんと、またやいやいやいやい言われたりするのもダルいし。で、ヤマザキケントにして(笑)。俺、めっちゃがんばったと思えへん? なに、この宿題? 休みの日に1人でヤマザキケントという名前でボウリングをするっていう宿題? フハハハハハハハハッ! だから、やってきたよ! ヤマザキケントっていう名前で。それでヤマザキケントって出して。さっき、完全に菅田将暉って気づかれた店員さんに対しても「ヤマザキケントでお願いします」って、もう完全にそんなん、あたおかやん?(笑)。心配されるわ、そんな。「ヤバい人、来た!」ってなるやん?

「えっ、あっ、ええっ? 顔、こっちの見間違ったんか? そうか、ヤマザキケントさんなんや。菅田さんかと思ったけどな……」みたいな。いや、どう思われたからは知らんけど。そこはスムーズやったからね。だから、ヤマザキケント名義がパンッて上のデジタル版のところに表示されるわけですよ(笑)。それで、両隣はファミリーやったんですけど、そこに挟まれる感じで、普通に端でもなく。で、靴を選んで、ボウリングの球を選んで。「13とか、14じゃないとナメられる」みたいな話もしたけど、もうこっちはそれどころやないし。

で、13とか14を持ったら、「これは無理や。俺の腕力やとこれは2投で終わる。これは素直に11で行こう」って思って。11の球を持っていって。で、もう若干こっちもパニックやないけども、気も動転しているし。「ホンマに1人で来たな」っていう、もう巻きたい巻きたい気持ちもあるから。その球を選んで持って、そのままシームレスに投げたんですよ。フハハハハハハハハッ! スパーン!って。9本。「おおーっ!」みたいな。でもさ、その時に気づいてんけども、パッと横を見たら、横はファミリーやったから。もう、楽しく家族でわいわいやっているわけ。スコアとかじゃなく。

もうガーターも潰して。ちっちゃい子供が5本指が入るボウリングの球でバーンって投げて両端にカンカンカンッ、ゴロゴロ、2本! キャキャキャッ、みたいな中でシームレスで(笑)。ボールを持ってスパーン、9本! みたいな。で、その後にちゃんとバーン、スペア! みたいな。俺も「おおーっ! スペア、取れた!」みたいな。なんかね、だからホンマにヤバい人に見えていたと思うで。いきなり、ファミリーの楽しい空気の中でガチでやりに来たやつみたいな。

で、次もバーンって投げて、また9。ほんで、またバーン、スペア。ほんで次、バーン、ストライクって。フハハハハハハハハッ! 「あれ? 俺、割と上手いんか?」って。ほんで、えらいもんで1ゲーム目、スコア156でした。あの、やっぱり1人っていうのは集中できるのかな? 俺も過去イチのスコアでした。156というスコアは。うん。なんか、その時の思ってんけど。ボウリングって自分のターンで投げて「ああ、ちょっと今、右手の人差し指のこのへん、強かったな」っていう修正を次、自分に回ってくる時まで覚えときつつも、楽しいし。会話の中でそれを忘れるじゃないですか。だからもう1回、同じ過ちを繰り返す、みたいな。

過去イチのスコア:156を記録

(菅田将暉)そんなのがあるねんけど、やっぱりそこは1人。すぐに順番が回ってくるから(笑)。すぐに調整がきくから、バンバンバンバン、ストライクも取れて。ちゃんと端に1本残っても、ちゃんと投げれる。1人ボウリング、なるほど、みたいな。で、結局1人でどんどんどんどん早いから、1ゲーム10分かからずよ(笑)。で、バーン!って終わって。「ああ、終わった」って思って。ほんで「まあ、もう1ゲームするか」って思って。もう1ゲーム、始めて。

で、それぐらいの時に気づいたんやけども。ずっと横にいる女子中学生の女の子が俺のレーンの上にあるデジタル板のヤマザキケントをずっと指差しながら、俺の方を見ているわけ(笑)。たしかになんか、指差してるなって思ったけども。「パラレル? えっ、ヤマザキケント? なんか、違う? うん?」みたいな(笑)。「見たことはある、見たことはある……違う」みたいな(笑)。「違う気がする。でも、そうかもしれない」って。ずっと指を差して。「ママ?」みたいな顔でずっとやっていて。

ほんで、こっちから仕掛けているし。「ちょっとそれ、指差すな」っていう気持ちもありつつも、ねえ。そんなの、俺が頭おかしいから。俺から仕掛けてるのに……いやー、でもまあ、それで2ゲーム目も滞りなくストライクを出し、151。平均153。アベレージ。ほんで、2ゲーム目を終わって「もう1ゲーム、どうしようかな?」って思いつつも、あのね、1人でやるともう汗だくなんですよ。2ゲームもやれば。で、なんならいまだに手首は痛いんよ。で、疲れたし。「もう無理や」ってなって。まだ来てすぐやけど、2ゲームやっているから。

ほんで、だから本当にあのタイム感よ。その20分を眺めていた家族の「コーヒー、飲みに来たん?」みたいな。時間をつぶすにしても短いし。ほんで「ヤマザキケント、1ゲーム目156、2ゲーム目151」っていう紙を店員さんに渡されて。「はい」ってお金を払って。で、そのまますぐに家に帰って。そしたら、案の定、うちにいる人から「もう帰ってきたの? えっ、もう!?」って(笑)。「まあまあまあ……せやねん。早かったわ」っていう(笑)。マジで何しに行ったんや?っていう。

「えっ、もう帰ってきたの?」

(菅田将暉)まあまあでも、今回の宿題として「ボウリングってどんなんやったっけ?」っていうところはやれてよかったですよ。あらためて競技としての楽しさっていうのも再確認したし。やっぱり隠れざる才能を……8年ぶりぐらいにやってアベレージ153は、どうですか? 割と、これは才能ありですね。だし、最近はもちろん無理やけども。昔やったら打ち上げとかね、それでみんなで行ったりとかもしたじゃないですか。だからなんかまた、そんなことをしたいなっていう。ボウリング大会みたいな響きが今はちょっと懐かしくも感じるので。そんな日がまた来るといいな、なんて思いました。あの、貴重な機会をいただき……フハハハハハハハハッ! 本当にレアな体験をさせていただき……(笑)。これ、京都人にイヤミの言い方(笑)。

「えらい本当、お世話になりまして。長々と……もう1杯、お茶いりますか?」っていうやつね(笑)。本当に貴重な機会をありがとうございました。

<書き起こしおわり>

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