ナイツ塙さんが2021年12月20日放送のニッポン放送『ナイツ ザ・ラジオショー』の中で審査員を務めたM-1グランプリ2021の決勝戦を振り返り。漫才協会の仲間、錦鯉の優勝を祝福していました。
?M-1グランプリ2021王者 #錦鯉?の優勝記者会見動画を公開いたしました?
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— M-1グランプリ (@M1GRANDPRIX) December 19, 2021
(土屋伸之)時刻はお昼の1時になりました。改めましてこんにちは。ナイツの土屋伸之です。
(塙宣之)そこはやっぱり……「こーんにーちはー!」でやってくださいよ?
(土屋伸之)本当に「こんにちは」の時間ですからね。「『こんばんは』だよ」じゃないですけどね。
(塙宣之)時間しかないんですから。
(土屋伸之)錦鯉さん優勝。ねえ。おめでとうございます。
(塙宣之)「こんばんは」ってね。対オール巨人対策もバッチリな錦鯉でしたけどね。「こんばんは」に変えてくるっていうね。
(土屋伸之)審査員、お疲れ様でした。
(平野ノラ)お疲れさまでした。本当に。
(塙宣之)ノラちゃんも昨日は?
(平野ノラ)見ました。もう本当に固唾を飲んで見てましたよ。本当によかったですね。
(塙宣之)錦鯉がね、素晴らしかったですよ。全員、なんか面白かったしな。今年はすごかったね。
(平野ノラ)すごかったですね。
(塙宣之)やっぱり錦鯉がさ、なんかずっと家に帰ってる途中に「あれ、なんでやっぱり面白いんだろうな?」と思って、ずっと考えてたんだけど。まさのりさんのあの声のデカさがさ、なんか野々村竜太郎みたいだなって思って。
(土屋・平野)フハハハハハハハハッ!
長谷川まさのり=野々村竜太郎
(塙宣之)人が笑う声のデカさってあるじゃん? 「いっしょうけんめい、やってきたのにぃぃぃぃー! ああああぁぁーー!」って。あれとなんかかぶっちゃっているんだよね。あれ、カツラを取った野々村竜太郎なんじゃないかなと思ってさ。「カツラ」って言うとまた怒られるけども。あれ、野々村竜太郎さんじゃないですか? もしかしたら。
(土屋伸之)笑うしかなくなってくるんだね。あそこまで突き抜けるとね。
(塙宣之)いや、思ったよ。声の声量とか、似ていない? 猿を捕まえている時のまさのりさんと。
(平野ノラ)「聞かなきゃ」っていう気持ちになりますもんね。
(土屋伸之)最高だったな。もう、腹がよじれたな(笑)。
(塙宣之)腹、よじれるよな?(笑)。「ナントカーッ!」とかさ(笑)。
(土屋伸之)あんなの、我慢ができないよ(笑)。超面白いじゃん。
(塙宣之)いや、みんな超笑っていたよ。お客さんも審査員も。超笑っていたからね。みんな、超笑っていたね。オズワルドも超笑ったし。
(土屋伸之)これまでで一番ハマって、もう腹ちぎれるぐらい笑ったかもしれない。初めて見た時ぐらいの衝撃をまた……。
(平野ノラ)そう。初めて見た時の、あの衝撃の1本目が蘇ってきましたよね。
(土屋伸之)蘇ってきたよね。錦鯉を初めて見た時のね。面白かったもんね。
(塙宣之)去年もね、面白かったんだけど。たしかにちょっとパチンコっていうのがね、なんかわかりづらかったのかもしれないんだけど。でも、錦鯉ってはじめの2分、ちょっと重かったよね? 俺、ちょっとハラハラしてたの。で、たぶん他の審査員の人はどうか、わかんないんだけど。やっぱり一応4分っていうルールだから。始まってモニターに時間が出てるから。ちゃんと「○秒」って書いてあって。「何分なのかな?」って計ってやってたのね。で、はじめの2分が経ってもちょっと重くて。「怖っ!」って思ったんだけど。その後の2分がヤバかったんだよね。もう、ヤバかった。全然、途中から……。
(土屋伸之)あれでしょう? 「水あめ、田んぼの味」あたりからでしょう?
(塙宣之)あそこらへんからもう、乗ってきてさ。あれで2本目ももう、やりやすかったというか。やっぱり1本目のあそこがね。ただ、逆にオズワルドが2本目のはじめから最後まで、「うわっ、もっと来い、来い」って思ってたけどちょっと……3分経過しても「あれ? まだ来ないな?」って感じだったね。
(土屋伸之)1本目がよすぎてね。
(塙宣之)だからインディアンスは逆に2本目は3分10秒ぐらいだったんだよ。短かったの。俺、書いていて。だからやっぱり勢いで押し切って、そのまま行っちゃうっていう作戦だったんだろうなって思うけど。で、ハライチは長かった。
(土屋伸之)ああ、決勝も長かった?
(塙宣之)俺、見てたから。全部、時間を書いていたけども。ハライチは5分ぐらいやっていたから。岩井の悪いところね(笑)。
(土屋伸之)普段の営業とか行っていても、ハライチはめちゃくちゃ長い時、あるからね。
(塙宣之)だからナイツ独演会のゲストに来た時に、もうわけが分かんない長さでやっていたじゃん? あいつら。それをM-1であいつ、やろうとしたんじゃないかと思ってハラハラしていたよ。5分でよく止まった方だと思うよ。あれ、タイムが出ないからさ、みんなわからないんだけどさ。
(土屋伸之)でも、出し切ったんじゃないですか?
(塙宣之)いや、ハライチもよかったよ。一番かっこいいじゃないですか。予選でちゃんとしたわかりやすいやつをやって、決勝でやりたいことをやる。それで散っていくっていうね。ナイツの逆のパターンね。
(土屋伸之)フフフ、やれずに散っていったっていうね(笑)。
(塙宣之)敗者復活でやりたいことをやっちゃって。それで散っちゃったっていうナイツパターン(笑)。
(土屋伸之)なんで敗者復活でやりたいことをやっちゃうのよ(笑)。それで国民投票、ネットのがね、全部歌だったからカットになっちゃったっていうね、2015年の敗者復活があったけども。
(平野ノラ)でもハライチの岩井さんの最後の「楽しかった。ありがとう、M-1」って言ったの、かっこよかったですね。
(塙宣之)あれもなんか、1周してっていうかさ。なんかああいう言葉になったんだろうね。そこの部分も笑っちゃうよね、みんな。なんか、あそこ大喜利大会でさ。はらちゃんのビートたけしの滑りよう、なかったよ。本当に(笑)。
(土屋伸之)みんな、ちょっと小道具とか持ってきすぎじゃない?(笑)。
(塙宣之)俺たちがM-1に出た時、あんな空気中なかったからね。結構ピリピリで、あそこも本当に……「また来年、お願いします!」っていう感じだったけど。
(土屋伸之)もう今はすっかり……なんかだからランジャタイとか真空ジェシカとかが行ってくれて、M-1っていうお題の中で存分に発揮できてましたよね。楽しそうだったけど。
(平野ノラ)そうですね。国崎さんも本当に。
(土屋伸之)敗者コメント用の小道具ってことはもう、負けるのを前提で持ってるわけだからね(笑)。
(塙宣之)巨人師匠でしょう?(笑)。
(平野ノラ)でも、楽しそうでしたよね。やっぱりランジャタイさんをテレビで見れるっていうのはやっぱり嬉しいですよ。本当に。
(塙宣之)順番だね。やっぱりどの東京のライブでだって、モグライダー、ランジャタイっていう香盤はないからね。あの1、2番は……もう助っ人外国人を1、2番に置いているプロ野球チーム、ないでしょう? だから、あれはやっぱりちょっとモグライダーは……でも、過去最高得点だったんだって。
(土屋伸之)トップバッターでね。
(塙宣之)しかも、その前まで俺たちだったんだって。ナイツだったんだって。
(土屋伸之)トップの最高得点が?
(塙宣之)それがモグライダーが抜いてくれたのよ。
(土屋伸之)またマセキが。
(塙宣之)モグライダー、よかったよね。
(平野ノラ)よかったですよ。
ナイツの記録を更新したモグライダー
(塙宣之)なんかさ、ちょっと空気が重くなったじゃん? なんかオープニングの感じがさ、いつもと違ったじゃん? なんとなく、聞いてたんだけど。なんか、審査員全員がよくわかんなくて。「なに、これ? どこに立てばいいの?」みたいな。すげえ恥ずかしくて。それでバンッて幕がおりてすげえ恥ずかしくて。で、真ん中に志らく師匠がいて、全員が志らく一門みたいになっちゃっていて。
(土屋伸之)1人、着物でね(笑)。
(塙宣之)志らくアベンジャーズ(笑)。志らく師匠が一番恥ずかしかってたけどね。「僕、センターでいいんですか?」って。それで始まって、なんかちょっといつもと違うから。お客さんの感じもあれだったけど。でもあそこから初めて客席の人をちょっと見たけど。もうなんか、やっぱりいいね。あの配置とかさ、バランス。全員、モデルの若い女の子とかじゃなくて。『歌ネタ王決定戦』とは全然違いますよ。
(土屋伸之)見栄えなんかもう関係ないから。やっぱりもう、とにかくウケる舞台を作るっていう。
(塙宣之)どこかの事務所に入ってるきれいな女の人たちだけどか……。
(土屋伸之)そんなネタ番組もありますけどね。
(塙宣之)全然違うもんね。
(平野ノラ)年齢層もばらけて。
(塙宣之)男子もねいっぱいいて、女子もいっぱいいて、みたいなさ。それで、ちょっと重かったね。はじめは。
(土屋伸之)やっぱり毎年、トップバッターはね。緊張感があるから。お客さんも緊張してますよね。その中でやるのって本当に大変だと思うんですよね。
(塙宣之)モグライダーも、わからないけどね。なんかもし恨むとしたら、阿部詩ちゃんを恨むしかないんでしょうね。
(土屋伸之)いやいや、そうなっちゃうとさ、もう笑神籤を引いてくれる人がいなくなっちゃうから。
(塙宣之)ともしげ、バカだからなんか柔道とかでかかっていきそう。阿部詩ちゃんに。
(土屋伸之)勝負を挑んで?
(塙宣之)「なんで1番を引いたんすか!」っつって。ともしげ。
(土屋伸之)バカすぎるでしょう(笑)。でもモグライダーはまだ、何回か出れるでしょう?
(塙宣之)だから終わった後に本人たちに言ったんだけど。「逆にさ、2回やらなかったからよかったかもしれないね。1回で終わったから。2回やって、飽きられちゃうというか、消費するよりは絶対まだ1本で……まだいっぱいあのパターンあるからね」って。
(土屋伸之)チャンスが。だって今回のあの最終決戦の3組ともがそうだもんね。過去にM-1に出てて1本で終わっている人たちだもんね。
(塙宣之)本当にそう。あれ、3組とも最終決済がはじめてらしいよ。
(土屋伸之)だからうちらが3年連続で出た時は3位、4位、6位ってさ、どんどん下がっていったじゃん? 順番とかもあるけど。やっぱり1発目の時が一番驚いて、点数も高かった部分があるけど。今はなんかみんな、マヂカルラブリーもね、何回目かの挑戦で優勝したし。錦鯉も、みんなそうで。どんどん順位が上がっていくのがすごいね。
(塙宣之)やっぱり知名度が上がる方がウケやすいっていうのが1個、あるのかもしれないね。
(土屋伸之)さらにネタ進化してきてるっていうことだもんね。
(塙宣之)だから来年以降もすごい戦いになるだろうね。たぶん。ただ、これがムズいのがさ、それで「絶対、行くだろう」っていう見取り図が落ちたりするわけで。敗者復活でも意外と4位とかだったから。あのももの子、いいね。
(土屋伸之)せめる。とまもる。
(塙宣之)まもる。がいいね。まもる。のコメント、いいね。「来年、優勝します」みたいな。あいつ、メイク室で一緒になった時に俺、マジでボクサーのやつだと思っていてさ。何年か前に井上尚弥とかいたからさ。笑神籤の時に。「あれ? なんか阿部詩さんのお付きの人かな?」ぐらいの。で、あんまり向こうも挨拶をしないようにしてるのか、ちょっとあんまり挨拶もできなくて。「あれ? たぶんもものやつだよな? なんだっけ、こいつ?」みたいになってさ。そしたら、やっぱりそういうネタだったじゃん? 「ボクシングのベルトやろ」みたいなさ。だんだんそれが合ってる顔のやつになってきてるからさ。あれも、いいね。もも。
(平野ノラ)派生しやすいですよね。番組、バラエティとかにいても、いろんな人に対して。
(塙宣之)なんか予選が素晴らしかったんだろうね。出てる人たちが本当に……ロングコートダディもむちゃくちゃ面白かったし。「お前は肉うどん」って(笑)。
(土屋伸之)2回目の肉うどんの時なんかもうすごい風力が吹きましたね。
(塙宣之)面白かったよ! いいお客さんだったんだろうな。
ロングコートダディの「生まれ変わり」
(土屋伸之)あれ、だからその後のGyaOの配信の方でちょっとだけ話をしてたけど。あの兎くんっていう子の生まれ変わりたいものが本当にワニだったんだって(笑)。
(塙宣之)だから面白いんだよ。
(土屋伸之)本当に生まれ変わりたいものが。だからその相方、堂前くんが兎に聞いたんだって。「生まれ変わりたいもの、ある?」って聞いて「ワニ」っていう。そのワニっていうのだけもらって、そこからあのネタを作ったんだって。
(塙宣之)今年のM-1、全部動物のお題で作らないといけないの? 猿とかワニとか(笑)。そういう裏テーマがあったのかな? 錦鯉さんは猿で。ああ、そうなんだ。
(土屋伸之)すごくない? ワニから作ったっていうのがさ。なんかあのストーリーのためにワニにしたのかなと思ったけど、違うんだよね。
(塙宣之)「ワニになりたい」っていうね。
(土屋伸之)そう。それで本当に名前が兎だからわけが分かんないけど。兎がワニになりたいらしいんだけども。
(塙宣之)だって変だもんね。わけが分かんなかったもんな。もう1本、見たかったんだよ。だからロングコートダディは。その、もう1本見たい人と、すごく面白かったけどもう1本見ても同じだろうなっていう人と、いるんだけども。ロングコートダディは何をやるのか、もう1回見たかったんだよ。どんなネタをやるんだろう?っていう。
(土屋伸之)惜しかったよね。4位だったからね。
(塙宣之)インディアンスと同じ点数にしたんだけど。インディアンスはやっぱり一番上手いんだけど。「インディアンスは1本でいいかな」と思っちゃったんだよね。
(土屋伸之)まあ、今までも見てきたしね。M-1決勝とかで。
(塙宣之)もう4本ぐらい見てるし。
(土屋伸之)それで今までで一番仕上がってるのもよくわかりましたけどね。
(塙宣之)あれ、すごかったね。めちゃくちゃテンポ早かったね。あれ、あのテンポは無理だよね。
(土屋伸之)あれはもうだって、人間の運動神経を超えてると思うよ。
(平野ノラ)すごいですね。なにかの能力があるんですね。
(土屋伸之)もうなんか、アスリートとして仕上がり切ってるよね。
(塙宣之)あれはやっぱり上沼さんも大絶賛してたけど。ちょっとあれは真似できないね。インディアンスは。
(土屋伸之)あの人たちがさ、40とか50になってどんどん上手くなっていくのかな?
(塙宣之)どんどんうまくなってきてるしね。インディアンスって。
(土屋伸之)恐ろしいよね。そう考えると。
(塙宣之)そうだね。やっぱりM-1の4分の早さなのか、普段の劇場はどういう風にやってるのかはちょっとわかんないんだけどね。なんか、すげえちゃんとした漫才師がいることがやっぱりいいよね。吉本にとってね。インディアンスとかがいることがね。だからそういう、なんだろう? スピードワゴン小沢さんが今日、来るじゃない? 小沢さんもよく言うんだけど。やっぱり空手の型と組み手とが同じところに混ざっている大会だから。型の部分だったらたぶんインディアンスはもう100点なんだよ。だからもう、パンパンパンパンパンパンパンパンッ!っていう芸じゃない? それをなんかたぶん、この後に小沢さんも言うと思うんだけど。そこはすごいなって思ったしね。ノラちゃん、ランジャタイは何点なの?
(平野ノラ)ランジャタイさんですか? でも本当にあの芸をやっぱり変わらず……中野小劇場から見ていた時と変わらず、ずっと同じスタイルを貫き通してるっていう。
(塙宣之)中野芸能小劇場の時からあれ、やってるんだ(笑)。
(平野ノラ)ああいう感じをずっとあの2人は……。
(塙宣之)でも、面白いってわかっていたし、よかったよね。