星野源『不思議』と結婚を語る

星野源『不思議』を語る 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2021年5月25日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で新曲『不思議』についてトーク。結婚についての話が進む中で書いた歌詞について話していました。

(星野源)というわけでね、次の曲をかけたいと思いますが。『不思議』という曲をかけたいと思います。新曲でございます。それで、先日発表されましたけれども。6月23日に久しぶりにCDシングルが出ます!

(ファンファーレが鳴る)

(星野源)すごいちゃんとファンファーレ出すじゃん(笑)。俺の結婚の時だけちゃんとしてなかったじゃん。それ以外、ちゃんと出だるんだね(笑)。それで『不思議/創造』というタイトルでですね、『不思議』という曲。そして今年の2月にリリースした『創造』というスーパーマリオブラザーズ35周年のテーマソング。そしてそして『うちで踊ろう(大晦日)』。去年の年末の紅白歌合戦で初めてフルを披露したという『うちで踊ろう』の完全版でございます。それを新たにスタジオでレコーディングを同じメンバーでしました。もう非常にいい感じになっております。そしてもう1曲、追加されるということで。タイトルなどは後日発表ということで、お楽しみにしていただければと思います。

そして初回版が2つ、ありまして。感謝盤は去年やったオンラインライブの『Gratitude』。これがフルで入っております。あとメイキングとね、あとオーディオコメンタリー。先週来てくれた山岸聖太さんが素晴らしい……今日もね、カメラで動画を撮ってますけども(笑)。まあ、「出ればいいのに」とは思いつつ、今日はねカメラマンとして。ディレクターとして仕事を全うしております。今日、一応記念的な回ということで。回したいっていうことで来てくれてますけどね。

あと、もうひとつは『宴会』盤ということで今年3月にやりましたオンラインライブ。こっちは生配信でした。その『宴会』のライブと、あとは『宴会』の打ち上げ部分。その両方が入っております。こちらもメイキング、聖太さんがやってくれました。オーディオコメンタリーも山岸聖太さんと一緒にしゃべっております。もうぜひ、両方手に入れていただきたい! めっちゃいい感じです。さっき、ジャケができました! もうちょっと、わくわくしております。皆さん、ぜひ。もう予約受付中でございますので、手に入れてください。

(星野源)さあ、久しぶり『不思議』の話をしようかなと思って。そう。だから、やっぱりこういう発表があるじゃないですか。で、曲を作ってるのは今年の2月以降だったんで。2月、3月、4月という感じだったので。もちろんこういう発表があるっていうのはだんだん決まっていったわけですけども。その中で、歌詞を書いてる時に「いや、これは彼女への曲だと思ってもらうと困るな」っていうのはずっと思っていて。「でも、絶対に思われちゃうだろうな」みたいな。

歌詞を書く際に思っていたこと

(星野源)でも、だからといって……「今回、ラブソングっていうものをど真ん中でやる。そこから逃げたり、すかしたりせずに、しっかりラブソングっていうものを作る。自分の思うラブソングを……僕はそもそも、自分の体験とかをそのまま歌にすることはないので。でも、自分が体験してきた、今までのいろんな思いだったり、あとは自分の考え。『愛とはこういうものだと思う。みんなが愛と思ってるものを僕はこういう風に表現します』っていう、そういう曲にしよう」と思って。

でもやっぱり、そういう風にするとどうしても「ラブ」っていうところにすごく近くなるので。どうしても連想として、そうなっちゃのかもしれませんが、全然そんなことはないです。で、そうならないようにすごい頑張って書いたけど。まあ、受け取る側がやっぱり連想しちゃうとどうしてもそうなっちゃうよなとは思うんですけど。まあ、そうじゃないということをファンの方には思っていただければ嬉しいなと思っております。

そんな感じで『不思議』を聞いていただきたいのですが、今日はなんと寺ちゃんが久しぶりに前口上をしてくれるということで。

(寺坂直毅)はい。ライブでは……。

(星野源)そうね。いつも僕もライブで、前はやってもらってましたね。アンコールの時にやってもらったりとか。

(寺坂直毅)アンコールとか、最後の曲とか。その曲の説明をさせていただくという。

(星野源)そうだね。じゃあ、作家の寺ちゃん、前口上を。いいですか? もうお願いしちゃって。

(寺坂直毅)はい。

(星野源)それでは、寺坂直毅。僕、星野源の新曲『不思議』の前口上からです。どうぞ。

寺坂直毅『不思議』前口上

(寺坂直毅)星野源さん、本当によかった! 『星野源のオールナイトニッポン』が産声を上げ、5年と2ヶ月あまり。オープニング、『Bittersweet Samba』とともに、いつかこういう嬉しいお話をされる時が来るだろうとは思っていましたが、まさかそれが今日になるとは。喜ばしい知らせに当初は驚きつつも、じわじわと嬉しさが沸き立ち、感動し、自然と涙を流しておりました。

私だけではありません。ディレクター野上くん、サブ作家宮守くん。AD落合くん。ミキサー大沢さん。ヒカルちゃん。そして何よりも、それはリスナーの皆さん、みんなが喜び、感動いたしました。思えば星野さんはいつも撮影や曲づくりでヘトヘトに疲れても、リスナーのメールに励まされ、2時間後は元気を出して有楽町を笑顔で去っていかれました。しかし、時にはそのレベルを超え、正直に言いますと「つらそうだな」と思った時期もありました。エッセイ『いのちの車窓から』でも記された、心が苦しくなって夜の晴海埠頭で海を1人、眺めたお話は、「なんとか星野さんを助けてあげたいものだ」と私たちもリスナーの皆さんもそう思ったと思います。

しかし、これからの未来は違いますね。1人ではなく2人になるのです。その苦しみは半分に。喜びは2倍になるのではないでしょうか。どんなこともパートナーと2人で考え、乗り越えていかれるのだ。私たちはそのことが何よりも嬉しいと思っています。さあ、皆さんも1人ではなく、誰かきっと分かち合う存在がいます。今夜はその人を思い浮かべながらお聞きください。星野源さんで『不思議』。

星野源『不思議』

(星野源)お送りしたのは星野源の新曲です。『不思議』でした。いやー、寺ちゃん、最高だったよ。

(寺坂直毅)失礼いたしました。

(星野源)いやー、最高。寺ちゃんの口上を聞きながらね、もう聞いてるブースの外のヒカルちゃんとかね、そっちのスタッフが全員号泣ですよ(笑)。

(寺坂直毅)いえいえ、そんな……すいません。

(星野源)こんなに一斉に泣いている……(笑)。でも本当に素晴らしかったです。ありがとう。

<書き起こしおわり>

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