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町山智浩『Our Friend/アワー・フレンド』を紹介する

町山智浩『Our Friend/アワー・フレンド』を紹介する たまむすび
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町山智浩さんが2021年10月12日放送のTBSラジオ『たまむすび』の中で韓国映画『ビースト』を紹介していました。

(町山智浩)『Our Friend/アワー・フレンド』っていうね、「僕らの友達」っていうタイトルの映画で。これは実話なんですね。これね、アメリカの映画で。アメリカ南部で新聞記者がいまして。これ、ケイシー・アフレックっていう俳優さんが演じているんですが。その人が書いた記事が注目されて、アメリカの田舎で書いていたライターがメインのジャーナリストとなって海外に取材に行ったりして、どんどん売れっ子になっていくんですよ。

ところが、彼が売れっ子になってるうちに、その家にいた奥さんが乳ガンになってしまって。これ。ダコタ・ジョンソンさんという女優が演じていますけども。もう既に見つかった時には末期ガンで、「あと2年の命だ」って宣告されるんですよ。で、またこの旦那の方はずっと外を駆けずり回って取材してた人でですね、それで奥さんのことをちゃんと見てなかったんですね。

で、奥さんの方も自分がもうすぐ死んじゃうっていうことを知って、2人とも精神的に崩壊していくんですよ。で、もうイライラしたり、泣いたりして、ボロボロになっていくんですけれども。しかも、子供が2人、いるんですね。まだちっちゃい子が。で、この2人を助けてくれるのが、この夫婦の共通の友人でデインという男なんですね。それはジェイソン・シーゲルというコメディアン系の人が演じているんですけども。

で、このデインが仕事がない人なんで、家に食事付きの住み込みをしてもらって、家事とか子供の面倒とかを見てもらって。まあ末期ガンの奥さんの面倒もみて。そうやってやってくれるという話で。その『Our Friend/アワー・フレンド』……「僕らの友達」っていうタイトルはこのデインのことを意味してるんですよ。

すごくいい人、デイン

でね、このデインという人がものすごくいい人なんですよ。とにかく徹底的にこの家族に尽くすんですよ。子供にも優しいし、奥さんも慰めるしね。で、もう旦那がとにかくパニックを起こして、あんまりちゃんとできないし。夫婦2人とも互いに怒ったり、イライラしてね。そうなっている中で、常にこのデインという男はまあジョークを言って。みんなを笑わせて、ふざけながらみんなの心を救っていくという、これは本当にあった話なんですね。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、これね、このデインという人はね、仕事がなにもダメなんですよ。無職で。いい歳で、もう40を過ぎてるんですけど、彼女もできなくて。稼ぎがないっていうのもあってね。で、もう何をやってもうまくいかないんですよ。で、このジャーナリストの方は彼のことをちょっとバカにしたりするんですよ。

(赤江珠緒)友達だけど。

(町山智浩)そう。友達だけど。「なにをやってもうまくいかないな。もうちょっと頑張ったらどう? なんでできないのかね?」みたいなことを言っちゃったりするんですけど。まあひどいんですけどね。でもね、ひたすらこのデインっていう人はいい人で。これ、ジェイソン・シーゲルっていう俳優はね、同じような役を他の映画でもやってる人でね。『40男のバージンロード』っていう映画では、仕事はできるんだけれども友達が誰もいない不動産屋の主人公の友達になってくれる人を演じていて。そっちでもね、全然生活が全くダメなんだけど、友達としては最高っていう役を演じてるんですよ。

同じなんですけど。ほとんど役が。で、これがね、一体何を言ってるか?っていうと、この人、デインさんは仕事はできないんですけど、人としては最高で友達としては最高なんですよ。優しくて。でも、人間にとって大事なのは一体何なのか?ってことですね。仕事ができればいいのか? 金を稼げればいいのか? そうじゃないんじゃないか?っていうことを問いかけてくる映画がこの『Our Friend/アワー・フレンド』なんですよ。

(赤江珠緒)これも見たいな。

(町山智浩)これもね、非常に素晴らしい映画でした。

『Our Friend/アワー・フレンド』予告

<書き起こしおわり>

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