渡辺志保さんが2023年7月3日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でLil Uzi Vert『Pink Tape』について話していました。
(渡辺志保)というわけで、ここで今日の1曲目を紹介したいと思うんですけど。リル・ウージー・ヴァートのやっと出た新作アルバムということで。『Pink Tape』がリリースされました。これも先週金曜日、6月30日に発表されて。全部で26曲入りの超大作なんですけど。たぶん、おおむね、非常に高評価を得ているんじゃないかなという風に思います。で、私もたとえば『Just Wanna Rock』を最初に聞いた時に「ヤバい。もうちょっと、さすがについていけないかもしれない」という風に思って。
(渡辺志保)なので『Pink Tape』もどんな代物なんだろう?っていう。楽しみも80%ぐらいあるけど、ちょっと「ついていけるかな?」みたいな。心配……「おばさん、大丈夫かしら?」みたいな気持ちも20%ぐらいあったんだけど。これ、リル・ウジにとっていいことか、悪いことかわかんないけど。でも私も全然楽しんで聞けたし。
思ったよりも本当に今のヒップホップの一番強いところっていうか、正統派というか、ど真ん中みたいなサウンド、フロウなんかも多くて。リル・ウジは嬉しくないと思うけど、昭和生まれの私も全然楽しんで聞けましたというのが私の個人的な感想です。あと、日本からはなんとBABYMETALも参加して。これはすごい……。
(DJ YANATAKE)目のつけどころだよね。本当に。
Lil Uzi Vert『The End Feat. BABYMETAL』
(渡辺志保)本当ね。だから、こういうことがしたいんだなっていう。かつ、やっぱりすごいのはどこを切ってもリル・ウジ印っていうか。やっぱりアルバム1枚通して「自分がこういうことを表現したいんです」というのをサウンド面でもリリック面でもこれだけ、120%表現できる人ってやっぱり少ないんじゃないかなって思ったんですよ。だからそこもリル・ウージー・ヴァートがこれだけのカリスマ性を誇るアーティストなんだなっていう、その裏付けだなという風にも思いましたし。
あとは『Nakamura』という曲がありまして。私もすぐに「なに、この『Nakamura』って? 誰なんだろう?」と思ってRap Geniusを調べたんですね。そしたら、なんと今、WWEで活躍する中邑真輔。プロレスラーの中邑真輔選手っていうことで。いや、すごい。
(DJ YANATAKE)いや、これはもう、ナイスチョイスすぎるね! ちょっと、そのナルシスト感もリル・ウジもあるしね。
(渡辺志保)なるほどね。「見てくれ!」みたいな感じですかね。
(DJ YANATAKE)「そこに目をつけるか!」っていう感じだよね。
(渡辺志保)で、しかもこれ、中邑真輔選手のテーマ曲をサンプリングしてるんですね。『The Rising Sun』っていうね。だから「これは……!」って思って。
Lil Uzi Vert『Nakamura』
(渡辺志保)だからなかなか……この間、ちょっとタイの『Rolling Loud』の帰りにリル・ウジさん、日本に立ち寄ってらっしゃいましたけれども。なんか今度、またガッツリ制作なのか、ライブなのかわからないけどもさ。カニエ並みにガッツリ、日本に滞在して、いろんなものを、自分の好きなものを吸収してほしいなという風に思いますね。
(DJ YANATAKE)だから志保さんも「ピューロランド、案内するよ」って。
(渡辺志保)本当、そうよ。そうそう。「ここがピューロランドか」って。私、すごく久しぶりに行ったけども。「ここがピューロランドか」ってすごい半ば、戸惑い気味だったけど。リル・ウジさんもたぶん案内できると思います。知らんけど(笑)。ありがとうございます。というわけで今日はこのリル・ウージー・ヴァートの最新アルバム『Pink Tape』から1曲、お届けしたいと思います。『Aye Feat. Travis Scott』。
Lil Uzi Vert『Aye Feat. Travis Scott』
<書き起こしおわり>