宮野真守と星野源 ムダなことを一生懸命やる意味を語る

宮野真守と星野源 ムダなことを一生懸命やる意味を語る 星野源のオールナイトニッポン

宮野真守さんが2020年12月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。星野源さんとムダなことを一生懸命やる意味について話していました。

(宮野真守)俺も一生懸命、ムダなことをやろうと思いました。

(星野源)大事。なんかその、もちろん雅マモルというキャラクターもそうだけど。

(宮野真守)ムダな……(笑)。

(星野源)ライブの映像とかを見ると、その雅くんのところだけじゃなくて、なんていうの? 見れば一発でわかるっていうか。音楽だけじゃなくて、音楽もそうだけど。最上級、音楽を楽しんでもらいつつ、それ以外の面白い要素っていうのを詰め込むじゃないですか? それで今回、シングルが。

(宮野真守)あら! プロモーションしてくれてありがとうございます。

(星野源)記念すべき20枚目のシングル。おめでとうございます! 『ZERO to INFINITY』が本日、リリースされました! 日にちが変わったので本日発売日ということで。おめでとうございます。あ、宮野くんが作詞したんだ。

(宮野真守)そうなんです。ウルトラマンの配信番組の主題歌にさせていただいていて。僕、そのウルトラマンに携わって10年になるので。その思いをつづらせていただきました。でも、そのコロナ禍で書くっていうのは非常に大事で。なぜなら監督が「このドラマ、映像作品を作る上でやっぱりみんなで今、大変だけど力を合わせて大きな脅威に立ち向かっていこうというメッセージを込めたい」と仰っていて。それは僕も込めようって思って。その気持ちの連動して、呼応して作りました。

(星野源)えっ、ちょっと待って? これ、2曲目はほぼ英語だけど。これの作詞も宮野くんの名前が入ってる?

(宮野真守)これは最初に僕がポエムというか、詩の方を書いて。それをま英訳というか、英語の歌詞の並びにしてもらって。で、さらにちょっと日本語の部分が出てくるので、そこをまた僕が書いて……みたいなやり方をしました。

(星野源)2曲目の『Beautiful Doll』。

(宮野真守)これもアニメ作品なので。僕のキャラクターの思いという。というのも入っていますね。

(星野源)いいですね。その、いわゆる職業としては声優さんであり、アーティストでありっていう。あと……あれ? 元々は役者?

(宮野真守)子役かな? ずっと子役です。今でも子役です(笑)。僕、30年間劇団ひまわりなんで。

30年間、劇団ひまわり

(星野源)そうだよね。だから今でも子役なの?

(宮野真守)子役です。

(星野源)それは雅くんじゃなくて?

(宮野真守)雅じゃなくて、宮野が子役!

(星野源)フフフ、もうややこしい……(笑)。

(宮野真守)30年間、ずっと劇団ひまわりです(笑)。児童劇団の(笑)。

(星野源)それはまあ、事務所だからね(笑)。劇団の定期公演に出てるわけじゃないでしょう?(笑)。本公演に出てるわけじゃないでしょう?

(宮野真守)でも、ナレーション出演したんですよ(笑)。

(星野源)ああ、そうなんだ。へー! いいですね! そんないろんな肩書きがある中で、いわゆる歌を歌うアーティストとして。それは自分の中ではどういう位置なの?

(宮野真守)なんかね、最初はその、うーん。できるかな?っていう。憧れもあったから。その「表現する」という意味で「歌って踊る」っていうのはやりたかったんですよ。

(星野源)そうか。「踊る」も含めて、「歌って踊る」をやりたかったんだ。へー!

(宮野真守)そうそう。ただ、その中で自分がソングライトをするのはやっぱりできないと思っていたので。なので、あくまでプレイヤー、パフォーマーみたいな。その思いで始めたので。だから初めはライブにこだわってました。ライブ演出を自分でしっかり考えるっていうところに自分のクリエイティブが向けられるんじゃないかって。もちろん楽曲の1曲1曲に思いを込めて作るけど。僕の思いは伝えるけど。でも、それを書いてくれるのは作家さんだったりとかするので。

なので僕の思いも込めつつですけど、自分が作ってる、クリエイティブしてるっていうのはライブだったなって。で、その中で、飽きさせない方向性みたいなので。そのライブの中で起承転結みたいな、物語のような流れというか。笑えるパートも作るみたいな。そういうのを目指していました。ファーストのライブの頃から。で、映像が使えるようになってから、本格的に映像でコントをやるようになって。

(星野源)フフフ、「本格的にコントをやるように」(笑)。

(宮野真守)その走りが雅マモルだったっていう。

(星野源)なるほど。素晴らしいですねー。めちゃくちゃお金かけて撮ってるもんね。いつも。

(宮野真守)お金と時間を……だから本当に「ムダなことを一生懸命やろう」って思って。1日かけても終わらないっていう時があるんですよ。本当に、コントなのに。それで、もうスタッフが慌てて「別日を用意します」なんて。そんなこともやっていて。

(星野源)なるほど(笑)。

(宮野真守)そんなこともやっていて。でもその苦労ってまあ、今言っちゃったけども。言う必要もないことだったりもするじゃないですか。「でも一生懸命やってるよ」っていう。「頑張ってムダなことをやってるんだよ」っていう。

(星野源)そうですね。だからなんとなく僕はちっちゃい頃、そういう遊んでる大人を見て「いいな」と思っていて。

(宮野真守)わかる!

遊んでいる大人たちを見て「いいな」と思っていた

(星野源)遊んでいるんだけど、やっぱり大人になっていくにつれて、何となくそういう人たちの発言とかメイキングとかを見てると、「遊んでいるんだけど大変なんだな」っていうのがわかってきて。またそれがちょっとかっこいいな、なんて思い始めて。で、この内側……芸能界というか、何を表現して面白いことをやろうってなった時に、遊ぶことがいかに大変か。それは、大変なのは大変なんだけど、その「遊ばせてもらう」っていうことがそもそも、やらせてもらえないことであって。遊んでいるように見えるっていうことがどんだけ大変か?ってことなんだよね。

(宮野真守)そうそうそう!

(星野源)それはやっぱり、ちゃんと……たとえばビジネス的な面でも、ちゃんと。ただ自由にやれているんじゃなくて、お客さんに届いているかどうかも含めて。それがないと遊べない。なぜなら、ムダにお金が出る場所なんてないわけだから。

(宮野真守)そう。お金がかかるから。

(星野源)そういうのをなんか、まあたとえば今、これを聞いているの10代の子とかが感じ取ってくれたらいいなと思うのはある。

(宮野真守)たしかに。好き勝手やってるわけじゃないよっていう。

(星野源)いや、でも「わけじゃないよ」っていうのもそうだけど、でも「好き勝手やってるな」って思ってもらいたい(笑)。「遊んでいるな」って思ってもらいたいし、「バカだな」って思ってもらいたいし。

(宮野真守)ああ、若い子にそう思ってもらいたいっていうことか。

(星野源)それで後々、それに憧れた子が入ると「実はそうじゃなかった」っていうことがわかった時に、そっちの方が面白いよって思う。「そっちの方が」っていうか、それも面白いと思う。

(宮野真守)じゃあ、最初は「好き勝手やってるな」でいいっていうことか。

(星野源)「楽しそうだな」「楽しそうな仕事、したいな」って思ってもらったら……。

(宮野真守)たしかに。僕らがそれは思ったことだもんね。子供の頃にね。だからそれを僕らが今、提供できたらいいなってことか。「あいつら、好き勝手やってるな」を。

(星野源)そうそう。でもね、今の子はやっぱり情報をちゃんとね、取捨選択できる人も多いから。なんかね、もう「大変なんだろうな」と思いつつ、lそこを目指す人もきっと多いだろうって思うんだけども。

(宮野真守)逆にね、情報をいっぱい調られちゃうからね。僕らはテレビしかなかったけど(笑)。

(星野源)テレビ、ラジオとかしかなかったけど。そうそう。そうですか。素晴らしい。じゃあ、ちょっとねその曲。新曲をちょっとまず聞いていただきましょう。じゃあ、曲紹介をお願いしてもいいでしょうか?

(宮野真守)はい。宮野真守で『ZERO to INFINITY』。

宮野真守『ZERO to INFINITY』

<書き起こしおわり>

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