吉田豪とカンケ 佐久間宣行を語る

吉田豪とカンケ 佐久間宣行を語る SHOWROOM

カンケさんと吉田豪さんが2022年10月25日配信のSHOWROOM『豪の部屋』で佐久間宣行さんについて話していました。

(吉田豪)基本、だから攻めたことをやってきた人なわけですよね。

(カンケ)まあ、そうですね。攻めてるチームが好きですね。やっぱり、面白いことをやろうっていう。オークラとやってきたことがそういうことなんで。佐久間とかもやっぱりそうだし。どうやったら面白くなるか?っていう。そこで手を緩めないんですよ。みんな。手をちょっと緩めたら楽なのになっていう時でも、絶対に緩めない。

(吉田豪)今、佐久間さんのことを「佐久間」って呼び捨てにする人も少ないですよね(笑)。

(カンケ)ああ、もう呼んじゃいけないね(笑)。佐久間さんがね。

(吉田豪)どうですか? 佐久間さんがちゃんと売れるようになったこととかは?

(カンケ)びっくりした。あそこまで……いや、だってさ、『ゴッドタン』とかで終わって飲みに行ったりして。よく、口癖まではいかないかもしれないけど、よく言っていたのがが「いやー、俺は本当に皆さんが有名になってくれれば、もうそれでいいんですよ」って。「お前が一番有名になったじゃん!」っていう(笑)。

(吉田豪)「お前が冠番組を持って」って(笑)。

(カンケ)でも、それはだからやっぱりああいう……佐久間も福島の田舎者だからさ。やっぱりそういう夢見ていた、ラジオにかじりついたりとかね、テレビでどうやってっていう夢がものすごい悶々と悶々とあったんだと思うんだよね。で、「いや、ディレクターをやっていてもダメだ。プロデューサーになろう」から始まって。それでああやってどんどんどんどん……でも、あの破竹の勢いでやっていったのを見て、痛快だよね。そんなに裏で饒舌にしゃべるようなタイプじゃないから。

(吉田豪)意外と聞き役に回ったりとかね。派手に笑ったりはするけどやるけども。

(カンケ)やるけども。そんな積極的にガーッて言うところもそんな見たことはないし。まあ裏が合ってるというか、むしろ裏っぽい人だったとは思うんだけども。最初は。でもやっぱりね、どんどんどんどん引っ張り出されて、あれよあれよという間に。で、その前例がないから、見ていて痛快で。「ラジオを始める」って聞いた時はやっぱり一番嬉しかったな。「すごいな!」って思って。だって今は割と、そういう前例ができたからやる人が多いかもしれないけど。

(吉田豪)裏方以前に、他局ですからね(笑)。

(カンケ)そう! これはすごいと思う。だから、俺の周りはね、本当にみんなすごい人たちで。ここ10何年で漏れなくみんな……。

(吉田豪)(コメントを読む)「佐久間さん、9時から裏でライブコマースの配信です」。そう。佐久間さんがすごいのは、このビジネスをちゃんと両立させていることで。スポンサー案件とかの扱いがうまいんですよ。やっぱり。ずっとやっているから。

スポンサー案件の扱いがうまい

(カンケ)ああ、そうだよね。たぶんそういうところが自分はうまいっていうか、たぶんそこそこ……。

(吉田豪)ただの演者だったら、そこまでそっちはケアできないですよ。

(カンケ)そうそう。だからディレクターからプロデューサーになったのも、そういう転換もそういうところだと思う。

(吉田豪)そうですね。どうやってマネタイズするか、みたいな発想がまずある人で。

(カンケ)そう。結局だって、そうでなければ、東京03を『ウレロ』に突っ込むこととかも……知ってる?

(吉田豪)なんですか?

(カンケ)結局、03ってやっぱり業界の中でも人気ナンバーワンと言ってもいいほど、みんなに「すげえ、すげえ!」って言われていて。芸人からも。

(吉田豪)単独の評価とかも高くて。

(カンケ)その評価も高かったし。でも、あいつらはやっぱり「テレビに出たくない」って。悟志なんかでは「単独だけでご飯を食べていきたい」なんて夢物語を言っていて。今、それが本当にできるようになっちゃったんだけど。それでやっぱり、なかなか局の上の人に話が通らなかったのよ。だけどオークラはやっぱり03を一番売りたかったから。

(吉田豪)「東京03のコント番組をどうやって成立させるか?」っていう。

(カンケ)そう。で、佐久間に相談して。佐久間がたしか『バカリとひとり』っていう企画書を作ったのかな? 要するに、もう売れていた劇団ひとりとバカリズムの番組と見せかけて、そこにレギュラーとして03を入れつつ、最後は徐々に徐々に変わっていって。実は03がみんなを回す番組っていう風に。

(吉田豪)バカリズムさん、劇団ひとりさん、ももクロとか、通りそうな人たちの名前を並べつつ。

(カンケ)そうそうそう。いや、すごいなって思うね。表に出たからタレントっていう部分もあるけど、やっぱりプロデューサーだと思う。すごい、全部考えていて。

(吉田豪)常に俯瞰で見てる感じですね。

(カンケ)そう。すごいと思うね。だから鼻が高いよ。オークラにしても、佐久間にしても、やっぱりそういう今までやってきたこととちょっと違うようなことをやる人たちと一緒に仕事をしたっていうのは、鼻が高いですよ。そういう奴らと一緒に仕事してのは面白そうだろう、みたいな感じは。

(吉田豪)早い段階でその人たちと巡り合って。

他の現場に行くと温度差を感じる

(カンケ)そうそうそう。その時は日常だからね。別にそれは。だけど他の現場に行ったりとかすると、やっぱり温度差っていうか。「ああ、そうか。ここでもうひとつ、詰めないんだ」とか「ああ、ここでOKなんだ」とか、そういうのはちょっと思ってしまうようなところもあるかな。

<書き起こしおわり>

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