萩本欽一とオードリー若林 台本のあるネタが退屈な話

萩本欽一とオードリー若林 台本のあるネタが退屈な話 キンワカ60分

萩本欽一さんとオードリー若林さんが2022年1月2日放送のニッポン放送『欽ちゃんとオードリー若林のキンワカ60分』の中でネタについてトーク。「台本のあるネタは退屈」という話をしていました。

(若林正恭)もうとにかくコント55号のネタが好きで。漫才をいろいろやってきたんですよ、我々も。オードリー……春日と。そしたらなんか、「台本通りにやるのが退屈だな」と思ってきた時期があって。それがだから2016年ぐらい。今から5年前ぐらいにインターネットでとにかく「面白いネタ、ないかな?」と思って見ていたら、みんな真面目。台本通りにやるから。なんか、楽しくなさそうだなと思って。

(萩本欽一)台本通りにやってるっていうのはもう、だいたい素人ですよ。あんなもの、台本を書いたらダメだよ。

(若林正恭)あれ、コント55号は僕、好きなネタがいっぱいあるんですよ。絵画の、カーテンでめくって二郎さんが裏で移動するやつとか。

(萩本欽一)よく見てるな。

(若林正恭)あのネタ……あれ、ちょうだい。あれ。

(萩本欽一)あれは……。

(若林正恭)あれ、勝手にやっていい? 単独ライブで。

(萩本欽一)あれはね、若林だけはやっていい。

(若林正恭)アハハハハハハハハッ! 本当に勝手にやろうかな?

(萩本欽一)大丈夫。

(若林正恭)台本はじゃあ、ある程度しか作ってないんですか?

(萩本欽一)ある程度もないっていうの。

台本は作らない

(若林正恭)じゃあ二郎さんと、あの焼きそばのやつとか?

(萩本欽一)あれも、そう。そういうのはね、もうなんか形があるから。だいたいコンビっていうのはね、打ち合わせをするから仲が悪くなるの。そんなもの、ないの。

(若林正恭)ああ、でもたしかに二郎さんと欽ちゃんの距離ってなんか絶妙に……ちょっと絶妙な距離に見えます。「すごい普段からしゃべってるな」っていう風には言えないですよね。

(萩本欽一)コンビって全部、喧嘩するから。まず、相手がわかんないのがいいから。

(若林正恭)相手がわかんないのがいい?

(萩本欽一)食事は一緒にしない。遊びは一緒に行かない。終わってからご意見を言わない。55号の夢は語らない。

(若林正恭)夢は語らない?

(萩本欽一)そう。自分1人で夢語れ。

(若林正恭)1人で夢語れ。へー! じゃあ55号で「これからこうしていこうか」とかしゃべったことは?

(萩本欽一)ないないない。

(若林正恭)ああ、親近感わくわ。俺もまともにしゃべんないですもん。春日と。

(萩本欽一)アハハハハハハハハッ!

(若林正恭)有効な答えが返ってこないから(笑)。

(萩本欽一)そうなんだよ。気を使うだろう? そういうことがね、「煮えきらないやつだな」っていうんで嫌いになるの。だから夫婦なんかもね、帰って来て「どうだったの?」とか話さない方がいいね。

(若林正恭)へー! じゃあテレビのお仕事が終わって家に帰ってきてから奥様としゃべったこと、ない?

(萩本欽一)奥さんとね……だいたい家、帰ってないもんね。

(若林正恭)家に帰ってなかったんですか?

(萩本欽一)帰らない。東京のお家にいたら奥さんが「この家、うるさすぎ」って言うのと、「家庭に仕事が入ってくる」っていう。夜になるとテレビ局のが来て打ち合わせしてるわけ。そうすると奥さんね、「居場所がない」っていうんで。「お願いだから、この家を出たい」って言うんで。田舎に行って、二宮へ行っちゃったから。後に亡くなって聞いたら……「俺のどこが好きで一緒になったの?」って亡くなる1年ぐらい前に言ったら、いきなり言われたね。「好きはないわね」って。軽く。

(若林正恭)うわっ! じゃあ今、バリバリでタレントやっていたら、めちゃめちゃ好感度低いですよ、欽ちゃん。「奥さんと一緒に住んでいない」なんて言って、テレビの仕事ばっかりやってたら。

(萩本欽一)ところがね、じっと考えてね。「好きで一緒になったっていうより、ずっとファンだった」って。

(若林正恭)欽ちゃんのファンだったんだ。ずっと。

(萩本欽一)そう。

(若林正恭)素敵だな、それはそれで!

(萩本欽一)それで「帰っておいでよ」も言わずに、ひたすら黙って見続けたっていう。

(若林正恭)うわっ! 素敵な話! オンエアしたくない! オンエアは「一緒に住んでない」ってところまで(笑)。かっこいい!

ずっと欽ちゃんのファンだった

(萩本欽一)だからむしろ帰ってきて、子供と遊びに行ったら「子供と付き合いするなんて……仕事で夢中で家庭などを思い出な。そのぐらい、とことんやってる欽ちゃんが好きなの」って。

(若林正恭)好きなんだ。仕事をしているプロの欽ちゃんが。

(萩本欽一)ですから、ほとんど帰ってない。

(若林正恭)へー! 今は聞かない話ですよ。

(萩本欽一)仕事してて家庭を思い出したこと、ない。

(若林正恭)アハハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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