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渡辺志保 Busta Rhymes『Look Over Your Shoulder ft. Kendrick Lamar』を語る

渡辺志保 Busta Rhymes『Look Over Your Shoulder ft. Kendrick Lamar』を語る INSIDE OUT

渡辺志保さんが2020年11月2日放送のblock.fm『INSIDE OUT』の中でBusta Rhymes『Look Over Your Shoulder ft. Kendrick Lamar』を紹介していました。

(渡辺志保)ここで私からもう1曲、お届けしたくて。これ、ヤナタケさんからも「このアルバムから1曲かけたい」ということで。

(DJ YANATAKE)はい。リクエストしました。

(渡辺志保)何のアルバムかと言いますと、バスタ・ライムス『E.L.E. 2』。これがね、元々が1998年12月の作品なんですが。その続編が先週の金曜日にドロップされましたけれども。すごいバラエティーに富んだ内容っていうか、楽しく聞けましたっていう感じ。肉厚だったしね。

(DJ YANATAKE)もうさ、わかんないんですよ。若い子たちがバスタ・ライムスをどういう風に捉えているのか? どういう存在なのか?

(渡辺志保)もう誰も気にしていないもんね。絶対に。「今の若い方にどう思われてるか?」とかね。

(DJ YANATAKE)だからこのアルバムも『1』から数えると22年ぶり。僕、このファーストアルバムを明確に覚えていますけどね。

(渡辺志保)私もたしかリアルタイムでUSのヒップホップとかを聞き始めたぐらいの時だったから、めちゃめちゃ当時、聞きましたね。

(DJ YANATAKE)でもなんか、ただのおもしろ早口おじさんっていう感じなのかな?

(渡辺志保)本当にこう、スピット系よね。ツバが飛んで来そうなね。

(DJ YANATAKE)でも、志保さん的にアルバムはどうですか?

(渡辺志保)やっぱりあの『Poison』のあれが一番おもしろすぎて(笑)。

(DJ YANATAKE)そうなんです! 今日はちょっとかけませんが。ベル・ビヴ・デヴォーの『Poison』をめちゃくちゃおもしろく使っている曲があるんで。超最高なんですよ。

(渡辺志保)あのイントロのところだけをループするっていう……「は、始まらない! 『Poison』が始まらない! ポイズンって言わせてくれ!」みたいなね(笑)。

Busta Rhymes『Outta My Mind ft. Bell Biv Devoe』

(DJ YANATAKE)でもやっぱりね、あのバカっぽさがやっぱりね、いいですね。バスタだなって。

(渡辺志保)バスタだなって思ったし。しかも私、まだ聞けてないんですけども。今日、リローデッドバージョンも出て。まあデラックス版っていう感じですけども。

(DJ YANATAKE)マジで?

(渡辺志保)そう。出たの。エミネムとか参加しているのかな? これも調べてから来いっていう感じですが。

(DJ YANATAKE)早い! なんだよ。デラックス版までの時間が短いよ……。

(渡辺志保)そう。短いし。でも、こういうところはトレンドじゃないですか。今の若者の。で、ジャケットではガイコツがマスクもしていて。すごいそういったところでもトレンドを押さえているなっていう。

(DJ YANATAKE)これ、アリアナ・グランデの次に売れてますよ?

(渡辺志保)すごいですね。やっぱり求めていた方がたくさんいるんですね。

(DJ YANATAKE)こんなに売れるとは思わなかった。俺。でも最近、さっきのコモンもそうだし、バスタもそうだし、当たり前にみんな、ヒップホップを昔から知っている人は大メジャーだと思ってるけど。T.I.とか。もう全員、マイナーなんだよね。自分のレーベルでやってるんだよね。

(渡辺志保)ああ、インディーズでね。たしかにT.I.もね。

(DJ YANATAKE)だけどちゃんと結果を出してるんだ。バスタ。

(渡辺志保)そうね。すごいわね。という感じなので、本当にまだまだバスタ・ライムス、あなどれないなっていう感じがしますけれども。まあ、ただヒップホップヘッズ的には『Poison』のおもしろ使いとかもありますけど。なんとケンドリック・ラマーがめちゃめちゃ濃いバースをスピットしているっていう曲が1曲、収録されておりまして。『Look Over Your Shoulder』っていう曲なんですけど。リーズンのアルバムとかでもケンドリック、客演で……一部声ネタみたいな感じで酸化もしてましたけれども。ここまでガッツリとケンドリックのラップを聞いたのは皆さん、久しぶりなんじゃないかなと。

(DJ YANATAKE)今年、2020年としたらね、数えるぐらいなのか、初めてなのかぐらい。

(渡辺志保)初めてに近いぐらいだと思うんですよ。しかも、この曲はジャクソン5の『I’ll Be There』という名曲をサンプリングしてて。バスタ的にはやっぱりそれも自分的にすごいデカかったことみたいですね。「プロデューサーのノッツがこのビートを持ってきてくれて。ニューヨークのスタジオで録ったんだ」みたいなことをウェブサイトのインタビューでも仰ってましたけれども。そこにケンドリックが乗っかって。しかもケンドリックがファーストバースなんですよね。それで「自分とヒップホップ」っていうテーマでラップをしてるんですけど。

それでまた、これがすごいケンドリックもドラマティックなバースを披露してくれておりまして。非常に心がいい意味でざわざわとする……興奮しちゃうなっていう感じ。で、ケンドリック・ラマーもまさに今、彼も次の新しいアルバムの準備をしてるんじゃないかという風に噂もされておりますので。これは何かいい布石だぞっていう風に思いました。というわけで、ここでどんなバースを決めてくれているのか、聞いていただきたいと思います。バスタ・ライムス feat. ケンドリック・ラマーで『Look Over Your Shoulder』。

Busta Rhymes『Look Over Your Shoulder ft. Kendrick Lamar』

(渡辺志保)はい。バスタ・ライムス feat. ケンドリック・ラマー『Look Over Your Shoulder』をお届けしました。ラップファンの間で「このケンドリックのバースはいつ頃のやつなんだ?」っていうのを「お前、そのソース、どこだよ?」みたいな感じで掲示板が盛り上がっているのを見たんですけども。バスタがインタビューで語っている内容によると、「ニューヨークに大雪が降って外出禁止令が出て街がロックダウンされた時に録った」っていうことみたいなので。めっちゃニュースをさかのぼればそれがいつだったかわかる。で、バスタがニューヨークでレコーディングした後、彼がケンドリックに送ったらめちゃめちゃいいバースをくれたんだっていう風に言っていたので。そのへんから逆算するのがいいのかなって思いました。

<書き起こしおわり>

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