空気階段・水川かたまり 慶応大学不登校時にお笑いとブルーハーツに救われた話

水川かたまり 慶応大学不登校時にお笑いとTHE BLUE HEARTSに救われた話 空気階段の踊り場

空気階段の水川かたまりさんが2021年3月29日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中でお笑いを志したきっかけについてトーク。上京して慶応大学に入学するも不登校になってしまった際にお笑いとTHE BLUE HEARTSに救われた話をしていました。

(鈴木もぐら)それでほふく前進してね、また出てっていう。それで1万円。8時間(笑)。

(水川かたまり)だいたいつらいことを8時間ぐらいやっている毎日でしたけども。

(鈴木もぐら)そうですね。

(水川かたまり)でも、ありがたいです。それを乗り越えて今、TBSラジオで24時から1時間の番組。嬉しすぎ!

(鈴木もぐら)嬉しいですねえ!

(水川かたまり)本当に僕も……僕もね、元々芸人になるつもりはなかったんです。結構この世界ね、「ちっちゃい頃から芸人がやりたくて。お笑いが好きで……」みたいな多くてね。でも僕はそういう家庭環境じゃなくて。高校の時までは別にお笑いが好きでとか、テレビをよく見ていてっていう感じじゃなかったんですよ。

(鈴木もぐら)そう。もえちゃん(かたまり母)にね、禁止されてたからね。テレビ、バラエティを見るのはね、ダメだって。

(水川かたまり)だから僕は普通に勉強とか頑張って。それで普通にサッカーが好きだったから、サッカー関係の仕事に就きたいなとか。高校の教師になってサッカー部の顧問になりたいなとか、いろいろ考えながら慶応大学に入ってね。で、その慶応大学に入ったところ、内部進学のね、色の浅黒いゴルフをやっている金持ちのボンボンに……僕、岡山出身でね。語尾に「じゃが、じゃが」ってついていてね。「じゃが、じゃが。じゃが、じゃが」ってしゃべっていたら「お前、ちょっと来い」って呼び出されて。「お前、ジャガイモ星人なのか?」と言われ、僕は「ジャガイモ星人じゃないです」としか返せずに。僕はそれからもう、大学には行かなくなり。

(鈴木もぐら)早かったですよね。3ヶ月ぐらいでしたっけ?

入学後、3ヶ月で大学に行けなくなる

(水川かたまり)当時ね、日吉の、もう半地下のアパートですよ。本当になんか薄暗い、日も入らないようなアパートで1人暮らしをしてまして。もう家に引き込もってね。それでその時にお笑いに出会って。なんか見た番組で……僕はもうすごい悲惨な、「東京に来てなにをやってるんだろう?」っていう状況でしたけど。「お笑い、面白いじゃん!」ってなって。で、そこから近くのGEOに毎日行って、お笑いのDVDを借りてきて。もう昼はひたすらお笑いのDVDを見て、ゲハゲハ笑って。それで夜は、もうラジオが元々好きだったので。夜中じゅうラジオを聞いて、パワプロをやって、朝寝るっていう……。

(鈴木もぐら)パワプロはやれていたんだ?(笑)。

(水川かたまり)パワプロをやっていて。

(鈴木もぐら)サクセスでしょう?

(水川かたまり)サクセスでもう2000人ぐらい作って。

(鈴木もぐら)作ったねえ!

(水川かたまり)本当に好きだったから。僕は『爆笑問題カーボーイ』を聞いてね、爆笑問題さんが好きでお笑い芸人になったので。本当に太田光とか田中裕ニとかをサクセスで作りながらね、ラジオを聞きながら……。

(鈴木もぐら)それ、太田さんはどこを守っているの? ピッチャー?

(水川かたまり)太田さんはピッチャーで田中さんがキャッチャーです。

(鈴木もぐら)ああ、田中さんがキャッチャーで。バッテリーで。

(水川かたまり)本当は田中さんはピッチャーで太田さんはライトらしいんだけども。野球をやっていた時はね。

(鈴木もぐら)ライトだったんだ(笑)。少年野球の時に?

(水川かたまり)まあ、そんな生活を続けていてね。「なんかお笑い、いいな。お笑い、やってみたいな。でも、俺にお笑い、できるのか? 人前に立って人を笑わせる。そんなタイプの人間じゃなかった。でも、こんなに素晴らしい職業……今、すごく孤独を抱えている俺の心を満たしてくれる、笑わせてくれるお笑い。俺にもできるんじゃないか?」っていう思いをずっと抱えていた中、2010年の冬ですかね。僕が19の冬。もう、雪の降る日ですよ。外を散歩しながらiPodで曲をシャッフルして聞きながら外を散歩していたわけですよ。「ああ、雪、きれいだな。1人で見る東京の雪。こんな孤独だけど、雪はきれいだな」って。そんな中でね、iPodから流れてきた曲。その曲に押されて僕はお笑い芸人になりました。聞いてください。THE BLUE HEARTSで『未来は僕等の手の中』。

(鈴木もぐら)曲紹介だったの!?

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)恥ずかしい……。

(水川かたまり)アハハハハハハハハッ!

THE BLUE HEARTSで『未来は僕等の手の中』

(鈴木もぐら)あの、初めてですね、聞いてくれている方もたくさんいらっしゃると思いますんで。ひとつ、ちょっと訂正させていただきたいですけども。この番組、こんな熱い番組じゃないですからね?

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)あの、『SCHOOL OF LOCK!』みたいな……(笑)。

(水川かたまり)かたまり校長みたいな(笑)。

(鈴木もぐら)坂田校長じゃないんだから。

(水川かたまり)サンシャイン坂田さんね。僕らの1年先輩が今、『SCHOOL OF LOCK!』の校長をやっていますから。

(鈴木もぐら)いや、『SCHOOL OF LOCK!』は素晴らしい、僕も大好きないい番組ですけども。この番組はそういう番組じゃないですから。それだけちょっと、訂正をさせていただきたいなと。

(水川かたまり)でも、思い出したな。本当に雪の日に矢上川っていうね、家の近くの川のほとりを歩いていて。これが流れてきて。あの情景がすごい思い浮かびます。

(鈴木もぐら)ああ、思い浮かんだ? あの頃の自分に?

(水川かたまり)あの頃の俺に見せてやりたいよ。今。

(鈴木もぐら)このラジオブースの景色を?

(水川かたまり)このブースの景色。「お前、TBSラジオで番組、やってるぜ」って。

(鈴木もぐら)肩を叩いて? 「お前、こっち向け。『未来はお前の手の中』だ!」って?

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)言ってあげたいですか(笑)。

(水川かたまり)言ってやりたいよ。「伊集院さんの前にやっているぜ」っていう。

(鈴木もぐら)月曜の24時からね。うん。

<書き起こしおわり>

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