町山智浩『ファントム・オブ・ジ・オープン(原題)』を語る

町山智浩『ファントム・オブ・ジ・オープン(原題)』を語る たまむすび

町山智浩さんが2022年7月19日放送のTBSラジオ『たまむすび』で映画『ファントム・オブ・ジ・オープン(原題)』を紹介していました。

(町山智浩)今日、ご紹介する映画はですね、『ファントム・オブ・ジ・オープン(The Phantom of the Open)』というタイトルの映画です。これね、「ジ・オープン」っていうのは「全英オープン」というゴルフの大会のことです。これ、この間、やってましたね? で、「ファントム」とは「幽霊」ですね。これ、タイトルは『ファントム・オブ・ジ・オペラ(オペラ座の怪人)』のパロディになっていて。「全英オープン出てきた幽霊」っていう話なんですよ。

(赤江珠緒)ああ、なるほど。

(町山智浩)でもこれね、実話です。これはですね、すごい奇妙な話で。1976年に全英オープン……だからゴルフの最高峰の世界ですよ。それにモーリス・フリッツクロフトという人が出場したんですね。そしたらその人、スコアがボロボロだったんですよ。で、あまりにもひどいんで。それこそ実際のパー……だからゴルフって規定の打つ数があるわけですよね。それプラス100ぐらい打ってるわけですよ。

(赤江珠緒)うわっ、それはひどいね。

(町山智浩)あまりにもすごいんで、「えっ、なんででもこんな人が?」って。要するに、全英オープンって言われてますけど、正式タイトルは「オープン・チャンピオンシップ」なんでチャンピオンが来るものなんですよね。

(山里亮太)そうですよね。選ばれし者しか出れないっていう。

(町山智浩)「選手権」ですから。ねえ。で、「なんでそんな人が来たんだ?」と思って聞いてみたわけですよ。ジャーナリストがね。「今回のラウンドはなんか大変だったみたいですけど、どうしたんですか?」って聞いたら「ラウンド? ああ、初めてだから」って答えたんですよ。このモーリス・フリッツクロフトという人は、生まれて初めてラウンドを回ったのが全英オープンだったという。

(赤江珠緒)えっ、そんなことが、ある? しかも1976年ってもう私が生まれている年だし。そんな前じゃないんですけど。

(町山智浩)で、「どうしてそんなことになったのか?」っていうのがこの映画なんですね。で、主演はですねマーク・ライランスっていう、この俳優さんは結構いろんな映画に出てるんで。『ドント・ルック・アップ』とか、いろんなのに出てるんで、ご存知だと思うんですが。アカデミー賞も取ってますね。『ブリッジ・オブ・スパイ』で。で、その奥さん役がですね、サリー・ホーキンスという、この人も『シェイプ・オブ・ウォーター』っていう映画で非常に有名になった女優さんで。この夫婦の話なんですけれども。

で、なんでこの人が出ちゃったかというと、この人は元々、ゴルフをやったことがなくて。ずっと真面目に働いた港湾労働者の人なんですね。造船所で働いていた人なんですよ。で、貨物船じゃなくて、なんていうかクレーンを動かす仕事、クレーンの作業員だったんですね。で、ずっと働いてきて、イギリスの比較的貧しい労働者として50近くまで働いてきて。

子供も大きくなって、大人になったんで、奥さんが「私のためにこんなに働いてきてくれて、本当に申し訳なかったと。あなたは昔、私と結婚する時に『シャンパンとキャビアと世界旅行を私にくれる』って言ったんだけれども、忙しくて貧しくて、そんなことできなかったでしょう? 私は恨んでないけれども、あなたはずっと家族を支えてくれたから、これから何でも好きなことをしていいのよ」って言われたんですよ。この旦那さん、フリッツクロフトさんが。

そしたら、ずっと一生懸命働いてきたんで、何をやったらいいかがわかんなくなっちゃったんですね。夢がないんですよ。で、夜中にテレビを見てたら、ゴルフをやってるんですね。彼、やったことないんですよ。でも、「これだ!」と思ったんですよ。この人は。

(山里亮太)やってみようと。

(町山智浩)46で「やってみよう!」ってなって。で、ゴルフを始めて。それでも「始める」って言っても、ゴルフってお金がかかるんですよね。まずクラブを買わなきゃなんないですよね。それから、会員になるのが大変じゃないですか。ゴルフ場に入るのに。

(山里亮太)ああ、会員権ね。高いんですよね、あれ。

(町山智浩)高いでしょう? あと、紹介が必要なんですよね。

(赤江珠緒)ああ、そうか。

(町山智浩)非常に、なんていうか貴族的なね、いやらしい世界になってるわけですよ。だから、彼は入れないんですよ。貧しい労働者だったんでね。で、しょうがないから普通の原っぱとか、海辺の砂浜とかで練習するんですよ。コーチなしなんですよ。

(山里亮太)もう、我流で。

(町山智浩)そう。本は読んだみたいですけどね。だから誰もフォームも直さないし。なんていうか、コースを切っていくストラテジー(戦略)も何もわからないんですよ。どこでどのクラブを使うかもわからないんですよ。

(山里亮太)ああ、そうか。

(町山智浩)誰も教えてくれないから。ところが、一番のトップなものは全英オープンで。「オープン」って言うから、この人は「この大会はオープンなんだ」と思ったんですよ。

(山里亮太)知らないがゆえにね。「誰でもいいよ」っていうものだと。

(町山智浩)そう(笑)。「誰でもいい」っていうんだったら、行っていいんじゃないの?って。

(赤江珠緒)まあ、たしかに「オープン」っていう名前はついてますね(笑)。

「全英オープン」にエントリー

(町山智浩)タイトルが「オープン」だからオープンなんでしょうっていう。で、この人、申込書を書いたんですね。で、その申込書の中には「ハンデ」って書いてあるんですよ。まあ、要するにパーよりも何回多く打っちゃうかっていうことですけども。それってずっとやってないと、出ないわけですよ。ハンデっていう数値が。でも、彼は1回もラウンドを回ったことがないんですよ。だからハンデがわからないから、書けないんですよ。で、アマチュアの場合はハンデを書くんですけど、プロのところにはハンデの欄がないんですね。だからハンデを書かない場合はプロの欄しか残ってないんですよ。チェックマークをつけるところは。だから、この人はプロのところにチェックしたんですよ。

(山里亮太)えっ、でもプロではないことはわかったんじゃないですか?

(町山智浩)たぶんね、それもだから「仕事がある」っていうことで「無職ではない」っていう意味でプロのところをチェックしたみたいなんですけど(笑)。

(山里亮太)ああ、ゴルフのプロじゃなくて。

(赤江珠緒)「自分は無職ではない」という意味で。何かしらプロであると。

(町山智浩)何かしらプロだと。どういう意味かはわからないけど、プロのところにチェックしてね。で、申し込んだら通っちゃったんですよ。で、ちゃんと招待されて全英オープンを回ったんですけども。まず、行ったら行ったで一番の問題があって。最初に、ウッドがないんですよ。要するに、クラブをフルセット揃えてないんですよ。お金がないからね。

(赤江珠緒)じゃあ、アイアンしかないってこと?

(町山智浩)アイアンで刻んでいくんですよ。もういきなり最初から。「どうなってんの、これ?」っていうだけじゃなくて、他の選手たちは彼がものすごく時間がかかるから、すごい大変になっちゃうのね。

(赤江珠緒)そうですよね。しかも、みんなうまい人たちの中で。そんな初めて回る人が一緒に?

(町山智浩)そうなんですよ。あとね、パターもやったことないんですよ。だって公園の芝生とかでしか、やったことがないんだもん。で、大変なことになっちゃうんですけども。もう、会場にいるお客さんたちは「ちょっとすごいことになったぞ!」って、めちゃくちゃ盛り上がっていくんですよ。

(山里亮太)ああ、盛り上がるんだ。なんか、「邪魔だな」とかじゃないんだ。

(町山智浩)盛り上がるんですよ。で、何回やってもパットが入らないからみんな「頑張れ、頑張れ、頑張れ!」になっちゃうんですよ。

(山里亮太)ああ、ハルウララのような(笑)。

(赤江珠緒)でも、これも中継とかしてたら、ねえ。

(町山智浩)これ、テレビ中継は当時、なかったみたいなんですけども。映画の中ではテレビ中継してることになってるんですけど、実際はテレビ中継なかったみたいなんですね。ただもう、その段階でもって記者とかはみんな、大変なパニックになっていて。「大問題だ!」みたいなことで。「いったいこれは何が起こってるんだ?」ってことになって。で、『SUN』というイギリスの大衆紙の記者が奥さんのところにすっ飛んでいって。「あなたの旦那さん、すごい記録出したんですよ。121なんですよ!」って言うんですよ。そうすると奥さんが「そんなにすごいの!?」って言うんですけど、ゴルフの場合には数が多いのはダメってことなんですけど……っていうね(笑)。

(赤江珠緒)そうね。アンダーパー49のところで121って、とんでもなく叩いてますね。

(町山智浩)とんでもなく叩いてます。だってこの人、遠くに飛ばすクラブを持ってないんだもん。

(赤江珠緒)ドライバーとか持ってないってことか。

(町山智浩)持ってないんですよ。で、最初の段階で来た時に、そのゴルフのバッグに半分ぐらいしか入ってないからもうおかしいんですけどね、見た感じが。でもね、それをやっちゃうんですけど。で、全英オープンの運営側は「これはインチキだ。大変なことになった!」ってことで彼のこの大会への出入りを完全禁止にしちゃうんですよ。で、イギリス中のゴルフの試合には一切、出ないってことになるんですよ。

(赤江珠緒)ええっ? イギリス中の?

(町山智浩)そうなんです。これね、イギリス中の会員制ゴルフクラブ全部に出入り禁止をやっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)いやいや、それは、何ていうかな? でも上がOKしたんだもんね? そんなに……。

(町山智浩)だから「これはひどいよ!」ってことで戦うんですけど。でも、どうしようもなくて。で、お金もないんで……でも、出たくてしょうがないんですよ。このフリッツクロフトさんは。

(山里亮太)もう、わかったろうに(笑)。

(町山智浩)っていうかこの人、この段階でゴルフ場で結局1回もやってないんですよ。できてないんですよ。でも、出たくて。それでも、いい歳になっちゃうんですね。もうすぐ50になっちゃってね。で、どうするかっていうと、偽名を使うんですよ。偽名を使って、また同じような方法でエントリーして、出ちゃうんですよ。で、彼自身はそもそもマスコミでものすごく有名になっちゃったんで。ワイドショーとかにも呼ばれて出演したりしてるんで、顔バレしているんですね。だからね、ものすごい変装をするの。ヒゲをつけたり、かつらをかぶったりして。

(山里亮太)それで行けるの?(笑)。

(赤江珠緒)そこまでして?

(町山智浩)それで出るんですけど。

(山里亮太)出れちゃうんだ!

(町山智浩)この人、3回出ているんですよ。

(山里亮太)ええっ? 審査、甘々じゃないですか!

(町山智浩)「どうなってんの?」っていうね(笑)。これ、当時はたぶん写真のIDチェックとか、なかったんでしょうね。

(山里亮太)実際の話ですもんね。

変装・偽名で3回出場

(町山智浩)そう。本当にあった話なんですよ。で、またね、この人ね、名前が結構でたらめで。その頃、要するにアーノルド・パーマーっていうゴルファーが有名だったじゃないですか。だからエントリーする名前がだからアーノルド・パームツリー(Arnold Palmtree)とか、めちゃくちゃな名前なんですよ。それで、出ちゃうんですよ(笑)。

(赤江珠緒)それ、なんかちょっと引っかかりそうですけどね(笑)。

(町山智浩)そう。マンフレッド・フォン・ホフマンステル伯爵(Count Manfred von Hoffmanstel)とか、そういう名前で申し込んで、通っちゃったりしているんで。いい加減だなって思うんですけども。でもね、これは法律的には犯罪じゃないらしくて。全英オープン側も犯罪として立件したりできないんで、「不法侵入」という形で彼を逮捕しようとするんですよ。

(赤江珠緒)なるほど。でも一応、もうエントリーできた上で行ってるんですよね?

(町山智浩)そうなんですけど、やってる最中に「あいつだ!」ってバレるんで(笑)。すぐにバレるんですよ。というね、コメディとしか思えないんだけど、全部実話っていう映画なんですよ。で、『ファントム・オブ・ジ・オープン』というのは要するに「いるはずがないのに中に入ってる」っていうことでファントム(幽霊)って言われてるんですね。というね、まあとんでもない映画なんですけどすごい面白くて。これ、音楽はずっとディスコなんですよ。当時の。で、ABBAとかね。当時、ディスコブームだったんですね。で、これね、本当にフリッツクロフトさんの息子さんが2人、いるんですけども。ディスコダンサーになるんですよ。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)で、ディスコのチャンピオンになって、結構外国に呼ばれたりしてたんですね。この映画、もう1人の息子が出てくるんですけど、その息子の方は、そのお父さんがクレーンの作業員として働いているのを見て、クレーンとかそういったものに興味を持って、エンジニアになって。大学を出て、立派な会社の重役になっていくんですね。長男はね。ただ、下の子たちはお父さんが夢に賭けて、なんていうか夢を見て活躍というか、なんかいろいろやってるのを見て「僕らも夢に賭けよう!」って学校をやめちゃってディスコで踊ってるんですよ。

(山里亮太)ほう!

(町山智浩)ところが、大変なことになっていくんですね。ディスコブームって、あっという間に終わっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)あらららら……。

(町山智浩)これね、僕が子供の頃……あ、子供じゃねえな。結構大きくなってからだけど、ディスコブームがあったんだけども。ディスコダンサーっていう人たちがいて、プロの人がいたんですよ。実際に。で、結構テレビ出て踊ったりして。だから、それで食えるかもしれないっていう時がディスコブームの時にあったんですよ。ところが、ブームがあっという間に終わっちゃったんで。みんな、ここから先どうするんだ?ってことになっちゃったんですよね。で、こういうことはね、結構あって。その当時、ディスコっていうものは永遠に続くんだとみんな、思ってたんですよ。

(赤江珠緒)そうですよね。それだけ流行って、ねえ。

(町山智浩)僕が子供の頃に流行ったのは、ボウリングなんですよ。ボウリングも結構、プロになろうとした人たちがいっぱいいたんですよ。で、実際にプロになったし。

(赤江珠緒)そうですよね。プロも結構いらっしゃいましたもんね。

(町山智浩)いっぱいいたんですよ。テレビでもゴールデンタイムにやってたし。ところが、ボウリングってほとんどスポーツとして消えちゃったんですよ。こういうの、怖いですよね。恐ろしいなと思いますよ。ジャンル自体が消えるっていうね。

(赤江珠緒)そこに賭けてる人たちってね、本当につらいね。

(町山智浩)そう。怖いんですけど。最近、でも自分もそんな感じになってきてて。つらいんですけどね。出版がなくなりそうなんでね。

(赤江珠緒)ああ、そうか……。

(町山智浩)これ、怖いですよ。出版って永遠に続くんだと思っていたら、そうじゃない感っていうのはね。あと、大学の友達でね、結構そういう人が多くてね。勤めてる会社がね、生命保険ね。これもだいぶ、企業としてなくなってきたでしょう? あとは文具。鉛筆会社とか、みんな消えていくでしょう? それで、デパートね。

(赤江珠緒)デパート。百貨店もそうですね。

(町山智浩)そう。どんどんダメになっていって。僕が大学を出た時にはみんな、一流企業だったのに、もうあっという間にジャンル自体が消えていくというね。もう恐ろしいことですよ、本当に。だからそういうこともあるなと思いながら見てたんですけど。で、この真面目に会社で働いてる長男が怒るんですよ。「お父さんがバカな夢とか追っかけてるから、弟たちはディスコで人生めちゃくちゃじゃないか!」って言うんですよ。で、「ああ、しまった」ってこのお父さんは思うんですね。「俺は本当に夢を追ってみたら、いいことが1個も起こらなかった……」って。それでお金もね、捕まったりして保釈金を払ったりして、全部なくなっちゃうんですよ。

(赤江珠緒)あらららら……。

(町山智浩)で、妻に約束したシャンパンとキャビアと海外旅行も結局、与えられなかった。外国に行ったことなんか、1回もないんですよ。この夫婦。お金がなくて。「もう本当に俺は間違っていた。失敗した」と思って、そこからの逆転になってくっていう話なんですね。この話は。

(赤江珠緒)ええっ? そこから?

(町山智浩)そこから逆転なんですよ。

(赤江珠緒)何かが起きる?

(町山智浩)そう。それはね、見てのお楽しみっていう。この映画はね、本当にあった話で。あんまり言うとネタバレになるから言わないですけど(笑)。まあ、一言言うと、1回も勝ってないし、試合自体もほとんど出れてないです。この人。でも、ものすごく有名になって。これは言ってもいいと思うな。フリッツクロフト杯というものがあるんです。今は。フリッツクロフトカップというものがあるんですよ。で、カップがあるスポーツ選手ってそんなにいないよ?

(赤江珠緒)ねえ。冠がついっちゃって。へー!

(町山智浩)1回も勝ってないんですよ、この人。で、フリッツクロフトカップっていうのは下手な人ばっかりが出る大会があって。そこではね、グリーンにね、いくつもホールが空いていたりね。そのホールのカップの大きさが直径30センチぐらいあったりするんですけど(笑)。

(赤江珠緒)バケツぐらいある(笑)。

(町山智浩)そう。そういうのを結構ずっとやってるんですよ。でもこれ、すごいんですね。彼、名前が残っちゃったんですよ。で、あまりにも有名になったんで、この人が生きてる時は「フリッツクロフト ゴルファー 英国」とだけ書くだけで、世界中のどこからでも手紙が届いたそうです。

(赤江珠緒)へー!

(町山智浩)すごいんですよ。

(赤江珠緒)まあ、でもそもそもスポーツを楽しみたいっていう気持ちはね、そんな弾かれることではないのにね。

(町山智浩)ないのにね。でも、最初お金がないからとか、下手だからってことで、彼をもうゴルフ業界、ゴルフ協会は、弾こうとするんですけど。最終的には彼はそういう形で名前が残るってことで、勝ったんですね。でも、勝ち負けじゃないんだ。要するに、勝たなきゃいけないのか?ってことですね。夢っていうのは勝たなきゃいけないのか? 夢と勝ち負けって関係ないんじゃないか?っていうドラマでしたね、これは。

(赤江珠緒)ちょっとそれは深いな。

(町山智浩)勝たなければ夢はくじけたことになるのか? ならないよっていうことで。彼は夢を追い続けることだけで、これだけ有名になったんでね。世界中から愛されてるので。

(赤江珠緒)へー! 面白い映画ですね。

(町山智浩)はい。という映画が『ファントム・オブ・ジ・オープン』で。日本公開については僕、全く知りません! 僕ね、日本の映画業界とほとんど全然、接触がないんですよ。少しは俺にプロモーションしろよ!っていうね(笑)。だから一切の癒着も何もありません。何もいいことしてもらってません(笑)。連絡すら、ありませんね。本当に。ということで、『ファントム・オブ・ジ・オープン』は日本公開はさっぱりわかりません。でも、面白かったです!

(赤江珠緒)『ファントム・オブ・ジ・オープン』、今日ご紹介いただきました。町山さん、ありがとうございました。

(町山智浩)どもでした。

『ファントム・オブ・ジ・オープン』予告編

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました