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渡辺志保 Lil Wayne『Tha Carter V』と『Mona Lisa ft. Kendrick Lamar』を語る

渡辺志保 Lil Wayne『Tha Carter V』と『Mona Lisa ft. Kendrick Lamar』を語る INSIDE OUT
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渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でリル・ウェインのアルバム『Tha Carter V』についてトーク。その中からケンドリック・ラマーをフィーチャーした注目曲『Mona Lisa』を解説していました。

Tha Carter V [Explicit]

(渡辺志保)もう1曲、私からかけさせてもらいたいんですけど、もうさ、金曜日からっていうか、いまは29日(土)に収録しているから昨日から、もう『Tha Carter V』を何周したのかわからない渡辺志保です。リル・ウェインが待望のニューアルバム『Tha Carter V』を9月28日にリリースした。で、9月28日っていうのは彼の誕生日なんですよね。で、そのちょっと前にトラックリストが発表になっていて「いよいよ来るか?」ってなっていた時にリル・ウェイン自身がビデオを発表してね。「俺のアルバムについていろいろと憶測が飛び交っているけど、自分の誕生日(28日)にリリースするよ!」っていうビデオを出して。そこでも「自分の誕生日なんだけど、知らないやつは”WIKI ME BISH”(ウィキペディアで調べてくれ)」っていうね、メッセージを残して。

それで予定通り28日に日付が変わった瞬間。日本時間だと昼の1時にドロップされて。もうすぐに聞いたよねー。で、まあ当たり前だけど1から続いている『Carter』シリーズね。それで『Tha Carter V』が出ますよっていうのは2012年ぐらいからずっと言われていたんだけども、その間に自分のレーベルの社長かつ自分のお父さん的な存在でもあったドン・バードマンとの確執なんかがあってずっと延び延びになっていたんですよ。『Tha Carter IV』が出たのが2011年ですから、そこから数えると7年がたっている。でもその間にいろんなアルバム……ソロアルバムも出していますから、オリジナルアルバムからの『Tha Carter V』っていうことになると『I Am Not a Human Being II』が最後のオリジナルアルバムになるのかな?っていう感じですが。

で、フタを開けてみますと全23曲ですね。で、ぶっちゃけいつ録ったのかもわからないような曲もあるじゃないですか。アシャンティとマック・メインが参加している曲とかいつ録ったの?っていうね。まあマック・メインっていまのヤング・マネーの社長だけどさ。いつ録ったんだろう?って思うし。ニベアが参加している曲とかもいつ録ったんだろう?って思いますけども。でも、結構アップデートされたトピックももちろんあって。で、ネット上ですごい人気を得ているのは2曲目のXXXテンタシオンが参加している『Don’t Cry』。参加しているというか、まあXXXテンタシオンのボーカルを使って作っている曲だけど。

これもすごいテンタシオンっぽいバイブス……まあちょっとロックテイストのあるような曲に仕上がっていて。すごい若者ラッパーに向けたいいラインもあるし、リル・ウェインにしかできないような詩的表現なんかも交えて歌っている曲ですごくいい曲。あとはトラビス・スコットとの『Let It Fly』とかもめちゃめちゃいいし。

あとはニッキー・ミナージュが参加した『Dark Side of the Moon』っていう曲があるんだけど。これのニッキー、『Queen』のニッキーよりも全然いいね! 『Queen』のニッキーとは違ってすごく情感たっぷりに歌い上げているようなフロウでぜひぜひ一聴の価値ありっていう感じです。

まだチェックしていない方はぜひぜひチェックしていただきたいし、『Tha Carter』の1、2、3、4を全部聞いてほしいなと思います。で、今日ここでかけたいのはもういちばんの話題になっている『Mona Lisa』という曲。フィーチャリングはケンドリック・ラマーです。これ、本当に聞いた時にびっくりしちゃったし、1回聞いただけではもうなんのことやらさっぱりわからず、いま現在で5回、6回ぐらいは連続して聞いちゃったんですけど。

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リル・ウェイン×ケンドリック・ラマー

で、ケンドリック・ラマーとリル・ウェインのコラボといえば騒がないわけにはいかないです。2人が共演したのは別に今回がはじめてではないんですけど、ウィージーのアルバムにケンドリックが参加したのははじめてっていうことね。で、タイトルの『Mona Lisa』、どういう意味か?っていうと、モナリザっていうのはあのレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた有名な絵画がありますが。あのモナリザの微笑、スマイルって一部ではフェイク・スマイル、偽のスマイルだっていう風にも言われているんですよね。

その奥では本当は違うことを考えているけど、ニヤリと笑っているようにも見える。イコール、フェイク・スマイルについて歌った曲なんだけど、主人公はモナリザっていうぐらいだから女の子。その女の子はすごい美人で毎日メイクもコロコロ変えているぐらいの子なんだけど、美人局ですね。ラッパーたちを騙して、「今度はあいつがカモになったよ」っていうのをリル・ウェインに報告して。で、リル・ウェインがそいつの持ち物とかを盗んだり、場合によっては殺してしまうというような、そういう美人局について歌った曲。

で、その美人局をする女の子のことをモナリザという風にたとえているんですよね。例えばリリックの中に「Mona Lisa, I done painted the picture(このモナリザの絵を描いたのは俺だ)」っていう風に言っていて、「この美人局プランを全部計画しているのは俺だ」っていう。「お前、あの女の子からドリンクをもらったろ? あれは俺が買ったドリンクだから。あの女の子のことを天使だと思って付き合っているかもしれないけど、あいつは天使じゃねえ」って。で、「I treat her halo like a frisbee」っていうラインがあって。「Halo」っていうのは「天使の輪っか」なんだよね。

で、女の子の髪の毛のことを褒める時にツヤツヤの髪の毛のことを「天使の輪っかができてるね」みたいに言うんですけども。「俺はそのツヤツヤの髪の毛の天使の輪っかをフリスビーみたいにして振り回して遊んでいるのさ」っていうようなラインがあったりして。バースの1、2はリル・ウェインによるバースなんですよ。これが本当に巧妙で、どういう計画でリル・ウェインが女の子に指示を出して、その女の子が男をハメるのか?っていうのがすごい巧妙に描かれているバースなのね。で、スリリングな描写もあったりしてすごいやっぱりストーリーテリングの天才だな!っていうようなバースです。

で、バース3でケンドリックが出てくるんだけどこれ、ケンドリックも……ごめんなさい。私もね、まだこの曲を100%は理解していなくて。ケンドリックがどういう立場でこのリリックをラップしているのか、100%自分の中でブレイクダウンできていないんだけど。ただ言えるのはちょっと客観的な視点で「あの男はこの女の子に騙されている」っていう視点でラップしている。でも途中で、ケンドリックがその騙された男に成り代わっているんですよ。で、すごい緊迫したシーンがラップで描かれるわけなんですけど。

男の子が「うわっ、騙された。この女にやられたよ!」っていうところで、「お前、ちょっとその電話を貸せよ!」って言うんだけど、女の子は「いやだ。電話は渡さない!」「その携帯貸せ!」「渡さない!」っていう押し問答があって。そこで着メロ、着信音が流れるの。それがリル・ウェインの代表曲『Lollipop』が女の子の携帯の着メロになっているの。

で、かかってきた人によって着信音を変えるって本当になんか平成だなっていう感じがするんだけども(笑)。「お前、着信音が『Lollipop』じゃんかよ! やっぱりリル・ウェインとヤッてたのか、お前!」みたいに、「もう泣いちゃう……」みたいな感じになって。「お前の子供にオムツも買ってやって、お薬も買ってあげて。なんならうちの母ちゃんがお前の子供のことを世話して。タダで全部やってやったのに……この仕打はなんなんだ!」みたいな感じのストーリーになって。

で、「お前がそんな感じだったらもう俺は死ぬ! 俺は自殺する!」ってなって、「Mona Lisa, Mona Lisa」って曲が終わるという、もうすごい曲。結構聞いて鳥肌がたったし。それでこれ、いつ録ったのか?っていうのがリスナーの間でも話題になっているんですけども、ケンドリックのリリックの中ではコービー・ブライアントが出てくるんだよね。で、「女の子と一緒にレイカーズのコービー・ブライアントの試合を見に行った」っていう描写があるんですけど、コービーは2015年秋に引退宣言して2016年に引退しているから曲を録ったのはその2015年暮れまでに録った曲なんじゃないか?っていう読み方もあります。

で、このケンドリックのすごい演技がかったラップの仕方なんかも『DAMN.』のケンドリックっていうかは『To Pimp A Butterfly』の頃のケンドリックっぽい感じもしますし。本当にいつ録ったんだろう?っていう感じよね。2015年から16年にかけて録ったんじゃないか?っていうのが大筋の見方です。で、この曲1曲だけを取ってもすごいし。『Tha Carter V』はいろんな引き出しがあるアルバムなので、またちょっと大きな時間を取ってリル・ウェイン特集みたいなのを。いま振り返るリル・ウェインみたいなのを特集したいなと思っているぐらいなんですけども。まずはここでリル・ウェインのその『Mona Lisa』。ケンドリック・ラマーと作った曲を聞いていただきたいと思います。リル・ウェイン『Mona Lisa feat. Kendrick Lamar』。

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Lil Wayne『Mona Lisa feat. Kendrick Lamar』

はい。お届けしたのは9月28日にリリースされたばかりのリル・ウェイン最新アルバム『Tha Carter V』からリル・ウェイン feat. ケンドリック・ラマーで『Mona Lisa』。あのケンドリックの鬼気迫る「ううっ、お前携帯貸せよ!」みたいな。しかもパワーワードっていうかさ、「お前、ケンドリックのインタビュー動画を見ながら”Touchin’ yourself”してるんだろ?」っていうところもあって。

「Touchin’ yourself」とか「Touchin’ myself」っていうのは「自分で自分を触る」っていうことなんだけど……まあ「自分のことを慰める」っていうことですね。「そんなことやってんんだろ?(泣)」っていうようなね。本当にね……はい(笑)。ここ、結構笑うところなんでね。ケンドリックの迫真の演技のところは。みなさん、ぜひRap Geniusなんかでリリックの意味をディグっていただけばいいんじゃないかと思います。

<書き起こしおわり>

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