磯山晶と宮藤官九郎 説明過多な最近のドラマを語る

磯山晶と宮藤官九郎 説明過多な最近のドラマを語る 宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど

磯山晶さんが2021年8月13日放送のTBSラジオ『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』に出演。宮藤官九郎さんと説明セリフやテロップで説明過多な最近のドラマについて話していました。

(宮藤官九郎)他にドラマの時代の変化……「なんでもセリフで説明しないといけない気がする」っていう。

(磯山晶)テレビドラマを見てると、「全部しゃべってるな」って思うことが多いですね。見ていて。肩書きですら、言いますよね。「まったく……脚本家の宮藤さんはさ」みたいな。「セリフでそんなこと、言う?」って思うけど。

(宮藤官九郎)ああ、言いますね!

過剰な説明セリフ

(磯山晶)「脚本家の宮藤官九郎先生が言ってるみたいだよ」みたいな(笑)。ありますよね?

(宮藤官九郎)あるかも。あるある!

(磯山晶)「1話だからって、そんな……」みたいな。

(宮藤官九郎)あと、テロップやたら多いですよね。最近。1話って。

(磯山晶)それはもはや、セリフで言うのが嫌になっているから。

(宮藤官九郎)だからか。「もういいです。書かなくて。こっちで出しますから」って。ああー。あんまり我慢してくれなくなったイメージ?

(磯山晶)そうですね。1話のその伏線を3話で回収とかが本当、ダメですね。「もう忘れちゃっている」とか言われます。

(宮藤官九郎)うーん。1話は1話で。あと、時間軸を入れ替えるやつね(笑)。

(磯山晶)それは、わかりにくいからです(笑)。

(宮藤官九郎)それ、だいたい僕ですけど。そういえば、たしかに他のドラマの人はやってないですね。

(磯山晶)でも私も最近、宮藤さんに「時間軸入れ替えるのをやめましょう」って言った自分に意識がすごく強めに出て。他のドラマを見てて「10日前」とか急に出てくると、ちょっとイラッとするように……(笑)。

(宮藤官九郎)フハハハハハハハハッ! ええっ? 巻き戻しを(『木更津キャッツアイ』で)やってた人じゃないですか(笑)。「テレレレレレレッ、レレレレーッ♪」っていいながら(笑)。

(磯山晶)いや、なんかその「10日前」を後から出すのってズルくない?って思ってしまうというか。

(宮藤官九郎)ズルいこと、いっぱいやってきたじゃないですか(笑)。巻き戻して「3回裏」とかやっていたのに(笑)。

(磯山晶)それはあの時、「視聴者は知らなかったでしょうけど、実はこういうことがあって……」っていう足跡を残しているじゃないですか。その答え合わせをしてるっていうつもりで巻き戻しして。もう1回、うっちーの目線でやっていたけども。今はもう、「あの時、実はこういうことがあって」が普通に後説で入るじゃないですか。それでいいんだったら、別に何でもいいんだねっていうことですよ。

(宮藤官九郎)ああ、「こんなことが実はありました」とかって。

(磯山晶)でも、よく考えたらそれは普通なんですよね。なんか自分が時間軸を……。

(宮藤官九郎)時間軸への脅迫観念が。「あの人から時間軸を奪った私が……」って(笑)。

(磯山晶)そうです(笑)。

(宮藤官九郎)『テネット』みたいな(笑)。

(磯山晶)アハハハハハハハハッ!

(宮藤官九郎)ああ、そうですか。ありがとうございます(笑)。まあ、僕もまだまだ果敢に時間軸をいじっていこうかなと。他所では(笑)。あと、「ロケとかしにくい」っていう。これは何でしょう?

(磯山晶)なんか、とにかくロケをしてると怒られるんですよね。テレビ局に対する憎悪が激しくて。

(宮藤官九郎)世の中のね。やっぱりイライラが募ってるんですかね?

ロケをしていると怒られる

(磯山晶)そうですね。だからやっぱり……たとえば韓国ドラマとか見てても、ものすごい大々的にロケしていたりすると羨ましいなって。「どうしたら、こんなに交通を遮断してできるの?」とか思って。なかなか厳しいですよね。

(宮藤官九郎)コロナになってから、よりそうですよね。

(磯山晶)そうですね。やっぱり大勢の人数でそこに来ることがとにかく迷惑っていうのが多いですかね。

(宮藤官九郎)なるほどね。

<書き起こしおわり>

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