オードリー若林 はじめての『どうぶつの森』で感じた世知辛さを語る

オードリー若林 はじめての『どうぶつの森』で感じた世知辛さを語る オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2021年1月16日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中ではじめてやってみた『あつまれ どうぶつの森』についてトーク。癒やしを求めてプレイして感じた世知辛さについて話していました。

(若林正恭)電球を買いに電気屋さんに行ったんですよ。で、Nintendo Switch。俺、抽選で買ったじゃない? 本当に大学入試の合格発表みたいに抽選結果を見に行って。「あ、合格している」みたいな感じで当選していて。それで今って、Switchが普通に売っていて。「売ってるんだ。そうなんだ」って思って。そしたら横に……そうそう。それでまず、春日が『有吉ぃぃeeeee!』に出ているのを見て「『桃鉄』、ほしいな」って思って。

(春日俊彰)ああ、やっぱり『桃鉄』は面白いよね。

(若林正恭)そしたら、『桃鉄』が売り切れていたの。たぶん春日効果だと思うんだけど。

(春日俊彰)まあ、そうかもね。あれを見て。春日が楽しんでる姿を見て。「自分もやりたいな」って思ったんだろうね。

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(若林正恭)そうそう。たぶんそうだと思う。その次の日あたりで売り切れてたから。そしたら、「『どうぶつの森』は売ってるんだ」って思って。俺がSwitchを買った頃はどこにも売ってなかったのよ。人気で。それで、でもなんか俺は『Apex』とか、そういうゲーム好きだから。タイプが違うんだろうな、みたいな。『ワンダと巨像』とか俺、好きだから。で、『どうぶつの森』が流行ってるのは知ってたけど……『どうぶつの森』って、やったことある?

(春日俊彰)うーん、ない!

(若林正恭)ないよね?

(春日俊彰)なんか、そうね。私も戦ったりとかするやつの方が好きだからさ。ちょっとなんか、ほんわかしているイメージ? 穏やかなゲームなんだろうなと思って、手は出していなかったね。

(若林正恭)だから「癒されるんだよね」って思ってるよね。『どうぶつの森』ってね。そうだよね。

(春日俊彰)なんか釣りをしたりとかさ。村の人と交流をしたりとか。

(若林正恭)そうそう。たとえば、日々疲れていたとしたら癒されるみたいな感じのイメージじゃない?

(春日俊彰)そんなイメージ。ゆったりした。

(若林正恭)で、ロールプレイングゲームとかみたいにレベルアップしてきて、武器とか強くなってきて。ボス倒したりとかっていうことじゃなく……実は『どうぶつの森』のことって何も知らなくない?

(春日俊彰)知らない。

(若林正恭)ああ、やっぱり一緒だわ。

(春日俊彰)なんか、ゴールがあるわけじゃなくて。ただただ日常というかさ。何も起きないんだろうなと思って。ハプニング的なものが。それでなんかゆったり、買いに行ったりとか。落ち葉を集めてなんかどうとか、家を建てて……とか。

(若林正恭)だから「森で自分の好きなことができるんだろうな」みたいな。それで、自分で物を作れたりするのかな? 部屋を。

(春日俊彰)なんかできるんじゃない? わかんないけど。部屋に何を置くとかさ。

(若林正恭)バスケットボールをしようと思ったら、できるのかな?

(春日俊彰)ああー。バスケットボール?

(若林正恭)バスケットボールをやろうと思ったら、バスケットボールとバスケットゴールがギャラクシー賞のカタログみたいに。「バスケットゴール」みたいな感じで売ってるってことなのかな?

(春日俊彰)売ってるのか、テメーで作るのか。

(若林正恭)「自分で作る」っていうのもあるよな。たぶん。

(春日俊彰)できそうじゃない? 釣りができるぐらいだから。

(若林正恭)それで俺、足をケガしていて、バスケットができないから『どうぶつの森』の世界だったたらできるのかな、とか。まあ電気屋さんでパッケージ、ずっと腕組んで見て。ずっと考えていたのよ。パッケージを見ながら。

(春日俊彰)まあ、パッケージだけだとわからんけどね(笑)。

(若林正恭)で、「すごいな」と思ったの。こんなに何をするかわかんないゲームが流行ってるのは知っていて。「癒される」っていうことまでは知っているけども。「でもよく調べないな。自分が」と思って。「だからもう、ネットも何も調べず、誰にも聞かず、買って。やってみて、何が面白いかを自分で体感したいな」と思って、買ったのよ。『どうぶつの森』を。

何が面白いかを自分で体感したい

で、家に持って帰ったら奥さんにめちゃくちゃびっくりされて。「なんで?」みたいな。なんか怖かったわ。浮気を疑われるかのように……「な、なんで『どうぶつの森』、買ったの?」って言われて。なんか不審がってた(笑)。

(春日俊彰)「あなた、その裏になんかあるんじゃないの?」って。

(若林正恭)なんかそういう聞かれ方だった(笑)。

(春日俊彰)「なにかのカモフラージュで買ってきているんじゃないか?」って勘ぐられて(笑)。

(若林正恭)で、「やりたいと思って」って言ったのに「なんで?」って言われて。「だって、なにが面白いのかがわからないゲームって珍しいなと思って」みたいな。

(春日俊彰)はいはいはい。まあ、だから若林さんが選ばなそうなジャンルっていう風な予想だから。

(若林正恭)あと、やっぱり「癒やされたい」っていう気持ちがあったんだろうね。やっぱり家にいなきゃいけないから。それで『どうぶつの森』を始めて。最初の大まかなことの説明とかをするの、あったけど。忘れちゃったな。なんか話半分だったから。うん。

(春日俊彰)まあ、あんまり聞かないよね。早くやりたいもんね。動かしたいから。

(若林正恭)そうそう。それでね、「癒やされるんだろうな」って思って。で、季節と時間が連動しているんだよね。

(春日俊彰)へー! じゃあ、もうリアルに今の時間でゲームの中が進んでいるっていうこと? お正月とか?

(若林正恭)そう。だから今、雪が降っていて冬なの。あと俺、夜にしかやらないから、まだ夜しか見ていないんだよね。昼を見ていないんだよ。時間も連動しているから。

(春日俊彰)はー。だから昼にしか起きないこととかあるっていうことね。夜だけのこととか。

(若林正恭)で、昼も見たいから一応、Switch持って家も出てみたんだけど。なんか岡田の前で『どうぶつの森』をやるのはなんか嫌だなと思って。できなかったんだけど。

(春日俊彰)ああ、それはなんとなくわかる。

(若林正恭)もう何も調べないで。ネットも。それで『どうぶつの森』をやっていて。雪が降っていて。で、テントは張れるのよ。で、「何が面白いのかな?」って、島をウロチョロしていて。「こういうことでいいのかな?」と思いながら島を雪の中をウロチョロしていて。

(春日俊彰)それは誰もいないの? 無人島なの?

(若林正恭)いたね。いたけど……「何か困ったことがあったら聞いてね」ぐらいだったかな? 話半分だからさ。話がつまんねえから。あいつら。ごちゃごちゃごちゃごちゃ……。

(春日俊彰)でも、とりあえず聞かないと。ヒントもないし、何をしていいか分からないじゃない? とりあえず聞かないとさ。つまらんだろうけど。

(若林正恭)そうだよね。で、なんかボタンとか見たら、服とか脱げるから。とりあえずパンツ一丁になって、服をテントの前に脱ぎ散らかして。たぶんみんな、やるんじゃない? 始めたての人は。テントの前に服を全部脱ぎ散らかして。裸で雪の中をブワーッと走っていってみたんですよ。とりあえず。「そういうことかな?」と思って。

(春日俊彰)なるへそ、なるへそ。まあ、何かしないとね。

(若林正恭)で、なんで手に入ったのかな? なんか知らないけど。木の枝とかを拾って売るようになって、斧が入ったから。パンツ一丁で斧を持って雪の中を走り回って。他人の家の窓から斧を持って覗いたりしてたんですよ。雪の中。『シャイニング』のジャック・ニコルソンみたいな感じで(笑)。

(春日俊彰)なるほどね(笑)。まあ、そうか。そういうのをやるしかないのか。

(若林正恭)とりあえず、やるよね。人の家を斧を持って見て、ガーン!ってなって。別になにも起こらなくて。歩いている人を斧でとりあえずやってみたら、別になにも起こらないとかさ。

(春日俊彰)まあ、そうだね。そのミッションみたいなのはないわけ? 「○○をしなさい」とか。そういうのもないの?

(若林正恭)で、どうやらあるっぽいなってなってきて。で、物を作れるって言われたけども、物を作りたいのかな?っていうか。なんか、よくわかんないのよ。「ボスを倒す」とかがないから。だから、斧を持って雪の中を裸で走っていたのよ。それで、そうそう。木の枝は売ったらお金もらえるってことはわかったから、木の枝を拾って売ったの。で、お金をもらったから、売っていた花火を買ったの。癒されたいからさ。で、花火を持ってビーチに行ったの。

で、花火をやったのよ。そしたら「ジジジ……シューッ!」って花火が消えたんですよ。「これでいいのかな?」と思って(笑)。「こういうことなのかな?」って思って。それで、また木の枝をかを売っていたら、焚き火が手に入ったんだ。で、焚き火の位置も自分で決めれるから、テントの横のビーチに焚き火を置いて。石でできた椅子も置いて。それに座ってずっと焚き火に当たってたんですよ。海沿いで。でも別に……「これでいいのかな?」と思って(笑)。「『どうぶつの森』の神髄って、これでいいのかな?」って。

(春日俊彰)ああー、まあ、そういうことなのかな? 何も起きていないけどね。

(若林正恭)なんかよかった気もする……自分で感じたいから。なんか、でも今、しゃべっていたらなんかよかった気もするな。1人で、顔とかのあれも決めてさ。裸で……とにかく裸でずっと走り回っているのは楽しい。斧を持って。

(春日俊彰)ああ、それは楽しいんだ。

(若林正恭)うん。で、「ゴミ屋敷みたいにしたい」と思って。ゴミ屋敷の外みたいにしたくて。物をとにかく買ったら家の周りにばらまいてたんだよ。なんか服とかをテントの周りにばらまいて。問題のある家に1回、してみたかったから。みたいなことも楽しいじゃん。なんか。

(春日俊彰)そうね。普通はできないからね。

(若林正恭)それで焚き火に当たって。「で、なにをするの?」ってなったら……その後かな? なんか移住してきた博士みたいなやつがいて。「博物館を開くから、生き物を30種類、持ってこい」みたいなこと言って。「30種類!」って思って。

(春日俊彰)急に?

(若林正恭)「いや、全然これ、癒しでもなんでもないな」って。ノルマとかを与えられちゃって。こっちは現実の世界から逃げたいのに。ということは、虫を取るための網とかを作らなきゃいけなかったり。あとは釣り竿とかも……サトミツって知ってる? 『どうぶつの森』。奥さんがやってるんだっけ? ああ、子供が? でも、それだとなんかロールプレイングゲームと一緒じゃない? 結局。

大変じゃない。「めっちゃ仕事あるじゃん……」って思って。それで木の枝を取ってきて網を作ったり、釣り竿を作ったり。それでガンガン癒やされるのかと思ったら、魚釣りも難しいし。餌だけ食われたり、逃げたりもするし。で、ウエットスーツも買って。海に泳いでいって貝とかタコとか取らなくちゃいけなくて。ほとんどやってることが『黄金伝説』なのよ。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

まるで『黄金伝説』

(若林正恭)タコを捕まえて、釣って、潜って、貝を拾って。焚き火に当たって。「まだあと何十種類、必要だ」って言われて。また海に出て……もう『黄金伝説』じゃん。「キツかったって!」って思って。

(春日俊彰)思い出しちゃってね。

(若林正恭)で、「これ、いつバスケットとかできるようになんの?」と思って。気が遠くなるほどあって。で、そうだ。その後、「店を作るから協力してくれ」っつって。「木材を島から拾って来てくれ。硬い木材、柔らかい木材、普通の木材を3種類、30個ずつ集めろ」って言うんだよ。

(春日俊彰)結構大変だね、それね。

(若林正恭)いや、「ダルッ!」って思って。「そういうことをやりたくて買ったじゃないのに……」と思いつつも、集めなきゃいけないから。今、もう必死で木材を集めていて。だから、それを乗り越えていったら癒される時が来るのかな?

(春日俊彰)だから、そういうのをやってお金とかを貯めて好きなことをやったりするんじゃないの? まあ、普通の社会と一緒だよね? 働いてお金を……(笑)。

(若林正恭)いや、社会なんだよ。それで「若林さん。テントもいいと思いますけど家、ほしくないですか?」みたいにセールスされて。「はい。ほしいです」みたいなのを選んだら「ローンなら建てられるんですけど」って言われて。「いや、社会じゃん!」って思って。「結構、『どうぶつの森』って社会じゃん!」って思って。

(春日俊彰)はー! あんまりじゃあ、許されないんだね。裸で走り回ってるだけではダメなんだ(笑)。

(若林正恭)斧も持って(笑)。

(春日俊彰)斧も(笑)。危ないやつだから、周りから固められて。「こいつにちゃんと仕事を与えて、ちゃんとさせよう」みたいな感じになるのかな?

(若林正恭)で、荷物をどこにしまうのかもわかんないし。だからそれでやっぱり家を建てることにしたのよ。

(春日俊彰)ああ、ずっとテントだと、そうなのか。

(若林正恭)で、建てたら結構長丁場のローンを組まされてさ。で、「これはいつごろ癒されるんだ? みんながあんなにハマるなんて……」って。だから服とかも自分でデザインできるようになるのかな?

(春日俊彰)だから、ある程度幅が広がるんだろうね。それぞれ、なんか目標みたいなのができるんじゃない? そこまではみんな一緒というかさ。ある程度まで行ったらバッと広がっていくんじゃないの? わからんけど。

(若林正恭)それでなんか奥さんに「楽しい?」とか聞かれて。「いや、世知辛いね。今、家のローンを組んで。お金を返さなきゃいけないし。生き物をあと26種類、島から集めなきゃいけないし……」って。

(春日俊彰)まだ4しか集まってないんだ(笑)。まだまだだね。やらなきゃいけないこと、いっぱいあるじゃない。

(若林正恭)あと、お化けの魂をあと4つ、集めなきゃいけないんだよね。あっ、言っちゃいけないんだった! ごめん、それは!

(春日俊彰)えっ?

(若林正恭)「島の評判が悪くなるから、言うな」って言われてたのに今、言っちゃった!

(春日俊彰)えっ、なに? 別に今はいいじゃん。えっ? 島の評判?

(若林正恭)うん。「お化けがいる」って……「キサラ島」っていう名前の島なんだけど。で、あれはなんか誰かと仲良くなれるわけ? 俺とサトミツの息子とか。

(春日俊彰)だから通信みたいなので……。

(若林正恭)ああ、そういうのがあるんだ。はー。そういうことなんだ。それも知らなかったわ。

(春日俊彰)それでいろいろと、そこで交流するんじゃないの? いろんな人と。

(若林正恭)ああ、それが楽しいのか。だからちょっと、そういう自粛期間と……そういう部分もあるのか。

(春日俊彰)だから、そのサトミツの家に若林さんが遊びに行ったりできるとか。

(若林正恭)でも、そこに行くまで、ちょっと想像を絶するわ。このペース。まだ裸で斧を持って走っているだけだから。それで、ローンを組んでやっていて。生き物を集めて。で、そのキサラ島の評判が悪くなるから……「お化けがいる島だって思われちゃいけないから、言うなよ」って言われたんだわ。そういえば。

(春日俊彰)別に今はいいじゃない? ゲーム中の話でしょう?

(若林正恭)ああ、今は言ってもいいのか。でも、そうだよ。「キサラ島にお化けがいる」ってサトミツの息子が知ったら、キサラ島には来なくなるとこじゃなくて?

(春日俊彰)それは別にゲーム中だから。ゲームの中の人に止められてるんでしょう? キサラ島の人に。

(若林正恭)そうだね。

(春日俊彰)別にそれ、リアルは大丈夫でしょう? 入り込んじゃってるんじゃん。『どうぶつの森』に。楽しんじゃっているじゃん。

いつ、癒やされるのか?

(若林正恭)それでちょっと、人に聞かずにやってきたけども。いつ癒されるのかを聞きたくなって。で、奥さんの職場の上司がめちゃくちゃハマっているっていうことだったから、LINEで聞いてもらって。「『最初にどうすればいいですか』って聞いてもらえる?」っつって。そしたら返ってきたのが「最初はとにかくお金を貯めるべし」って書いてあって。「いや、世知辛え……」って思って。もう社会じゃん。ローンを組んで、お金を貯めなきゃいけないって。

(春日俊彰)そうだね。

(若林正恭)で、『黄金伝説』をやって……もう、6年前だよ!(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

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