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桃井はること吉田豪 Perfume『アキハバラブ』を語る

桃井はること吉田豪 Perfume『アキハバラブ』を語る SHOWROOM
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桃井はるこさんが2021年8月10日配信のSHOWROOM『豪の部屋』に出演。吉田豪さんとPerfumeの黒歴史と言われがちな楽曲『アキハバラブ』について話していました。

(吉田豪)それで秋葉原で活動をするようになって……すごい「これを聞いてくれ」っていうリクエストもあったんですけども。僕らがみんな大好きだったPerfumeが……基本、「方向性が全くブレてない、すごい」と言われているPerfumeが途中で突然ひらがなになって『アキハバラブ』という伝説の一枚があり。ものすごいレア化している……それがまあ、モモーイ仕事なわけじゃないですか。

(桃井はるこ)はい。でもさ、「ブレてない」っていうか、ブレてないんですよ。だってひらがなにしているんだから。

(吉田豪)そうですよね。初期の、要は広島ローカルアイドル時代の名称、ひらがなの「ぱふゅーむ」っていうことですよね。

(桃井はるこ)いや……ひらがなの時は「ぱふゅーむ」だったんだけども。秋葉原の時は「ぱふゅ~む」になっていたと思う。違ったかな? それでよくさ、「黒歴史、黒歴史」って言うけど。ちゃんとイベントに来ていた人は黒歴史じゃないっていうことはわかっていたはずで。後から来た人が「黒歴史だ」って言っているんだと思う。あれはちゃんとあったんですよ。伏線として。

(吉田豪)当然ね、リアルタイムで買ってますからね。もちろん。

(桃井はるこ)ありがとうございます(笑)。あれはね、愛・地球博っていうのが当時あって。それを抜きには語れないんですよ。『アキハバラブ』は。

(吉田豪)それがまず、バックボーンにあって。エコ的な話があるんですよね。

愛・地球博抜きには語れない

(桃井はるこ)そうなんですよ。「チーム・マイナス6%」っていうのがあって。地球の温度を2度、下げるみたいなのがあって。で、それで環境省とかの取り組みで、秋葉原のお店も打ち水をしようみたいなのをやっていて。今は随分定着した感がありますけども。

(吉田豪)打ち水大作戦的なプランが立ち上がって。

(桃井はるこ)そうです。で、それの集大成的なイベントを愛・地球博でやるから。そこに向けて毎週、Perfumeさんはまだ当時、高校生だったので。週末に……その、ちょうど夏休み期間に毎週、秋葉原のヤマギワソフトでイベントをやって。外で打ち水をやったりしようっていうのがあの期間のことで。

(吉田豪)まだ集客が全然なかった時代のPerfumeが。

(桃井はるこ)そうですね。だから、なんだろうな? 私としては『アキハバラブ』っていう曲はひらがなだし、DJモモーイと一緒だし。本当にあの夏だけのものだって思ったから、歌い出しと最後が「2度とないこの夏を」っていう歌詞なんですよ。

(吉田豪)ああ、なるほど。

(桃井はるこ)だからあれを黒歴史って言う人はにわかで。彼女たちは打ち水大作戦でみんなと一緒にライブで盛り上がれて嬉しかったし。愛・地球博で歌えてすごい喜んでいたし。あと、あの頃はまだZeppとかもまだあんまり出ていなかったから、Zeppのアニソンのイベントとかも一緒に出て。その時もすごい喜んでくれて。

(吉田豪)ああー。まだ大箱とか、全然出れていない時代ですね。

(桃井はるこ)そうでしたね。で、私のライブにも来てもらって。私のライブでやってもらったりしていたから。

(吉田豪)一番大きかったのが掟ポルシェさんとの対バンの新宿ロフトだったじゃないですか。リキッドだったかな? リキッドだったかも。掟さんとの対バンで。

(桃井はるこ)あと、なんだったかな? なんかの対バンで渋谷のO-WESTだったかな? EASTじゃなかったと思うんだけども。とかでなんか、私がUNDER17じゃない、Poly-phonicっていう名前でやっていたユニットとの対バンをやったりとか。そういう感じだったので。だから、あれはなんか本当に……なんだろうな。彼女たちは喜んでやってくれていたから。私のラジオにゲストで来てくださったりとかね。

(吉田豪)そうなんですよね。彼女たち、そんなにあれなんですよ。ファンの側が「どうしてもこの音楽性で」ってこだわりはあったけど、彼女たちは実はこだわり、なかったんですよね。

(桃井はるこ)っていうか、正直言って、なんでそういう風になれたか?っていうと、もうこの夏だけだからっていうことがわかっていたからだと思うんですよ。ここで路線変更っていうんじゃなくて、もうメジャーデビューも決まっていて。ちゃんとそのメジャーデビューは中田ヤスタカさんの曲でやるっていうことが決まっていた状態で、この夏だけやるっていうことだから楽しめたんだと思うんですよ。

(吉田豪)プロジェクトとしてっていうね。

(桃井はるこ)で、その打ち水大作戦があったから、その後の『ポリリズム』のキャンペーンとかにも……。

(吉田豪)あれもエコだしね。

(桃井はるこ)そういう伏線だったんですよ。

(吉田豪)そうか。『ポリリズム』のための?

(桃井はるこ)そう。本当にそれは狙い通りにそうなって成功したんです。だからあれは完全に大成功なんですよ。黒歴史ではなくて。

(吉田豪)成功への一歩目っていう。

『ポリリズム』への伏線としての『アキハバラブ』

(桃井はるこ)あれは成功への助走っていうか。本当にそうだから、「あれが黒歴史で、あれがなければいい」っていうのは正直、にわかで。あれがあったからよかったって思えてもらえていると、いいな。でも、本当にPerfumeの3人はね、イベントの裏でもファンの人に対してもスタッフに対しても「ありがたいね」っていうことしか言っていなくて。めっちゃいい人たちで。

(吉田豪)ブレイクした時もそんな感じでしたもんね。

(桃井はるこ)いや、本当に。だからよくあるのは「憎まれっ子世にはばかる」的なことってあるじゃないですか。そういうのを結構見てきている自分としては「こんないい子たちがいるのか!」って思っていて。で、大人気になったので、すごいよかったなって。なんていうか、神様はいるじゃないけども。世の中、いいこともあるなっていう感じですよ。というのが私の視点から見た打ち水大作戦とPerfumeのDJモモーイの感想ね。私の視点から見た。

(吉田豪)いや、いい話ですよ。

(桃井はるこ)他の方はどうかはわからないけども。

(吉田豪)僕は結構初期から取材とか仕事はしていたんですけども。よく言うネタがあって。「とにかく僕はあなたたちの音楽性が大好きで」みたいな話をしたかったんだけども。「私たちはバラードを歌いたい」みたいなことをすごい言われて。

(桃井はるこ)ああー、でも実はそういうことは言っていました。

(吉田豪)やっぱり歌とかに自信があるのに声を加工されて歌っていることにたぶんモヤモヤを抱えていた時期で。「もっと私たちは本イキでバラードを歌いたいんです」って言っていて。「すいません……なんとかこのまま頑張ってください!」みたいに僕、説得をしたんですよ。「このまま行けば、たぶんいいことあると思うんですよ」みたいな感じで。

(桃井はるこ)なんかでも、それは実はそういうことがあって。やっぱり『アキハバラブ』のレコーディングの時も「のびのび歌ってください」とか「エモーショナルに歌ってください」「思い切り歌ってね」みたいなことを言っていたら、普段は……要はアクターズスクールの時は「自分の感情を全面に出して」っていうことをやってきたのに、結構Perfumeの音楽性だと「感情を入れなくていいから」とか、そういう風に言われたりするから。自分がやってきたことというのが役に立っているのかどうかがわからないっていうのがあったらしくて。

だからすごくね、『アキハバラブ』のレコーディングをめちゃくちゃ喜んで、楽しくやってもらえて。「こんなに感情的に歌っていいんですか?」って。ダンスとかも「笑顔で踊っていいんですか?」って。だからすごい楽しくやってくださったんですよ。そういう感じだったから、ある種だから……正直、メジャーデビューが決まっていたけども。実は結構、同世代でもうちょっと人気が出そうなグループも周りにいたりして。彼女たちは実は結構、その路線で「もっと私たち、感情を表に出したりできるのに……」っていう迷いがあった時だったけども。

(吉田豪)インタビューとかでもそんな感じのことを言っていた時期なんですよね。

(桃井はるこ)そうですね。そこでちょっとガス抜き的なじゃないけども。『アキハバラブ』をもうああいう、感情を表に出したようなことをお客さんの前で……オープンなところで歌う機会も多かったから。秋葉原の歩行者天国の……本当は歩行者天国でライブってできないけども。ヤマギワさんのご厚意で、ヤマギワさんの店頭でならいいっていうことで。そういう風にしてやってもらったりとか。そういう風に、すごい新鮮な体験だったと思うんですよ。だから本当に「2度とないこの夏を」って。高校生の時の一夏の思い出として、あってくれたらいいなっていう、そういうやつですね。

(吉田豪)本当に2度とないっていうかね。秋葉原がああいう感じだったっていうことももうないし。

(桃井はるこ)そう。そうだよな。今、考えると。

(吉田豪)秋葉原の路上でライブとかももう、ないわけで。

(桃井はるこ)そうですね。あの時、今考えるとすごいピースフルな空間でしたよ。私もDJを一応するんですけども。いろいろと家で作っていって、DJをして。Perfumeさんもやって、みたいな。楽しかったですね。

ぱふゅ~む『アキハバラブ』

(中略)

(吉田豪)「この対談、書籍化してほしいレベル」とかすごい言われてますよ。

(桃井はるこ)ええっ! 本当、Perfumeさんに関しては私、「黒歴史」って言われるのが本当につらくて……。

(吉田豪)1回、ちゃんと語りたかったんですね。

(桃井はるこ)でも、私からは言えないじゃないですか。そんな、出しゃばっているみたいだから。だけど、私もたぶん彼女たちも黒歴史だなんて全然思っていなくて。一夏の思い出って思っていると思うし。あと、すごい「音楽的によくない」みたいなことを言われることもあるけど、全然そんなこともなくて。

(吉田豪)掟ポルシェ、よくDJでかけてますよ。

(桃井はるこ)本当ですか? 嬉しい。あれ、齋藤真也っていう『空色デイズ』の作曲とか、あとは『ガンダムSEED』の玉置成実ちゃんの『Believe』とかをアレンジされている方で。すごいいい方にアレンジしていただいて。かなり気持ちいいナンバーになっていると思うんですよ。

(吉田豪)中田ヤスタカとは違うけど。

(桃井はるこ)違うけど。はい。そうなんです。

(吉田豪)パッパラー河合時代の曲もそれはそれでいいのと同じようにね(笑)。ということですよ。別物として。

(桃井はるこ)そう。別物として。別にそれに今、触れてほしいとかじゃないけども。そういう風に変に不当に、なんかその時のことは恥ずかしかったことだみたいに言うのは、ちょっとその時、一番中にいた者として。毎日そうやって過ごしていたものとしては「違うんじゃないかな?」っていう。それで今、たぶん秋葉原にその時に来てくれた人とかもいい思い出になっていると思う。「あのPerfumeがこんなになって!」って。きっと思っていると思うから。

(吉田豪)最初にBUBKAの記事になったのは、たしか水をまいている写真ですよ?(笑)。

(桃井はるこ)ああ、そうでした? そうかー。だからみんなにとってあれはハッピーな時間だったんだよ。ハッピーな夏だった。

(吉田豪)で、あの人たちも黒歴史的な発想が全然ない人だし。いまだに地下アイドル時代の仲間の話とかも普通にしたりするし。

(桃井はるこ)そこがやっぱり魅力なんだよな。そう思いますよ。

(吉田豪)それでよいのですっていうね。

<書き起こしおわり>

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