『ベルリンうわの空』の著者、香山哲さんが2020年3月17日のTBSラジオ『アフター6ジャンクション』にインターネット経由で出演。お住まいのベルリンの新型コロナウィルスの影響について話していました。
(宇多丸)今夜お迎えするというか、インターネットでベルリンと今、国際中継しております。漫画『ベルリンうわの空』の作者、漫画家の香山哲さんです。改めましてよろしくお願いします。
(香山哲)よろしくお願いします。
(宇多丸)なかなかね、我々も初めての試みでございまして……。
(香山哲)ありがとうございます。技術的なことをされてる方。
(宇垣美里)フフフ、本当に(笑)。
(宇多丸)技術チーム、頑張っております。ちなみに今、ベルリンは時刻は何時ぐらいなんですか?
(香山哲)今は同じ火曜日の朝10時半ですね。8時間マイナスです。
(宇垣美里)ああ、まだ朝なんだ。
(宇多丸)おはようございますっていう感じですね。
(香山哲)まだサマータイムじゃない時間ですね。
(宇多丸)ということで香山哲さん、今回お招きしたのは2月18日(火)、ヴィレッジヴァンガード渋谷店でコミック担当されております中澤孝紀さんがおすすめの漫画としてこの『ベルリンうわの空』を紹介していただきました。
(宇多丸)で、我々も拝読してもう「最高!」と。
(宇垣美里)すごい好きで。紹介される前から私、知ってました。好きでした(笑)。
(香山哲)ああ、嬉しい!
(宇多丸)といことでぜひ、やっぱり香山さんのものの見方というか、視点そのものにもすごく我々、感服いたしましたので。ぜひお話をうかがいたいなということだったんですが、なかなか東京に戻ってくる予定がないということで。だったらもうインターネット時代、繋いでしまえ!っていうことでこの形でのご出演をしていただいたわけです。ありがとうございます。
(香山哲)ありがとうございます。テレワーク的な。
(宇垣美里)テレワークだ(笑)。
(宇多丸)まさに。ちなみにベルリン、新型コロナウィルス、もちろんドイツもね、影響があると思いますが。どうですか? 雰囲気というか、影響は?
(香山哲)もちろんね、今世界全体的に大変だと思うんですけどとにかく僕は今、その現地のニュースを読まなきゃいけないので、それを訳して理解するのにいっぱいいっぱいで。「隔離」とか「感染」とかそういう知らない用語がいっぱい出てくるから(笑)。それをどんどん訳すっていう。そういう移民向けの簡単な言葉を使ったニュースなんですけども。そういうのが用意されているんですけど、それでも結構難しくて。
(宇多丸)へー!
(宇垣美里)そうなんだ!
(香山哲)でも、近所の人がアパートというかマンションのそのロビーに張り紙をしたりして。「ちょっと大変な人は手伝うよ」とか「お年寄りは買い物とかに行ってあげるよ」とか。そういうのをやったりしていて。まあみんなで頑張っていくっていう感じですね。
張り紙で手助けを呼びかける
同じ建物に住む隣人へ。お年寄りや持病、体質などで買い物や薬局へ行くのが大変な場合、無料で手伝うので声かけてね。 pic.twitter.com/YWq3r9U4PJ
— Tetsu Kayama (@kayamatetsu) March 17, 2020
(宇多丸)『ベルリンうわの空』の中でも出てきますけど、そういうフラットに助け合うスタンスみたいなのが本当に素敵ですよね。
(香山哲)そうですね。もう「こうなっちゃったらしょうがない」とか、あんまり「恥ずかしい」とか「どう思われるか、どう見られるか」っていうのは少ないかもしれないですね。
(宇多丸)なるほど。街の雰囲気とか、どうですか?
(香山哲)マスクをしてる人はまだ1人も見かけてないですね(笑)。
(宇多丸)ええーっ!
(宇垣美里)ヨーロッパってやっぱりそうなんですかね?
(宇多丸)それは単純にマスクをする習慣がないっていうことですかね?
マスクをしている人は見かけない
(香山哲)そうですね。それもあるし、「あまり意味がない」っていう報道がされているのかな? 「咳をする時は肘でガードをしてください」みたいな。
(宇垣美里)咳エチケットですね。
(宇多丸)そういう意味ではそこまでピリピリしまくってるわけでもないって感じですか?
(香山哲)まあでもだんだん疲れてる感じはちょっとあるかもしれないですね。
(宇多丸)なるほどね。
<書き起こしおわり>
アフター6ジャンクション(1)【カルチャートーク】など | TBSラジオ | 2020/03/17/火 18:00-19:00 https://t.co/lWlmX2mxWd #radiko
— みやーんZZ (@miyearnzz) March 18, 2020