渡辺志保 STICKYを追悼する

DJ松永 STICKY feat. BRON-Kで『タマには』を選曲する MUSIC GARAGE:ROOM 101

渡辺志保さんが2021年1月22日放送のbayfm『MUSIC GARAGE:ROOM 101』の中で亡くなったラッパーのSTICKYさんを追悼していました。

(渡辺志保)今日、1曲目にこういったお話で始めるのも何だか……ズーンと来るような感じがするんですけれども。日本のラップグループ、SCARSのメンバーとしても活躍されておりましたラッパーのSTICKYさんがお亡くなりになったということで・SNSを中心にバーッとニュースが駆け巡ったのが先週の1月15日あたりかなという風に思うんですけれども。

私も関係者の方から直接、その訃報を教えていただいたこともありまして。本当に信じられないような気持ちでいっぱいです。この番組『ROOM 101』にも「かつて」という風に言ってしまうことになるんですが。かつて、同じくSCARSのメンバーとして活躍されていました、たとえばSEEDAさんであるとか、A-THUGさんであるとか。少し前にもBESさんにこの番組に出ていただいたこともありまして。

それで何となく私はですね、STICKYさんにちゃんとインタビューという形でお話したことはなかったですけれども。なんとなく近々、STICKYさんにもちゃんとお話を伺える時が来ればいいなという風にぼんやりと思っていたところだったんですよね。というのも、ここ近年、そのSCARSの作品が再発されたりとか。それに伴ってえ次の次の世代、若い世代の方たちにもSCARSの魅力が伝わって再評価されるというような動きを感じておりましたので。

SCARS再評価の流れ

(渡辺志保)かつ、STICKYさんといえば本当に客演のお仕事なんかも最近もずっと盛んにされておりましたので。近々、そういうチャンスが巡ってくるかなという風に思っていたところでしたので。本当に残念で、そして悔やまれてならないという感じです。それで彼のラップスタイルというと、本当にストリートでのハスリンというか。裏街道をひた走るというか。

私も最初にSCARSの曲を聞いた時に、ちょっと変なたとえですけど。普通に会社員で毎月お給料をもらったりとか。普通にバイトして毎月1回、お給料が入ったりとか。そういった形じゃない形で……そういった形ではない方法でしのぎを削ってお金を稼いでいる人もいるんだなって。なんか自分が知らない世界に触れたなって強く感じたのがまさにSCARSのアルバムだったんですよね。

中でも特にSTICKYさんは本当に、これはもちろん褒め言葉ですけど。金に固執して、そのマネーにまつわるストーリーであるとかストラグル。それによって引き起こされてしまう不安な気持ちであったりとか、ちょっと鬱々とした気持ちであるとか。そういったことも本当にありのままに、ある意味非常に人間臭くラップしていらっしゃったというような印象です。

というわけで今日はその先日お亡くなりになりましたSTICKYさんに哀悼の意を込めて、この曲でスタートしたいと思います。STICKYで『WHERE’S MY MONEY』。

STICKY『WHERE’S MY MONEY』

<書き起こしおわり>

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