渡辺志保 ラッパーの仮想通貨・NFT投資を語る

渡辺志保 ラッパーの仮想通貨・NFT投資を語る MUSIC GARAGE:ROOM 101

渡辺志保さんが2021年5月14日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中でラッパーたちの仮想通貨やNFT投資について話していました。

(渡辺志保)皆さん、仮想通貨とか暗号資産とかNFT(非代替性トークン)とか、そういうことってお詳しいですか? もう逆に皆さんに聞きたいっていう感じなんですけども。私はぶっちゃけ、全然自分は詳しくないし、手も出していないんですけども。周りの友人で暗号通貨、暗号資産、仮想通貨、ビットコイン。そういったものを購入している方も少なくないですし。まあ、彼女たちからの話を聞いて「ああ、そういう世界もあるんだな」って思いながら日々、過ごしているっていう感じなんですけども。

でもこのビットコインとかクリプトカレンシーとか、そういったワードって最近、ヒップホップのニュースでもすごくよく出てきていて。特に最近、よく目にするのがNFTっていうワードなんですよね。これもなんだろう?って思って。全然意味がわからなくて勉強をしたんですけども。NFTっていうのはいわば暗号資産から派生したもの。偽造不可な鑑定書や所有証明書付きのデジタルデータっていうことなんですよね。

で、このNFT……あえて「プラットフォーム」っていう言い方をしますけども。NFTのプラットフォーム上で今、デザイナーの方とか、あとは他のクリエイター。VRアーティストとか、そういった方がそこで自分の作品を発表して売っている。売買するということが行われていまして。つい先日もエイサップ・ロッキーがこのNFTを使って自分の新曲を発表したということもありました。

NFT業界に参入するJAY-Z

(渡辺志保)で、今、なにがニュースになっているかというと、そのNFT業界にあのジェイ・Zが参入したという。ついこの間、NFT界でお店を作っている、NFTでカスタムストアを作っているサンフランシスコの「Bitski」という企業があるそうなんですが。そこがなんと、約21億円の資金調達をしたということがニュースになっていまして。その投資家の中の1人にジェイ・Zが参加しているということです。

で、なにがすごいかというと、やっぱり「ここは儲かるぞ」とか「ここはカネになるぞ」っていうそのジェイ・Zの嗅覚とセンスが本当にすごいなと思いますし。あとはその新しいことに対してすごく貪欲ですよね。私とか、もうすでにその仮想通貨っていうところで「ああ、もうわかんないわ」っていうことで、なかなか自分のシャッターが開かないっていうのもあるんですけども。やっぱりそんなんじゃダメだなって感じました。ジェイ・Zぐらい貪欲にならないとダメなんだなっていうことを感じました。

で、このジェイ・Zさん。今やフォーブスが認める、そして世界が認める億万長者になったわけですが。先月もご自身の名前、ショーン・カーターっていう名前ですけども。その名前を冠にした「S. Carter Enterprises」を商標登録したんですって。それでまたなにか、彼が新しい事業を始めるんじゃないか?っていう憶測も呼びつつ、話題になりましたし。

プラス、元々自分が運営していた音楽ストリーミングサービスのTIDAL。私もすごく重宝していますけども。TIDALをジェイ・Z、売却したんですよね。で、その売却先というのがTwitterのCEOであるジャック・ドーシーが作ったテック会社のSQUARE INCですね。スクエアってスマホとかタブレットを使ってクレジットカード決済するっていうシステムですけども。あのスクエアへTIDALを売却したんですが、その額がなんと3億5000万ドル(約382億円)ということで。なにがなんだか……っていう感じの額ですし。

で、これによって同時にジェイ・Zはスクエアの取締役会に参加する権利も得たということで。「僕も参加するのが待ちきれません」というコメントを一緒に発表していました。だから本当にすごいですよね。どんどんと新しいビジネスにこうやって参加していって、投資をしていって。かつ、ラップもそのまま続け、奥さんはビヨンセっていうね。もう我々が見たことがないエリアに足を踏み入れているんだなと思いました。

で、さらにすごいなと思ったのが、先月DJキャレドが新しいアルバムを出しました。『Khaled Khaled』っていうタイトルのアルバムでなんと、あのナズと一緒にジェイ・Zは『SORRY NOT SORRY』という曲をリリースしております。そこでもラップしているんですけども、やっぱり現在進行系の金の稼ぎ方っていうものをラップしていて。で、「俺はトリプルビリオンを稼いでいるんだ」っていう。自分の資産で20億ドル(2ビリオン)。プラス、ビヨンセでもう10億ドル(1ビリオン)っていう感じで。「夫婦合わせて30億ドルだ(Mm, that’s a double B Nah, that’s a triple B, can’t forget ‘bout the other Bey (Hey)」っていうようなことをラップしていて。もうマジで半端ない!って思いましたし。

NasのCoinbaseへの投資

(渡辺志保)で、この『SORRY NOT SORRY』という曲でナズも「仮想通貨で稼いでいる。シリコンバレーで稼いでいる(Silicon Valley money mixed with Henny, that’s Effendi)」みたいなリリックがありまして。で、ナズこそ、自分が設立した投資会社が元々「Coinbase」という暗号資産を取引するサービスがあるんですが。このCoinbaseの初期の出資元になっていたんですって。で、今、そのCoinbaseの株が爆上がりしてナズの会社の利益、持ち株だけで43億円に達したっていうニュースがこの間、報じられていて。

だからいかに自分が新しいやり方で稼いでいるのか?っていうのを2人とも生々しくラップにしていて。すごく……すごい歳の重ね方だな。成功したラッパーってこうなるんだなって思いながら、口がぽかんと開いちゃうような感じで聞いていました。というわけで、ここでそのDJキャレドの最新アルバムからナズとジェイ・Zが一緒にラップしているこの曲をお届けしましょう。DJキャレド feat. Nas, JAY-Z & James Fauntleroyで『SORRY NOT SORRY』。

DJ Khaled ft. Nas, JAY-Z & James Fauntleroy and Harmonies by The Hive『SORRY NOT SORRY』

<書き起こしおわり>

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