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ジェーン・スー悩み相談「停滞気味の推しアイドルをどう応援すべきか?」(35歳・女性)

ジェーン・スー悩み相談「停滞気味の推しアイドルをどう応援すべきか?」(35歳・女性) ジェーン・スー 生活は踊る
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ジェーン・スーさんが2021年3月16日放送のTBSラジオ『ジェーンスー 生活は踊る』の悩み相談コーナーの中で35歳女性からの「6年間、推しているアイドルが停滞気味。今後、どのように応援していくべきか?」という悩みに回答をしていました。

(杉山真也)今日の相談は通算1839件目のお悩み、35歳女性からの相談です。「スーさん、杉山さん、こんにちは。去年、出産し現在は育休中です。いつも家事の合間に楽しく拝聴しています。相談は『推しているアイドルグループに売れる気配がない』ということです。私は6年ほど前からとある女性アイドルグループのファンをしています。メンバーのほとんどがアラサーの大人のグループなのでが、長年活動をしていても、なかなか知名度が上がらず、ライブの動員数も伸び悩んでいます。推しているグループは歌唱力とステージパフォーマンスに定評がありますが、テレビに出るほど有名ではなく、コアなアイドルファンであれば知っている中堅どころといったポジションにいます。

ファンとの距離感はメンバーがSNSでエゴサーチをし、ファンの投稿にいいねをしたり、ライブ後の握手会で常連になれば名前を覚えてくれるような感じです。しかし、グループの運営があまり上手ではなく、プロモーション方法やグッズデザイン、SNSの使い方などあらゆる点において時折、ファンをしょんぼりした気持ちにさせることが多いのです。メンバーについてもステージパフォーマンスの輝きは本物だと思うものの、ライブMCや配信でのトークなど、新しいファンを増やすには弱いなと感じる部分があります。

けれど、メンバーは『グループの活動に人生をかけている』と言っているし、『武道館でライブするまで夢を諦めない』と節目のたびに宣言しています。私はグループが大好きなので、メンバーみんなに幸せになってほしいし、夢がかなえばいいなと思います。しかしその反面、他のグループと比べても今のままでは武道館へ行くのは夢のまた夢ではないかと冷静に考えてしまう自分もいるのです。

ここ最近はコロナも手伝ってか、SNSでの配信トークの端々からアイドルを続けるモチベーションが低下しているのかなと感じる発言もたまに見受けられ、心配になることもあります。私自身も推し始めた頃の楽しくて仕方ない気持ちから、このまま同じ状況が続くのなら、いっそ解散してくれた方が楽なのかも……などという考えが頭をよぎるようになり、心の変化を感じています。しかし新曲が出たり、ライブパフォーマンスをオンラインで見たりすると、『やっぱり一番大好き。最高!』という気持ちでいっぱいになりますし、育休中の自分に心の潤いをくれるのは間違いなく推しであり、彼女たちにとても感謝しているのは本当なのです。

ファン目線からの改善、提案を手紙で運営事務所に送ることも考えましたが、それが果たして推しのためになるのか? ただの自己満足なだけで、ともするとメンバーを傷つけることになるのでは? と思うと、踏みとどまってしまいます。大好きなのに、ちょっとしんどい。なかなか日の目を見ない推しを今後、どんな姿勢で応援していったらいいか、アドバイスをいただけますと幸いです」。

(ジェーン・スー)「アラサーの大人なグループ」「歌唱とステージパフォーマンスに定評あり」「武道館でライブするまでは夢を諦めない」というこの3点だけ。それ意外のところではないです。その3点だけで私はですね、prediaかな?って思ったんですけども(笑)。違ったらごめんなさい。まあ、私もいわゆるアイドルと呼ばれるガールズグループの群雄割拠、戦国時代と呼ばれる時に運営側にいましたので。Tomato n’Pineというグループをやっておりましたので。この気持ちは痛いほどわかるというか、なんか申し訳ございませんって、なぜか私が謝りたくなるっていうところもあるんですけど。これ、難しいんだよね。わかるよ、すごい。なんか今、私、推しも始まったじゃないですか。

(杉山真也)はい。推し活が。

(ジェーン・スー)そう。あと、ありがたいことに奇特な方が私を推してくれたりもするわけですよ。つまり「推し・推され・運営」っていう歩く三権分立みたいになっているわけですよ。

(杉山真也)3つの視点があるわけですね。

「推し・推され・運営」の3つの視点

(ジェーン・スー)そうそう。三位一体でもなんでもいいんですけども。そんな感じになっていて、どの角度からも物事を若干、見られる状態という風に僭越ながら言うのであれば……やる側、やらせる側、そしてやってる人を推す側。どの視点から見てもですね、「本人たちの自主性に勝るものなし」とは思います。運営がどんなに圧をかけようと、ファンがどんなにお願いをしようと、本人たちがやっぱりやる気にならないと、輝きってやっぱりなかなか外に届いていかないような気もするんですよ。

じゃあ、「輝いてください」って正面からお願いをすれば人は輝くのか?って言ったら、そんなわけはないじゃないですか。かといって、運営が脅かして。「ここで○枚、売れなかったら解散だよ」みたいなのをやるのも、やっぱり「オオカミが来た」って言うのと一緒で、燃料切れしてくる。慣れてきちゃう。耐性がつく。疲れちゃうんですよ。ファンも疲弊するし。

みたいなのもあって、なかなか難しいところではあると思うんです。で、「武道館でライブするまで夢は諦めない」っていうことを言ってるわけじゃないですか。それで今、推しはじめて6年ぐらいでしょう? たしかにアイドル戦国時代みたいなのがあった時代……7、8年前かな? 2011年とか12年とか13年とか。その頃はたしかにその「武道館」っていうのをひとつの目標にするっていうのがあったんですよ。それででんぱ組が本当にやったりとか。それこそももクロみたいにドーン!ってアリーナまで行けるような人たちが出てきたりとか、いろいろとあったわけですけど。

逆に言うと、夢が更新されてないわけじゃないですか。苦節○年っていうところで同じ夢を持っていくのもいいと思うんだけど。だから本人たちも結構も苦しいと思うんですよね。「武道館」っていうのをずっと掲げ続けなきゃいけないっていうのは。でもたぶん今、どのアイドルもそんなに売れてない時代だから。あの時に比べたら。あの時のような熱量っていうのは今、シーンはなかなか持てないと思うので。そうすると、どんどん武道館が遠くなっていくっていう結構キツい状態だと思うんですよ。

(杉山真也)ああ、今の状況も含めてね。

(ジェーン・スー)やってる方はやってる方として。で、ただ推し、推され、運営の三視点から見て思ったのは、特に私、推すっていうことが初めてじゃないですか。一番新参者なわけですよ。運営から始まって、推されになって、推し……順番がおかしくないか?っていう話なんですけども。で、推しをやってはじめてわかったんですけども、ファンにしか見えてないものっていうのもあるんだなっていうのはわかりました。やっぱり本人と運営だと、あまりにも距離が近すぎて気付けないこと。自分たちも同じように歩いているつもりでも、どんどん右に曲がっているとか、左に曲がってるとか、進んでいるつもりでも進んでいないとか。それは当事者はわかんないんですよね。

(杉山真也)ええ。

(ジェーン・スー)でも、外から見て「ああ、これはこの人、絶対にこういうことをやった方が輝くのに」とか「ここをもっと自信を持てばいいのに」とか。「なんでそこでまたいつもみたいにひしゃげちゃうの?」「そこは笑ってごまかさない方がいいのに」とか、あるんですよ。でももうたぶん、みんなそれを当事者も運営も繰り返しちゃってるから、わかんないんですよね。というのと、あとはさっき言った「自主性に勝るものなし」。それからファンにしか見えてないものっていうのは絶対にある。で、本人たちも活動を続けていて、なかなか疲れているだろうっていうところから考えるとですね、この方は「どうやって今後、推していけばいいんですか?」って書いてあるじゃないですか。「どんな姿勢で推していったらいいか」って。

(杉山真也)育休中の心の潤いになっているっていう。

(ジェーン・スー)そう。それでやっぱり「もう推し、やめようかな」とか「解散してくれればいいのに」って思っていても、新曲が出ると「好き!」ってなるわけじゃないですか。ということは、やっぱり「推しは推せる時に推せ」っていうのを先人たちが我々に伝えてくれていますけども。どうやらそうらしいんですよ。突然、やめたりとか、引退したり、海外に行ったりとかあるらしくて。やっぱり推しは推せる時に全力で推さないと、ものすごい後悔をするらしいんで。それを私は先人たちに教わったんですけど。だからやっぱり「後悔のないように推す」っていうのはまず熱量としてはひとつだと思うんです。ただ、私は自分がもう運営側じゃないので言いますけども。お利口なファンでいる必要はないと思います。

(杉山真也)ほう。

お利口なファンでいる必要はない

(ジェーン・スー)どういうことかっていうと、運営としては言うことを全部聞いてくれて買ってくれるファンがたしかにありがたいんですよ。なんでも買ってくれて。だけど、やりがいもないだろうし、みんな惰性になっていくんだけども。「迷惑をかけろ」ってことではないですよ。「厄介になれ」っていうことではなくて、もっとファンって仕掛けていくこともできると思うんですよ。で、まあ「コアなアイドルファンは知っている中堅どころ」っていうところであれば、ほら。「本人たちもSNSでエゴサをしていいねをしている」とか、そういう距離感なわけじゃん。だから、仕掛けやすいとは思うんですよ。

で、どういうことかっていうと、さっきも言ったように「こうなってほしい」とか、自分にしか見えていない、その人の魅力があるわけじゃない? で、そういう魅力があって、それをもっと磨いてほしいと思っても、「○○ちゃんはすごくこういうところが素敵だから、ここを磨いてください」っていう風に、たとえばファンレターを書いていったとしても、「お、おおう……」ってなっちゃ可能性もあると思うんですよ。人だから。でも、「自主性に勝るものなし」なので。

だから「ファン目線からの改善提案を手紙で運営に送ることも考えましたが、それが果たして推しのためになるのか? ただの自己満足だけで、ともするとメンバーを傷つけることになるのでは? と思うと、踏みとどまってしまう」っていうこの配慮、素晴らしいと思います。で、私は最近思うのは、「右に曲がってください」って言うんじゃなくて、右に曲がりたくなる推し方をするっていうのがいいんだろうなという感じにはなっていますね。

(杉山真也)「こういう方向性はどう?」って、そっちに向いてもらうってことですね?

(ジェーン・スー)提案はしません。右に曲がりたくなるような推し方をする。たとえば杉山さん、会社員なので推すも推さないもあれなんですけども。別に接触の現場とかもないので、あれなんですけども。じゃあ、杉山さんがスポーツアナウンサー専門だとしましょう。で、私は杉山さんをものすごく評価している1ファン。「杉山真也はもっともっとTBSを背負っていくアナウンサーになるんだ!」ってすごく信じている。「でも、杉山さんに今、必要なのはバラエティの経験だ。なぜなら、スポーツをやっている時にちょっとコメントとかで面白いことを言ったりする時の感じが今の他のTBSのアナウンサーにはないから」って。もう毎日見ている人はわかるんですよ。毎日見ているファンっていうのは絶対にわかる。

という時に、杉山さんに手紙を出して。「杉山さん、バラエティをやってください。絶対杉山さん、面白いです!」って言われても、「ありがとうございます」ってなって手紙をどこかにしまって終わるじゃん? だって、どこの誰ともわかんないしさ。「そういう可能性もあるんだね」って。だけど、たとえばですけど、杉山さんが何かの仕事……ずっと杉山さんを見ていたら、ちょっとバラエティっぽい仕事を……たとえばスポーツバラエティみたいなところに仕事で行きました。

それを見たみたいな時に、たとえば「こういうところがいつもと違ってすごくよかった」とか「ここがわかりやすかった」とか。「この選手の魅力をこういう風に伝えてくれたのは杉山さんだけだ」とか。そういう手紙が届いたら、たぶん次、ちょっとバラエティの話が来た時に「やりますか?」って言われたら「あっ、やってもいいかな?」っていう風になる可能性が増えてくると思うんですよ。

で、そういう地道な右に曲がりたくなるようなことをやっていくしかないんじゃないかなとも思います。だから、自信がないわけじゃん。たとえば「じゃあ、バラエティをやってください」って言ったって、経験もない。別に今まで、興味もない。だから「右に曲がれ」って言われても「曲がりません」っていう人に「えっ、そんな風に言われるんなら、曲がってみようかな?」っていう風にするためには、やっぱりそこがどれだけよかったのか?っていうのをいかに的確に伝えられるのか?っていうことだとも思うんですよね。

(杉山真也)そういう意味ではこの番組に送られてくるメッセージとかも全部読んでいるんですけども。そこに書いてあることで自分に変化が生まれることもありますし。

(ジェーン・スー)それ、前に言っていましたね。

(杉山真也)一番はね、やっぱりY字バランスの時。あの時は本当に企画を放りだそうかと思いましたけども。でも、あれにちょっと影響を受けていらっしゃるリスナーの方がいたことで。メッセージをもらって「もう1回、頑張ろう」みたいになった部分があったんですよね。

「ここから私は仕掛けの話をします」

(ジェーン・スー)で、本人たちがエゴサをしているなんて、最高の条件なわけですよ。だからもう、ここから私は仕掛けの話をします。仕掛けの話をしますけど……もうね、3つから5つぐらい、アカウントを作ってください。それで、もう同じ言葉じゃなくて、違う言葉で、本人だけ届くように全力で「ここがいい!」みたいなのを褒めるとか。批判じゃないですよ。提案でもないですよ。右に曲がりたくなるようなことを書いていくとか。なんかもっと、丁々発止でもいいと思うんですよね。「推す・推される」って。やっぱりぬるくなっちゃうと、つまんないんだよ。

その、既存の「おまいつ」っていうんですけども。「お前、いつもいるな」っていう、いつもいる人たち。おまいつ、古参とアイドルだけのゆったり現場みたいになのって平和だし、問題も起きないけど、やっぱり空気が停滞していくし、いる人たちもつまらなくなっていくと思うんで。まあ、複数アカウントを持つこと自体はあまり……ごめんなさい。訂正します(笑)。おおっぴらには勧めません。おおっぴらには勧めませんが。だから何人か、推し友を見つけてくださいよ。それで、推し友で会議をしたらいいと思うよ。

で、「どうしたらもっと○○ちゃんが輝くのか? グループがもっと……」って。箱推しなのかもしれないですけども。「箱推し」っていうのはグループ全体を推すっていうこと。誰か1人のメンバーじゃなくて。「こういう時、よかったね」「こういうことをやってもらいたいね」みたいなのを書いていったら本人たちにも届くと思うし。本人たちもたぶん中堅どころって言われたらもう、どうしていいかわかんないんだと思うんだよね。今、目の前のやることをひたすら実直にやっていくしかない。っていうか、もうそれ以上は手がないみたいな感じになってると思うので。「かわいい」とか「きれい」とかじゃなくて。「やっぱりこの曲の時はこういう風に盛り上がるよね!」とか「最後の曲があれだと、その後ずっと1日、励まされるよね」とか。

なんか右に曲がりたくなるような推し方っていうのを考えると、また推し活自体も楽しくなるんじゃないかな?って思います。なかなか日の目を見ない推しを今後、どんな姿勢で推せばいいのか? もう全力で、どうしたらこの人たちの魅力がより外に届くか?っていうことを考えて、ガチンコで推していくっていうのが一番楽しいんじゃないかなと思います。頑張ってください。

<書き起こしおわり>

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