佐久間宣行 テレビ東京退職後の仮の肩書「クリエイター」を語る

佐久間宣行 テレビ東京退職後の仮の肩書「クリエイター」を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2021年3月31日放送のニッポン放送『オールナイトニッポン0』の中でテレ東退職後の自身の肩書を検討。仮の肩書「クリエイター」について話していました。

(佐久間宣行)こんばんは。クリエイターの佐久間宣行です。乃木坂46の北野日奈子さん、新内眞衣さん、お疲れさまでした。2021年3月31日、水曜日。この時間は私、佐久間宣行がニッポン放送からお送りしてまいります。あれ、クリエイターって違ったかな? フハハハハハハハハッ! ちょっとね、今ね。ぎりぎりまでね、みんなで「ここどうなんだ?」ってなっていて。「一旦、クリエイターでやってみよう」ってなったんだけど。うーん。「一旦、やってみよう」って言っていたやつらが、言い出す前から笑ってるから(笑)。

「佐久間さん、一旦、『クリエイター』で行きましょう」って言ったディレクターと作家が「こいつ、もうすぐクリエイターって言うぞ?」っていう顔で笑ってるから。それはもう、ズルいよ(笑)。ここは仲間じゃないと(笑)。クリエイター、やらせてもらっているんですよ(笑)。明けて4月1日。2021年度になりまして。私、佐久間は今日からテレビ東京の社員じゃなくなりました。

あのですね、今日、だからテレビ東京に行って。社員証を返却。あとは、今まで日経の健康保険の保険証だったわけ。その保険証を自分の分と娘の分を返却。あとはその内線スマホみたいなさ、そういうやつを返却して。で、最後に内示。「退職しました」みたいなのをもらうんだけど。それって普通さ、途中の退職じゃん? 今まで、聞いたことないよ。こっそりもらうのかなと思ったら、制作局長が……ほら。あの俺の書き間違えた辞表をさ、「ワンチャン、人事に持っていってみるか」ってやってくれたあのご陽気な制作局長。

佐久間宣行 退職願提出までの長い道のりを語る
佐久間宣行さんが2021年3月3日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中でテレビ東京退職のために退職願を提出しに行った際のエピソードを紹介していました。

あの人が「みんなーっ! 佐久間、辞めるよ! 集まれー! みんな、みんな! 会社にいる人! 今から佐久間に退職の内示、渡すよ!」って言ってくれて。それでみんながぞろぞろ集まってきて。「じゃあ、みんな、渡すから。みんな、渡すよ?」っつうって。「はい、佐久間さん。退職です」って(笑)。で、なんかみんなに拍手をされたら、今度は花束が出てきて。「花束だ! 途中で、自分の都合で辞めるのに、花束をもらえるんだ」って思って。

そしたら、そういう時って普通、デスクの……一緒の番組のスタッフだったADとか、女性とかからもらうのかな?って思ったら、同じぐらいおっさんの制作局次長のマツザワさんっていう人が「佐久間、これ、俺から。個人的に」っつって(笑)。おじさん制作局長が人を集めて、おじさん制作局次長が自分で買った花束を渡すっていう。で、「佐久間。みんなに夢とかあったら、みんなに語れ」って言われて。「夢!?」っていう(笑)。それで「俺、これからも働くんだけど?」って思いながらも、みんなに拍手されて。「ええと、じゃあ、なんすかね? タモリ倶楽部に出てみたいです」みたいな(笑)。なんにも出てこなかったから軽笑いを取りにいっちゃったっていうような会を今日、やって。

本当に……俺、なんか冗談で「円満」って。まあ、本当に円満なんだけど。「円満ですよ」ってさ、ネタみたいに言っていたんだけども。本当に円満だったんだなって思う卒業だったんですけども。

本当の円満退社

(佐久間宣行)で、それがあってもう本当に今日からフリーランスですよ。フリーランス。さっき、オールナイトニッポンクロスが終わったばっかりのフワちゃんがさ、打ち合わせをしていたら急に来てさ。「佐久間さん、一緒じゃん。私と一緒、フリーランスじゃん。どう? 不安?」っつってて(笑)。で、その後に俺の打ち合わせを妨げてさ。「今日、クロスやったんだけど。全然しゃべれなかったんだけど」って。

「ちょっと絡んだら帰るのかな?」って思っていたら、結構長々としっかり「あのさ、佐久間さん。フリートークはどのぐらい持ってくるの?」とか。「フリートークはいいんだけど、エンディングトークで自分の価値観でしゃべろうと思ったら、全然たとえとか出てこなくて……」とか。「ははーん、お前、ガチ反省してんな?」っていう(笑)。「そういう時ってどうやって話しているの?」とか。あいつ、すごいよね。ちゃんと分析してガチ反省して。先輩に聞きに来るっていう(笑)。

(佐久間宣行)で、「佐久間さん、聞いて。ダメ出しして。ちゃんと直すから」って言って去っていったフワちゃん(笑)。まだ放送は聞いてないからわからないんだけどね。というか、フワちゃん、乃木坂、俺っていうこの統一性のない水曜日。なんか、すごいよね。まあ、それでフワちゃんと同じフリーになったんですけども。今までは「テレビ東京の佐久間宣行です」って名乗ってたんですけど。「クリエイター」が一番何も言ってなくて、何にでも当てはまるからちょうどいいなと思ったんだよ。でも、そう言ってるんだけど、やっぱりちょっとね、心の中に恥ずかしさが残ってるから。なんだったらいいの? 結局、何の仕事をしてる人になるの? 俺は。

だから通常の本業の長さで言うと「テレビプロデューサー」なんだよね。だから「テレビプロデューサーの佐久間宣行です」って言うのかもしれないけど。たぶん、これから他の仕事もやっていくだろうから。たぶん配信の番組とかも引き受けるだろうし。いくつか、お話をいただいてるものとかで言うと、テレビプロデューサーだけじゃないんだよ。だから、どうなるのかな? 俺が一番今、心配なのはまず「何の仕事をしている肩書の人になるのかが決まっていない」っていうのと。あと、「俺はもう二度とローンが組めないんだろうな」っていう。フハハハハハハハハッ!

もう二度と、ローンを組めないんだろうなっていう。会社員時代にローンを組んでおいてよかったなっていうのだけはあるよ。うん。ああ、俺、そうだ。車、持っていないから。もう俺、車のローンとかさ、やっぱりキャッシュで買うしかないんだね。嘘? キャッシュで車、買わなきゃいけないのかー。たぶん組めないでしょう、ローン。だってただのおじさんだもん(笑)。ご近所さんから言われるんだろうな。「あの人、フリーランスなんだよ」「あの人フリーランスかもよ」「あの人フリーなのよ」みたいな(笑)。不倫してる人みたいに。言われるのかな?

うちの娘にもさ、昨日かな? 「えっ、お父さん。明日から無職? 明日から無職なんですか?」って言われて。めちゃくちゃいじってくるんだけど(笑)。「無職じゃないよ。ちゃんとテレビ東京との契約はするし。無所属っていうだけ。無職じゃないから」っていう。そういう風に言っているんだよ。だから、今はそのふたつが心配。ここからたくさん出てくるのかな? もう本当にみんなに聞いていこうと思っているんですけど。今はとりあえず、健康保険を変えなきゃいけないとか、そういうの。やっぱりいろいろと教えてくれるの。Twitterでフリーランスの人が。

Twitterでフリーランスの人がいろいろ教えてくれる

(佐久間宣行)それでみんな一様にね、「体だけ大事に」って言うんだよ(笑)。あと、節税ね。わかんないから。今まで、会社がやってきてくれたから。それも皆さん、教えてください。それで、先週の放送はテレビ東京の大卒業式だったんですよ。『モヤさま』の伊藤Pと『青春高校』の三宅Dが来てくれまして。なにかあると目をウルウルされて。俺の目の前に座っていて、すぐにエモに行きたがる伊藤Pね。それと、何の戦力にもならない三宅(笑)。本当に、本当に何の戦力にもならない。今まで来た中で一番ガチガチで全然入ってこれなくて。振ったら、終わらないエピソードトークを始めるっていう(笑)。

で、最後に2人が手紙を書いてきてくれたんだけど、それをラジオでは紹介しないっていう謎の時間になったんだけど。それで家に帰ってから、その手紙を読んでみたのよ。で、三宅の手紙を普通に読んだら4分半だったの。その三宅の手紙は、そんなことを言いつつ、話は下手だったけどやっぱり付き合いが長いから。「佐久間さんのおかげで、ずっと目標にするディレクターと仕事できて。こういう風にバラエティをやりたかったのが最後に関われて嬉しかったです」とか。あとは「仕事の時に、たとえば自分がムチャを言ったとしても、最終的には笑って許してくれた佐久間さんのおかげで、こういうことができました」みたいなことが書いてあって。まあ熱い手紙で。俺、家で読んだ時にちょっと泣いちゃうかなっていうぐらい、いい手紙だったの。

で、伊藤さん。三宅の倍の長さね。普通に読んだら7分から8分かかる長さなの。あのね、驚くべきことにね、何を言っているのか全然わかんないっていう。フハハハハハハハハッ! 本当に何を言っているのか、全然わからないのよ。なんだろう? 酔っ払って書いているのかな? 奇文(笑)。なんかね、「佐久間はバカだ」みたいなところから始まって。最初、「バカ」って書いているから、そのバカがいい方に展開するのかな?って思っていたんだけど。思い出をどんどん書いていって「なんで辞めるんだ? バーカ! バカバカバカ!」みたいなことが書いてあって。それで終わりっていう(笑)。もう、5ch(笑)。

あれ、酔っ払って書いていたんじゃないかな? 読まなくてマジでよかったよ。伊藤さんのやつ。最後、俺に「バーカ! バカバカバカ! なんで辞めるんだ!」みたいなことを言って終わるっていう奇文だからね(笑)。だから本当に読まなくてよかったですよ。うん。そう。それでこの番組が3年目、突入ということで。夢とエンタメのドリームエンタメラジオとして発信し続けた結果、3年目。オールナイトニッポンで3年目に突入させていただけるなんて本当に嬉しいし。3年目は「ドリームエンタメ脱サラジオ」になるからね。もう本当、「ドリームエンタメラジオ」だったのが「脱サラジオ」っていう余計なものがくっついているから。バージョンアップなのかどうなのかわからないですが。

オールナイトニッポンをやるのは夢だったけど、ここまで自分の人生を開示しながら。すべて話しながら始めるラジオになると思わなかったね。下手すると俺、そのオールナイトニッポンゼロをやっている人の中で一番のドキュメントラジオでしょう? なんだったら俺、仕事も家族も公開しているからね(笑)。こんなに泥臭いラジオになるなんてな。俺、クリエイターだからね。みんな、わかる? 俺、クリエイターだから(笑)。それで5年、10年と続けられるように頑張っていこうと思うんで、引き続きよろしくお願いしますという気持ちですよ。

今日から、そういえば『あちこちオードリー』も23時台になりましてで。今日のオンエアーを見た人ならすごくびっくりしたと思うんだけど。俺たちも収録しててびっくりしたんだけど。普通に何の気なしにアンミカと宮下草薙で撮っていたら、急に宮下が「俺、彼女にプロポーズしようと思うんですよ」って言い始めて。「彼女にプロポーズしようと思うんですけど……どうしたらいいっすか?」って。で、それ誰も聞いてなくて。マネージャーもひっくるめてバタバタバタバタッてなって。それでパッと見たら、一番驚いていたの、草薙(笑)。だからその宮下のドキュメント感にも負けずに、俺はここでいろんなことをね、全部話していこうかなという風に思ってるんで。3年目もよろしくお願いいたします。それでは今週も始めていきましょう。佐久間宣行のオールナイトニッポンゼロ!

(中略)

(佐久間宣行)佐久間宣行です。この時間は佐久間宣行のオールナイトニッポンゼロをお送りしています。あぶねー! 「テレビ東京の」って言いそうになった(笑)。無意識で言うと……絶対1回ぐらいは言うな。俺が1回でも「テレビ東京」って言ったら、うん。なんか熱いお湯でもかけてくれていいよ(笑)。やっぱり何回も言っちゃいそうだからな。ナチュラルに。メールです。「クリエイターとは創造者。創作者のことを言うのであながち間違ってはないと思います」。はあ? 俺、なんか創造者だったのか? ああ、まあでもでっかいね。思いが。

でも、クリエイターって、みんな何かがクリエイターでしょう? みんな何かのクリエイターなわけだから、誰かがクリエイターって名乗ったって間違いじゃないんだよ。ただ、ちょっと広すぎるっていうところがあるから。「○○クリエイター」っていうのは普通だもんね。本当はね。メディアクリエイターとか。そうか。それに「ハイパー」がついていくと高城剛になっちゃうんだ(笑)。ヤバい、ヤバい。本当に(笑)。なんの職業だかわからない人になっていくんだな。

続いてのメール。「クリエイターだとちょっと競争率が高いので、キュレーターというのはどうですか?」。ああ、キュレーターってのは「選ぶ人」でしょう? 「これがいいよ」とか勧める人でしょう? まあ、その側面はあるよ。俺は。面白いものとかを勧めて、それをみんなが見てくれるけど。でもな、やっぱり俺、クリエイターになりてえからな(笑)。結局、憧れてるんじゃねえかっていう(笑)。

まあキュレーターも悪くないですよ。ただ「キュレーターの佐久間です」っていうと、常になんか勧めるラジオをやっていかなきゃいけないでしょう? 難しいな。肩書き。4月中には決めたいと思ってる。4月中には自分の肩書をね。

(中略)

(佐久間宣行)肩書きってでも、みんなどうやって決めてるの? だって自分で名乗るわけじゃん? 正直、恥ずかしいよね。それでも自分で名乗るわけでしょう? でも、そういえば秋元康さんはどんな、何の仕事をしてても肩書は全部「作詞家」にしてるって言ったよ。そりゃそうだよな。『川の流れのように』を書いてるだからな。でも、そうなんだよ。AKBをやっている時も「プロデューサー」って言ってないんだよ。作詞家って言ってるんだよね。だからやっぱり、「テレビプロデューサー」なんじゃないの? そんなことないの? みんな、なに? まだ俺の肩書で遊びたい顔、してんな(笑)。いやいや、試していこうよ(笑)。

<書き起こしおわり>

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