宇多丸と藤津亮太と宇垣美里『PUI PUI モルカー』を語る

宇多丸と藤津亮太と宇垣美里『PUI PUI モルカー』を語る アフター6ジャンクション

藤津亮太さんが2021年1月19日放送のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』に出演。宇多丸さん、宇垣美里さんと『PUI PUI モルカー』について話していました。

(宇多丸)今日は今年、2021年分というか。新たに始まったアニメシリーズのお話をうかがうんですが。その前に藤津さんがちょっとこの話をしたいという作品があるそうで。

(藤津亮太)そうですね。1月、なかなか選ぶのを困っていたところに、まさかの大ブレイク作品ですね。『PUI PUI モルカー』という……。

(宇垣美里)いや、かわいいのよ!

(宇多丸)出ましたよ。いや、だから俺が言ってるじゃん!っていうさ(笑)。

(宇垣美里)大好き(笑)。

(藤津亮太)宇多丸さんね、イベントでトークをされていましたよね?

(宇多丸)そうなんです。放送前の盛り上げイベントみたいなのでお話をさせていただいたけども。でも、たぶん関係者一同、こんなにブレイクするとまでは想像していなかったですよ。本当に。

(宇垣美里)ねえ。めちゃめちゃバズっている。

放送前のイベントに宇多丸出演

(藤津亮太)テレビ東京の子供向け番組枠の『きんだーてれび』内で放送されているストップモーションアニメですね。で、フェルトで作られたモルモットの車が主人公というか。そういうお話なんですけども、これがかわいくて。ネット民まで響いて大喜びという感じになっていますけどもね。

(宇多丸)ねえ。2週目ぐらいから突然、火がつきだしましたね。

(藤津亮太)そうですね。実際に番組、とてもかわいくて。短くて楽しいんですけども。今日、ここで取り上げたいと思ったのは原案・監督・脚本を務めるクリエイターの見里朝希さん。この名前を覚えていただきたいと思って取り上げたんですね。見里さん、学生時代からああいうフェルトの素材で作られたものとか。『Candy.Zip』っていうのは違うんですけども、その後に作られた『マイリトルゴート』という作品でもやはりフェルトの素材が使われていて。それで、その『マイリトルゴート』なんかは結構シリアスなお話だったんですが。

(宇多丸)なかなかね、グロテスクと言いましょうか。

(藤津亮太)そうですね。これが、まさかのこのかわいい路線で大ブレイクするっていうのはかなりびっくりしたわけですよね。

(宇多丸)僕はでも逆に『マイリトルゴート』の見里さんだと思って見ると、『PUI PUI モルカー』もやっぱりその向こう側には「毒」を見てしまいますけどもね。

(宇垣美里)でも、それはちょっと感じるような気はしますけどもね。今回の3話とかもそうですし。

(藤津亮太)毒というか、ちょっとキワキワなところを狙っている感じですよね。猫が命の危険に……とか。普通だったらこういう優しい世界には出てこなさそうなものに。それこそ、2話だと銀行強盗とかですね。バイオレンスや死のような要素がちょっと入ってくるっていうのが持ち味なのかなっていう気はしますね。

バイオレンスや死の要素も……

(宇多丸)これは今、大ブレイクしていますけども。まだ途中ですけども。どんどんと派手な回も増えてくるんで。

(宇垣美里)うわー! これ、毎週の楽しみ!

(藤津亮太)公式で見里監督の過去の作品とかもネットに上がっていたりするので。気になった方はご覧になっていただくと……。

(宇多丸)でも『PUI PUI モルカー』を見て「かわいい!」ってなって『マイリトルゴート』を見たら結構……やっぱり閲覧注意なんじゃないですか?(笑)。

(藤津亮太)だからそこがね、作品を見る時の楽しみですよね。「まさか……」っていうね。ある意味、裏切られていくっていう。

(宇垣美里)幅がね(笑)。

(宇多丸)藤津さん、ちょっと若干、落とし穴を仕掛けているんじゃないですか?(笑)。

(藤津亮太)でも、それが楽しみじゃないですか。皆さんをマニアの道へと誘う……。

(宇多丸)なるほど。沼落ちさせるにはね、さらに。うん。

(藤津亮太)なのでぜひここで『PUI PUI モルカー』を紹介しようと思ったんです。

(宇多丸)国産パペットアニメーションとしては久々にここまで話題になって。大ヒットだし。本当に嬉しいことで。ストップモーションアニメのファンとしてもすごく嬉しく思うあたりですね。ありがとうございます! 『PUI PUI モルカー』はテレビ東京で毎週火曜、朝の7時半からやっていますけども。U-NEXTとかDアニメストアとかでも配信で見れるということなので。皆さん、後追いでもぜひご覧くださいませ。

(宇垣美里)YouTubeでも見れますね。

(宇多丸)いろんな形で見れるので。ぜひぜひお願いいたします。

<書き起こしおわり>

タイトルとURLをコピーしました