渡辺志保さんがblock.fm『INSIDE OUT』の中でエイサップ・ファーグがプレイボーイ・カーティをフィーチャーした『Mad Man』を紹介していました。
(渡辺志保)でもって、ちょっとシリアスなトーンで始めてしまった『INSIDE OUT』なんですけど、もう1曲、私の推し曲をここで紹介したいと思うんですけども。先週の金曜日にエイサップ・ファーグが新しいアルバムを出して。デイヴ・イーストも新しいアルバムを出して。すごいニューヨークのいまを彩るMCたちがワーッと活動をしてすごくいいなと思っていたんですけど。で、その中でファーグのアルバム、聞きました? 1曲すごい「うおーっ!」って思った曲があるからそれを今日かけさせていただきたいんだけど。
先に言っておくと『East Coast』のリミックスじゃないということは先に言っておきたいんだけど。でも、『East Coast』という曲のリミックスをファーグが作ってアルバムにも入っているんだけど。
A$AP Ferg『East Coast Remix』
まあすごい豪華。バスタ・ライムズから果てはリック・ロスから、全然イーストコーストじゃないロングビーチのスヌープ・ドッグからっていうのがガーッと参加していて、ビデオも結構かっこよかったですね。あれに出てくるリック・ロスがすげーcherry chill willさんに似ているのでぜひみなさんには見ていただきたいっていう感じがするんだけど。
で、そん中で私が「うおーっ!」って思った曲は『Mad Man』っていう曲が入っているんですよ。これね、イントロがなんと『Tear da Club Up』をサンプリングしているんですよ。メンフィスのスリーシックスマフィアの『Tear da Club Up』をサンプリングしているんだけど。
かつ、その中でエイサップ・ファーグとかエイサップ・ロッキーがいるエイサップ・モブたちってクラウドラップとかが流行っていた時期に、デンゼル・カリーとかがいるスペースゴーストパープだったりレイダー・クランのメンバーとビーフしていたんだよね。で、それが結構、この時代には珍しくネチネチネチネチ、曲を出すたびにどっかしら、何かしらパープルを絡めたディスとかが入っているみたいな感じでネチネチネチネチビーフを繰り返していたんだけど、なんとこの『Mad Man』でなぜかエイサップ・ファーグがまたそれを蒸し返しちゃっていて。「古いビーフかどうかなんて気にしねえぜ。やっぱりレイダーたちが嫌いだぜ(Even though that beef old I don’t care I will not fuck with the Raiders)」みたいなことを言っていて。「おおっ!」みたいな。だから何? みたいな感じなんですけど(笑)。
それでちょっとね、ちょうどクラウドラップとかが流行っていた頃って田中面舞踏会とかがスタートしたような時期で。
なんかもうそれ、数えてみたら5、6年前なんですね。びっくりしちゃいました。で、私にとってはつい先週のような出来事なんですけど、なんかこのへんの、最初エイサップ・ロッキーとかがワーッと出てきて、レイダー・クランがワーッと出てきて。そういうちょっと新しい時代のクルーとかコレクティブとかがワーッと出てきたのがちょうど2011年とか2012年ぐらいだと思うんだけど。そっから時代が1周したんだな、みたいなのをちょっと感じたということを言いたかっただけです。はい。というわけでイントロから血湧き肉躍るような感じのエイサップ・ファーグの新曲を聞いていただきたいと思います。
ちなみに、フィーチャーしているのはいまをときめくプレイボーイ・カーティというところでぜひぜひ聞いてください。エイサップ・ファーグで『Mad Man ft. Playboi Carti』。
A$AP Ferg『Mad Man ft. Playboi Carti』
はい。いまお届けしておりますのはエイサップ・ファーグの最新アルバムから『Mad Man ft. Playboi Carti』でした。
<書き起こしおわり>